パソコンを使用中にブラックアウトした経験のある人は、決して少なくないでしょう。
画面が真っ暗になるのでどうしても焦ってしまいますが、冷静に対処すれば無事に解決できるケースもあります。ブラックアウトした場合の対処法を知っておきましょう。
パソコンがブラックアウトする原因は?
ブラックアウトとは、パソコンの画面が真っ暗になってしまう現象を指します。突然、何も映らなくなってしまうため、焦ってしまう人も多いのではないでしょうか? 適切に対処するためにも、まずはブラックアウトの主な原因を知っておきましょう。
ハードやソフトの不具合、ウイルス感染など
ブラックアウトが発生する原因としては、主にパソコンのハードウェアやソフトウェアの不具合、ウイルス感染などが考えられます。
ただし、セキュリティーソフトが正常に起動しているならば、ウイルス感染の被害はかなり抑えられるため、まずはハードウェアかソフトウェアの不具合を疑った方が良いでしょう。まずは落ち着いて、一つ一つ原因を探っていくことが大事です。
パソコンがブラックアウトした時の対処法
パソコンがブラックアウトした場合、以下の対処法を試してみましょう。ほとんどの場合、順番に確認していくことで、具体的な原因を突き止められます。
アクセスランプをチェック
まずは、パソコン本体のアクセスランプが、どのように表示されているか確認しましょう。ハードディスクやSSDなどのランプが点灯している場合、不具合が発生している可能性があります。
アクセスランプの点灯パターンは機種によって変わってくるので、取扱説明書で確認する必要があります。
取扱説明書が手元にない場合は、インターネットでメーカーのWebサイトにアクセスし、機種名や型番を検索しましょう。ほとんどの場合、オンラインで取扱説明書が閲覧できます。
とりあえず様子を見る
一時的なシステムトラブルでブラックアウトが発生する可能性もあるので、アクセスランプで異常が確認できないならば、ひとまず様子を見てみましょう。
CPUやメモリに過度な負荷が掛かっている場合、ブラックアウトの状態が続くケースがあります。しばらく経って負荷が軽減されると状況が改善する可能性もあるので、1~2分程度は様子を確認して、変化がないか確かめてください。
なお、パソコンやモニターが省電力モードになると画面が黒くなってしまいます。省電力モードを設定している場合は、マウスを動かして元の画面に戻らないか確認しましょう。
充電や接続の不具合の場合も
ノートパソコンの場合、充電不足が原因でブラックアウトする場合もあります。
デスクトップの場合は、電源周りの接続不良などの可能性があるので、ACアダプターや電源ケーブルが正しく接続されているか確認しましょう。
電源トラブルで正常にパソコンが起動しなくなるケースはよくあります。パソコンとモニターのケーブルも、正しくつながっているかチェックしてください。
外付け機器が原因の可能性も
外付けのHDDやUSBメモリーなどが原因で、ブラックアウトを引き起こす場合もあります。
内部のグラフィックボードが原因で、パソコンに不具合が出るケースも珍しくありません。接続している外部機器をいったん取り外して、状況が改善しないか確認しましょう。
もし正常に起動するならば、取り外した順番に外部機器を再接続していけば、どれが原因でブラックアウトが起こったか特定できるはずです。
放電してみる
パソコンに限らず、電子機器は内部に余計な電気が帯電した状態になると、うまく動作しなくなります。
パソコンの場合はブラックアウトを引き起こす原因にもなるので、一度放電させてみましょう。放電方法は以下の通りです。
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内部の帯電が原因だった場合は、放電することで状況が改善します。一定時間が経過したら、電源を入れて正常に動作するか確認しましょう。
再起動して対処する方法
ブラックアウトが発生した場合、グラフィックドライバーやパソコン本体の再起動で解決する場合もあります。しばらく様子を見て状況に変化がない場合は、再起動も試してみましょう。
グラフィックドライバーを再起動する
グラフィックドライバーとは、OSから情報を受け取って画面に表示させるためのデバイスのことで、ここに不具合が起こっていると、正常に画面が映らなくなります。
グラフィックドライバーに問題があると思われる場合には、ドライバーのリセットを行いましょう。
「Windowsキー」と「Ctrlキー」、「Shiftキー」「Bキー」の4つを同時に押すことで、グラフィックドライバーの再起動が可能です。再起動後、正常に画面が映れば成功です。
パソコンを再起動
パソコンの一時的なトラブルの大半は、本体を再起動することで解消します。ブラックアウトした状態からパソコンを再起動するには、まず「Ctrlキー」と「Altキー」「Delキー」の3つを同時に押して画面が表示されるか確認します。
画面が映った場合は、電源ボタンから再起動しましょう。機種によっては本体にリセットボタンが実装されているので、リセットボタンを押すことで再起動させることも可能です。
強制的に再起動
どのような操作をしてもブラックアウトの状態から変わらない場合は、本体の電源ボタンを押して強制的に電源を切り、再び電源を入れてみましょう。強制的な再起動のため、トラブル時以外の使用は非推奨です。
電源を入れる前に、上記のように接続機器を全て取り外し、しばらく放置してみましょう。数分後、再び起動させて正常に画面が映れば問題ありません。
ただし、ハードやソフトに何らかの問題が起こっている場合、再び問題が起こる可能性もあるので、重要なデータのバックアップは取っておくことをおすすめします。
起動したのに画面が黒いままの場合
パソコンを再起動しても画面が黒いまま変わらない場合、システムに深刻なトラブルが起こっている可能性があります。起動後の挙動によって原因が特定できる可能性があるので、ここで確認方法を知っておきましょう。
