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ドアクローザーの交換方法。交換時期の目安や必要な道具なども紹介

最終更新日: 2024年06月28日

ドアクローザーはドアの開閉をする際に、重要なパーツでもあります。不具合が起きると、ドアの開閉が困難になるので、早めの交換や修理が必要です。ドアクローザーを交換する方法や、業者に依頼する際のメリットなどを紹介します。

ドアクローザーの寿命・交換時期の目安は?

ドアクローザー

ドアクローザーはドアの上部に設置し、ドアの枠とドア本体につながっています。ドアが勢いよく閉まらないよう調整する役割があります。ドアクローザーの寿命や、交換時期の目安を見ていきましょう。

寿命の目安は約10~20年

ドアクローザーの耐用年数・使用回数や環境にもよりますが、ドアクローザーの寿命は、一般的に10~20年といわれています

頻繁に開閉する扉は、不具合が起きやすくなることも少なくありません。通常の範囲であっても、取り付けから10年以上が経過しているなら、寿命を迎える可能性があります。

「大きな音を立てて閉める」「素早く閉めようとして、無理に引っ張る」などの使い方をしていると、想定しているよりも早く寿命が来ることも珍しくありません。

また乱暴に閉めるとネジが緩みやすくなったり、無理に閉めようとしたりすると、油圧やバネに不具合が生じることもあります。

交換するタイミング

ドアクローザーの交換時期の目安として、使用年数以外にも注意したい部分があります。「油が漏れている」「ドアが勢いよく閉まる」「開閉がしにくい」などの状態は、交換するタイミングといえます

開閉速度は油圧でコントロールしているので、油が漏れた状態では本来の役割を果たせません。一般的に油漏れの原因として、ネジの緩みすぎや、部品の劣化などがあります。

またドアが閉まるスピードは、ドアクローザー本体の「速度調整弁」のネジを回すことで、不具合が解消されるケースもあります。

ドアを開閉するときに、ギクシャクとした動きになっているなら、何らかの原因で油圧の機能が失われていると考えられます。蝶番(ちょうつがい)の不具合の場合もあるので、併せてチェックしてみましょう。

ドアクローザーの種類と選び方

ドアの調子が悪くなり、初めてドアクローザーの存在を気にするようになったという人も多いでしょう。ドアクローザーはドアの開き方によって、異なる種類が使われているのが一般的です。交換の際に種類が分からないと、選びようがありません。一般的な種類とそれぞれの特徴を紹介します。

スタンダード型

ドアクローザー

スタンダード型はドアが開く側に取り付けられており、内開きなら室内からドアクローザーが確認できる位置にあります。外開きのドアに使用されている場合、ドアクローザーを屋外に設置している状態なので、劣化が早まる傾向にあります。

見栄えの観点からも、ドアの開く側に取り付けられているのが一般的です。アームの角度が「ドアと垂直」になっているため、ドアから90度の方向に障害物がある場合は使用できません。

パラレル型

ドアクローザー

パラレル型は外開きのドアに使用されています。アームの角度が「ドアに対して平行」になっており、収まりがよいのが特徴です。ドアの開く方向と反対側に取り付けます。

一般家屋の玄関ドアに取り付けられていることが多い種類です。室内側からドアクローザーが見える状態で、外開きならパラレル型が使われていると判断できます。室内側に設置した方が、外気・雨・ホコリなどの影響を受けづらいので、寿命は長い傾向にあります。

コンシールド型

コンシールド型は本体がドアの上部に収納されているので、見た目がスッキリとしています。ドアが閉まっているときには、本体や部品が見えない状態です。

普段はドアクローザーが隠れた状態になっていることから、ドア周辺の美観を損ねません。玄関のデザインにこだわりがある人に向いているといえます。

ドアクローザー本体をドアの中に収納する標準取り付けタイプと、ドア枠に本体を収納する逆取り付けタイプがあります。

ドアクローザーの交換手順と必要な道具

ドアクローザーの交換を開始する前に、必要な道具や、おおまかな手順を押さえておくと、作業がスムーズです。途中で足りない道具が出てくると、作業が滞ってしまうため、必要な道具や、交換手順を確認しておきましょう。

交換する際に必要な道具

ドアクローザーの交換に必要なものを紹介します。

  • ドライバー
  • ネジ緩み止め剤
  • 潤滑スプレー
  • 脚立・軍手・メジャーなど

ドライバーはネジのサイズに合ったものを用意しましょう。サイズが合わないものを無理に使うと、空回りしたりネジ山が変形したりと、失敗の原因にもなり得ます

ネジ緩み止め剤は、新しい部品を固定するネジに使用します。潤滑スプレーは、サビている箇所があり、古いドアクローザーを取り外せない場合に便利です。ドアの開きが悪いときは、蝶番のメンテナンスにも使えます。

ドアクローザーは高い位置に設置されているので、脚立があると作業が楽にできるでしょう。作業をする際に、油で手が汚れないよう軍手も用意します。メジャーは取り付け穴の位置の計測時に必要です。

ドアクローザーの外し方

ドアクローザーを取り外す手順を見ていきましょう。

  1. アームの連結部分のネジを外す
  2. ドア枠に付いているブラケットのネジを外す
  3. ドアクローザー本体のネジを外す
  4. 本体をスライドさせながら取り付け板から外す
  5. ドアに付いている固定用プレートを外す

