Windowsの文字入力変換機能がおかしい場合の対処法
Windowsの文字入力変換がおかしくなる主な原因
- Windows 10のアップデート
- 文字変換機能(ユーザー辞書・学習履歴)の不具合
- Microsoft IMEの不具合
Windows 10 May 2020 Update以降
Microsoftが2020年5月28日(日本時間)に配信を始めたWindows 10の大型アップデート「May 2020 Update(20H1)」により、IMEの仕様も大幅に変更されています。アップデートに伴い、従来のIMEに有効だったトラブルへの対処法も変わっています。
IMEが新旧どちらのバージョンか確かめるには、Windows 10のバージョンをチェックしましょう。
Windows 10のバージョンをチェックするには、スタートメニューの設定画面から「システム」を選択し、メニュー下部の「バージョン情報」「詳細情報」を選択します。「version 2004」「version 20H2」「version 21H1」のいずれかであれば、お使いのIMEは新しいバージョンです。
古いバージョンに戻すのも有効
Windows 10のアップデートによりIMEが正常に機能せず、日本語入力が上手にできなくなることがあります。もしアップデート後、文字変換に不具合が生じているなら、IMEを以前のバージョンに戻すのが有効です。
IMEを以前のバージョンに戻す方法
- タスクバーにあるIMEアイコン(「あ」もしくは「A」と書かれたアイコン)を右クリックする
- メニュー一覧から「設定」を選ぶ
- Microsoft IMEが表示されたら、一番上の「全般」を選択
- 「互換性」の欄から、「以前のバージョンのMicrosoft IMEを使う」のスイッチをクリックします。
- 確認メッセージが表示されたら「OK」をクリックしてください。
Windows 10 November 2019 Update以前
同じWindows 10でも、新しいアップデートが施されたバージョンでなければ、古いバージョンのIMEに有効な対処法が実践できます。
「バージョン」の欄の記載が、「version 1909」や「version 1809」など「version 1909」以下であれば、お使いのIMEは以前のバージョンです。
以前のバージョンのIMEを使っている場合は、これから紹介する対処法を試してみてください。
ユーザー辞書の修復
ユーザー辞書を修復すると、IMEが誤って記憶した単語を消去でき、文字変換のトラブルを解消できる可能性があります。
ユーザー辞書を修復する方法は以下の通りです。
- タスクバーにあるIMEアイコンを右クリック
- メニューの中から「プロパティ」を選択
- 設定画面が表示されたら、下部にある「詳細設定」を押下
- 上部のメニューから「辞書/学習」を選ぶ
- 「辞書の修復」欄に表示される「修復」を実行
- 実行を確認するメッセージが表示されたら、「はい」を選択
- 終了を知らせるメッセージが出たら「OK」を押下
学習履歴の削除を行う
学習履歴の削除もユーザー辞書の修復と同様、IMEに記憶された単語の削除により、文字変換のトラブル解消が見込めます。
学習履歴を削除する方法は次の手順となります。
- タスクバーにあるIMEアイコンを右クリック
- メニューの中から「プロパティ」を選択
- 設定画面が表示されたら、下部にある「詳細設定」を選ぶ
- 上部のメニューから「辞書/学習」をクリック
- 「学習設定」の欄にある「学習情報の消去」を選択
- 確認のメッセージが表示されたら「はい」を押す
IMEの初期化
IMEを初期化すると設定がまっさらな状態に戻るので、文字変換に関する不具合の解消が期待できます。
IMEを初期化する方法を以下に紹介します。
- タスクバーにあるIMEアイコンを右クリック
- メニューの中から「プロパティ」を選ぶ
- 設定画面が表示されたら、下部にある「詳細設定」を押下
- 上部のメニューから「その他」を選択
- 「プロパティの設定を既定値に戻す」をクリック
- 確認のメッセージが表示されたら「はい」を選ぶ
Macの変換機能がおかしい場合は?
Macの文字入力変換がおかしくなる主な原因
- 変換学習の不具合
- ライブ変換がオンになっている
変換学習をリセットする
変換学習とは効率的に文字入力ができるよう、よく使っている単語をコンピューターが学習する機能です。見当違いな変換候補が表示されるようなら、変換学習をリセットしましょう。
変換学習をリセットする方法は以下の手順で行います。
- アップルメニューもしくはDockのアイコンから、「システム環境設定」にアクセス
- メニューの中から「キーボード」を選ぶ
- 上のメニューから「入力ソース」を押下
- 画面の最下部に位置する「変換学習」の欄にある「リセット」をクリック
- 確認のメッセージが表示されたら、「リセット」を選択
ライブ変換モードをオフにする
ライブ変換とは入力した単語を自動的に変換する、入力補助機能です。ライブ変換機能を使うと、変換する手間が省けるため入力が早くなります。
しかしライブ変換に慣れないうちは誤変換が多くなるので、機能をオフにしたほうが的確に文字変換ができる場合もあるでしょう。
ライブ変換モードは以下の方法でオフにできます。
- アップルメニューもしくはDockのアイコンから、「システム環境設定」にアクセス
- メニューの中から「キーボード」を選択
- 上部のタブから「入力ソース」を押下
- 「ライブ変換」のチェックマークを外す
慌てずに設定を確認しよう
文字変換がうまくいかなくなると、多くのパソコン作業が滞ってしまうため、つい「早く解決しなくては」と焦ってしまうかもしれません。
しかし文字変換のトラブルはパターンが決まっているので、慌てずに一つ一つ設定を確認していけば突破口が見つかるでしょう。今回紹介した対処法を参考に、冷静に解決法を探ってみてください。