「電気料金の値上がりで、夏の電気代がますます上がりそう」「リモートワークで自宅のエアコンの使い過ぎている」などエアコンと電気代の悩みは尽きません。
国もメーカーもエアコンの電気代を抑えるコツを提示してくれています。この記事では、電気代を節約する方法をまとめて紹介します。
エアコンにかかる電気代とは?基本を解説
エアコンの電気代を節約するために、まずは「そもそもエアコンはどのくらい電気代がかかるか」「どんな時に電気代が高くなるか」ということを知っておきましょう。
家庭におけるエアコン消費電力量は4位!夏の利用率(昼13~16時)は58%を占めている
2009年の資源エネルギー庁「家庭における消費電力量のウエイト比較」調査によれば、電気代のなかでエアコンの使用料金の割合は、年間を通して平均約7.4%ほど。
家庭内で使用する電化製品のなかでは4番目に高い割合です。
冷蔵庫が14.2%、照明器具が13.4%、そしてテレビが8.9%と日常生活で使用する家電に次いでエアコンがランクインしているので、電気代への影響の大きさが分かるかと思います。
しかし「たった7.4%だけ?」と思う方もいるでしょう。エアコンの使用率は季節によってかなり変動します。
2015年の経済産業省「夏季の節電メニュー(ご家庭の皆様)」の調査によれば、夏の13~16時には、なんとエアコンの電力使用率は58%にも上るそうです。
冷蔵庫も夏の気温差を埋めるためにパワーが必要になりますが、それでも夏の冷蔵庫の電気使用率は約17%です。
エアコンがいかに高い割合を占めているかが分かる数値です。
エアコンの1か月あたりの電気代とは?
ちなみにエアコンの消費電力量から算出した冷房・暖房の1か月あたりの電気代は以下が目安です。
【電気代計算式(1時間当たり):消費電力(kW)×電気代単価(円)=1時間の電気代(円)】
【広さ】 | 【1か月あたりのエアコン電気代目安】 |
6畳モデル |
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8畳モデル |
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10畳モデル |
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12畳モデル |
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エアコンの製造メーカーや機種、使用する室内環境によって金額が変わります。
くわしい計算方法については以下の記事を参考にしてみてください。
エアコンの電気代がかかる(発生する)のは設定温度に到達するまで
エアコンの電気代が最もかかる(発生する)のは、エアコンを運転しはじめてから室温が設定温度に到達するまでの時間です。
この時間はエアコンが最大パワーで稼働し、消費電力量が大きくなります。
つまりエアコンの電気代を節約するにはいかに早く室内の設定温度まで到達させるか、そしていかに最低限のパワーで稼働させる時間を増やすかという点が大切です。
たとえば一般的な6~8畳モデルのエアコンだと、設定温度に達するまで最大パワーで稼働したときの電気代は、1時間あたり冷房:約24円/時間、暖房:約41円/時間ほどです。
設定温度に到達したあとは、エアコンは室温維持のために低い電力で稼働するので、冷房、暖房ともに1時間あたり約5~6円/時間ほどになります。
極端な例にはなりますが、もしも部屋がいつまでも暖まらないまま暖房を8時間使い続けたとすると「41円×8時間=328円」です。
室温が1時間で設定温度に達して残り7時間は室温維持して稼働した場合「(41円×1時間)+(5円×7時間)=76円」です。
冷房よりも暖房の方が電気代は高い
一般的には冷房よりも暖房のほうが電気代が高くなります。
冬のほうが「室温と外気温との気温差が大きい」ので、部屋を暖めるために最大パワーで運転する時間が長くなるからです。
たとえば夏の気温35度のときにエアコンを26℃の設定にすると気温差は9℃です。
冬の気温2度のときに、エアコンを20℃の設定にすると気温差は18℃になるので、エアコンもパワーを使うことになります。
また資源エネルギー庁の「令和2年度エネルギーに関する年次報告(エネルギー白書2021)」によると、家庭内での年間エネルギー消費量は冷房が約2.7%なのに対して、暖房は約24.7%も占めています。
これは「暖房」全体を表す数値なので厳密にいえばエアコン以外も含まれていますが単純計算で冷房の約9倍にもなります。
