弥生給与 22は、弥生が出しているインストール型の給与計算システムです。
※後ろにつく「22」などの数字はアップデートのたびに変わります。
導入を検討している方の中には「弥生給与を使うと具体的に何ができるのかを詳しく知りたい」「評判は大丈夫なのかを確かめたい」という方も多いでしょう。
この記事では弥生給与について、検討時に知っておきたいことを詳しく解説していきます。やや複雑な料金体系なども分かりやすくまとめているので、ぜひ参考にしてみてください。
弥生給与ならではのメリットは何?
25年以上にもわたって会計、給与計算システムをリリースし、ユーザーの声を吸い上げて成長してきた実績です。定期的なアップデートが行われ、よりユーザーニーズに応えた使い勝手のいいシステムとなっています。ノウハウをもとに行われているサポートも魅力です。
やよいの給与計算との違いは?
弥生給与が従業員数30名~100名の企業向けなのに対し、やよいの給与計算は従業員数20名程度の企業向けの製品です。また、やよいの給与計算は勤怠データ入力や賞与計算などの一部機能が使えません。
やよいの給与計算との違いについて、詳しくはこちらで解説しています。
弥生給与とは?どんなサービスなのか?
弥生給与は給与計算の自動化・年末調整といった基本的なことから、社会保険・労働保険の処理といった複雑な処理まですべて行える給与計算ソフトです。
自社で利用しているパソコンにソフトをインストールして利用します。
シンプルな画面表示や充実のサポート体制が特徴で、専門的な知識のない担当者でも正確に給与計算ができます。また自社の給与に関するルールに沿ってカスタマイズも可能。
なお弥生株式会社が提供する給与関連のサービスにはいくつか種類があります。
- 弥生給与(22)
- やよいの給与計算(22)
この記事で解説するのは上の「弥生給与(22)」です。両者の違いは記事の後半で解説しています。
弥生給与の機能一覧
以下が弥生給与の主な機能です。
情報設定 | 自社、部門、従業員情報や規定の設定 |
給与自動計算 | ・勤怠データを加味した給与を自動計算
・明細書に反映 |
賞与自動計算 | 賞与関連のデータの自動計算、集計 |
給与管理 | 従業員のデータの一元管理 |
賞与管理 | ・賞与関連のデータの管理
・保険料に関する資料の集計、出力 |
定時決定・随時改定対応 | 必要データの集計、資料作成 |
年末調整 | ・所得税額の自動計算
・源泉徴収票などの作成 |
自動アップデート | 社会保険料の改定に伴うソフトの自動アップデート |
データベース | ・給与に関するデータを一元管理
・社内保管や行政機関への提出資料の作成、集計、印刷 |
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弥生給与でできることの具体例やメリット6選
弥生給与でできることはたくさんあります。ここでは例を挙げながら、弥生給与を導入することで得られるメリットを解説していきます。
①弥生給与の最大のメリットは充実したサポート体制!
弥生給与の魅力はなんといって充実のサポート体制です。
ビジュアルを用いたわかりやすいヘルプページ。画面のナビゲーション通りに実行するだけで作業を進められるシンプルな画面設計。
情報が網羅されたマニュアルを使用すると、給与計算ソフトの利用が初めての方でも給与管理をミスや漏れなく行えます。
また有償の「あんしん保守サポート」に加入すると、弥生給与を熟知したスタッフに電話やメールでサポートしてもらえます。操作方法やマイナンバー制度に関する相談、経理・労務などに関する相談も可能です。
弥生給与の数々のサービスに対して92%の顧客が「満足」と回答している(2022年7月時点)点からも、サポートの質の高さが分かりますね。
②導入・操作が簡単に行える
画面上のナビゲーションによって初心者でも簡単に設定・操作を行えます。画面の指示通りに進めるだけで、給与に関するルール・給与に関する基礎情報などを作成できるのです。またオリジナルのフォーマットも作成可能。
万が一設定に不備が生じてもサポートが充実しているため、安心して作業を進められます。
③給与・賞与計算の自動化で業務効率がアップする
出勤時刻や退勤時刻などを入力することで、計算・集計を自動で行うことができます。もちろん給与明細書へ転記することも可能。さらに勤怠管理ソフトと弥生給与を連動させれば、自動で集計できます。出勤時刻や退勤時刻などを入力することで、計算・集計を自動で行うことができます。もちろん給与明細書へ転記することも可能。さらに勤怠管理ソフトと弥生給与を連動させれば、自動で集計できます。連携できる勤怠管理システムは以下です。
- KING OF TIME
- ジョブカン勤怠管理
- タッチオンタイム
- CLOUZA
- RecoRu
面倒な集計作業が自動化されるので効率が上がりやすく、業務に不慣れな担当者でもミスなく取り組めるでしょう。
