ある程度築年数が経ってくると、ドアノブが故障し、ドアが開かなくなる、閉まりが悪くなるトラブルが起こります。
この記事では、ドアノブ故障の原因について解説し、修理・交換方法と、ドアが急に開かなくなった場合の対処法を紹介します。
ドアノブのよくある故障4パターンと修理方法
ドアノブの故障として、以下の4パターンがよくみられます。ドアノブの故障原因と修理方法を見ていきましょう。
故障の種類 | おもな原因 |
①ハンドルが下がっている | 固定ネジのゆるみ |
②ドアノブの土台がぐらついている | 台座のゆるみ |
③ドアが閉まりにくい | ラッチのゆるみ |
④ドアノブが空回りする | バネの故障、固定ネジのゆるみ |
①ハンドルが下がっている
レバー型でハンドルが垂れ下がっているときは、ハンドルの固定ネジが緩んでいる可能性が高いです。
以下の手順で修理できます。
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作業するときに2人いる場合は、もう1人にハンドルを持ってもらいながらネジを締めると、楽に作業できます。
②ドアノブの土台がぐらついている
ドアノブが土台ごとグラグラするのは、台座のネジのゆるみが原因です。ネジを締め直しましょう。
台座のゆるみを直す場合、ネジ穴が外から見えるか、見えないかによって作業が変わります。
<ネジ穴が外から見える場合>
ネジ穴が見える場合は、ネジをドライバーで締めなおすことで簡単に直ります。ネジは、台座の下面や側面にもあるので、気をつけて見てください。
<ネジ穴が外から見えない場合>
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台座が外れないときは、台座のツメ部分にひっかけたり、台座を反時計回りに回したりすると外れやすくなります。
③ドアが閉まりにくい
ドアが閉まりにくい場合、ラッチ(ドアの側面から出ている部品)のゆるみが原因であることが多いです。
ラッチのゆるみは、フロントプレートというドアの側面にある固定金具のネジが原因です。
この部分のネジがゆるんでいると、ラッチもゆるんでしまうためネジで締めなおしましょう。
またラッチにサビや汚れが付着している場合も、開閉しにくくなるため掃除しておきましょう。
④ドアノブが空回りする
ドアノブが空回りして開きにくい場合にはいくつか原因が考えられますが、ドアノブのネジが緩んでいる可能性があります。ネジがゆるんでいると、ドアノブを回す力がうまく伝わらないのです。
ドアノブの根元や台座、ラッチ部分などにあるネジをドライバーで締め直してみましょう。空回りが解消するかもしれません。
ただしドアノブの空回りが起こったときには、内部にあるネジが故障してしまっている場合も多いです。そのときはドアノブ自体を交換する必要があるでしょう(ドアノブ交換の方法はこちら)。
ドアノブの不調を自力で直すのが難しなら、業者に依頼しましょう。プロが確実に問題を解決してくれますよ。
ドアノブが壊れてドアが開かなくなった場合の応急処置
急にドアが開かなくなり部屋に閉じ込められる……というのは、かなり怖い状況ですよね。しかし現実に起こってしまうのです。
どうしても内側からでないと開けられない場合、薄いカードや針金を使用して開けられる場合もあります。また他に人がいる場合には業者に対応してもらうと安心です。
ここでは急にドアが開かなくなったときの緊急対処法をご紹介します。
【対処法1】薄いカードまたは針金でラッチを操作して開ける
以下の対処方法で、たいていのドアは開きますので覚えておいてください。
<準備するもの>
薄くて頑丈なもの(針金・テレフォンカード・クリアファイル)
<開錠の方法>
1.ドアノブの横、ラッチ部分にカード等を差し込む
2.下もしくは上に引き、ラッチを強制的に引っ込ませる 3.何回か繰り返すと開くこともある |
トイレなどで周りに薄いものがない場合、トイレットペーパーの芯を代用することも可能です。ただし頑丈ではないので、慎重に作業してください。
【対処法2】鍵開け業者に依頼する
急にドアが開かなくなったとき、自分での修理が不安なら、鍵開け業者に依頼しましょう。
この際、鍵穴交換・修理も行っている業者に頼めばまとめて作業を頼めるのでお得です。
また経験のある、良心的な業者では無理に交換を勧めず、最小限の修理で直してくれます。
場所にもよりますが、たいていは連絡してから30分〜60分程度で自宅に来てくれます。無料で事前見積りができる業者を選べば、費用の心配をせずに頼めるので安心です。
ドアノブが完全に壊れた場合の交換方法
