日々増えていくアカウント情報を保管し、パスワードを管理するパスワード管理ツール。セキュリティの向上はもちろん、管理ツールのパスワードだけであらゆるサービスにログインできるなど利便性も高くなります。
この記事ではおすすめのパスワード管理ツールを10製品紹介します。選び方も紹介しているのでぜひ参考にしてみてください。
おすすめのパスワード管理ツール10選
数あるパスワード管理ツールからおすすめの10製品を紹介します。
「True Key」標準で多要素認証(MFA)を採用
- 本人確認は2つ以上の認証要素を使用して行う
- サインインは1度!マスターパスワードを入力するだけ
- 複数ブラウザーにも対応
True Keyはウィルス対策ソフトの「McAfee社製」のパスワード管理ツールです。マスターパスワードに指紋認証なども利用できるため、パスワードを忘れたときでも安心です。サインインの方法は、デバイスによってはメールアドレスなども使えます。
True Keyにサインインすると、他の全ての場所にも自動でログイン可能です。True Keyがパスワードを保存して自動で入力するため、簡単にログインできます。
Chrome・Firefox・Microsoft Edge・Safariのインターネットブラウザーに対応しています。
利用料金 | 0円~ | 対応端末 | Web/Windows/macOS/ Android/iOS |
パスワード自動入力 | 〇 | 生体認証 | 〇 |
ランダムパスワード生成 | 〇 | 2要素認証 | 〇 |
シングルサインオン(SSO) | ー | データインポート | 〇 |
ワンタイムパスワード(OTP) | ー | データエクスポート | 〇 |
「DASHLANE」2万社を超える企業で導入
- 「ダークウェブの常時監視」機能を搭載
- 個人情報(パスワード以外)も管理可能
- 異なるシステムのデバイスでも自動で同期
ダークウェブの常時監視機能を利用すると、パスワード侵害を監視し、自動的に対処してくれます。セキュリティ侵害や脆弱性のアラートを受信した際は、実施できる対策も提供してくれます。
DASHLANEで保存したパスワードや個人情報は、マスターパスワードまたは、SSO認証情報でのみアクセス可能です。パスワードや個人情報は全て暗号化されており、ベンダー側がパスワードを保存・送信することはありません。
また異なるシステムのデバイス間でも、情報は自動で同期されるため、オフライン状態でもログイン情報にアクセスできます。
利用料金 | 3.33ドル/月~ | 対応端末 | Web/Windows/macOS/ Android/iOS |
パスワード自動入力 | 〇 | 生体認証 | 〇 |
ランダムパスワード生成 | 〇 | 2要素認証 | 〇 |
シングルサインオン(SSO) | 〇 | データインポート | 〇 |
ワンタイムパスワード(OTP) | ー | データエクスポート | 〇 |
「StickyPassword」セキュリティは軍隊レベル
- 軍で採用されている「AES-256」暗号化標準を使用
- パスワードジェネレータで強力パスワード生成
- 使い勝手のよいインターフェース
マスターパスワードを覚えていれば、他のパスワードはStickyPasswordが自動的に入力します。世界最強の暗号化標準の1つ「AES-256」を採用しており、セキュリティの堅固さは軍隊レベルです。
新しい場所へのログインでは、パスワードジェネレータが強力なパスワードを生成します。
見やすいインターフェースで、直感的な操作が可能です。異なるデバイス間でもパスワードを同期させるので、初心者でも操作しやすいツールといえます。
利用料金 | 0円~ | 対応端末 | Web/Windows/macOS/ Android/iOS |
パスワード自動入力 | 〇 | 生体認証 | 〇 |
ランダムパスワード生成 | 〇 | 2要素認証 | 〇 |
シングルサインオン(SSO) | ー | データインポート | 〇 |
ワンタイムパスワード(OTP) | 〇 | データエクスポート | 〇 |
「RoboForm」ワンクリックでログイン可能
- マスターパスワードだけでワンクリック・ログインが可能
- Windows・Mac・iOS・Androidのマルチプラットフォーム対応
- パスワード生成機能搭載により、強力パスワード生成できる
マスターパスワードをクリックするだけで、あらゆる場所にアクセスできます。
Windows・Mac・iOS・Androidに対応しており、システムの主要なブラウザーや、Microsoft Edgeでも使用できます。
またパスワード生成機能を標準搭載しているため、強力なパスワードの生成が可能です。ランダムかつユニークなパスワードを自動生成するので、パスワードを使いまわすこともなくなります。
利用料金 | 0円/月~ | 対応端末 | Web/Windows/macOS/ Android/iOS |
パスワード自動入力 | 〇 | 生体認証 | 〇 |
ランダムパスワード生成 | 〇 | 2要素認証 | 〇 |
シングルサインオン(SSO) | 〇 | データインポート | 〇 |
ワンタイムパスワード(OTP) | 〇 | データエクスポート | 〇 |
「Keeper」安全なパスワードレス体験を提供
- アプリストアで 23万件以上の5つ星評価を獲得
- マスターパスワード入力で全ての暗号化と復号化を実行
- あらゆる種類の個人情報を保存可能!
