気に入って買った小物入れや食器についているシールを剥がしたら、途中で破けてしまったり、失敗してベタベタが残ってしまったり……そんな経験、ありませんか?その時はあまり気にならなくても、時間が経つとホコリがベタベタについて黒っぽく薄汚れてしまいますよね。
そもそもシールはなぜ剥がれにくいのでしょう。その理由が分かると、剥がし方のコツが見えてきます。本記事ではシールの剥がし方を徹底解説!シール剥がしに失敗してがっかりすることがないよう、様々な方法をご紹介します。
シールの上手な剥がし方4つ
本来、物と物は凹凸があるのでピッタリくっつくことはありません。ところがこの間に粘着剤を挟んで圧力を掛けると、粘着剤が凸凹に入り込み、物と物が分子レベルで近づくことになります。するとお互いを引き付けあう「分子間力」が生じ、くっつくわけです。
つまりシールをキレイに剥がすには、粘着剤にアプローチすることが有効なのです。ここでは粘着剤に有効な剥がし方について、身近なもの使った方法をご紹介します。
①シール剥がし
シール剥がしに特化した「シール剥がし剤」があります。スプレータイプやリキッドタイプなどがあり、接着剤を溶かしてシールと物の間に隙間を作ることで剥がれやすくしてくれます。専用の溶剤だけあって効果は絶大です。シール表面をカッターなどで傷つけ、浸透力を高めてからシール剥がし剤を塗布します。
2、3分置いてから付属のヘラでシールを剥がし、乾拭きして完了です。ただしシール剥がしは、シールが貼られているプラスチックや木材、表面の塗装、コーティングなどを溶かしたり変色させたりしてしまうことも。
使用できる素材が商品のパッケージに書かれている場合は、必ず確認しましょう。実際に使用する前に、一度目立たない場所で試し問題ないか確かめるとさらに安心ですね。
②ドライヤー
シール剥がしの道具で有名なのがドライヤーです。ドライヤーでシールをあたためると粘着剤が柔らかくなり、粘着力が弱まります。シールの端をヘラや爪で少しだけ剥がし、ドライヤーを当てて少し剥がし、またドライヤーを当てて少し剥がし……続けていくと、こちらもするんと剥がれます。
コツはベリッと剥がさずに少しずつ慎重に進めていくことです。なおプラスチック製品は熱によって変形する恐れがありますので、対象から15cm離して様子を見ながらドライヤーを当てるようにしてください。
③セスキ炭酸ソーダ
セスキ炭酸ソーダはスーパーやドラッグストア、百円ショップなどお掃除コーナーで購入できます。粉末タイプのものを常備しておくと、油汚れに有効ですので、キッチンやお風呂にも使えて便利ですよ。
まずはセスキ炭酸ソーダ水を作ります。水500mlにセスキ炭酸ソーダを小さじ1を混ぜたものをスプレーボトルにいれ、シールにシュッシュと吹き付けます。シール部分をラップでパックし、蒸発を防ぎます。2時間ほど放置してから濡らした布でこすると、ぽろぽろとキレイにはがれます。
④除光液
ネイルを楽しむ方は家に必ずある除光液はシール剥がしに有効です。除光液は「有機溶剤」という溶剤なので、除光液をシールにつけて少し時間を置いてから剥がすとヘラを使わずするんとシールが剥がれます。
失敗して残ってしまったシール痕もキレイに落ちますよ。ただしプラスチックには注意が必要です。スチレン系プラスチック製品にシンナー・ベンジンが含まれた除光液はNGです。
プラスチックの表面が溶けてガサガサしたり、変色したりすることがありますのでご注意ください。また使用の際には必ず換気しながら作業しましょう。
剥がすのに失敗したシール跡の対処方法3つ
ドライヤーなど前章でご紹介した方法で、初めから慎重に剥がすと案外キレイに剥がれますが、厄介なのが剥がすことに失敗した場合です。中途半端にシール表面の紙の部分が残ってしまったり、表面は剥がれたけれどベタベタが残ってしまい痕がついてしまったり。
残ると厄介なシール跡の対処法を解説いたします。
こびりついたベタベタの正体
まず初めに、こびりついたベタベタについて説明いたします。初めにご説明した通り、シールが物に貼りつくのは粘着剤によってシールと物の間に「分子間力」が働くからです。
粘着剤は長い年月を掛けて熱や紫外線の影響を受けて粘性を失いベトベトになります。さらに時間が経つと、今度は水分が抜けて硬化します。ガチガチに固まってしまうと物から剥がすことが難しく、厄介なシール跡となってしまうのです。したがって手を打つのは早ければ早いほど落ちやすく済みます。
3つの方法をご紹介しますので、順に見ていきましょう。
①ガムテープ・セロハンテープ