④複雑な定時決定・随時改定処理がスムーズに行える
社会保険を変更しなければならない従業員がいる場合、定時決定のデータを自動で集計。随時改定に必要な書類の作成もスムーズに行えます。
労働局に提出するための書類もかんたんに作成でき、面倒な一連の作業を効率よく進められます。
④年末調整の処理を正確・迅速に行える
申告データを入力するだけで自動的に所得税額を算出できるため、スムーズに年末調整を行うことができます。
ソフト内の「年末調整ナビ」では、年末調整に必要な作業・手順が分かりやすく説明されています。表示される内容の順に作業を進めていくと、漏れなく年末調整を行えますよ。
行政機関への提出資料もスムーズに作成・印刷できます。
⑤保存したデータからかんたんに帳簿類を作成できる
弥生給与では従業員たちの給与に関するデータを一元管理でき、社内保管・行政機関に提出が必要な帳簿類や集計表の作成をかんたんに行えます。
例えば賃金台帳・給与明細一覧・タイムカード情報などです。
これまで手作業で行っていた作業を短縮できるため、担当者の業務改善につながるでしょう。
弥生給与のデメリット・注意点
弥生給与を導入する前に知っておきたい注意点を解説します。
弥生給与は良くも悪くもインストール型のサービス
弥生給与はインストール型の給与計算ソフトです。
オンラインで利用したい、複数のデバイスで同一のデータを管理したい、という方には向かないので注意しましょう。
従業員100人以上の企業には不向き
弥生給与の導入が推奨されているのは、部門管理を行う従業員100名程度の事業規模の企業です。
100名を超えても利用はできますが、大規模導入を想定したシステムではないため、「使いづらい」という口コミも寄せられています。どのような使い方をしたいか相談したうえで、自社にマッチしているかを見極めると良いでしょう。
オプションを前提にて導入コストを考える必要がある
弥生給与の導入に際し、通常は導入費用とランニングコストであるサポート費用(安心保守サポート)が発生します。
保守管理を依頼しないと手厚いサポートを受けられず、設定ができなかったり正確に処理ができなかったりする可能性も。可能な限りあんしん保守サポートはつけたいところです。
そういったオプションなども含めた費用を考え、費用対効果に注意を配るようにしましょう。
※オンラインで購入する場合、あんしん保守サポートがついたプランしか選択できません。サポートが不要な方は、取り扱いのある販売店で購入する必要があります。
弥生給与の評判は!良い口コミ・悪い口コミを紹介
実際に弥生給与を利用している企業の口コミを見てみましょう。良い点、悪い点の両方を知ることで自社にマッチした製品かを確かめられます。
弥生給与の良い口コミ【導入が簡単で使いやすい】
弥生給与を利用している企業からは、以下のような声が多く見られます。
- 大変な給与、賞与、年末調整業務が、導入後問題なく運用できた
- 給与計算で利用しているが誰でも操作でき、ミスなく年末調整を乗り切れた
- エクセルによる給与、賞与計算から脱却し業務の効率化が図れた
- 給与明細を自社に合わせてカスタマイズできるのが良い
給与計算の際面倒になる賞与計算、年末調整を効率化できる機能性の高さが評価を得ています。
また、誰でもすぐに利用できるほど操作が簡単という評価もあり、初めての導入でも安心して利用できるでしょう。
企業の給与体系に合わせ、明細をカスタマイズできるのも弥生給与が人気なポイントです。
弥生給与の悪い口コミ【従業員数の制限が残念】
一方で以下のような点では不満を感じるユーザーも多いようです。
- 登録できる従業員数100名までという制限があること
- サポートの電話がなかなかつながらない時がある
弥生給与は30名~100名程度の中小企業向けのシステムなので、それよりも規模の大きい企業には不向きです。
高く評価されている操作性ですが、人によっては分かりづらいと感じる場合も。感じ方は人それぞれなので、1ヶ月の無料体験をしてみるのも手です。
弥生給与が向いている企業・向いていない企業
弥生給与の導入が向いている企業・不向きな企業は以下の通りです。
【導入が向いている企業】
- 従業員数が20~100名の企業
- 給与計算業務担当が初心者
- 給与計算、管理を紙やエクセルで行っている企業
- インストール型の給与計算ソフトを使いたい
弥生給与の魅力は初心者でも使いやすい操作性の高さにあります。今まで給与計算業務を手作業で行ってきた企業や初めて業務を行う方でもすぐになじめるシステムです。利用中に困難を感じても、サポート体制が整っているため、すぐに解決できるでしょう。
また弥生給与はインストール型なので、ランニングコストがかからないうえ、デバイスさえあればインターネット環境がなくても利用できます。そのようなメリットをもつソフトを利用したい企業におすすめです。
