ドア上部に付いているドアクローザーを調整すると、ドアが閉まる速度を速くしたり遅くしたりできます。調整するために必要な道具と、手順・注意点について解説します。ドアクローザーを交換した方がよい症状についても、把握しておきましょう。
ドアクローザーの調整に必要な道具と手順
ドアが勢いよく閉まらないようにする役割を果たしているのが、ドアクローザーです。またドアが閉まる速さは、ドアクローザーで調整できます。調整する際に必要な道具と、手順を解説します。
ドライバーと脚立を用意する
ドアクローザーには調整弁の役割がある、ネジが付いています。調整弁を回してドアが閉まる速さを調整するので、ネジの溝に合うプラスまたはマイナスのドライバーを用意しましょう。
多くの場合、ドアクローザーの調整弁のネジの溝はプラスかマイナスです。まれに専用スパナが必要なケースもあるので、あらかじめ自宅のドアクローザーのネジの溝を確認しておきましょう。
調整弁は軽い力で簡単に回せるため、ネジの溝にはまるなら、10円玉や5円玉でも調整できる場合もあります。
ドアクローザーに手が届かない場合は、脚立もしくは安定感があるイスを用意するとよいでしょう。
調整弁を確認する
ドアクローザーは内部の油圧によって、ドアが閉まるスピードを調整しています。調整弁を回すと、ドアクローザー内の油圧が変化する仕組みです。
調整弁となるネジはドアクローザー本体の、左右どちらかの側面に配置されており、1~3の刻印があります。1は「第1速度調整弁」、2は「第2速度調整弁」、3もしくはLは「ラッチングアクション調整弁」と、各調整弁で調整できる範囲を表しています。
番号の付いていないネジは、調整弁ではないので、回さないようにしましょう。
調整弁を少しずつ回して速度を調整する
調整弁を時計回りに回すと、ドアを閉めるスピードをゆっくりに、反時計回りに回すと速く調整できます。調整弁をゆっくりと、10~20度ずつ回して調整しましょう。調整弁は軽い力で回るため、回しすぎないよう注意が必要です。
ドアが閉まるスピードは、全開の状態からきちんと閉まりきるまで、5~8秒程度を目安にするとよいといわれています。速すぎると指や体を挟んでしまう危険性があるため、ほどよい速さにしておく必要があります。
風が強い日は、ドアの閉まるスピードが風の影響を受けてしまうため、正確に速度を調整できません。そのため、あまり風が吹いていない日に、調整作業を行いましょう。
ドアクローザーで調整できる区間は?
ドアクローザーの閉まる速度は、一般的に3段階あります。ドアが全開の状態から閉まり始めが第1速度区間、中間が第2速度区間、中間から閉め終わりまでがラッチングアクション区間です。
ラッチングアクションとは、ドアが閉まりきる直前で、ドアを第2速度区間よりも速やかに閉める機能のことです。各速度区間を、それぞれに対応した調整弁で調整します。
中には、3もしくはLの調整弁がなく、1と2だけのドアクローザーも存在します。その場合は、2の調整弁で第2速度区間とラッチングアクション区間を調整しましょう。
古いものだと、調整弁が1つしかないドアクローザーもあります。そのため、1でドア全体の閉じるスピードを調整していることを、念頭に置いておきましょう。
ドアクローザーの調整時の注意事項
ドアクローザーの調整弁は、軽い力で簡単に回ってしまいます。最初は様子を見ながら、ゆっくり回すようにしましょう。
速度を速く調整するためには、反時計回りに調整弁を回します。その際に回しすぎてしまうと、ネジが抜け、油漏れにつながる恐れがあります。ネジが抜けてしまうと、入れ直せないので、注意しながら作業しましょう。
またドアクローザー本体の面から調整弁が飛び出している場合は、緩めすぎといえるため、調整弁が抜けてしまったケース同様、油漏れにつながる可能性があります。調整弁がドアクローザー本体から飛び出さないよう、調整しましょう。