シール跡がベタベタの状態でしたら、ガムテープやセロハンテープが有効です。粘着剤には粘着剤でアプローチしましょう。指にテープの粘着面が外側に来るように巻き付け、叩いてシール粘着剤をテープ側の粘着部分に移します。お手軽な方法なのですぐ試せますね。
②消しゴム
鉛筆で書いた文字を消すように、粘着部分をゴシゴシと擦ります。円を描くように擦ると取れやすいですよ。ただし消しゴムは摩擦が強いため、擦って汚れを落とすだけでなく素材を傷つけてしまうこともあります。あまり力を込めすぎないよう気をつけましょう。
③クレ556
シール剥がし剤の代わりにクレ556で粘着剤を溶かす方法です。20分ほど置くと粘性のあるゼリー状になりますので、粘着剤が広がらないように一箇所寄せる要領で雑巾などで拭いていきます。一度拭いた面は2度使わず、拭く→折りたたむ→拭くというように常に綺麗な面で拭くと良いですよ。
失敗しやすいシールの剥がし方4つ
シール剥がしに関する便利な情報をネットやSNSなどで見かけることがあります。どれもお手軽で「へえ!」と試してみたくなるような情報ですが、残念ながら失敗しやすいものもあります。シール剥がしに失敗すると粘着剤が残りさらなるお掃除が必要となりますので、できれば避けたいところですよね。
4つの例を挙げますので、参考にしてください。
①ハンドクリーム
ハンドクリームをシールに塗り付け、10分ほど置いて剥がすというものです。ハンドクリームは油分が多いため、ヌルヌルしてしまい指でペロンと剥がしたり雑巾で拭いたりし辛く、ヘラで剥がすことになります。
しかし粘着剤を溶かすまでの効果はなく、ヘラでシールの表面は削れてもベタベタは残ったまま。あまり効果的な方法とは言えません。
②歯磨き粉
歯磨き粉をシールに塗り付け、10分置いてぬれ布巾で拭き取ります。研磨剤が含まれているため粘着剤が少し剥がれてはくれますが、スッキリきれいにとまではいきません。
③お酢
お酢をシールに垂らし、ラップをかけて10分ほどパックします。素材を傷つけないように気をつけながらヘラでシールを剥がします。最後に濡れ布巾でお酢を拭き取って完了です。
残念ながら、この方法でも表面を剥がすだけでベタベタを取ることはできません。
④爪で引っかく
1番手っ取り早い方法ですが、素材に傷がつく可能性があります。また粘着剤が残りやすいため、失敗してしまい結局シール痕を取る作業をしなくてはならないため、おすすめできません。
シール跡の剥がし方を紹介しました!
シール剥がしの方法、シール痕を剥がす方法を解説してきましたがいかがでしたでしょうか。大事なのは、ベタベタとしたシール痕を残さず、慎重にツルンとキレイに剥がすことなんです。
ドライヤーで温めてみるのが最も効果的
色々ご紹介してきた中で、最も効果的なのはドライヤーを使う方法です。温度に気をつけながらドライヤーで温めた後ゆっくりと慎重にシールを剥がし、それでもベタベタが残っていた場合はセロハンテープで取り除いてください。
このやり方でしたらシールを剥がしやすいだけでなく、溶剤や摩擦により素材へ悪影響を与えることがありません。したがってキレイにシールを剥がす、最も有効な手段と言えるのです。
それでもダメならプロに依頼
小物についたシールでしたら、失敗したり素材を傷つけてしまってもまだ諦めがつきますが、家具家財や壁、ドアなどに貼ってしまったシールとなるとそうもいきません。
ベタベタとシール痕が残り薄汚れてしまったり、壁のシールを剥がそうとしたら壁紙ごと剥がれてしまったり……。キレイに剥がす自信がない場合や、何をしてもうまくいかなかった場合は、プロにお願いすることも検討することをおすすめします。
ハウスクリーニング業者はお掃除のプロですから、ご家庭には置いていない特殊な資機材を使って、お部屋を隅々までキレイにしてくれますよ。
ミツモアでハウスクリーニングを依頼する!
自分で掃除をしてみたけれどキレイにならない場合は、クリーニング業者に掃除を依頼しましょう。「ミツモア」なら無料で簡単にクリーニング業者の見積もりを依頼することができます。
ミツモアで簡単な質問に答えて見積依頼
ミツモアならサイト上で予算、スケジュールなどの簡単な質問に答えるだけで見積もりを依頼できます。複数の業者に電話を掛ける手間がなくなるのです。
最大5件の見積もりが届く
無料で最大5件の見積もりを比較することができます。レビューや実績も確認して、自分に合った業者を選ぶことができますよ。
チャットで見積内容の相談ができる
気になった業者とはチャットで相談することができます。チャットなら時間や場所を気にせずに相談ができるので忙しい人にもぴったりです。