会社の雰囲気や職場環境などは求人情報からは把握しづらく、実際に働いてみないと分からないことも多いですよね。実際に働いてみた結果、結局会社とは合わず辞めたいと感じている人もいるでしょう。
最終更新日: 2023年03月28日
しかし「会社が合わないという理由なんかで辞めてもいいのか」「甘いって思われるんじゃないだろうか」と、不安に思っている人もいると思います。ただ無理をしてストレスを溜め続けることも良くありません。
そこで本記事では、会社が合わないときに感じるストレスへの対処方法や、辞めるべきかの判断基準などについて解説しています。転職を選択した場合の面接時のコツなどについても解説しているので、ぜひ参考にしてみてください。
会社が合わずストレスを感じる原因6つ
会社が合わないと感じる原因は、主に以下の6つに分類されます。
- 社風や文化が合わない
- 人間関係が悪い
- 仕事内容が好きではない
- 職場環境が悪い
- 将来性やキャリアを見通せない
- 能力に対して正当に評価されない
1つずつ解説します。
原因① 社風や文化が合わない
あなたの考えと社風にズレがある場合、会社が合わないと感じる原因となります。
たとえばあなたが会社に新しい取り組みを入れたいのに対し、社長や上司が昔のやり方にこだわり聞く耳を持たない場合は、社風が合っていないといえるでしょう。
あなたの考え方や性格が会社に合っていない場合、大きなストレスとなる可能性があります。また社風に合っていないことで、社長や上司から問題視されることもあるかもしれません。社風が合わないと感じている場合は、あなたの価値観と似た会社への転職を視野に入れておくことをおすすめします。
原因② 人間関係が悪い
上司や同僚の方々との人間関係が悪いことも、大きなストレスの原因となる可能性があります。特に社長や上司といった自分より上の立場の人との関係が悪化していると、苦痛を感じやすくなるでしょう。
パワハラやセクハラ・いじめといったことをされている場合、期間が長引くほど精神的に追い詰められてしまいます。
あなたの心が擦り切れてしまう前に、社内異動や転職を視野に入れておきましょう。
原因③ 仕事内容が好きではない
仕事に興味がなかったり、苦手な分野であったりする場合もストレスになることがあります。特に仕事内容に苦手意識があると成果を出しづらく、評価にも影響するでしょう。
人には得意・不得意があって当然です。自分の得意な分野を探し出し、仕事に活かしていきましょう。
原因④ 職場環境が悪い
職場環境が悪いとは、主に以下の状況を指します。
- 長時間労働が当たり前
- エアコンがない
- 業務量が膨大
労働者にとって働きやすい環境でない場合、大きなストレスを感じる可能性があります。
職場環境を社長や上司へ指摘できる人がいない場合、労働環境が改善されない可能性もあるでしょう。体調を崩しやすくなっていたり、精神的な負担を感じたりしている場合は、今の会社を続けるか真剣に考えた方が良いでしょう。
原因⑤ 将来性やキャリアを見通せない
キャリア形成や将来長く会社で働けるか見通しが立たない場合も、会社と合っていないと感じる要因の1つとなり得ます。
日本では終身雇用制度や年功序列制度があったため、昇格しなくても将来的に働ける見通しが立っていました。しかし現在の日本では終身雇用が崩壊してきており、大手企業も倒産する事態となっています。
あなたが勤めている会社が、求めるキャリアを追えるくらい経営が安定しているか確認しておくことが重要です。
原因⑥ 能力に対して正当に評価されない
会社内で自分にしかできない業務を行っていたり、売上を会社内で一番多く上げたりしているにもかかわらず、給与アップや昇格などの評価に繋がらないとモチベーションが上がらないですよね。
ただ評価されないからといって、会社をすぐ辞めるのはおすすめしません。あなたが求める評価に繋がる可能性が、今後あるかもしれないからです。たとえばあなたが給与アップを目的としている場合、年功序列の文化が残っている会社なら、続けるうちに昇給する可能性があります。
まずはあなたが求める評価基準を明確にし、会社を続けても評価に繋がらないと判断した場合には転職を考えると良いでしょう。
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会社(職場)が合わないと感じたらどうする？ストレスへの対処法は大きく3つ！
会社のストレスに対処する方法を大きく分けると、下記の3つの道に分かれます。
- 今の会社を続ける
- 転職する
- 独立する
1つずつ確認していきましょう。
選択肢① 今の会社を続ける
ストレスが溜まるからといって、すぐに転職を考えるのは得策ではありません。まずは今いる会社でストレスに感じていることが改善できるか考えましょう。
今の会社を続けるメリットは、慣れた環境で過ごせることです。転職や独立をした際には、当然ながら環境が変わります。同じ業界でも仕事の進め方は会社によって異なるため、業務を一から覚えていかなくてはなりません。今の会社を続ける場合、慣れた環境に身を置けることはメリットといえるでしょう。
そのためまずは部署異動の検討や悩みなどを上司へ相談し、問題点を改善してもらえるようお願いしてみるのも良いでしょう。
選択肢② 転職する
あまりにもストレスが溜まっている場合は、転職も視野に入れておくと良いでしょう。職場が変わればそれまでの人間関係や社風などの全ての要素も変わります。転職のメリットはあなたの意思で職場の環境を変えられるところでしょう。
逆に転職のデメリットは、転職先が良い会社であるか入社するまで分からないところです。いくら求人情報を細かく確認しても、実際に働いてみると思っていた職場と違うと感じることもあるでしょう。また転職回数を重ねてしまうとキャリアに悪影響が出かねないので、注意が必要です。
選択肢③ 独立する
