社内システムのID認証やパスワード管理、アクセス制御などを取りまとめるIDaaSは、安全なシステム運用に欠かせないサービスとなりつつあります。
そこで本記事では、無料で使えるおすすめのIDaaSを6製品紹介します。選ぶ方や導入のメリットも合わせて確認し、自社に合ったIDaaSを導入してください。
無料で使えるIDaaSおすすめ6選
無料で導入・利用できるおすすめのIDaaSを6製品紹介します。
製品 | 特徴 |
HENNGE One | 豊富なクラウドサービスと連携可能 |
GMO トラスト・ログイン | ユーザー数は無制限 |
OneLogin | シンプルで使いやすい |
Google Cloud Identity Free Edition | Google提供のソリューション |
Okta | 安全かつシンプルな運用が可能 |
メタップスクラウド | 連携SaaSが豊富 |
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「HENNGE One」豊富なクラウドサービスと連携可能
- 230以上のクラウドサービスと連携可能
- 手厚いサポート体制
- セキュリティ機能がしっかりしている
「HENNGE One」は「安全性」と「利便性」の両面を支えるクラウドセキュリティサービスです。
最大の強みは、230以上のクラウドサービスと簡単に連携できる点。Microsoft 365やGoogle Workspace、Salesforce、Slack など、豊富なサービスと連携可能です。
すでに複数のクラウドサービスを導入している企業にとっては、サービスのログインを1アカウントで関係つできるため、コスト削減につながります。
料金 |
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「GMO トラスト・ログイン」ユーザー数は無制限
- 一度のログインで社内システムやクラウドサービスが利用可能
- 20年以上の実績があるセキュリティ
- 有料オプションも110円(税込)からの低価格
複数のSaaSや社内システムIDを一元的に管理できる、クラウド型のIDaaSです。社内で増殖しがちなシステムIDや、パスワードを安全に管理でき、セキュアな業務環境を構築できます。
一度のログインで、社内のあらゆる管理システムやクラウドサービスが使える、シングルサインオンを実現できます。
さらにシンプルな画面インターフェースで使いやすく、基本料金無料で利用できるのも魅力。全機能に対応したプロプランでも、月額330円(税込)で導入可能です。豊富な有料オプションも、110円(税込)から利用できます。
料金 |
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「OneLogin」シンプルで使いやすい
- シンプルで操作しやすい画面
- 中小企業から大企業まで、幅広く採用されている
- 5,000以上の連携アプリケーションを保持
「OneLogin」は、5,500以上の幅広い企業で導入されているクラウド型のIDaaSです。
誰でも使いやすい、シンプルで操作しやすい画面が魅力。企業の効率化および安全のために、アイデンティティ・アクセス管理をできるだけシンプルにした設計になっています。
また20以上の言語にも対応しているため、幅広い人材が在籍している企業でも問題なく使用できます。
料金 |
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「Google Cloud Identity Free Edition」Google提供のソリューション
- Google Workspaceで無料提供
- Google管理コンソールからデバイスを一元管理
- GCPのアカウントが必要(作成無料)
Google Workspaceで利用可能な、企業向けのモバイル管理サービス(EMM)です。Googleのコンソール上からデバイスを管理でき、無料のIDaaSとしてユーザーやアプリもまとめて管理可能です。
利用にあたっては、GCP(Google Cloud Platform)のアカウントが必要ですが、無料で作成できます。Free Editionなら無料で使い続けることが可能です。
無料版では作成できるユーザー数は50までですが、小規模事業ならば問題ないでしょう。セキュリティに関する、基本的な機能も利用できます。
料金 | 無料 |
「Okta」安全かつシンプルな運用が可能
- 15,000以上の企業で導入されている
- 7,000以上の豊富なクラウドサービスと連携可能
- 高度なセキュリティ体制が構築
「Okta」は15,000以上の企業で導入されている、業界最高クラスのクラウドID管理システムです。
Google WorkspaceやOffice365、Salesforceをはじめとした、7,000以上のクラウドサービスとの連携が可能。
また指紋認証やワンタイムパスワード、多要素認証機能など、高度なセキュリティ対策が可能な仕組みになっています。
料金 |
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「メタップスクラウド」連携SaaSが豊富
- 連携SaaS数200以上
- ダッシュボードからアクセス権限の管理が簡単にできる
- シングルサインオンの利用も可能
「メタップスクラウド」は、SaaS管理の効率化とコストの視覚化、セキュリティ強化を実現できるIDaaSです。
一つの画面から各SaaSの設定管理が可能で、社員・組織ごとのSaaS利用も可視化できます。使われていないアカウントを把握できるので、利用コストの最適化にも寄与します。
またダッシュボードから各端末のアクセス権限の設定が可能で、セキュリティレベルの向上を図れます。
連携できるSaaS数は200にも上るため、中小企業はもちろん、大企業のシステム運用にもおすすめです。シングルサインオンにも対応しています。
料金 |