基本的には全てのネジをドライバーで回して緩め、部品を取り外すだけです。過剰なサビや劣化などがない限り、作業自体はそれほど難しくありません。

ドアクローザーの取り付け方

一般的な取り替え用のドアクローザーの取り付け方法を解説します。

  1. ブラケット用のネジに「ネジ緩み止め剤」を塗って、強度を高めておく
  2. ドア枠にブラケットを取り付ける
  3. ドアの上部のブラケット取り付け面から、ドアの取り付け穴までの距離を計測しアームの向きを調整する
  4. ドアに固定用プレートを取り付ける
  5. ドアクローザー本体にアームを取り付け、固定用プレートにはめ込み、ネジで固定する
  6. 本体のアームとブラケットのアームを取り付ける
  7. アームの長さを調節し、アームの連結部をリングとネジで固定する

ドアクローザー本体は重量があるので、落下させないよう慎重に作業しましょう。取り付け穴の位置によって、本体にアームを取り付ける向きなどが変わります。

商品によっても取り付け方法が微妙に異なるので、説明書をしっかりと読んでから作業を行うことが重要です。

ドアクローザーを交換する際の注意点

ドアクローザーの交換作業をする際、取り外しや取り付けの順番を守る以外にも注意したい点があります。うまく交換するために、押さえておきたいポイントを紹介します。

サビや劣化に注意

長年使用しているドアクローザーは、サビや劣化で取り外しにくい状態になっていることも珍しくありません。ドライバーではネジが回らず、特別な工具が必要なケースもあります。

ドアクローザーは高い位置にある上、狭い空間に取り付けられています。電動ドライバーで作業をしようとしても、作業スペースが確保できない場合もあるでしょう。

サビ取り剤や潤滑スプレーなどを使ってもネジが回らない場合、力任せに取り外そうとすると、ネジ山がつぶれる恐れがあります。無理をすると事故にもつながりかねないので、業者に依頼した方がよいケースもあります。

取り付け方向や位置の確認は入念に

ドアクローザー本体や、部品の取り付け方向・位置を間違えると「ドアが開かなくなってしまった」という事態に陥ってしまいます。

ドアクローザー本体の左右や、寸法を誤るとうまく取り付けられません。一般的には本体の調整ネジが、ドアノブの方に向くように取り付けます

取り付け穴を空ける位置を間違えれば、ドアに余計な穴を増やすことになってしまい、見た目も悪くなってしまいます。

ドアが閉まるスピードはゆっくりに調整

開閉時にドアが急に閉まると、指を挟む危険性があり、音がうるさいなどの問題も起こり得ます。そのためドアクローザーの交換が済んだら、ドライバーを使ってドアが閉まるスピードを調整しましょう

ドアクローザー本体に付いている調整ネジを回して、ドアが閉まるスピードをゆっくりにします。時計回りにネジを回すとドアが閉まるスピードが遅くなり、反時計回りに回すと早くなる仕組みが一般的です。

一気に回しすぎると調整しづらく、油が漏れる恐れもあるので、少しずつ回すのがポイントです。1/4程度を回す気持ちで回転させるとよいでしょう。

関連記事:ドアクローザーを調整する方法と注意点!交換が必要な状態も解説|ミツモア

ドアクローザーの交換を業者に依頼するメリット

ドアクローザーを修理する業者

自分でドアクローザーを交換すれば、少ない費用で済み、業者に依頼すると費用がかかるので、躊躇する人もいるでしょう。しかし場合によっては、業者に依頼した方がよいケースもあります。業者に依頼すると、どのようなメリットがあるのか紹介します。

スムーズな交換が可能

業者に依頼すると、自分でやるよりもスムーズに交換できる点が大きなメリットです。ドアクローザーの交換は、ドアの位置や使用している種類などを見極め、適切なものと交換する必要があります。

古いものだと、廃盤になっているケースも考えられるため、全く同じ型番が見付からない場合もあります。取り付け穴の位置調整や、加工に手間取ることもあり、適合する商品を見付けても、それなりの知識や経験がないと、間違えないよう取り付けるのは大変です。

不器用な人や忙しい人にとって、かなりハードルが高いといえます。また高い位置で作業をするので、業者に依頼した方が安全性が高い点もメリットの1つです。

すぐに修理してもらえる

業者に依頼すると、素早く修理が完了できます。自分でドアクローザーを交換する場合、部品を選び、購入する手間もかかりますが、業者に依頼すれば自分で買いに行く必要もありません。

玄関ドアが壊れていると、防犯面からも安心して暮らせないので、すぐに対処してもらいましょう。

また自分でやろうとすると、説明書をしっかりと読み込む時間も必要です。いざ作業をしようと思ったら、ドライバーのサイズが合っていなかったというケースも考えられるため、作業を始める前の段階からつまずいてしまいます。

作業に慣れた人なら短時間で交換できますが、初めての交換だと時間がかかってしまうでしょう。業者に依頼すれば、短時間で的確に交換してもらえますし、間違った部品や道具を購入して、お金が無駄になってしまったという失敗も防げます。

ドアクローザーの交換が難しい場合はプロに依頼しよう

自力でドアクローザーの交換が難しそうだと感じる人は、プロに依頼しましょう。ミツモアを使用すると、簡単な質問に答えていくだけで希望に合った業者が見付かります。

ミツモアを利用すれば、複数の業者からの見積もりを短時間で取ることが可能です。相見積もりをすると、費用の相場が分かりやすく、予算の範囲内で検討できます。ドアクローザーの交換を考えている人は、利用してみましょう。

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