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キャッシュレス決済の導入方法|個人事業主・店舗が何から始めるか5ステップで解説

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最終更新日: 2026年07月14日

「PayPayは使えますか」とお客さまに聞かれ、現金だけの対応で会計をお待たせしたり、そのまま帰られてしまったり。そんな取りこぼしを減らそうとキャッシュレス決済を調べ始めると、サービスの数も料金の仕組みもばらばらで、どこから手をつけるか迷います。

キャッシュレス決済の導入は、突き詰めると「どの決済手段を受けるか」と「どんな契約方法で申し込むか」のふたつを決められれば、あとは流れに乗るだけで進みます。ここが分かれ目です。

この記事では導入の全体像を5つのステップで示し、費用の相場、課題タイプ別の選び方、7製品の比較表、失敗しない確認点まで順番に解説します。

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キャッシュレス決済の導入を進める5つのステップ

キャッシュレス決済導入の5ステップ

キャッシュレス決済の導入は、決済手段の決定から運用開始まで大きく5つの段階に分かれます。順番に進めれば、初めてでも迷わず店頭で使い始められます。まずは全体の流れをつかんでください。

ステップ1:受けたい決済手段を決める

最初につまずくのは、いきなりサービスを比較し始めてしまうことです。サービスごとに対応する決済手段は違うため、先に「何を受けたいか」を決めないと選びようがありません。

決めるべきは、クレジットカード、QRコード決済、電子マネーの3系統をどこまで受けるかです。判断の軸はお客さまの層にあります。ビジネス利用や高単価の商材が多いならクレジットカード、若年層や日常使いの店ならPayPayなどのQRコード決済、駅前で通勤客が多いなら交通系ICといった電子マネー、という具合に客層で優先度が変わります。

ここを最初に決めておくと、以降のサービス選びで「対応手段が足りない」という後戻りがなくなります。

ステップ2:「直接契約」か「決済代行」かを選ぶ

次に、契約のかたちを選びます。ここを知らずに進めると、カード会社やQR事業者ごとに個別契約してしまい、管理が煩雑になります。

契約方法は大きくふたつです。ひとつは各決済ブランドと個別に結ぶ直接契約、もうひとつは1社と契約するだけで複数の決済手段をまとめて使える決済代行です。個別契約は手数料を交渉できる余地がある一方、申し込みも入金管理もブランドの数だけ発生します。

小規模な店舗や個人事業主であれば、決済代行を選ぶのが基本の落とし所です。1契約でクレジットカードもQRも電子マネーもまとめて受けられ、入金も一本化されて経理が楽になります。この記事で後ほど紹介するサービスも、多くが決済代行型です。

ステップ3:サービスを選ぶ

契約のかたちが決まったら、具体的なサービスを選びます。ここで見るのは、ステップ1で決めた決済手段に対応しているか、そして手数料と入金サイクルが自店の条件に合うかです。

とはいえ、比較する軸が多くて決めきれないのがこの段階の実態です。自店の課題を「コスト重視」「決済手段の幅重視」「レジ・売上管理まで一体化したい」のどれかに当てはめると、候補は一気に絞り込めます。具体的な選び方は、このあとの選び方の章と比較表で詳しく解説します。

ステップ4:申し込み・審査

サービスが決まったら申し込みます。ここでのつまずきは、審査に想定より時間がかかり、使いたい日に間に合わないことです。

申し込みはオンラインで完結する場合が多く、本人確認書類や店舗情報、振込先口座を登録します。審査期間はサービスや決済手段によって幅があり、おおむね数日から数週間を見ておくと安心です。とくにクレジットカードは、カードブランドごとの審査が入るぶん時間がかかりやすい傾向があります。

繁忙期や開店日に合わせたいなら、逆算して早めに申し込んでください。書類の不備は差し戻しの原因になるため、記載内容は提出前に見直しておきます。

ステップ5:端末設置・運用開始

審査を通過すると、決済端末やアプリが届き、いよいよ運用開始です。ここで見落としがちなのが、機器の準備とスタッフの習熟です。

端末の初期設定を済ませ、Wi-Fiやレシートプリンターとの接続を確認します。あわせて、決済の操作手順、返金やエラー時の対応、1日の締め作業をスタッフと共有しておきます。最初の数日はレジ締めで売上と入金予定が合うかを必ず確認してください。

スタッフ全員が迷わず操作できる状態になれば、会計がスムーズになり、お客さまを待たせずに決済を完了できます。

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キャッシュレス決済の導入にかかる費用の内訳と相場

キャッシュレス決済の費用は、初期費用、月額利用料、決済手数料、入金にまつわるコストの4つに分けて考えると相場観がつかめます。とくに気になる「手数料で利益が削られないか」「入金が遅れて資金繰りが不安」という点も、ここで整理しておきましょう。

初期費用

決済端末の代金が中心です。数千円から数万円かかる場合もありますが、端末0円のキャンペーンや、スマートフォンとカードリーダーだけで始められるサービスもあり、実質0円で導入できるケースが増えています。