掃除する頻度や室内環境によってもエアコンの電気代は変動する
電気代がかかる主な要因を挙げてみました。
- エアコンが汚れやすい部屋で使用
- フィルター掃除をしていない
- 温度設定が高すぎる・低すぎるなどエアコンに負荷をかける使い方
- 部屋が広くて冷房・暖房が設定温度に達するまでに時間がかかる
- 電力会社との契約プランがあっていない
エアコンが汚れやすい環境、フィルター掃除を定期的にしていない場合、溜まったホコリが邪魔をして空気の通りが悪くなります。
室内の空気を取り込みにくくなると、冷暖房の運転が非効率的になってしまうので、設定温度に達するまでに余計な電力を消費してしまうのです。
また前述のように、エアコンの電気代を大きく左右するのは「気温差」です。
エアコンの設定温度が高すぎる・低すぎる、エアコンの能力が部屋の広さに合っていない場合は、気温差が大きくて負荷がかかりやすい環境になってしまい、電気代が高くなる要因になります。
また1年中平均して電気代が高いと感じる場合、そもそも電力会社との契約プランが合っていない可能性も考えられます。
電気の契約プランは「日中・夜中のどちらかの方が電気使用が安いプラン」「定額で使える電気容量が大きいプラン」など様々あるので、自宅の契約内容を確認してみましょう。
【1】電気代を節約するコツ~エアコン操作・機能~
上の見出しで紹介したように、エアコンの電気代を節約するには、冷暖房が設定温度に達するまでの時間を短くして、室温維持の時間を長くすることです。
省エネに役立つエアコン操作や役立つ機能を5つ紹介します。
①微風や弱風運転しない!「自動運転機能」を利用する
自動運転機能は「冷房や暖房の風量を自動で調整」するモードです。
微風や弱風で運転すると、室内が設定温度に達するまでに時間がかかるので、冷暖房の消費電力が大きい状態が長く続いてしまいます。
自動運転に設定しておけば短時間で設定温度を目指し、そのあとは弱い風量で室温維持をしてくれます。
手動で風量を調整しなくても、電力消費量が最適に運転してくれるので、電気代の節約になります。
また、タイマー機能も多くの方が利用しているかと思いますが、引き続き効果的な機能です。
②自動でフィルター掃除してくれる「自動お掃除機能」を活用する
エアコンにホコリやゴミが詰まるとエアコン運転効率が下がります。運転効率が下がることで電気代が通常よりかかってしまいます。
定期的なフィルター掃除を行うことで運転効率問題は解決できますが、時間がない方は自動お掃除機能が付いたエアコンを検討しましょう。
自動でフィルター掃除をしてくれるのでエアコンの負荷を下げることができます。
最近ではフィルター以外掃除機能が付いているエアコンも登場し、汚れやカビ対策に力を入れています。
③「センサー(センシング)機能」が無駄のない運転する
人の動きや体温を感知し、最適な運転してくれるセンサー機能も節電に効果的です。
室内の人の動きや人数だけでなく、湿度や外の天気、部屋の間取りなどもセンサーが検知し、無駄のない運転を実現します。
さらにAI機能と合わさることでより効果を発揮します。
④「AI(自動学習・予測)機能」で生活空間や天気に合わせて効率的なエアコン運転を実現する
エアコンを利用する環境やさまざまです。
利用する人の好みや運転履歴などを分析し、利用する人に合わせた最適なエアコン運転を実現します。
また外気温や日光による日差し、住宅の断熱性や気密性、広さなどを学習し、エアコン運転に活用するタイプも登場しています。
さらなる進化が期待できる機能の一つです。
⑤「スマホアプリ」との連動で不意の事態に対処する
お子様やペットがエアコンをつけてしまった、エアコンを消し忘れてしまった(消し忘れたかわからない)場合、スマホとエアコンが連動していると便利です。
外出先からもスマホから運転状況が確認することできます。
また運転操作状況も確認できるので、余分な電気代の発生を抑えることができるでしょう。
【2】電気代を節約するコツ~エアコン運転~
エアコン運転時における基本的な使い方やコツを紹介します。
すぐ実践できることもあるので、活用しましょう。
①風向きを調節する(夏の冷房は水平にする・冬の暖房は下向きにする)
「暖かい空気は上にたまり、冷たい空気は下にたまる」という性質があるので、冷房と暖房で風向きは違います。
暖房を使っているときには、風向きを下向きのほうに設定しましょう。
低い場所にたまった冷気を循環させられるので部屋全体に暖かい空気が届きやすくなります。
冷房を使っているときには、水平の風向きにしましょう。
