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CPUは100度を超えるとどうなるの?熱を持つ原因と温度の下げ方

最終更新日: 2021年11月12日

パソコンは熱を持ちやすく、長時間使っていると内部パーツに影響を与えるほどの高熱を発生させる場合があります。PCの熱がCPUに与える影響や、適正な温度について知っておきましょう。CPUが熱を持つ原因、温度を下げる方法も解説します。

CPUはパソコンの頭脳

Computer CPU

CPUは「Central Processing Unit(中央処理装置)」の略称です。パソコンが持つ処理能力の中核を担うという特徴から「パソコンの頭脳」とも呼ばれます。そのため熱を持ちすぎるとパソコンそのものの処理能力が低下する可能性が高まるのです。

まずはどの程度の熱を持ってもCPUは問題なく稼働するのか、パフォーマンスが落ちる温度について解説します。

適正温度は30~70℃

CPUが問題なく稼働する温度(適正温度)は、メーカーサイドにおいては「70~80℃以下」というのが共通認識です。

70℃以上になっても問題なく稼働する場合もあります。ただし古いモデルのパソコンだったり、中古のパソコンで内部のパーツが一部古かったりする場合には、70℃付近で電源が落ちてしまう事態もあるのです。

上記を踏まえ、あえて適正温度を決めるならば「30~70℃程度」であるといえるでしょう。

100℃度前後でパフォーマンスが落ちる

パソコンを長時間使い続けていると、CPUの温度が100℃以上になるケースもあります。危険な領域である70~80℃を超え、90~100℃前後になると明確に処理能力が低下し始めます。

具体的には画面が滑らかに動かなくなったり、不定期に画面が固まったりといった現象が起こり始めるでしょう。

そういった状態になっても無理にパソコンを稼働させ続けると、CPUの寿命が短くなってしまうため、適切な温度管理が大切です。

CPUが熱を持つ原因

CPU, computer processor unit. 3D rendering

CPUが熱を持ってしまう原因について解説します。心当たりのある人は一度パソコン内部を確認してみましょう。

冷却装置の異常

パソコンには内部に熱がこもらないようにするための冷却装置が備わっています。冷却装置には大きく分けて「ファンタイプ(冷却ファン)」と「水冷タイプ」が存在しますが、現在は冷却ファンが搭載されている製品がほとんどです。

冷却ファンは扇風機のような形状になっている冷却装置のため、汚れなどの付着や経年劣化によって回転力が弱まります。

水冷タイプは冷却水の入ったタンクによってCPUを冷却します。熱がこもれば冷却水は揮発して徐々に減っていくため、定期的に確認して冷却水を足さなければなりません。

水が減っていたりファンの回転が弱くなっていたりする状態で稼働すると、CPUの熱が上がりやすくなるのです。

ほこりや汚れ

ほこりや汚れはファンだけでなく、パソコン内部にも溜まります。ほこりが溜まるのは冷却装置の劣化が主な原因として挙げられますが、正常に稼働している場合でも少しずつ溜まっていくものです。

本来熱を逃がすために備わっている通気口がこれらによってふさがれると、パソコン内部に熱がこもり、CPUやそれ以外のパーツが熱を帯びてしまうのです。

稼働中にパソコンを触ってみて、外側が暖かくなっているように感じるのであれば、内部の温度が非常に高くなっている可能性が考えられます。そんなときは一旦シャットダウンして、パソコン内部の清掃を行いましょう。

CPUグリスの効果切れ

熱がこもらないようにするための処置として、CPU本体にはグリスと呼ばれるゼリー状の放熱用潤滑剤が塗布されています。長期的にパソコンを使用していると徐々にグリスが乾燥し、熱を逃がせなくなってしまうのです。

グリスの効果が弱まるとCPUの熱が上がりやすくなるため、処理能力が低下したり、動作に不調が出たりする可能性が高まります。

パソコン内部の清掃を行っても熱による暴走が頻繁に起こってしまうときは、グリスの状態を確認してみましょう。

簡単にできる温度を下げる方法

パソコン

パソコンが熱により暴走しやすいと感じたときに、簡易的に温度を下げる方法について紹介します。

パソコンの場所を移動する

パソコンの置かれた場所によっては空気の循環が悪く、その結果、熱がこもりやすくなっている可能性もあります。エアコンの真下や家具と家具の隙間などが考えられるでしょう。

地面に直接設置している場合も、排熱機能が落ちていたり、ほこりが入り込みやすくなったりしている可能性が高いといえます。

そういった場所にパソコンを設置しているのであれば、少し高さのあるラックの上に置いたり、左右に物を置かないようにしたりするだけでも、十分な効果を得られる場合があります。

室内の温度を下げる

室温を下げることでパソコン本体が冷却され、内部にこもった熱が下がる可能性があります。パソコンには通気口がいくつか備わっていますが、そこから入る空気が高温であれば、本来下がるはずの熱が下がらず暴走を引き起こしてしまうでしょう。

室内の気温が上がりやすい夏場だけでも、パソコンの設置場所をエアコンの風がしっかりと当たる場所や日陰に移すのも効果的です。

ただし寒すぎる場所に設置するのも、パソコンの部品が過剰に冷却されてしまうため、避けることをおすすめします。

故障かも?そんなときには

パソコンの画面を見ながら頭を抱える若い女性

CPUの熱を下げる方法を試してみても状況が改善しない場合は、パソコンが故障している可能性があります。そんな場合には以下の方法で修理業者を探してみましょう。

修理はプロに依頼しよう

自力でパーツを交換して修理する人もいますが、CPUに関しては特殊な工程が必要になるため、プロの業者に依頼するのが無難です。

「ミツモア」を利用すればパソコンの修理業者が最短2分でみつかるほか、最大5社に一括で見積もり依頼を行い、予算にあった業者を見つけ出せます。

さらに業者と個別のやり取りも行えるため、対応の早さや丁寧さから候補を絞り込むことも可能です。パソコンが故障したかもしれないと感じたら、「ミツモア」を利用して業者選びを行いましょう。

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パソコンが熱を持ったら要注意

パソコンを使う女性

パソコンが熱を持ち始めたら、不調が起こる前兆です。パソコン内部を清掃したり室温を下げたりして、様子を観察しましょう。

もし対策をしても熱がこもるようであれば故障の可能性もあるため、プロの業者への依頼を検討してみることをおすすめします。

専門知識を持ったプロであれば、修理後にどのようなメンテナンスを行うべきかも教えてくれるはずです。

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