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玄関ドアからキーキー音がするときの対処法は?原因別に解説

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最終更新日: 2024年03月11日

毎日のように使う玄関のドアがキーキーと音が鳴り困っている人も少なくありません。玄関ドアを開け閉めすると音が鳴るのは、蝶番などの部品の劣化が原因といわれています。自力でドアの異音を改善する方法や、修理のための費用相場を紹介します。

玄関ドアがキーキーきしむ原因

玄関のドアを開け閉めするときに、キーキーと音が鳴るケースがあります。ドアから異音が発生する原因について解説します。

  • 蝶番のグリス切れ
  • 蝶番のゆるみ
  • ドアクローザーのグリス切れ
  • ドアクローザーのゆるみ
  • ドアクローザーのアーム劣化

蝶番のグリス切れ

毎日何度もドアを開け閉めする度に、蝶番とドアとの間で摩擦が発生しています。時間が経過するとともに、グリスといわれる潤滑油がだんだんと少なくなるのも、ドアがキーキーと鳴る原因の1つです

グリスは蝶番の滑りをよくするために使われており、蝶番のダメージを軽減できます。グリスが切れると蝶番にかかる摩擦力が大きくなるため、きしんだ音が鳴る原因になるのです。

グリス切れが原因の場合、蝶番に油を差すと開け閉めするときの異音が解決できます。蝶番に故障がないと分かったら、グリスを購入して滑りがよくなるかどうか試してみましょう。

蝶番のゆるみ

玄関のドアにはある程度の重さがあるため、開け閉めするときに振動が起こります。ドアの振動によって蝶番が少しずつゆるみ、ドアががたつくことで異音が発生するのです

ドアのがたつきが起こっていると、床とこすれてドア自体が傷付くことも考えられます。蝶番がゆるんだまま放置していると、ドアを開け閉めする度にネジがゆるんでいくため注意しましょう。

蝶番のゆるみは、キーキーと音が鳴るだけでなく、ドアがうまく閉まらなくなる原因にもなりかねません。ドアの破損や故障を防ぐためにも、蝶番のゆるみには早めに対処することが大切です。

蝶番のゆがみ

ドアを強く閉めるなどして強い衝撃が加わることで、蝶番がゆがんでしまうケースもあります。変形した蝶番とドアがこすれたり、ぶつかったりするのも、開け閉めのときに音が鳴る原因の1つです

長期間にわたって開け閉めを繰り返すだけでも、蝶番にはダメージが蓄積されていきます。蝶番本体や心棒と呼ばれるパーツにゆがみが生じているなら、蝶番を交換しましょう。

設置から15~25年以上の年数が経過している場合、蝶番だけでなくドア自体を取り換えなければならないケースもあります。こうした原因で音が鳴っているなら、プロの業者に修理・交換を依頼しましょう。

ドアの交換を依頼する

ドアクローザーのグリス切れ

玄関ドアの上部には、ドアの開け閉めするときの音を軽減するドアクローザーという部品が設置されています。ドアクローザーのグリスが切れると、アームの部分からキーキーと音が鳴る場合もあります

ドアクローザーはバネの力を利用して、ドアがバタンと閉まるのを防いでいるパーツです。ドアを開けると伸縮するアーム部分は負荷がかかりやすく、グリス切れが起こりやすいため、定期的に手入れをしましょう。

蝶番のグリス切れと同様に、アーム部分にを差せばドアのきしみに対処できます。ドアクローザーは高い位置に取り付けられているため、脚立や踏み台を用意しましょう。

ドアクローザーのゆるみ

ドアクローザーのゆるみも、ドアのキーキーとした音を引き起こす原因の1つです。蝶番に異常がないと分かったら、ドアクローザーがゆるんでいないかどうかを確認しましょう。

ジョイント部分のナットや本体の取り付けネジなど、ゆるみやすいと考えられるネジは全部で4カ所です。まずは目視で確認して、ネジがゆるんでいれば調整する必要があります。

ドライバーがネジに合っているか確かめてから、ゆるんだネジを締め直してみましょう。自力で調整しても改善しないなら、業者に修理を依頼するのがおすすめです。

ドアクローザーの調整を依頼する

ドアクローザーのアーム劣化

玄関のドアを開けた際に、外から砂ぼこりが入ってくることも珍しくありません。ドアクローザーのアーム部分は砂や風雨などの影響を受けやすく、劣化しやすいのが特徴です。

雨でぬれたり、ほこりが付着したりする度に、アーム部分に少しずつダメージが蓄積されていきます。アームがさびてしまうのも、ドアを開け閉めする度にキーキーと音が鳴る原因の1つです