部屋の天井付近にたまった暑い空気を循環させます。
②設定温度を±1℃見直す(夏の冷房は28℃・冬の暖房は20℃を目安にする)できれば2℃見直しする
エアコンの電気代が高くなるのは、設定温度と外気温の差が大きいときです。
エアコン設定温度を上げすぎたり下げすぎたりすると気温差が大きくなり電力を使ってしまいます。
設定温度を1℃変えるだけで、約10%の節約になると言われています。
たとえば1か月にエアコンだけで4,000円/月の電気代がかかる場合、単純計算で400円/月の節約です。
経済産業省資源エネルギー庁の「省エネポータルサイト-家庭向け省エネ関連情報 無理のない省エネ節約」によれば冷房時は28度、暖房時は20度が目安です。
ただしこれは設定温度ではなく室温の目安なので注意してください。
寒すぎたり暑すぎたりすると体に良くないので、節約のために無理な設定温度にするのは控えましょう。
③運転を頻繁にオン・オフしすぎない
電気代を節約するために「運転をこまめにオン・オフしよう」と考えるのは自然な流れですが、エアコンの場合は逆効果になることがあります。
エアコンを1度オフにしたあとで再運転すると、また設定温度に達するまで最大パワーで稼働してしまうからです。
目安としては「30分ほどの外出」ならつけっぱなしにしておく方が節約になります。
とくに外気温と室温目安との差が大きいときは注意しましょう。
④夏は除湿と部屋の換気・冬は加湿して体感温度を調整
湿度が高いと暑く感じ、逆に乾燥していると寒く感じます。
湿度をコントロールすれば、エアコンの設定温度を上げすぎたり下げすぎたりしなくなり電気代が節約できます。
夏は除湿して湿度を下げるだけで涼しく感じやすくなるのでエアコン除湿機能を使ったり、除湿器を併用しますしょう。
部屋を換気するだけでも除湿効果が見込めるので電気代の節約につながります。
乾燥はより寒く感じてしまうので冬は加湿器を使い湿度を上げて体感温度を上げましょう。
喉や肌の乾燥を防ぐことにもつながります。
⑤長期間使用しないときは電源プラグをコンセントから抜く
電源プラグをさしている状態でも電気代(待機電力)がわずかながら発生しています。
出張や旅行などで長期間家を空ける場合、電源プラグをコンセントから抜いておくのも電気代の節約につながるでしょう。
【番外編】エアコン節電の基本
エアコン運転時による節約のコツを紹介しましたが、基本的な使い方を紹介します。
常識的なことかもしれませんが、意識してみてはいかがでしょうか。
冷房 |
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暖房 |
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【3】電気代を節約するコツ~エアコン運転と併用したいアイテム~
エアコンと一緒に使うとより効果的なアイテムを3種類紹介します。
①サーキュレーターや扇風機で空気を循環させる
エアコンの風向きを変えるのも大事ですが、サーキュレーターや扇風機を使ってより部屋の空気を循環させるのもよいでしょう。
室内全体にムラなく冷暖房が効くので、設定温度までの到達時間を短くすることができます。
夏はエアコンの正面にサーキュレーターを置き、風向きはエアコン本体に当たる位置を意識しましょう。
冷房の冷たい空気がサーキュレーターのある低い位置まで落ちてくるので、空気を循環させることができます。
冬はエアコンの対角線上や部屋の中心にサーキュレーターを置き、風向きは天井に向かって真上にしましょう。
上側にたまった暖かい空気が循環します。
【サーキューレーター】
安い製品ならほかにもありますが、風量や静音性への評価が高くコスパよく使うことができます。
②断熱シートや断熱カーテン、モヘアシールを利用する
部屋がなかなか設定温度に到達しない要因として、窓やドアから冷気・暖気が入り込んでいる可能性があります。
そんなときは断熱シートや断熱カーテン、モヘアシールなどを使って、室温が逃げにくい環境を作りましょう。
【窓に貼れる断熱シート】
UVカット効果があるので日焼け対策にもなります。
【断熱シートよりもお手軽な断熱カーテン】
厚手なので熱を通しにくいのはもちろん、Amazonのレビューを見ると遮光性にも定評があります。
価格が2,680円(2022年5月現在)でコスパに優れている製品です。
【ドアの隙間や窓サッシに使えるモヘアシール】
窓サッシやドア側面にモヘアシールを貼ると、隙間をなくすことができるので室温が逃げにくくなります。