月額利用料

無料のサービスと定額のサービスに分かれます。無料でも決済機能は十分に使えることが多く、レジ機能や売上管理まで一体化したサービスで月額が発生する傾向があります。

決済手数料

売上のたびに差し引かれる費用で、実質的な導入コストの大半を占めます。相場はおおむね2〜3.5%程度で、決済手段によって差があります。クレジットカードはやや高め、QRコード決済は低めに設定されることが多く、受ける手段の構成によって平均負担が変わります。月商が大きいほど、この数字の差がそのまま利益に効いてきます。

入金サイクルと振込手数料

資金繰りに直結します。翌営業日入金の速いサービスもあれば、週1回や月数回のサービスもあります。指定銀行なら振込手数料が無料でも、他行だと手数料がかかる場合があるため、自店のメイン口座と合うかを確認してください。

キャッシュレス決済サービスの選び方:課題タイプで決める

サービス選びは、機能の多さで比べるより、自店が解きたい課題で決めるほうが早く決まります。現場で多いのは、まずコストを抑えて始めたいAタイプ、次いで決済手段の幅を重視するBタイプ、レジや売上管理まで一体化したいCタイプの順です。自分がどれに近いかを起点に読んでください。

Aタイプ|コストを抑えて最小構成で始めたい

個人事業主や小規模店舗、客単価が低めのお店で最も多いのがこのタイプです。まず負担を軽くして、無理なくキャッシュレスを始めたいという課題があります。

このタイプに効くのは、初期費用や月額が0円で、決済手数料もシンプルに設定されたサービスです。スマートフォンと小型のカードリーダーだけで始められ、専用のレジ設備を用意しなくても運用できます。入金が速いサービスを選べば、小規模でも資金繰りに響きません。

このタイプの本命:Square
初期費用・月額・振込手数料が0円、入金も条件を満たせば翌営業日で、最小構成をいちばん軽く始められます。

Bタイプ|あらゆる決済手段を一台で取りこぼしなく受けたい

幅広い客層が来店する店や、インバウンドのお客さまが多い店に向くタイプです。「その決済は使えません」で会計を逃す取りこぼしをなくしたい、という課題を抱えています。

ここで頼りになるのは、対応する決済手段の数が多いサービスです。クレジットカードに加え、交通系ICやiD、QUICPay、主要なQRコード決済まで1台でカバーできれば、どんなお客さまが来ても会計を完了できます。端末0円で始められるものを選べば、間口を広げつつ初期負担も抑えられます。

このタイプの本命:Airペイ
対応決済手段が81種類以上と最多クラスで、端末0円スタートのキャンペーンもあり、取りこぼしを最小にできます。

Cタイプ|レジ・売上管理まで一体で業務効率化したい

複数店舗を運営していたり、これから規模を伸ばしていく成長店に多いタイプです。決済だけでなく、売上管理やポイント付与まで店舗業務をまとめて効率化したい、という狙いがあります。

このタイプに応えるのは、決済とレジ機能が一体になったオールインワン型の端末です。会計、決済、ポイント、売上データの管理を1台に集約でき、レジ締めや売上把握の手間を減らせます。店舗が増えても運用のかたちを揃えやすいのも利点です。

このタイプの本命:stera pack
決済・ポイント・タブレットが一体のオールインワン端末で、店舗運営に必要な機能を1台にまとめられます。

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キャッシュレス決済サービス7製品の比較表

主要な7製品を、得意領域と費用の観点で並べました。まず製品名の右の得意領域で自店に近いものを見つけ、そのうえで手数料と費用を見比べてください。料金は変わることがあるため、契約前に必ず公式の最新情報で確認してください。

製品名 得意領域 決済手数料 初期・月額費用 入金サイクル
Square コスト重視・最小構成 2.5%〜(対面・主要国際ブランド、条件あり) 初期・月額0円 三井住友・みずほは翌営業日、他行は週1回
Airペイ 決済手段の幅・取りこぼし防止 クレカ2.48%〜、交通系2.95%、QR0.99%〜 初期・運用費0円、端末0円スタートあり 最大月6回、振込手数料0円
stera pack レジ・売上管理まで一体化 1.98%〜(スモールビジネス)、2.70%〜(スタンダード) 利用料1年間0円、2年目以降3,300円/月 三井住友銀行以外は振込手数料220円
STORES決済 幅広い決済手段・小規模 要問い合わせ 初期費用は条件を満たせば無料 条件を満たせば入金手数料無料
楽天ペイ クレカ・楽天ペイ中心で手数料控えめ 要問い合わせ 初期費用は実質0円 要問い合わせ
PayPay QRコード決済に強い 要問い合わせ 端末・初期費用不要 要問い合わせ
POS+ Pay POSレジ一体でサービス業・小売と連携 要問い合わせ 要問い合わせ 要問い合わせ