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無料のIDaaSの選び方
無料のIDaaSを導入する際は「連携できるサービスの数はどうか」「操作がしやすいか」「サービス提供元の信頼性はどうか」を確認するようにしましょう。
連携できるサービスの数はどうか
連携できるサービスは具体的に何か、対応数が多いかは、IDaaSを選ぶ際に最も重視すべきポイントです。
IDaaSは基本的に多くのシステムやSaaSとの一元管理が可能ですが、特に無料の場合は、全てのサービスと連携できるとはいえません。
使用しているサービス数に対し、管理できるシステムやSaaSの数が少なければ、IDaaSを導入する意味が薄くなってしまいます。場合によっては、個別にシステムを管理した方が効率がよいこともあります。
操作がやりやすいか
管理画面やログイン認証画面の分かりやすさや、操作性の高さも重要なポイントの一つです。
IDaaSは管理者のみならず、各種システムにアクセスするために、多くの社員が利用することになります。社員によってITリテラシーのレベルは異なるので、IT関係に弱い人でも、直感的に利用できるシステムでなければいけません。
画面を確認すればどこを操作すればよいか分かるシステムが理想ですが、マニュアルで理解できる程度の操作感を持つサービスを最低限選択しましょう。
サービス提供元の信頼性はどうか
IDaaSによってパスワードの管理が楽になったとしても、サービスベンダーのセキュリティが脆弱では、社内のシステムを危険にさらすことになります。
ベンダーがいきなり倒産したり、サービスの提供をやめてしまったりする可能性が無きにしも非ず。必ず公式サイトを確認し、ユーザーからの評判をチェックするようにしましょう。
また導入後に充実したサポートを受けられることも重要です。特に無料で使えるサービスは、サポートを受けられない可能性もあるため注意しましょう。
次の記事では有料版のIDaaSを各製品の特徴や機能で比較しています。有料版製品もあわせて検討するなら、ぜひ参考にしてください。
IDaaSを導入するメリット
IDaaS導入のメリットは「業務効率アップ・タイムロスの削減」「管理・システム部門の負担軽減」「セキュリティが強化される」などが挙げられます。
業務効率アップ・タイムロスの削減
IDaaSにログインすれば、ほかのシステムやSaaSにもログインしたことになり、登録している全てのサービスを使えるようになります。都度IDやパスワードを入力せずに済むので、無駄な作業が減り、社員の業務効率の向上につながります。
特に大企業の場合、部門・部署ごとにさまざまなシステムやクラウドサービスを運用しているケースが多く、ID管理が煩雑になりがちです。
大規模であればあるほど、IDやパスワードを忘れてしまう社員も出てくるので、IDaaSによる一元管理は必須といえるでしょう。システムを利用する社員数が多いほど、IDaaSから得られる恩恵は大きくなります。
管理・システム部門の負担軽減
システム管理部門の負担を大幅に軽減できるのも、IDaaSのメリットです。社員の入退社のたびに、システムIDの付与や、アクセス権限の設定・解除をする必要がなくなります。
特に人事異動の時期は、IT管理者がIDやパスワードの管理に取られる時間が増え、本来の業務に充てる時間が削られてしまうケースは多いでしょう。
IDaaSを導入すれば、煩雑になりがちなID管理が不要になり、システム部門の業務生産性の向上が期待できます。
セキュリティが強化される
IDaasによるシステムやSaaSの一元管理によって、セキュリティも強化されます。
システムのパスワード管理を個々の社員に任せている企業は、決して少なくありません。特に中小企業の場合、社員が任意のパスワードを設定している場合も多くみられます。そのためパスワードの使い回しで、情報漏えいのリスクを負っているのが実態です。
IDaaSの導入によってシングルサインオンを実現すれば、複数のパスワードを作成・記憶する必要がなくなります。管理側でパスワードを付与でき、使い回しを防げます。
またテレワークやリモートワークでも社員の負担を軽減しつつ、一定のセキュリティを維持することも可能です。
IDaaS導入がおすすめな企業の特徴
IDaaSは「無駄な業務をID/パスワードを一元管理したい企業」や「テレワークに積極的な企業」におすすめです。
無駄な業務を減らし、ID/パスワードを一元管理したい企業
IDaaSの導入は、ログインするたびにIDとパスワードを探すといった無駄な作業を削減しながら、ID/パスワードをクラウド上で一元的管理できます。
そのため業務効率化はもちろん、一元管理によるセキュリティ向上を図ることが可能です。ID/パスワードが多く、上手く管理できていない企業はぜひ導入を検討してみてください。
テレワークに積極的な企業
IDaaSを導入すれば、社内はもちろん社外からでも、同じID・パスワードで、複数のシステムが利用できます。
社員がオフィス以外の場所で勤務するテレワークや、リモートワークを導入している企業は、IDaaSによるシステム運用がおすすめです。
テレワーク下でもオフィス勤務と変わらない業務環境を実現できるのに加えて、セキュリティの強化にもつながります。社員が独自に業務に利用するITシステムを導入してしまう、いわゆる「シャドーIT」を防ぎつつ、安全なシステム運用が可能です。
IDaaSを活用してセキュリティ強化の実現を
完全無料で利用できるIDaaSは多くはありませんが、機能性・操作性に優れたものもあるため、この機会に導入を検討してみましょう。
無料のサービスならば、いったん導入して使い勝手を確認できるため大変おすすめです。
ただし無料のサービスが自社環境にマッチするとは限りません。有料のサービスを含めて、連携できるシステムやSaaSの数、サービスベンダーの信頼性などを基準に、自社に合ったIDaaSを慎重に選択しましょう。
IDaaSを導入して、セキュリティ強化や業務効率化の実現を目指してみてはいかがでしょうか。
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