ミツモア

玄関ドアからキーキー音がするときの対処法は?原因別に解説

ぴったりのドア交換・修理業者をさがす
最終更新日: 2024年06月28日

毎日のように使う玄関のドアがキーキーと音が鳴り困っている人も少なくありません。玄関ドアを開け閉めすると音が鳴るのは、蝶番などの部品の劣化が原因といわれています。自力でドアの異音を改善する方法や、修理のための費用相場を紹介します。

玄関ドアがキーキーきしむ原因

玄関のドアを開け閉めするときに、キーキーと音が鳴るケースがあります。ドアから異音が発生する原因について解説します。

  • 蝶番のグリス切れ
  • 蝶番のゆるみ
  • ドアクローザーのグリス切れ
  • ドアクローザーのゆるみ
  • ドアクローザーのアーム劣化

蝶番のグリス切れ

毎日何度もドアを開け閉めする度に、蝶番とドアとの間で摩擦が発生しています。時間が経過するとともに、グリスといわれる潤滑油がだんだんと少なくなるのも、ドアがキーキーと鳴る原因の1つです

グリスは蝶番の滑りをよくするために使われており、蝶番のダメージを軽減できます。グリスが切れると蝶番にかかる摩擦力が大きくなるため、きしんだ音が鳴る原因になるのです。

グリス切れが原因の場合、蝶番に油を差すと開け閉めするときの異音が解決できます。蝶番に故障がないと分かったら、グリスを購入して滑りがよくなるかどうか試してみましょう。

蝶番のゆるみ

玄関のドアにはある程度の重さがあるため、開け閉めするときに振動が起こります。ドアの振動によって蝶番が少しずつゆるみ、ドアががたつくことで異音が発生するのです

ドアのがたつきが起こっていると、床とこすれてドア自体が傷付くことも考えられます。蝶番がゆるんだまま放置していると、ドアを開け閉めする度にネジがゆるんでいくため注意しましょう。

蝶番のゆるみは、キーキーと音が鳴るだけでなく、ドアがうまく閉まらなくなる原因にもなりかねません。ドアの破損や故障を防ぐためにも、蝶番のゆるみには早めに対処することが大切です。

蝶番のゆがみ

ドアを強く閉めるなどして強い衝撃が加わることで、蝶番がゆがんでしまうケースもあります。変形した蝶番とドアがこすれたり、ぶつかったりするのも、開け閉めのときに音が鳴る原因の1つです

長期間にわたって開け閉めを繰り返すだけでも、蝶番にはダメージが蓄積されていきます。蝶番本体や心棒と呼ばれるパーツにゆがみが生じているなら、蝶番を交換しましょう。

設置から15~25年以上の年数が経過している場合、蝶番だけでなくドア自体を取り換えなければならないケースもあります。こうした原因で音が鳴っているなら、プロの業者に修理・交換を依頼しましょう。

ドアの交換を依頼する

ドアクローザーのグリス切れ

玄関ドアの上部には、ドアの開け閉めするときの音を軽減するドアクローザーという部品が設置されています。ドアクローザーのグリスが切れると、アームの部分からキーキーと音が鳴る場合もあります

ドアクローザーはバネの力を利用して、ドアがバタンと閉まるのを防いでいるパーツです。ドアを開けると伸縮するアーム部分は負荷がかかりやすく、グリス切れが起こりやすいため、定期的に手入れをしましょう。

蝶番のグリス切れと同様に、アーム部分にを差せばドアのきしみに対処できます。ドアクローザーは高い位置に取り付けられているため、脚立や踏み台を用意しましょう。

ドアクローザーのゆるみ

ドアクローザーのゆるみも、ドアのキーキーとした音を引き起こす原因の1つです。蝶番に異常がないと分かったら、ドアクローザーがゆるんでいないかどうかを確認しましょう。

ジョイント部分のナットや本体の取り付けネジなど、ゆるみやすいと考えられるネジは全部で4カ所です。まずは目視で確認して、ネジがゆるんでいれば調整する必要があります。

ドライバーがネジに合っているか確かめてから、ゆるんだネジを締め直してみましょう。自力で調整しても改善しないなら、業者に修理を依頼するのがおすすめです。

ドアクローザーの調整を依頼する

ドアクローザーのアーム劣化

玄関のドアを開けた際に、外から砂ぼこりが入ってくることも珍しくありません。ドアクローザーのアーム部分は砂や風雨などの影響を受けやすく、劣化しやすいのが特徴です。

雨でぬれたり、ほこりが付着したりする度に、アーム部分に少しずつダメージが蓄積されていきます。アームがさびてしまうのも、ドアを開け閉めする度にキーキーと音が鳴る原因の1つです