得意領域が自店の課題と重なる製品が、有力な候補です。参考製品も含め、詳しい料金や自店に最適な1つを絞る作業は、記事末尾の無料診断でまとめて確認できます。

キャッシュレス決済の導入で失敗しない3つの確認点

候補が決まったら、契約する前に自店の条件で最終確認をします。ここで見るのは、タイプ診断とは別の「実際に運用したときに効いてくる」観点です。次の3点を押さえておけば、導入後の後悔を防げます。

決済手数料の実質負担を月商で試算する

手数料はパーセントで見ると小さく感じますが、月商に掛けると金額が見えてきます。たとえば月商300万円で手数料3%なら、毎月9万円が差し引かれる計算です。

受ける決済手段の構成によって平均手数料は変わります。自店の月商と、想定する決済手段ごとの利用割合を掛け合わせ、月あたりいくら負担するかを具体的な金額でイメージしてください。負担が重いと感じるなら、手数料の低い手段を主力に据えるか、料率の低いサービスを選び直します。

入金サイクルと振込手数料を口座と照らす

入金の速さと振込手数料は、資金繰りに直結します。仕入れの支払いが先に来る業種ほど、入金が遅いと手元資金が苦しくなります。

自店のメイン口座がどの銀行かを確認し、そのサービスで翌営業日入金になるか、振込手数料が無料になるかを照らし合わせてください。指定銀行だけ優遇されるサービスも多いため、口座を合わせられるなら合わせる、合わせられないなら手数料込みで比較するのが確実です。

サポートと障害時の対応体制を確認する

決済端末は、店頭で動かなくなると会計が止まり、そのまま売上を失います。だからこそ、トラブル時に頼れるかを事前に見ておく必要があります。

問い合わせ窓口の受付時間、電話がつながるか、端末故障時の代替機の手配があるかを確認してください。営業時間が長い店や土日が繁忙の店なら、夜間や休日も対応してくれる体制かどうかが、そのまま安心につながります。

まとめ

キャッシュレス決済の導入で押さえるべきポイントは次の3点です。

  • 5つのステップのうち最初の「決済手段を決める」と「契約方法を選ぶ」で導入の大枠が決まる
  • 費用は初期・月額・手数料・入金の4項目で相場を捉える
  • サービスは機能の多さでなく自店の課題タイプで選ぶ

これらを踏まえて導入すれば、レジ締めがスムーズになり、「使えますか」と聞かれて断る場面がなくなり、入金の速いサービスを選べば手元資金も安定して回り始めます。会計待ちの列も、取りこぼしの心残りも消えていきます。

手数料で利益が減るのが怖い、設定が面倒そうで先延ばしにしている。その気持ちはよく分かりますが、迷っている間も現金だけの取りこぼしは続いています。今日できる1アクションは、ステップ1に立ち返り「自店が受けたい決済手段」を紙に書き出すことです。

そこまで決まれば、あとは自店に合うサービスを選ぶだけです。

よくある質問

決済手数料は誰が負担しますか

決済手数料は、原則として店舗側が負担します。売上金から手数料が差し引かれて入金される仕組みで、お客さまに上乗せして請求することは、多くのサービスの規約で禁じられています。負担を抑えたい場合は、手数料の低い決済手段を主力にするか、料率の低いサービスを選ぶのが現実的です。

個人事業主でも導入できますか

導入できます。多くのサービスが個人事業主の申し込みに対応しており、初期費用や月額が0円のサービスなら負担も軽く始められます。申し込み時には本人確認書類や事業内容、振込先口座の情報を用意しておくと、審査がスムーズに進みます。

申し込みから使えるまでどのくらいかかりますか

サービスや決済手段によって幅がありますが、おおむね数日から数週間が目安です。とくにクレジットカードはブランドごとの審査が入るぶん、QRコード決済より時間がかかりやすい傾向があります。開店日や繁忙期に合わせたいなら、逆算して早めに申し込んでください。

現金なしの完全キャッシュレス運用は可能ですか

可能です。実際に現金を扱わない店舗も増えています。ただし、現金しか使わないお客さまを取りこぼすおそれがあるため、客層を見極めることが前提です。まずはキャッシュレスと現金を併用し、利用比率を見ながら完全キャッシュレスへ移行するのが無理のない進め方です。

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自店に合うキャッシュレス決済サービスをひとつひとつ比べるのが大変なら、ミツモアの無料診断が近道です。

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  • 診断結果として、条件に合う製品を最大5つまで提案

ステップ1で決めた「受けたい決済手段」や、店舗の規模、月商の見込みをそのまま入力すれば、この記事でやった絞り込みがそのまま最適な製品選びにつながります。各製品の詳しい料金比較や、自店に本当に合う1つを選ぶ作業は、この診断が引き受けます。

手数料が怖い、設定が面倒で動けない。その最後のひと押しを、無料の診断で軽くしてください。まずは今日、受けたい決済手段だけ決めて、診断にかけてみましょう。

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