KeeperはApp StoreやGoogle Play、G2において、23万件以上の5つ星評価を獲得しています。シンプルで安全なパスワード管理や、無制限のパスワードストレージなど、さまざまな機能が高評価の理由です。
シングルサインオン(SAML 2.0)ソリューションおよび、SCIMプロビジョニングとの統合機能により、パスワードレスでログインできます。マスターパスワードを入力すれば、全ての暗号化と複合化を実施します。
さらにKeeperではパスワードだけでなく、あらゆる種類の個人情報が保存可能です。証書や、タイトル・医療記録・パスポート写真・銀行口座明細書・クレジットカードといった個人情報が保存でき、必要なときに共有できます。
利用料金 | 295円/月・ユーザー~ | 対応端末 | Web/Windows/macOS/ Android/iOS |
パスワード自動入力 | 〇 | 生体認証 | 〇 |
ランダムパスワード生成 | 〇 | 2要素認証 | 〇 |
シングルサインオン(SSO) | 〇 | データインポート | 〇 |
ワンタイムパスワード(OTP) | 〇 | データエクスポート | 〇 |
「1Password」指紋認証機能も搭載
- IBM・Slack・UNDER ARMOURなど10万社以上が導入
- マスターパスワードに指紋認証を導入
- 安全性とプライバシー保護に定評あり
1PasswordはIBM・Slack・UNDER ARMOURなど10万社以上で導入実績がある、定番のパスワード管理ツールです。
マスターパスワードに指紋認証を導入したことによって、Touch IDによるログインができるようになりました。iPhoneやiPadでTouch IDを設定すると、Touch IDセンサーに指を置くだけで1Passwordのロック解除が可能です。
また1Passwordは安全性・プライバシー保護にも定評があります。アカウントのパスワードに秘密鍵を追加すると、独自のセキュリティ層が自動的に施されます。
利用料金 | 2.99ドル/月~ | 対応端末 | Web/Windows/macOS/ Android/iOS |
パスワード自動入力 | 〇 | 生体認証 | 〇 |
ランダムパスワード生成 | 〇 | 2要素認証 | 〇 |
シングルサインオン(SSO) | △ | データインポート | 〇 |
ワンタイムパスワード(OTP) | 〇 | データエクスポート | 〇 |
「Bitwarden」簡単・便利・安全性も担保
- クロスプラットフォーム機能で複数デバイスでの運用可能
- 定期的に第三者セキュリティ監査を実施
- 個人用・少人数チーム・企業向け各プランで格安料金設定あり
モバイル・ブラウザー・デスクトップアプリのクロスプラットフォームでアクセス可能です。パスワードもデバイスも無制限に使用できます。
また定期的に第三者機関によって、セキュリティ監査を実施しています。GDPR・SOC2・HIPAA・プライバシーシールドなどの各標準に準じており、安全性は強固です。
使用人数・会社規模によって、さまざまな料金プランが用意されています。
利用料金 | 0円~ | 対応端末 | Web/Windows/macOS/ Linux/Android/iOS |
パスワード自動入力 | 〇 | 生体認証 | 〇 |
ランダムパスワード生成 | 〇 | 2要素認証 | 〇 |
シングルサインオン(SSO) | △ | データインポート | 〇 |
ワンタイムパスワード(OTP) | △ | データエクスポート | 〇 |
「Microsoft Authenticator」Microsoftの無料パスワード管理ツール
- スマホ・タブレット専用のパスワード管理ツール
- 生体認証でログインが可能
- バックアップはMicrosoftアカウントを利用
Microsoft Authenticatorはスマホ・タブレット専用のパスワード管理ツールです。ログインは2段階認証を採用しており、通知の承認・生体認証を行います。
Microsoft Authenticatorにログインすることによって、Microsoft製品やサービスにアクセス可能です。
