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ドアノブは自分で修理できる?交換時の費用相場や業者の選び方

最終更新日: 2025年02月25日

住宅の築年数が長くなると、ドアノブが傾いたり回らなくなったりすることがあります。「自分で修理できるのかな?」「誰かに依頼すべき?」と悩んでいる人は多いかもしれません。

そこでこの記事では、壊れたドアノブの修理方法や業者へ依頼する際の費用相場について解説していきます。

ドアノブのよくある故障5パターンと修理方法

ドアノブの故障として、以下の5パターンがよくみられます。ドアノブの故障原因と修理方法を見ていきましょう。

故障の種類 主な原因
①ハンドルが下がっている 固定ネジのゆるみ
②ドアノブの土台がぐらついている 台座のゆるみ
③ドアが閉まりにくい ラッチのゆるみ
④ドアノブが動かない ラッチの故障、サビ
⑤ドアノブが空回りする バネの故障、固定ネジのゆるみ

①ハンドルが下がっている

レバー型でハンドルが垂れ下がっているときは、ハンドルの固定ネジが緩んでいる可能性が高いです。

以下の手順で修理できます。

  1. ハンドルの付け根にあるネジを緩める。ネジは完全に外さないようにする
  2. レバーハンドルの角度が水平になるよう、外側・内側両方のハンドルを抑えながらネジを締める
  3. 横から角度を確認し、床に対して平行になっていることを確認する

作業するときに2人いる場合は、もう1人にハンドルを持ってもらいながらネジを締めると、楽に作業できます。

②ドアノブの土台がぐらついている

ドアノブが土台ごとグラグラするのは、台座のネジのゆるみが原因です。ネジを締め直しましょう。

台座のゆるみを直す場合、ネジ穴が外から見えるか、見えないかによって作業が変わります。

<ネジ穴が外から見える場合>

外からネジが見えるドアノブ

ネジ穴が見える場合は、ネジをドライバーで締めなおすことで簡単に直ります。ネジは、台座の下面や側面にもあるので、気をつけて見てください。

<ネジ穴が外から見えない場合>

ネジが外から見えないドアノブ

  1. ハンドルの付け根にあるネジをドライバーでゆるめ、ハンドルを1つずつ取る
  2. マイナスドライバーを台座のすき間にいれ、台座を外す
  3. 座金を固定しているネジを締める
  4. 台座を取り付け、レバーハンドルのネジを締めなおす
  5. ハンドルが床に対して平行になっていることを確認する

台座が外れないときは、台座のツメ部分にひっかけたり、台座を反時計回りに回したりすると外れやすくなります。

③ドアが閉まりにくい

ラッチ

ドアが閉まりにくい場合、ラッチ(ドアの側面から出ている部品)のゆるみが原因であることが多いです。

ラッチのゆるみは、フロントプレートというドアの側面にある固定金具のネジが原因です。

この部分のネジがゆるんでいると、ラッチもゆるんでしまうためネジで締めなおしましょう。

またラッチにサビや汚れが付着している場合も、開閉しにくくなるため掃除しておきましょう。

関連記事:ドアの調子が悪いのはラッチが原因?不具合が出たときの対処法を紹介|ミツモア

④ドアノブが動かない

ドアノブが全く動かない場合、ラッチが故障しているか、サビが発生している可能性があります。

ラッチの場合は一度分解して確認する必要があります。もし壊れていたら交換しましょう。

サビが原因の場合はドアノブが徐々に回らなくなっていくので、違和感があったら早めに手入れをしておくことをおすすめします。

⑤ドアノブが空回りする

ドアノブが空回りして開きにくい場合にはいくつか原因が考えられますが、ドアノブのネジが緩んでいる可能性があります。ネジがゆるんでいると、ドアノブを回す力がうまく伝わらないのです。

ドアノブの根元や台座、ラッチ部分などにあるネジをドライバーで締め直してみましょう。空回りが解消するかもしれません。

ただしドアノブの空回りが起こったときには、内部にあるネジが故障してしまっている場合も多いです。そのときはドアノブ自体を交換する必要があるでしょう(ドアノブ交換の方法はこちら)。