メーカーロゴが表示されない
通常、パソコンを起動すると、まず画面にメーカーのロゴが表示され、その後にOSのロゴが映し出されます。
メーカーのロゴも表示されない場合は、パソコンの部品に不具合が生じている可能性があります。その場合、ユーザー側で対処できないので修理に出しましょう。
メーカーのロゴは表示されたものの、そこから先に進まない場合、ハードディスクに不具合が起こっている可能性があります。
電源を切って放電を行うとともに、BIOSを初期状態に戻してみましょう。BIOSの初期化の方法はパソコンの機種によって変わってくるので、取扱説明書で確認しましょう。
OSロゴが表示されない
OSのロゴが表示されない場合は、パソコン本体は正常に起動しているものの、システムファイルが読み込めない状態にあるかもしれません。
OSの起動に何度か失敗した場合、自動的にスタートアップ修復の画面が表示されるので、まずはスタートアップ修復を実行します。
スタートアップ修復の後の流れは以下の通りです。
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セーフモードでパソコンを起動できた場合は、問題の原因と考えられるソフトウェアやデバイスの削除あるいは停止を実行します。「詳細オプション」から、システムの復元も試してみましょう。
ロゴは表示されたがブラックアウトしたまま
他の症状に比べると頻度は少ないですが、メーカーやOSのロゴが表示されたままブラックアウトしてしまうケースもあるようです。
この場合は、ソフトウェアや周辺機器に問題がある可能性が高く、ハードディスクやメモリが故障しているかもしれません。
BIOSの初期化によって起動できることもありますが、内部の機器に深刻なトラブルが起こっている場合、再び起動できなくなる可能性もあります。パソコンが起動できるうちに、重要なデータはバックアップを取っておきましょう。
黒い画面にカーソルのみが出る場合
突然画面がブラックアウトして、黒い画面にカーソルだけが表示される現象が起こる場合があります。これもいくつかの原因が考えられるため、対処法を知っておきましょう。
原因と対処法
ブラックアウトした画面でカー
ソルのみ表示される場合、次の原因が考えられます。
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このように原因はさまざま考えられますが、OSのバージョンアップが原因の場合以外は、まずセーフモードで起動してみましょう。
セーフモードで問題を起こしているソフトウェアの削除や停止、ウイルスの除去などをする必要があります。
黒い画面に白い文字が出る場合
パソコンの起動後、ブラックアウトした画面に白い文字が表示されることがあります。何らかの不具合が生じている場合に表示されるので、まずは表示された文字(英語)の指示に従いましょう。
自分で対処する方法
白文字の内容によっては、専門業者でなければ対応できない問題も多いですが、ユーザー自身が対処できるものもあります。
例えば、キーボードの「F1」キーなどを押すように指示する文章や、パソコン内部のデバイスの接続を確認するように指示するものは、ユーザー自身が対応できるでしょう。
それでも起動しない場合は、スタートアップ修復を試した後に、上記のようにセーフモードで問題の解決を図りましょう。
どうしても自分の手に負えない場合は
これまで説明してきた対処法を試しても不具合が解消しないときは、購入店やメーカーに相談したり、専門の修理業者に対処を依頼したりする必要があります。
時間をかければ自分で対処できる可能性もありますが、放置していると問題が深刻化する可能性もあるので、早めにプロに相談する方が良いでしょう。
購入店舗やメーカーに持ち込む
パソコンの不具合の相談先としては、まず購入した店舗やメーカーが考えられます。特に、保証期間内であれば、販売店に保証書とともに持ち込むことで、無料で修理してもらえるでしょう。
ただし、修理に出した場合、パソコン内部のデータが全て初期化される可能性があるので注意が必要です。ハードディスクが故障してデータが取り出せない場合などは別ですが、重要なデータは可能な限りバックアップを取っておきましょう。
点検と修理には通常、2~3週間程度の時間がかかります。大型連休や年末年始などは特に時間を要するので、すぐに修理したい場合は専門の修理業者に依頼した方が良いでしょう。
パソコン修理業者に依頼する
専門の修理業者に点検と修理を依頼する方法もあります。専門業者ならば対応が早いところが多く、早ければ2~3日で修理が完了します。
持ち込み修理や宅配便での修理にも対応している業者が多く、土日でも対応してくれるところもあるようです。料金はかかりますが、データの復旧も対応してくれる場合もあります。
なお、修理業者を探すには、地名や郵便番号から簡単に検索できるミツモアの利用がおすすめです。最大5社から見積もりを取れるので、最適な業者をスムーズに見つけられるはずです。この機会に利用を検討してみましょう。
ブラックアウトした場合は適切な処理を
パソコンの画面がブラックアウトした際の対処法を解説しました。原因は色々と考えられますが、一つ一つ探っていくことで、適切な対応が分かってきます。多くの場合、再起動やケーブルの再接続などで解消するので、落ち着いて対応することが大事です。
もし、ユーザーの手に負えない不具合だった場合は、専門業者に相談しましょう。保証期間内の場合は販売店やメーカーに相談すれば無料で修理してもらえる可能性がありますが、そうでない場合は、専門の修理業者への相談がおすすめです。
修理業者はメーカーに比べて迅速に対応してもらえるケースが多いので、時間がない場合は利用を検討しましょう。複数のところから見積もりを取って、信頼できる業者を見つけることが大事です。
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