アカウントの資格情報と関連する設定をクラウドでバックアップしているため、ロックアウトを避けられ、アカウントを作り直す手間をはぶけます。
利用料金 | 0円 | 対応端末 | Android/iOS |
パスワード自動入力 | △ | 生体認証 | 〇 |
ランダムパスワード生成 | ー | 2要素認証 | ー |
シングルサインオン(SSO) | ー | データインポート | 〇 |
ワンタイムパスワード(OTP) | 〇 | データエクスポート | 〇 |
「パスワード管理帳(パスメモ)」機種変更時もスムーズに移行可能
- 6種類のパスワードデータでパスワードの簡単検索
- マスターパスワードで個人情報も保護
- 3回のミス入力でパスワードデータの全消去が可能
パスワード管理帳(パスメモ)では多くのパスワードを管理するために、6種類のパスワードデータで検索できるようになっています。メモやカテゴリー登録しておけば、キーワード検索で簡単に見付けられるでしょう。
ツールを起動したときにマスターパスワードで認証するので、パスワードデータ(個人情報)は、しっかり保護されています。
またパスワードデータを消去したいときは、マスターパスワードを3回ミス入力すると、全消去が可能です。パスワードの漏えい防止の一助となるでしょう。
利用料金 | 0円 | 対応端末 | Android/iOS |
パスワード自動入力 | ー | 生体認証 | ー |
ランダムパスワード生成 | ー | 2要素認証 | ー |
シングルサインオン(SSO) | ー | データインポート | 〇 |
ワンタイムパスワード(OTP) | ー | データエクスポート | 〇 |
「LastPass」10万を超える企業での利用実績あり
- 複数デバイスで同期・ログイン情報を自動入力
- パスワード生成機能でパスワードの再利用を防ぐ
- クラス最高の暗号化とグローバルなセキュリティ認証
LastPassはHootsuite・Handshakesなどを含めた、10万を超える企業での導入実績があり、セキュリティチームの業務を強力にアシストしています。
プレミアムプラン・ファミリープランでは、複数のデバイスを同期させられます。またパスワード生成機能を搭載しているため、パスワードの重複や再利用を防止できるのが利点です。
セキュリティ面では、ISO 27001・SOC2 Type II・SOC3・BSI C5・TRUSTeなどの認証を獲得しており、高い信頼性を担保しています。
利用料金 | 3ドル/月~ | 対応端末 | Web/Windows/macOS/ Android/iOS |
パスワード自動入力 | 〇 | 生体認証 | 〇 |
ランダムパスワード生成 | 〇 | 2要素認証 | 〇 |
シングルサインオン(SSO) | 〇 | データインポート | 〇 |
ワンタイムパスワード(OTP) | 〇 | データエクスポート | 〇 |
パスワード管理ツールを導入してリスク管理を徹底しよう
パスワード管理ツールを使えば、多くのパスワードを一元管理でき、個人情報もしっかりと守れます。多くのパスワード管理ツールの中から、自社に適したものを選ぶには、自社で利用しているデバイスに対応しているかの確認が大切です。
またバックアップ機能やパスワード登録可能数・連結機能など、機能面も充実していると、スムーズに導入できるでしょう。
無料トライアル利用すれば、機能や操作性を確認できます。自社のニーズにマッチしたツールを選び、リスク管理を徹底しましょう。
パスワード管理ツールとは
パスワード管理ツールとは各種システムやWebサービス、SNS、アプリに必要なログインIDとパスワードの情報を保存・管理するシステムです。
自動入力機能によってログインを行う社員の手間を削減できます。また複雑なパスワードの自動生成や複数パスワードの一元管理によって、紙やパソコンのメモ帳での管理とはおさらば。セキュアな環境でID・パスワードを管理することで安全性も向上します。
他にも複数の端末やユーザーでの同期も可能。会社全体で利用しているアカウントの管理も行えます。