ドアノブの不調を自力で直すのが難しなら、業者に依頼しましょう。プロが確実に問題を解決してくれますよ。

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【種類別】ドアノブを自分で修理する方法

ここからは、ドアノブを自分で修理する方法について解説していきます。

ドアノブの状態によっては自分で修理するのが難しいこともありますが、業者に任せるか判断するためにも、まずは自分でドアノブをいじってみましょう

基本的にはどのドアノブも、ネジをしっかりと締め直すことでぐらつきを修理できます。

握り玉ドアノブ

握ってひねるタイプのドアノブの場合、目視できる部分にネジがあることが多いです。もしない場合はカバーの下に隠れている可能性があるので、ドライバーでカバーを外して確認します。

またどのドアノブにも共通する話ですが、ラッチのあるドアの側面にネジがあるケースも多いので確認してみましょう。

プッシュプル錠

押し引きして開けるタイプの「プッシュプル錠」は、メーカーによって構造が異なるため、ネジの位置を一概に言うことはできません。構造も複雑であるため、メーカーによっては自力での修理が難しい場合もあります

ドアノブや台座の周囲にネジがない場合は、メーカー名で検索をしてみて、修理方法が公開されていないか確認してみましょう。

レバーハンドル

ハンドルを下げてドアを開ける「レバーハンドル」は握り玉ドアノブと同じく、ネジを締め直せば不具合を治せます。

目視できる範囲にネジがないか確認しましょう。ない場合はドライバーで台座を外し、内側を確認します。ドアの側面もチェックが必要です。

サムラッチ錠

親指で金属のレバーを押し下げる、高級感が特徴の「サムラッチ錠」の場合、時間がたつごとにサムラッチ部分の動きが悪くなっていきます。

この場合、ネジのゆるみではなく金属自体の経年劣化が原因である可能性が高いです。修理ではなく、錠やシリンダーを交換することをおすすめします。

ドアノブが完全に壊れた場合の交換方法

自分で修理をしてみても改善しない場合、特に取り付けから10年以上経過している場合は、ドアノブ自体の交換が必要になります。

もちろん業者にも頼めますが、DIYや日曜大工に慣れている人は自分でも修理可能です。

ドアの各部分のサイズを確認し、必要な工具を揃えてやってみましょう。

外れたドアノブを直す場合は、取り付ける工程から見てもらえれば結構です。

サイズを把握して新しいドアノブを選ぶ

ドアノブサイズ

ドアノブを交換するときは、最低限4つの部分のサイズを測る必要があります。

①ドアの厚さ

ドアの厚さをミリ単位で測定しましょう。

②フロント寸法(縦横の長さ)

フロントプレートは、上図の②の部分です。

③ビスピッチ(フロントを固定するビス中心同士の間)

ビスの中心同士の長さを測ります。

④バックセット(ドアの端からドアノブの中心)の長さ

ドアの端から、ハンドルの中心、もしくは鍵穴の中心までの長さです。

以上のポイントを計測し、新しいドアノブを用意します。

ドアノブは、ホームセンターや、ネットで購入できます。ドアノブの種類を変える場合には特に念入りに測って、記録しておきましょう。

用意するもの

  • プラスドライバー

ネジを締めるのに使用します。

  • マイナスドライバー

台座を外すとき、すき間にマイナスドライバーを入れて外します。

  • 千枚通し

マイナスドライバー同様、すき間に入れる用途で使用するものです。

【円筒タイプ】交換の手順

円筒型 ドアノブ

  1. ドアノブ、もしくはレバー内側のネジをドライバーで外す。ネジがないタイプは、ノブの側面の穴に、千枚通しを差し込んで外す。
  2. 固定ネジを外し、丸座を取り外す。ネジがなければ、丸座の横にある小さな穴に千枚通しを差し込んで外す。
  3. 座金の固定ネジを取り外す。
  4. 外側のノブを取り外す。
  5. ドアの側面のネジを外し、ラッチケースを引き出す。
  6. 交換するドアノブのラッチを取り付ける。ネジは締めるが、弱めに仮止めする。
  7. 上記の手順4→1の順で交換用ドアノブを取り付ける。
  8. 交換が終わったら、ドアノブを回し、正常に動いたら仮止めしているネジをしっかり締める。