2メートルの長さで400円(2022年5月現在)なので経済的にも節約ができます。
③夏は「すだれ」や「よしず」を活用する
夏の風物詩である「すだれ(簾)」や「よしず(葦簀)」を活用しエアコン負荷を下げ電気代を節約しましょう。
- すだれ(簾):細く割った竹で作られ、吊るして使用
- よしず(葦簀):2~3メートルほどの葦(あし)で作られ、立てかけて使用
窓やベランダからの日差しを避け、風を通すことで部屋を涼しくしてくれる節電アイテムです。
さらにの霧吹きなどで水をかけることで、室内温度をさらも下げるともいわれています。
すだれはサイズや素材も豊富で、屋外・屋内で利用できるので、家や部屋の条件に合わせて選ぶことができます。
よしずは2~3mの高さがあるので、ベランダに立てかけて使用するのが基本です。
窓の大きさより大きいサイズを選んで使用しましょう。
【4】電気代を節約するコツ~定期的なエアコン掃除する~
電気代の節約に効果的な方法は定期的にエアコンを掃除することです。
室内機だけでなく室外機周辺もチェックしてみましょう。
①定期的にエアコンフィルターを掃除する
「フィルター掃除で本当に節約できるの?」と思うかもしれませんが、エアコンの仕組みを理解すれば納得できます。
エアコンは室内の空気を取り込みます。そして取り込まれた空気の熱を変えて、冷房・暖房として室内へ送ります。
しかしフィルターにホコリがたまっていると、部屋の空気が通過しにくくなってしまいます。
冷房・暖房が設定温度に達するまでに通常より時間がかかってしまい電気代が高くなります。
エアコンのフィルター掃除は1~2週間に1回が目安です。
まずは掃除機でホコリを吸うだけでもいいので、フィルター掃除を習慣化してみてください。
②室外機周辺を掃き掃除する、夏は日よけ・冬は日に当てる
室外機は、エアコンで暖めたり冷やしたときに出た熱を外に排出しています。
室外機に汚れが溜まっていたり、周辺が遮蔽物に囲まれていたりするとうまく熱が逃げなくなりましです。
半年~1年に1回は室外機の周辺をチェックしてゴミや汚れがたまっていれば掃除しましょう。
熱が排出できるようになると、冷房の運転効率が上がるので電気代の節約になります。
また夏の暑い時期、直射日光が室外機に当たってしまうと放熱しにくくなり負担がかかります。
室外機用の日よけシートを上部に載せるだけでも、電気代の節約につながります。
【5】電気代を節約するコツ~電気会社やプラン・契約アンペアの見直しする~
家庭の電気は各地域の電力会社だけが販売してました。しかし2016年4月から電気の小売業への参入が全面自由化されました。
現在は電気を購入する事業者を自分で選択することができるのです。
電気事業者が独自の料金プランやサービスを打ち出しているため、ライフスタイルに合ったプランを選べば電気代を節約できるケースがあります。
長時間エアコンを稼働させる、エアコンを利用する時間帯に偏りがある場合は、電力会社の乗り換えを検討してもよいでしょう。
契約アンペアの見直しをする
電気代は基本料金(定額)と電力量料金(変動)で構成されています。
「基本料金」は契約するアンペア数によって決まり、少ないアンペアで契約すれば基本料金も安くなります。
電気代の請求書や契約内容みてプラン変更の申し込みをしましょう。
ただしアンペアブレーカー自体を取り替える必要があるので、作業の立ち合い(20分程度)が必要です。
(スマートメーターの住宅であれば遠隔で契約アンペアを変更してもらえます。)
【6】エアコンのつけっぱなしは節約になるケースがある
「エアコンはつけっぱなしの方が電気代が安くなる」と聞いたことがある方もいるのではないでしょうか。
結論から言えば、つけっぱなしが節約になる場合とならない場合の両方があります。
エアコンのつけっぱなしがよいとされる時間帯
「エアコンのつけっぱなしが節約になる」のは、エアコンを1度消すよりも室温維持をした方が電気を使わずに済むケースです。
再三再四になりますが、エアコンは電源を入れた運転稼働時にパワーを使います。
たとえば夏に「冷房をいったん止めたけど、暑くなってきたからまたすぐに冷房をつける」と、2回のフルパワー運転が発生します。
つけっぱなしであれば室温維持に必要な最低限だけの電力だけでいいので、運転をオン・オフするよりも安くなるのです。
また気温差が大きくなりやすい時期・時間帯などは、つけっぱなしの方が安く済むでしょう。
以下のような場合にはエアコンのつけっぱなし運転がオススメです。
