「カラカラカラ」「ブーーン」「サー」などPCファンから聞こえてくる異音。PCを使う上でとても気が散るし、何より故障したらと思うと不安になりますよね。
この記事ではPCファンから聞こえてくる異音について、原因の特定方法や解決策を紹介していきます。
- 「鳴ったら危険」な緊急度の高い異音の種類
- 「デフラグツールやPCスタンドを使う」といった、異音解消に役立つ具体例
このような具体的な異音例や、PCを長持ちさせる工夫についても解説。今すぐ異音を止めるための対処法も紹介しているので、ぜひチェックしてみてくださいね。
PCのファンがうるさい!音の種類から原因を特定してみよう
まずは異音の特徴をチェックしてみましょう。
- 何をしている時に異音がするか?
- PCのどの部分から異音がするか?
- 音の鳴り方は?どんな音?
PCファンの異音を引き起こす原因はさまざま。そしてファンの異音かと思ったらそうではなかったというケースも少なくありません。
異音が出ている場所や原因によっては、緊急で修理が必要なケースも。早く手を打たないと、データが消えたりPCがつかなくなったりする原因にもなります。
異音の種類を聞き分けることができれば、ある程度の原因特定が可能です。PCの異音として考えられる原因を音別に紹介するので、当てはまるものがあれば読んでみてください。
- ジー/ブーン/ブオー
- カラカラ/チリチリ
- カカッ/カッコン/ガリガリ/カタカタッ
- キュルキュル/ギュイーン
- その他
【ジー・ブーン・ブオー】PC内部にホコリや熱がたまっている(理由によっては緊急性高)
PCファンはPC内を冷却し、動作を正常に保つ働きがあります。そのファンからこのような異音がするということは、以下のいずれかの原因が潜んでいると考えられます。
- ファン自体が故障している
- PC内部にホコリがたまっている
- PC内部に熱がたまっている
- CPUなど別の部品が故障している
特に低温で風を切っているような音がある場合は、上記のような原因からPCファンが高速回転している音である可能性が高いでしょう。動作の重いソフトを使用する時などに、異音が大きくなる傾向があります。
原因によって簡単に改善できるものもあれば、プロの修理が必要なものも。後述する「熱が大敵!PCファンの異音を無くす方法」を試しても異音が収まらない場合は、業者へ修理を依頼しましょう。
それでは上記の原因について詳細を見ていきます。
<ファン自体が故障しているケース>
ファン自体が経年劣化や軸ずれ等の理由で故障し、異音を立てているケースです。その場合ファンの冷却機能がうまく働かず、よりファンがうるさく音を立てる原因にもなっています。
<PC内部にホコリがたまっているケース>
PCを掃除していないと、ファンの羽根にホコリがたまっていきます。するとファンの冷却機能が低下すると同時にファンに負担がかかり、異音の原因になるのです。
内部のホコリは火災の原因になることも。何年も掃除していなかったPCは、業者に清掃を依頼することをおすすめします。
<PC内部に熱がたまっている>
ファンに熱がたまる理由は以下の通りです。
- 気温の高い環境でPCを使用している
- 動作の重いアプリの使用など、PCにとって負荷のかかる作業を連続で行っている
- 24時間以上付けっぱなしにしている
熱はPC全体に負担がかかるため、後述する「異音を無くす方法」を普段から実施することが大切です。
<CPUなど別の部品が故障している>(緊急性高)
PCの頭脳であるCPUが故障して熱を持っている場合、ファンが過剰に動いている可能性があります。
CPUの故障はPCが動かなくなる危険があり、緊急性の高い症状。業者による本格的な修理が必要になります。
【カラカラ・チリチリ】ファンがケーブル等に接触している(緊急性高)
PC内部でファンが何かに接触している時にたてる音です。電源を付けると同時に鳴り出します。この異音を放置すると、ファンと接触しているケーブルや部品が断線したり破損したりしてしまうことも。
PC本体のケースを分解して内部のコード類をまとめれば解消できますが、初心者にPC分解はおすすめできません。業者に依頼して確認してもらうのが確実です。
【カカッ・カッコン・ガリガリ・カタカタッ】ハードディスクの問題(緊急性高)
PC起動時に表題のような音を何度も繰り返す場合、ハードディスクに問題があるケースが考えられます。
ハードディスクはPCの全データを保存する心臓部。故障等があるとデータが読み込めず、PCを使用できなくなってしまいます。判断が難しい場合も、業者に相談してみることが大切です。
【キュルキュル・ギュイーン】光学ドライブがCDなどを読み込む時の音(緊急性低)
何かが回っているような低音は、CDやDVD等を読み込む光学ドライブの音。ファンが原因ではない可能性があります。CDやDVDが入りっぱなしになっていないかチェックしてみましょう。
CDの読み込みが遅い、正常に再生されないなどの問題がある場合は修理が必要になります。
【それ以外の電子音・振動音・高音】その他のさまざまな要因
ファン以外の異音として考えられるケースを紹介します。
サー | 単純にファンの回転数が多くなっているだけの可能性が高いでしょう。特に大きな問題はないので、この後解説する対処法を試してみてください。 |