【レバータイプ】交換の手順

レバー型 ドアノブ

  1. レバーハンドルの付け根にあるネジを、プラスドライバーで外す。
  2. 外側、内側のレバーハンドルを片側ずつ取り外す。
  3. 台座を取り外す(プラスドライバでネジを外し、マイナスドライバーをすき間に入れて工夫する)
  4. ドアの側面にあるフロントプレートのネジを2つとも外す。
  5. フロントプレートを外し、ラッチ―ケースを引き出す。
  6. 交換するドアノブを5→1の順番で取り付ける。
  7. 交換が終わったらレバーを下げ、正常に動いているか確認する。
関連記事:鍵交換を自分でする方法!鍵購入や必要なものの用意、取り付け手順まで解説|ミツモア

ドアノブの修理・交換を業者に依頼する費用

電卓

ドアノブに不調が起きたときは、まず簡単な修理方法を自分で試してみて、うまくいかなければ専門の業者に修理・交換を依頼しましょう。

特に内部部品が故障した場合やドアノブ交換が必要な場合は、自力で対処するのが難しいです。費用はかかりますが業者に頼むのが確実です。

ドアノブ修理の費用相場

ドアノブ修理にかかる費用の相場を場所別に紹介します。

場所 修理費用
玄関 12,000円~
リビング・トイレ 8,000円~
風呂場・浴室 8,000円~

玄関のドアは作業が難しいので、他の場所よりも費用が高くなる傾向にあります。

ドアノブ交換の費用相場

場所 修理費用
玄関 35,000円~
リビング・トイレ 15,000円~
風呂場・浴室 15,000円~

既存のドアノブから違う型の製品に交換するときには、追加料金がかかる場合が多いです。

また防犯性を高める目的で鍵の種類を変えるという選択肢もありますが、その場合も費用が高くなるので注意しましょう。

ドアノブ修理・交換はどこに依頼すればいい?

ドアノブ交換業者

ドアノブの修理・交換に対応している業者を3種類紹介します。それぞれに特徴があるので、自分にあった依頼先を選択しましょう。

おもなドアノブ修理の依頼先は3つ

鍵専門業者

鍵の交換・修理などを行っている専門業者は、ドアノブの修理にも対応可能です。鍵についての知識が豊富なので、「ドアの防犯性を高めたい」という方におすすめできます。

関連記事:鍵交換の費用相場はいくら?種類や防犯性を高める方法、業者の選び方も|ミツモア

住宅リフォーム業者

ドアノブを新しい型に変えるつもりなら、住宅リフォーム業者に依頼するのが良いでしょう。サイズ測定からおすすめのドアノブの提案まで、専門知識を生かして希望に沿った施工をしてくれるでしょう。

ホームセンター

ホームセンターでドアノブを購入した場合、取り付けの工事を一緒に依頼することが可能です。

交換先のドアノブをどれにするか決まっている場合には、ホームセンターに頼んでみると良いかもしれません。

ドアノブの修理業者を選ぶポイント

①アフターサービスが充実している

施工後のフォロー体制が充実している業者を選ぶことをおすすめします。

交換後にもしトラブルが起きたときも安心です。

またアフターサービスを設定していることは、自社の技術力に自信がある証拠でもあります。誠実で確かな施工を期待できます。

②料金体系が明確である

見積もりを取ってみて、料金体系が明確かどうかを確認してみてください。トータルの施工費用だけでなく、内訳をチェックすることが重要です。部品代・作業代・出張費などがきっちりと明記されていれば信頼できるでしょう。

優良な業者を選ぶためには、複数の業者から相見積もりを取ってみるのがおすすめです。各業者を比較すれば、どの業者が明瞭で良心的な費用設定をしているのか判断できます。

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