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10~30分程度の外出で部屋に戻ってくるなら、冷暖房はつけっぱなしにしておいた方が効率的です。
また夏の日中は気温が高いので、エアコンを消したらすぐに室内温度が上がってしまいます。
短い時間でも気温差が大きくなってしまうので、こまめに運転をオン・オフするよりも適温を維持(つけっぱなし)した方が電気代が安くなるでしょう。
一方冬の場合、夜から朝にかけて気温が低いままです。寝ている間も暖房をつけっぱなしにしておくことで室温が一定に保たれます。
起床前からエアコンをつけるより、電気代を抑えることができます。
1時間以上エアコンを使わないなら消す
エアコンをつけっぱなしにせず消した方がいいのは「1時間以上はエアコンを使わないとき」と言われています。
部屋にいない外出時間が1時間よりも長くなりそうな場合、エアコンを消しておくのがオススメです。
ただし外気温との差や天気・湿度などの状況はかわります。
たとえば夏の日中や冬の夜中など、すぐに気温差が大きくなってしまう時間帯であれば、1時間程度ならつけっぱなしの方が安く済むかもしれません。
また夏の場合、冷房を消すと「内部クリーン運転」が始まり、室温が上がります。
エアコンを消さずに設定温度や服装で調整するほうがよいでしょう。
【7】古いエアコンは最新機種に買い替えたほうが節約になる
10年以上前の古いエアコンを使っている場合、新しいエアコンへの買い替えが節約につながります。
理由について解説します。
最新機種は省エネ性能に優れている
しかも一般財団法人家電製品協会「スマートライフおすすめBOOK」によると、2009年製のエアコンに比べ2019年製のエアコンは、約17%省エネ効果がアップ(約4,500円/年の電気代節約)しているというデータがでています。
エアコン寿命は一般的に10年とされているので、近いうちに買い替えが必要になりそうなら早めにエアコンの交換をしたほうが節約になるかもしれません。
省エネ性能が高いエアコンを選ぶ
最新機種の中でも、エアコンの省エネ性能が高いものを選びましょう。
カタログを見たときに「期間消費電力量」と「APF」に着目してみてください。
期間消費電力量は、同じ条件下でエアコンを使い続けたときの1年間の消費電力量を指しています。
つまり期間消費電力量が小さいほうが省エネです。
またAPFは「通年エネルギー消費効率」のことです。
数字が大きいほど、少ない電力で高い冷暖房能力を発揮するという意味なのでAPFの数字が大きい機種を選ぶと省エネになります。
部屋の広さに合ったエアコンを選ぶ
本体価格だけを見るのではなく部屋の広さに合わせた畳数を確認しましょう。
エアコンの能力に見合っていない広い部屋でエアコンを使うと、冷房や暖房が効くまでに時間がかかるので、電気代が高くなります。
畳数の目安は「木造住宅~鉄筋コンクリート造」として明記されています。
たとえば「11~17畳」と書いてある場合は「木造住宅は11畳、鉄筋コンクリート造は17畳」という意味です。
日当たりが悪く冷えやすい部屋、窓が大きく室温が外気に左右されやすい部屋の場合、実際の畳数より大きいものを選ぶとよいでしょう。
プロにエアコンクリーニングを依頼するのもおすすめ
エアコン室内機のフィルター掃除だけでは、エアコン内部の汚れまで落とすことはできません。
熱交換器(フィン)にホコリや汚れがたまると、冷房や暖房の効きが悪くなってしまうことがあるので、エアコンクリーニングすることで電気代の節約につながります。
プロにエアコンクリーニングを依頼すると「エアコン内部」「本体カバー」「フィルター」をまとめてキレイにしてもらうことが可能です。
プロへ依頼するときの料金相場は以下が目安です。
エアコンの種類 | 価格相場 |
壁掛けタイプ(お掃除機能なし) | 8,000~12,000円 |
壁掛けタイプ(お掃除機能付き) | 13,000~18,000円 |
オプションで「防カビ・抗菌コート(1,000~2,000円)」や「室外機洗浄(3,000~4,000円)」もオプションで付けられるので、定期的にキレイにしてもらうのがオススメです。
ミツモアでプロのエアコンクリーニング業者へ無料見積もりができます
ミツモアなら、最大5件の見積もりを無料で取得して、料金・サービス内容・口コミなどを比較することができます。
気になった業者にはチャットで連絡できるので、もしお願いしたいことや疑問があれば気軽に相談可能です。
エアコンをキレイに保ち、そして電気代の節約につなげるためにも、プロにエアコンクリーニングの依頼を検討してみてはいかがですか?