ピー(電子音) | エラー等を知らせる電子音(ビープ音)の可能性があります。どの操作をした時に鳴ったかをメモしておき、業者に相談をする必要があります。 |
ビビビビ・ビー(ケースの振動音) | PC本体のケースがしっかりと閉まっていない時に鳴ることがあります。ドライバーでネジを締めても改善しない場合、業者に修理を依頼しましょう。 |
チー・キーン(高周波の音) | 「コイル鳴き」と呼ばれ、基板や電源などから起こる異音。経年劣化で音が発生することがあります。 |
PCファンの異音をなくす方法!今すぐできる対策4つ
「異音がうるさいから今すぐなんとかしたい!」という方は以下の方法を試してみてください。
①PCにたまった熱を逃がしてあげる(特にノートPCでは必須)
PC内部が高温になる使い方をしないようにします。PCに熱をためない方法としては以下のようなものがあります。
- 涼しい環境で作業する
- ノートPCは設置面に隙間を作る(PCスタンドを使用する)
- PC冷却用の外付けファンを使う
- 毛布など柔らかいものの上にPCを置いて作業しない
- 複数のアプリや機能を同時に使っている場合は減らす
今すぐにできることでおすすめの対策としては、できるだけ部屋を涼しくしてPC(ノートの場合)の設置面に隙間を作ること。ファンが空気に触れやすくなれば排気が効率よくできるようになるので、特に裏面にファンがあるノートPCでは隙間を意識しましょう。
逆に毛布など柔らかいものの上にPCを置いていると、隙間ができにくい上に熱がこもってしまうため注意が必要です。
PCスタンドとはこのようなものです。
熱対策を徹底したい方は購入してみるのも良いでしょう。
なお冷たくした方がいいからといって、保冷剤の使用は絶対にNG。内部に結露が生じ故障の原因になってしまいます。多くのPCで推奨されている動作環境温度は10℃~35℃。温度が低すぎても負担になることを覚えておきましょう。
②ファン排気口のホコリを取る
ホコリの掃除方法は以下の手順で行いましょう。
- PCの電源を落とし、プラグ類を全て抜く
- 乾いた布で、優しく排気口や本体全体を拭く
- 排気口付近に掃除機を当てながら、除電ハケ等でホコリをかき出す
分解して掃除する方法もありますが、分解するとメーカー保証が使えなくなることも。よっぽどPCの組み立て・分解に慣れている場合以外はリスクが高いため、おすすめできません。
③PCを再起動してみる
以下の条件で再起動してください。
- PCを10℃~35℃の環境に置く
- CDやDVDは取り出しておく
- PCが熱を持っている場合は、電源を落とし熱が取れるまで放置する
- 前述「自分でPCファンの異音を無くす方法」を実践する
④PC修理の修理業者に相談する
ここまで紹介した異音対策をしても改善しない場合は、PC修理の専門業者に依頼するのが一番です。
ファンの修理費用は診断料を合わせて7,000~10,000円程度が相場。新品のPCを買うよりも圧倒的に安く抑えられますよ。
ただし料金は業者によってさまざまで、修理にかかる期間にも大きく差があります。そのためPC修理を依頼したい場合は、複数社の条件を比較して決めるのがおすすめ。
「PC修理を依頼したいけれど、金額や期間などの条件ができるだけ良い業者を選びたい」という場合は、ぜひミツモアを利用してみてください。ミツモアではWebで簡単な質問に答えるだけで複数の業者から見積もりが届きます。
一括で比較できるため、時間をかけずに自分にぴったりの業者を見つけることができますよ。またチャットでの相談もでき、PCの状態を細かく伝えられます。一括見積もりは無料なので、ぜひ一度試してみてください。
PCファンの異音を防ぐために普段から心掛けたい使い方や対策
ファンの異音を抑えて長持ちさせるための、PC使用上の注意点と工夫を紹介します。とにかく意識していただきたいのは「熱・ホコリ等でPCに余計な負担を与えない」ことです。
PCに負担がかかる使用は避ける
以下の工夫・対策でPCへかかる負担を軽減しましょう。
- デフラグツール(PC最適化)を定期的に使用する
- やむを得ない時以外、多数のアプリを同時起動して使用しない
- PCを使用しない時は電源を落とす
- 「電源オプション」や「環境設定」から省電力モードをONにする
- 内蔵ソフトウエア等の更新作業は確実に行う
PCは5年周期で買い替える
税法上定められているPCの耐用年数は4~5年。使用3年目以降のPCは故障が多くなるというデータもあり、寿命は5年程度だと言われています。
古いPCは以下の理由から異音が起こりやすくなります。
- 材質の劣化
- 内部の汚れ・ホコリ
- パフォーマンスの低下
これまでに挙げてきた対策をとってもよくならない「古い」PCの場合、思い切って買い替えるのもおすすめです。どうしても使い続けたい場合は、バックアップを取った上で業者に修理や部品交換を依頼してみてくださいね。
念のためデータのバックアップを取っておく
本格的に故障してからでは間に合わないこともあるため、普段からデータのバックアップを取っておくと安心。「毎週水曜」などバックアップする日を決めておき、こまめにデータを保存するクセをつけておきましょう。
バックアップの方法には以下の方法があります。
- クラウドストレージ
- 外付けハードディスク
- USBやマイクロSDなど
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