【導入に不向きな企業】
- 従業員数が今後100人以上に拡大する可能性のある企業
- 弥生給与と互換性のないシステムで管理体制を構築している企業
- クラウドで使える給与計算ソフトが良い
弥生給与は中小企業向けのシステムなので、従業員100名以上の企業には少々扱いづらい部分が出てきます。
また、同一データを複数人で管理したい、出先でも給与計算を行いたいためクラウド型のシステムを導入したいという企業には、インストール型である弥生給与は不向きかもしれません。
弥生給与の料金体系・プラン内容
弥生給与ソフトはホームページから直接購入が可能です。
料金は約8万円。ここにあんしん保守サポートをつける場合は、以下の金額が追加でかかります。
※オンラインで購入する場合、あんしん保守サポートがついたプランしか選択できません。サポートが不要な方は、取り扱いのある販売店で購入する必要があります。
【あんしん保守サポート】
セルフプラン | 3万6,100円/年
※1年間無料 |
ベーシックプラン | 4万5,200円/年
※1年間無料 |
トータルプラン | 6万円/年
※1年間は3万円 |
【サポート例】
セルフプラン | ベーシックプラン | トータルプラン | |
電話・メールサポート | × | ○ | ○ |
マイナンバー相談 | × | ○ | ○ |
バージョンアップ製品無償 | ○ | ○ | ○ |
法令改正対応 | ○ | ○ | ○ |
データバックアップ・復旧サービス | ○ | ○ | ○ |
PCサポート | × | ○ | ○ |
「弥生給与」と「やよいの給与計算」の違い
弥生給与は、同じ弥生シリーズのやよいの給与計算と料金や機能に異なる点が多く存在しています。
〈やよいの給与計算と弥生給与の違い〉
システム名 | やよいの給与計算(ベーシック) | 弥生給与(セルフプラン) |
料金 | 2万3,000円/年〜 | 3万6,100円/年〜 |
初期費用 | 0円 | 0円 |
登録従業員数 | 30人まで | 制限なし |
推奨従業員数 | 20名程度まで | 100名程度 |
年末調整 | ◯(一部を除く) | ◯ |
マイナンバー管理 | ◯ | ◯ |
スケジュール管理 | ◯ | ◯ |
データ連携 | ◯ | ◯ |
勤怠データ入力・取り込み | – | ◯ |
算定機能 | – | ◯ |
対応している従業員数
やよいの給与計算と弥生給与の大きな違いは対応人数です。
推奨従業員規模はやよいの給与計算は20名程度まで、弥生給与は100名程度とされています。弥生が運営していることは共通していますが、人数規模に応じて適切に機能が設定されているようです。
最大登録人数にも違いがありますので「企業規模を30人以上に増やす予定がある」「入退職者を含めて30名以上いる」といった場合には、弥生給与が適しています。
従業員数が違うと必要な管理機能も異なってくるので、規模に応じたサービスを利用することで効率よく楽に管理できるでしょう。
部門管理できるかどうか
弥生給与は部門管理ができる点も違いの一つです。
やよいの給与計算は特徴として、初心者向けにサポートが付いており機能も絞られています。加えて従業員数が少なくシステムを利用せずとも部門管理に支障が無い場合は、やよいの給与計算で十分と言えそうです。利用したい機能にも応じて検討してみましょう。
弥生給与と他社の給与計算ソフトを比較!
弥生給与と他のソフトはどのような違いがあるのでしょうか?以下の2つのソフトと比較しましょう。
- freee人事労務
- マネーフォワードクラウド給与
弥生給与 | freee人事労務 | マネーフォワードクラウド給与 | |
形態 | インストール | クラウド | クラウド |
対象従業員数 | 100名程度推奨 | 10名~制限なし | 制限なし |
利用料金 | 8万円
(サポートは3万6,100円/年~) |
3,980円/月~
(+従業員1人につき500円/月~) |
2,980円/月~
(30名以下の場合) |
電話・メール対応 | ○ | ○ | メールは○ |
スマホ対応 | 別途問い合わせ | ○ | ○ |
給与計算の自動化 | ○ | ○ | ○ |
給与明細の電子化 | ○ | ○ | ○ |
年末調整対応 | ○ | ○ | × |
法令改正対応 | ○ | ○ | ○ |
マイナンバー管理 | ○ | ○ | 他システムと連携 |
給与計算に関する基本的な機能はどのソフトでも利用できます。サービス形態・対象従業員数・利用料金に違いがあります。
サービス形態を選ぶ場合、テレワークなどで社外でも管理を行いたいならクラウド型がおすすめ。社内のパソコンでのみ給与計算業務を行うならインストール型でも良いでしょう。
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