企業が収入と支出を計画し、実際の業績を監視・分析する一連の業務である予算管理。従来までは、エクセルなどの表計算ソフトで行われることが多かったですが、効率性の観点から予算管理システムを利用する企業が増えています。
しかし、一方で「費用はできるだけかけたくない…」「いきなり導入するのは厳しい…」と考える担当者も少なくないでしょう。
そこで、この記事では無料プランやトライアルによって、無料で使うことができる予算管理システムを紹介します。無料で予算管理する他の方法についても解説しますので、参考までにご覧ください。
無料プランが使える予算管理システム2選
無料プランが用意されている予算管理システムを2製品紹介します。
「fusion_place」機能の制限なく使える無料ソフトとして提供
- 集計処理いらずでデータ更新が即反映
- 数値データと非数値データを一括管理可能
- 機能の制限なくフリーソフトをDLできる
fusion_placeは中規模からグローバル企業まで、広い規模で利用されている予算管理システムです。エクセルを活かしたデータ統合ができるため、現場で使いやすい製品となっています。
予算編成や予実差異報告、見通し管理などを効率化するワークフロー機能と、部署ごとに未確定の手元データを保持できるワークスペース機能が備わっています。
無料ソフトとしてスタンダード版を提供しています。利用ユーザーは3人までですが、作成した帳票等は人数制限なく配布できます。
「bixid」アカウント数無制限でフリープランから始められる
- 決算推移表や合計残高試算表を簡単に閲覧・出力できる
- 定量分析と定性分析を組み合わせた企業の健康状態を可視化
- アカウント数無制限で1社単位で無料の料金から始められる
bixidはさまざまな会計データや予実管理表を見やすく可視化できる予算管理システムです。クラウド型であるため、どこからでも閲覧可能なシステムとして機能しています。
企業単位で導入できるため、閲覧できるアカウント数に制限がありません。無料で利用できるフリープラン以外も30日間限定で無料で試すことが可能です。
決算書から分かる財務状況と決算数値への影響となる活動状況を診断し、課題を改善行動を明確化します。
予算管理システム選びなら、ぜひミツモアをご利用ください。欲しい機能などの各項目を画面上で選択するだけで、ぴったりの製品を最短1分で自動診断。理想の予算管理システムが見つかります。 |
無料トライアルができる予算管理システム2選
1ヶ月間程度すべての機能を無料で利用できる「無料トライアル」を実施している予算管理システムを紹介します。
「CELF」ノーコードでエクセルファイルを利用した予算管理システムを構築可能
- エクセルファイルを使ったオリジナルの予算管理システムが作れる
- 予実管理のほか管理帳票の作成業務も効率化
- 30日間限定でオプション含んだ無料トライアルを利用可能
CELFはエクセルと同じ操作性、見た目のままシステム開発できるノーコード開発アプリです。管理するデータを指定して業務アプリをつくるため、予算管理システムとしても機能します。
各部署・担当ごとのエクセルデータをリアルタイムで共有し、予実や予算実績管理を迅速におこなえます。過去データをスナップショットとして蓄積するので対比も容易です。
30日間の無料トライアルではオプション機能含んだすべての機能を使うことができます。操作性や利便性を充分に試してから導入を検討できるでしょう。
「Workday Adaptive Planning」実績や予算、見込みを無制限で管理できる
- 高い自由度を持つカスタマイズ機能が充実
- バージョンごとの管理や予算シミュレーションができる
- 30日間無料トライアルで簡単にお試し可能
Workday Adaptive Planningはクラウド型の予算管理システムであり、エクセルでおこなわれた予算編成・業績予測管理業務を一元管理できます。
簡単にさまざまな前提に置き換えたシミュレーションができるため、製品単価や人件費の変化が組織や予算にどのような影響を与えるか、瞬時に把握可能です。
申請して1週間〜10日前後でアカウントが付与され、30日間の無料トライアルを実施できます。企業規模に関わらず利用しやすくなっています。
無料で使える予算管理システムの注意点
無料で予算管理システムを利用するにあたり注意点があります。確認しておくべきポイントを解説します。
機能制限が発生する
有料プランと比べて機能が限定される場合が多く、基本的な予算管理機能のみの利用です。高度な分析機能や複数の部門間でのデータ統合、リアルタイム更新などが使えないケースも珍しくありません。
月次や四半期ごとの詳細なレポート作成が必要な場合、無料プランでは十分な機能が不足する可能性があるので注意しましょう。
データ保存容量や保存期間の制限
保存できるデータ容量や保存期間が制限されています。たとえば、保存可能なファイル数やデータ量に上限があり、一定期間が過ぎると古いデータが削除されることもあります。
データの保存容量や保持期間がどのように設定されているか、必要に応じてバックアップを取るなどの対策が必要になります。
エクセルやGoogleスプレッドシートとの連携の有無
既存業務でエクセルやGoogleスプレッドシートを使用している場合、予算管理システムとの連携機能があるかどうかも重要です。
無料プランでは、データのインポートやエクスポートに制限がかかっていることがあります。
無料で予算管理する他の方法は?
予算管理システムを利用せず、既存ツールや無料ツールで予算管理することも可能です。以下に主な方法を記載しましたので、システムを利用する場合と比べてみましょう。
エクセルを使う方法
予算管理手法として最も一般的なのは、やはりエクセルを利用する方法です。
部門別に収入と支出のカテゴリーを設定し、毎月の金額を入力。入力したデータをエクセル関数やマクロによって処理し、グラフを作成することで予算の分析を進められます。無料で配布されているテンプレートを使えば、より簡単に作業を始められるでしょう。
ただし、各部ごとにファイルが分かれていると集計に時間がかかったり、最新版の更新のたびにファイルが重くなります。
また、複数ユーザーで同時に編集することができず、バージョン管理が難しいためデータ不整合が起こりやすいというデメリットがあります。
Googleスプレッドシートを使う方法
Googleスプレッドシートを使う方法も一般的です。スプレッドシートは無料で利用できる表計算ツールで、エクセルと同様にデータを入力し、処理することで予算管理ができます。
クラウドベースのツールであるため、複数ユーザーでリアルタイムに共同編集ができ、データ不整合が起こりづらいというメリットがあります。
一方で、エクセルと比べると機能がやや限定的であり、複雑な処理には向いていません。インターネット接続が必要なためデータ処理には時間がかかるというデメリットもあります。
無料BIツールを利用する方法
BIツールは企業内のデータを可視化、分析できるツールです。有料ツールが一般的ですが、オープンソースなど無料で使えるものもいくつかあります。
BIツールは大量のデータを扱うことに長けており、双方向的なダッシュボードを作成し、リアルタイムにデータを可視化することができます。グラフの種類も多いため、予実の差異を的確に洗い出し、次回に取るべき対策につなげることも可能です。
ただ、機能の改良や利用にはある程度のITスキルが必要です。専門的な知識を持つ人材がいない場合、無料のBIツールは利用しづらいケースが多いです。
予算管理システムを手軽に利用しよう!
予算管理システムは月や期ごとの企業の収入と支出を正確に把握し、今後取るべき対策や見通しをたてることに役立ちます。
しかし、有料で多機能な予算管理システムをいきなり導入することには抵抗がある担当者も少なくないと思います。
そこで、まずは無料で試せる予算管理システムを使ってみることを勧めます。利用していく中で、自社に合った予算管理の方法が分かってくるはずです。
予算管理システムの導入を検討する場合、以下の記事も参考にしてみてください。
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