パスワード管理ツール選びなら、ぜひミツモアをご利用ください。欲しい機能などの各項目を画面上で選択するだけで、ぴったりの製品を最短1分で無料診断。理想のパスワード管理ツールが見つかります。 |
パスワード管理ツールの選び方
パスワード管理ツールを選ぶ際は「対応OS・デバイス」「セキュリティ性能」「バックアップ先」「パスワードの登録数」「操作性」の5つの項目を意識しましょう。
自社の環境に合っているものを選ぶ
パスワード管理ツールが自社で使用しているOS・デバイスに対応しているかどうかをチェックし、忘れずにOSのバージョンも確認しましょう。
OSのバージョンが古い場合は、ツールが対応していない恐れもあります。
またコスト面のバランスが取れているかどうかも、重要なポイントです。導入コスト以外にも、ランニングコストの負担がかかると、活用できなくなります。そのため無料版を試してから、自社の需要とマッチしているかも確認しましょう。
セキュリティ・安全性の担保は重要
パスワードを一括で管理できるのは便利ですが、不正アクセスによる機密情報の流出というリスクを考慮する必要があります。そのためセキュリティや安全面で、信頼度の高いツールを選ぶようにしましょう。
セキュリティ・安全性の確認には、以下の3つのポイントが挙げられます。
- 暗号化通信方式AES-256が採用されているか
- パスワードの他に、2段階認証が採用されているか
- 監視機能を搭載しているか
AES-256は2023年7月の段階で最新かつ、最も強固といわれる暗号通信方式です。顔認証・指紋認証などの2段階認証がある方が、セキュリティレベルは格段にアップします。
バックアップ先はどこなのか確認する
バックアップ機能はほとんどのツールで搭載されています。利用する際は、バックアップ先がどこなのかを確認することが重要です。
自動保存先がパソコンなのか、SDカードやクラウドなのかによって、便利さや安全性が異なります。
クラウドに保存されている場合は、デバイスの入れ替えの際にもデータの引継ぎが簡単です。また万が一デバイスが故障しても、クラウドに保存されていると再構築せずにすみます。
パスワードの登録数・機能は十分か
自社で必要とするパスワードのおおまかな数を把握しておき、パスワード管理ツールで十分なのかを確認します。会社の規模によっては、パスワードの数は無限に増えると考えられるためです。
パスワード登録数が無制限になっているツールであれば、会社の規模を問わず、安心して利用できるでしょう。またパスワードを忘れたときに、思い出すヒントをくれる機能があれば、非常に便利です。
自社で必要とする機能が搭載されているかどうかも重要なポイントです。無料版では利用できない機能もあるので、トライアル版が用意されている場合は、試してから導入を検討しましょう。
操作・管理が簡単な方がスムーズ
パスワード管理ツールの操作は、全社員がストレスなく利用できるものを選びましょう。
パスワード管理ツールを導入する目的の1つは、ログイン操作を簡単にすることです。認証に時間がかかったり、操作が複雑になると実用性に欠けてしまいます。
新入社員やITツールの利用が不慣れな従業員でも、ストレスなく利用できるツールであれば、安全性を担保しつつ業務を遂行できます。
ぴったりのパスワード管理ツール選びはミツモアで
パスワード管理ツールは製品によって特徴や機能もさまざま。「どのアプリを選べばいいかわからない・・・」といった方も多いのではないでしょうか。
そんなときはミツモアにおまかせ。最短1分の自動診断で、ぴったりのパスワード管理ツールが見つかります。
ぴったりのパスワード管理ツールを最短1分で無料診断
欲しい機能などの項目を画面上で選択するだけで、最適なパスワード管理ツールを最短1分で自動診断。もちろん費用はかかりません。
ぴったりの料金プランも一緒にお届け
希望条件に沿った料金プランも製品と一緒に診断します。概算金額を見積もりからチェックして、理想のプランを探してみましょう。
診断結果は最大5製品!比較・検討で最適なアプリが見つかる
最大で5製品の診断結果をお届けします。検討していた製品だけでなく、思わぬツールとの出会いもあるかもしれません。
ミツモアなら、ぴったりのパスワード管理ツールがすぐに見つかります。