自分で修理をしてみても改善しない場合、特に取り付けから10年以上経過している場合は、ドアノブ自体の交換が必要になります。
もちろん業者にも頼めますが、DIYや日曜大工に慣れている人は自分でも修理可能です。
ドアの各部分のサイズを確認し、必要な工具を揃えてやってみましょう。
外れたドアノブを直す場合は、取り付ける工程から見てもらえれば結構です。
サイズを把握して新しいドアノブを選ぶ
ドアノブを交換するときは、最低限4つの部分のサイズを測る必要があります。
①ドアの厚さ
ドアの厚さをミリ単位で測定しましょう。 ②フロント寸法(縦横の長さ) フロントプレートは、上図の②の部分です。 ③ビスピッチ(フロントを固定するビス中心同士の間) ビスの中心同士の長さを測ります。 ④バックセット(ドアの端からドアノブの中心)の長さ |
ドアの端から、ハンドルの中心、もしくは鍵穴の中心までの長さです。
以上のポイントを計測し、新しいドアノブを用意します。
ドアノブは、ホームセンターや、ネットで購入できます。ドアノブの種類を変える場合には特に念入りに測って、記録しておきましょう。
用意するもの
ネジを締めるのに使用します。
台座を外すとき、すき間にマイナスドライバーを入れて外します。
マイナスドライバー同様、すき間に入れる用途で使用するものです。 |
【円筒タイプ】交換の手順
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【レバータイプ】交換の手順
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ドアノブの修理・交換を業者に依頼する費用
ドアノブに不調が起きたときは、まず簡単な修理方法を自分で試してみて、うまくいかなければ専門の業者に修理・交換を依頼しましょう。
特に内部部品が故障した場合やドアノブ交換が必要な場合は、自力で対処するのが難しいです。費用はかかりますが業者に頼むのが確実です。
ドアノブ修理の費用相場
ドアノブ修理にかかる費用の相場を場所別に紹介します。
場所 | 修理費用 |
玄関 | 12,000円~ |
リビング・トイレ | 8,000円~ |
風呂場・浴室 | 8,000円~ |
玄関のドアは作業が難しいので、他の場所よりも費用が高くなる傾向にあります。
ドアノブ交換の費用相場
場所 | 修理費用 |
玄関 | 35,000円~ |
リビング・トイレ | 15,000円~ |
風呂場・浴室 | 15,000円~ |
既存のドアノブから違う型の製品に交換するときには、追加料金がかかる場合が多いです。
また防犯性を高める目的で鍵の種類を変えるという選択肢もありますが、その場合も費用が高くなるので注意しましょう。
ドアノブ修理・交換はどこに依頼すればいい?
ドアノブの修理・交換に対応している業者を3種類紹介します。それぞれに特徴があるので、自分にあった依頼先を選択しましょう。
おもなドアノブ修理の依頼先は3つ
鍵専門業者
鍵の交換・修理などを行っている専門業者は、ドアノブの修理にも対応可能です。鍵についての知識が豊富なので、「ドアの防犯性を高めたい」という方におすすめできます。
住宅リフォーム業者
ドアノブを新しい型に変えるつもりなら、住宅リフォーム業者に依頼するのが良いでしょう。サイズ測定からおすすめのドアノブの提案まで、専門知識を生かして希望に沿った施工をしてくれるでしょう。
ホームセンター
ホームセンターでドアノブを購入した場合、取り付けの工事を一緒に依頼することが可能です。
交換先のドアノブをどれにするか決まっている場合には、ホームセンターに頼んでみると良いかもしれません。
ドアノブの修理業者を選ぶポイント
①アフターサービスが充実している
施工後のフォロー体制が充実している業者を選ぶことをおすすめします。
交換後にもしトラブルが起きたときも安心です。
またアフターサービスを設定していることは、自社の技術力に自信がある証拠でもあります。誠実で確かな施工を期待できます。
②料金体系が明確である
見積もりを取ってみて、料金体系が明確かどうかを確認してみてください。トータルの施工費用だけでなく、内訳をチェックすることが重要です。部品代・作業代・出張費などがきっちりと明記されていれば信頼できるでしょう。
優良な業者を選ぶためには、複数の業者から相見積もりを取ってみるのがおすすめです。各業者を比較すれば、どの業者が明瞭で良心的な費用設定をしているのか判断できます。
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