アームの汚れを取ったり、油を差したりすることで異音が改善される可能性もあります。それでも変化がみられないなら、ドアクローザーを新しいものに交換しましょう。

ドアがキーキーきしむときに自分でできる対処法

玄関のドアのきしむ音が気になったら、自力で解決できるかどうか試してみましょう。業者に修理を依頼する前に、すぐに試せる対処法を紹介します。

  • 蝶番に潤滑油を差す
  • 蝶番のネジを締め直す
  • ドアクローザーに潤滑油を差す
  • ドアクローザーを調整する

対処法1.蝶番に潤滑油を差す

蝶番のグリスが切れているなら、蝶番に油を差して滑りをよくする必要があります。自力で対処する場合、手軽に使える市販のスプレーを利用するのがおすすめです。

蝶番にスプレーを吹きかけ、何度かドアを開け閉めして油をよくなじませます。スプレーが垂れてきたら、ドアに汚れが付かないように布などで拭き取りましょう。

滑りをよくするためには油が必要ですが、オイルスプレーを使うと蝶番がさびる恐れがあります。さびが気になるなら、ダメージの少ないシリコンスプレーやグリススプレーを使うのが無難です。

対処法2.蝶番のネジを締め直す

蝶番のネジがゆるんでいると、開け閉めのときにドアとドア枠がぶつかって音が鳴ります。ドライバーを用意して蝶番のネジを締め直せば、キーキーとした音が改善する可能性があります

蝶番のネジを調整するときは、ドライバーが合うかどうかを確認してからにしましょう。サイズが合わないドライバーを使って強い力でネジを回すと、ネジ穴がつぶれる可能性があります。

一度ネジ穴がつぶれてしまうと、再びネジを調整することは困難です。家にプラスドライバーがいくつかあれば、どれが一番合うかを確かめて、慎重にネジを回しましょう。

対処法3.ドアクローザーに潤滑油を差す

ドアクローザーのグリスが切れている場合、スプレーなどを利用して潤滑油を差していきます。劣化しやすいアーム部分にも油を差す必要があるため、ドアを開けてからスプレーするのがポイントです。

ドアを開けたままの状態でアームや本体に油を差し、何度か開け閉めしてなじませましょう。ドアクローザーは高い位置にあるため、踏み台などを用意して作業を行うとスムーズです。

使用する潤滑剤によっては、もともと付いていたグリスをはがしてしまう恐れもあります。異音がさらにうるさくなる可能性もあるため、なるべく市販のグリススプレーを使うようにしましょう。

対処法4.ドアクローザーを調整する

ドアクローザーにゆるみがあるなら、ネジを締め直して調整するのも1つの方法です。ドアの閉まる速度をコントロールする速度調節弁を回すなどして、音が改善するかを確認しましょう。

ドアクローザーの調節は、蝶番と同様にドライバーを使って行います。調節弁を時計回りに回すとドアが閉まる速度がゆっくりに、反時計回りに回すと速くなるのが特徴です。

長期間利用したドアクローザーの場合、すでに寿命を迎えているとも考えられます。取り付けに不安があるなら、業者に依頼して新しいものに交換してもらいましょう。

ドアクローザーの調整を依頼する

ドアの修理を業者に依頼するときの費用相場

プロの業者に玄関のドアの修理を依頼する場合、どの程度の料金が発生するのでしょうか。修理の内容ごとに、修理費の相場を紹介します

修理の内容 修理にかかる費用相場
蝶番にグリスを塗る 約5,000円~1万円
蝶番を交換する 約2~3万円(パーツ代も含む)
ドアクローザーを調整 約5,000円~1万円
ドアクローザーを交換 約2~5万円(パーツ代も含む)
玄関ドア自体の修理・リフォーム 20万円以上

一般的に、ドア本体の修理以外は数時間ほどで終わるため、1日で工事が終了します。ドアクローザーの取り付けができるかどうか不安なら、破損や不具合を防ぐためにもプロに依頼する方が無難です。

ドアがキーキーと鳴る原因を見極めて早めに対処しよう

玄関のドアは1日に何度も開け閉めするため、音が鳴るようになると気になる人もいるでしょう。開け閉めするときにドアがキーキーと鳴る原因は、蝶番やドアクローザーにあることがほとんどです

原因によっては自力で対処できる可能性もありますが、難しい作業はプロに依頼するのがおすすめです。部品の修理・交換が必要なら、信頼できる業者に依頼しましょう。

優良な業者を探すなら、ミツモアを利用するのがおすすめです。ミツモアでは簡単な質問に答えるだけで、最大5件の見積もりを無料で一括取得できます。内容を比較して希望する条件にぴったり合う業者を手軽に見つけられますよ。

ドア修理の見積もりを依頼する