ドアクローザーの寿命と交換が必要なケース
調整弁で調整しても、すぐにドアが閉まる速度が変わってしまったり、他の不具合が発生している場合は、ドアクローザーの寿命と考えられます。ドアクローザーの寿命と、交換が必要な不具合について解説します。
寿命は10~20年程度
ドアクローザー内部の部品は経年劣化、または摩耗で性能が落ちやすいため、寿命は10~20年程度といわれています。
ドアの開閉頻度などの使い方にもよりますが、設置してから10年以上経過しているドアクローザーの不具合は、寿命と考えられます。
内部の油圧機構の劣化が進んでしまうと、油漏れが発生する可能性も高くなるため、調整弁で調整してもすぐに戻ってしまうなど、不具合が解消されないようであれば、交換を視野に入れましょう。
異音がしたら調整・交換も視野に
ドアクローザーのアームや付け根が「バキバキ」「ギーギー」と異音がするケースもあります。
異音がしたら、ネジの締め直しや、アーム部分にグリスを施せば、解消するケースがあります。しかしドアクローザーが経年劣化している場合は、すぐにまた症状が出る可能性があるでしょう。そのため業者に依頼し調整してもらうか、ドアクローザーの交換を視野に入れるのが賢明といえます。
油漏れしていたら交換
ドアクローザー本体がぬれたような色になっていたり、ドアに油が流れている様子が見られる場合は、早急に対応する必要があります。
ドアクローザーは内部の油圧で、ドアが閉まる速度をコントロールしています。油が漏れてしまうと、油圧が効かなくなり、ドアが閉まるスピードが速くなり危険です。勢いよく「バタン!」と閉まりやすく、指や体を挟む恐れがあります。
ドアクローザーからの油漏れを確認したら、すぐに業者に相談して、ドアクローザーを交換しましょう。
ドアクローザーの調整を業者に依頼する際の費用
ドアクローザーの調整自体は簡単な作業です。しかしドアクローザーが高所で手が届かない場合や、不具合が解消しない場合は、業者に調整を依頼すると安心です。調整を依頼する際の費用相場や、信頼できる業者の探し方について解説します。
調整や修理代は8,800円程度が相場
自分でドアクローザーを調整しても、すぐに元に戻ってしまう場合や、不具合の状態が改善しない場合は、専門業者に見てもらいましょう。
ドアクローザーの調整や修理を業者に依頼する場合、作業費用の相場は8,800円程度が一般的です。
多くの業者は作業費用とは別に、出張料金や部品代が発生します。ドアクローザーの状態によって作業内容が異なるため、依頼する前に必ず業者に状態を伝えて相談し、見積もりを取るようにしましょう。
ドアクローザーの調整の見積もりはミツモアで
ドアクローザーの調整を業者に依頼する場合、1社だけを見て決めるのではなく、複数社から見積もりをしてもらい比較検討する「相見積もり」をしましょう。
ミツモアならいくつかの質問に答えるだけで、相見積もりが可能です。無料で最大5社から見積もりが届く上、不明点は業者にチャットで確認できます。
手間をかけずに相見積もりが行えるので、信頼できる業者にお得に依頼できるでしょう。
ドアクローザーの調整は業者に依頼するとスムーズ
ドアクローザーの本体にある調整弁を回すと、ドアが閉まる速度を調整できます。ドライバーがあればすぐに実行できるので、自分で調整するのも1つの方法です。
しかし調整してもすぐに元に戻ってしまう場合や、他の不具合も気になる場合は、経年劣化による寿命とも考えられます。そのままにしておくと指や体を挟んでしまうなどの危険性があるため、注意が必要です。無理に自分で行うのではなく、交換も視野に入れ、業者に相談する方が賢明といえます。
ミツモアで信頼できる業者を見付け、ドアクローザーの調整や交換を依頼しましょう。
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