会社から独立し個人事業主として働くことも、ストレスへ対処する選択肢のうちの1つです。独立のメリットは会社の社風や人間関係に悩まされることが少なく、自分の好きな仕事を行えるところでしょう。
一方独立のデメリットは自分一人で営業や金銭管理・スケジュールを組まなければならないところです。そもそも難易度がかなり高いため、以下のような状況にないならばおすすめはしません。
- 資金が十分ある
- 現在の仕事の人脈を元に、お客さんを集めることができる
- 独立するために必要なスキルや経験が十分に備わっている
こんなときはすぐ辞めるべき？転職の判断基準とは？
以下の内容に該当する方は転職をおすすめします。
- 仕事内容にやりがいを感じない
- 会社と価値観が合わない
- 精神的・肉体的苦痛がある
- やりたいことが明確である
1つずつ解説します。
基準① 仕事内容にやりがいを感じない
仕事内容にやりがいを感じない場合、転職を検討しても良いでしょう。やりがいを感じない仕事を続けても、なかなか成果に結び付きにくいですよね。
少しでも仕事の好きなところを見つけられるのであれば、今の職場のまま働き続けても良いでしょう。ですが好きなところが見つけられない状況が続くようなら、転職も視野に入れてみてください。
基準② 会社と価値観が合わない
前述の通り、会社との価値観が合わない場合は転職を検討すると良いでしょう。会社とあなたの考え方が違うと、仕事にも影響が出る可能性があります。
たとえばあなたが静かな環境で働きたいのに対し、会社が体育会系の活気溢れる職場だと働きにくいですよね。
会社とあなたの価値観にズレがあれば、長期にわたってストレスを抱えてしまう可能性があるため、転職を検討してみましょう。
基準③ 精神的・肉体的苦痛がある
パワハラやモラハラ・いじめなどで精神的・肉体的に苦痛を感じる場合は、転職を検討しましょう。
あなたが辛い状況のまま会社のために仕事を続ける必要はありません。辛い状況を続ければ体調を崩してしまう可能性もあるので、早めに転職を検討しておくと良いでしょう。
基準④ やりたいことが明確である
あなたのやってみたいと思う仕事が今の職場でできない場合は、転職を検討しても良いでしょう。
やりたいことができない環境に居続けてもストレスは溜まる一方です。自分の人生を豊かにする意味でも、やってみたいことがあれば転職を検討してみても良いかもしれません。
こんなときは辞めない方が得策！？今の仕事を続ける場合の判断基準とは？
前章では転職の判断基準について解説しました。しかし逆に、以下に該当する方は今の職場で働き続ける選択肢を検討してみるのも良いでしょう。
- 少しでも楽しいと思える仕事がある
- 就職して1年未満である
- 労働環境に問題がない
- 労働環境を変えられる
1つずつ解説します。
基準① 少しでも楽しいと思える仕事がある場合
勤務している会社が自分に合わないと感じていても、職場で少しでも楽しさややりがいを感じる仕事がある場合、転職を考えるのは少し待ってください。転職しても自分のやりたい仕事や、好きになれる仕事ができるかは分かりません。
たとえば求人情報に書いてある仕事内容に魅力を感じて就職しても、実際は想像した以上に過酷な内容である可能性もあります。
それでも転職したいと感じるのであれば、あなたがやりたいと思う仕事の業界事情などをしっかりリサーチしておくと良いでしょう。
基準② 就職して1年未満である場合
今の会社に就職して1年未満である場合、転職を考えるのはもう少し先にしましょう。社風や仕事内容が合わないと感じるのは、あなたがまだ会社に慣れていない可能性も考えられます。会社に慣れれば居心地も変わるかもしれません。
ただしハラスメントや長時間労働などで心身共に疲弊している場合、無理せず転職の道を考えると良いでしょう。
基準③ 労働環境に問題がない場合
会社の待遇が良い場合、一度冷静になってどのような選択が良いか考えてみましょう。転職先によっては長時間に及ぶ勤務や、福利厚生が充実していない会社もあります。そのため会社と合わないと感じている部分が、どれだけ待遇が良くても我慢できないような場合に転職を検討してみてください。
基準④ 労働環境を変えられる場合
もしもあなたが働いている部署「のみ」に不満を感じているようなら、部署異動をすることで悩みが解決する可能性があります。部署の仕事内容や人間関係などにストレスを感じている場合、部署異動を申請してみましょう。
「会社が合わない」という理由で辞めたいと思うのは甘え？
結論、会社が合わなくて転職する選択肢は甘えではありません。合わない会社で働き続けても、あなたのストレスは溜まる一方です。
人間関係や労働環境など会社に対して不満に思う部分を、自分の力では改善できない場合もあります。合わない職場で勤務を続けた結果、体調を崩してしまう可能性もあるので注意が必要です。
転職は今後のあなたの未来を前向きにするために必要な手段と考えましょう。
「会社が合わないから退職した」という理由は次の面接でマイナス評価になる？
「会社が合わないという理由で転職することは甘えではない」とお伝えしましたが、転職先の面接時にそのまま伝えるとマイナス評価に繋がる可能性はあります。面接官に対しわがままな印象を与えかねません。
ただし面接ではできるだけ本音を話した方が良いとされています。そのため面接の回答をする際は、本音を伝えながらもポジティブな印象を与えるものに変えるよう意識してみてください。
- 「会社が合わなかった」よりも「もっとやりたい仕事があった」
- 「職場環境が悪い」よりも「ポジティブな気持ちで仕事に打ち込める環境が良かった」
などの方が好印象ですよね。面接ではネガティブな内容ではなく、前向きな回答をできるように準備しておきましょう。
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