アームの汚れを取ったり、油を差したりすることで異音が改善される可能性もあります。それでも変化がみられないなら、ドアクローザーを新しいものに交換しましょう。

ドアがキーキーきしむときに自分でできる対処法

玄関のドアのきしむ音が気になったら、自力で解決できるかどうか試してみましょう。業者に修理を依頼する前に、すぐに試せる対処法を紹介します。

  • 蝶番に潤滑油を差す
  • 蝶番のネジを締め直す
  • ドアクローザーに潤滑油を差す
  • ドアクローザーを調整する

対処法1.蝶番に潤滑油を差す

蝶番のグリスが切れているなら、蝶番に油を差して滑りをよくする必要があります。自力で対処する場合、手軽に使える市販のスプレーを利用するのがおすすめです。

蝶番にスプレーを吹きかけ、何度かドアを開け閉めして油をよくなじませます。スプレーが垂れてきたら、ドアに汚れが付かないように布などで拭き取りましょう。

滑りをよくするためには油が必要ですが、オイルスプレーを使うと蝶番がさびる恐れがあります。さびが気になるなら、ダメージの少ないシリコンスプレーやグリススプレーを使うのが無難です。

対処法2.蝶番のネジを締め直す

蝶番のネジがゆるんでいると、開け閉めのときにドアとドア枠がぶつかって音が鳴ります。ドライバーを用意して蝶番のネジを締め直せば、キーキーとした音が改善する可能性があります

蝶番のネジを調整するときは、ドライバーが合うかどうかを確認してからにしましょう。サイズが合わないドライバーを使って強い力でネジを回すと、ネジ穴がつぶれる可能性があります。

一度ネジ穴がつぶれてしまうと、再びネジを調整することは困難です。家にプラスドライバーがいくつかあれば、どれが一番合うかを確かめて、慎重にネジを回しましょう。

対処法3.ドアクローザーに潤滑油を差す

ドアクローザーのグリスが切れている場合、スプレーなどを利用して潤滑油を差していきます。劣化しやすいアーム部分にも油を差す必要があるため、ドアを開けてからスプレーするのがポイントです。

ドアを開けたままの状態でアームや本体に油を差し、何度か開け閉めしてなじませましょう。ドアクローザーは高い位置にあるため、踏み台などを用意して作業を行うとスムーズです。

使用する潤滑剤によっては、もともと付いていたグリスをはがしてしまう恐れもあります。異音がさらにうるさくなる可能性もあるため、なるべく市販のグリススプレーを使うようにしましょう。

対処法4.ドアクローザーを調整する

ドアクローザーにゆるみがあるなら、ネジを締め直して調整するのも1つの方法です。ドアの閉まる速度をコントロールする速度調節弁を回すなどして、音が改善するかを確認しましょう。

ドアクローザーの調節は、蝶番と同様にドライバーを使って行います。調節弁を時計回りに回すとドアが閉まる速度がゆっくりに、反時計回りに回すと速くなるのが特徴です。

長期間利用したドアクローザーの場合、すでに寿命を迎えているとも考えられます。取り付けに不安があるなら、業者に依頼して新しいものに交換してもらいましょう。

ドアクローザーの調整を依頼する

ドアの修理を業者に依頼するときの費用相場

プロの業者に玄関のドアの修理を依頼する場合、どの程度の料金が発生するのでしょうか。修理の内容ごとに、修理費の相場を紹介します

修理の内容 修理にかかる費用相場
蝶番にグリスを塗る 約5,000円~1万円
蝶番を交換する 約2~3万円(パーツ代も含む)
ドアクローザーを調整 約5,000円~1万円
ドアクローザーを交換 約2~5万円(パーツ代も含む)
玄関ドア自体の修理・リフォーム 20万円以上

一般的に、ドア本体の修理以外は数時間ほどで終わるため、1日で工事が終了します。ドアクローザーの取り付けができるかどうか不安なら、破損や不具合を防ぐためにもプロに依頼する方が無難です。

ドアがキーキーと鳴る原因を見極めて早めに対処しよう

玄関のドアは1日に何度も開け閉めするため、音が鳴るようになると気になる人もいるでしょう。開け閉めするときにドアがキーキーと鳴る原因は、蝶番やドアクローザーにあることがほとんどです

原因によっては自力で対処できる可能性もありますが、難しい作業はプロに依頼するのがおすすめです。部品の修理・交換が必要なら、信頼できる業者に依頼しましょう。

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