毎日の疲れを癒してくれるマットレス。そんなところにカビが生えているなんてすごくショックですよね。
カビは、見た目だけではなく健康面にも悪影響を与えるため、ただちに除去する必要があります。しかし、マットレスはサイズもなかなか大きいので、どのようにカビ対策をすればいいのか悩んでしまいますよね。
そこで、カビの効果的な対処法を伝授します。あわせて予防法もご紹介するので、ぜひ今記事を参考にカビとは無縁な生活を手に入れましょう。
マットレス のカビを放っておくと身体に悪影響がある?
マットレス は毎日寝る時に使うため、カビが生えていると身体に悪影響がないか心配ですよね。
実はマットレス にできやすい黒カビや青カビには、アレルギー・感染症・肺炎・喘息などを引き起こす恐れがあります。ここではマットレス のカビが引き起こす病気をいくつかご紹介します。
これらの症状が出た場合は、すぐに病院にいきましょう。またマットレス を掃除したり、買い替えたりして再発を防止しましょう。
気管支肺アスペルギルス症
アスペルギルスはカビの一種です。免疫が低下している人がアスペルギルスを吸い込むと、気管支肺アスペルギルス症にかかってしまいます。症状は咳・痰・微熱などで、喘息に似ています。
アレルギー性鼻炎
鼻の奥にある粘膜にカビがつくと、アレルギー性鼻炎を発症することがあります。症状は鼻水・鼻詰まり・くしゃみなどです。花粉の季節ではないのに鼻水・鼻詰まりが止まらない場合は、カビが原因かもしれません。
夏型過敏性肺炎
夏型肺炎はカビを何度も吸い込むことによってアレルギー反応を起こし、夏に発症する肺炎です。
カビを吸い込んだ4~6時間後に発症し、咳・熱・痰など軽い症状で治ることが多いです。放っておくと慢性化し肺繊維症にかかってしまうこともあるため、心当たりがあれば病院に行って検査を受けてください。
シックハウス症候群
シックハウス症候群は建材・家具の化学物質や、カビ・ダニを吸い込むことで引き起こされる病気です。
症状は人によって様々で、咳・喉の乾燥・鼻水・涙目・めまいなど、風邪に似た症状を発症します。建物から離れると症状が治ることが特徴的です。
日常的な掃除が予防策となるため、室内をきれいに保つように心がけましょう。
効果的なマットレスのカビ対策4選!
①消毒用エタノールを使ってカビを落とす
マットレスは毎日の就寝時に使うものなので、なるべく体に無害なものを使用したいですよね。そこでおすすめのものが、消毒用としても用いられる「エタノール」です。
エタノールには、無水エタノールと消毒用エタノールがありますが、選ぶのは「消毒用エタノール」。殺菌力に長けており、5分ほどでほとんどの雑菌が死滅する効果があります。
そんな消毒用エタノールを用いて、スプレーで簡単に殺菌する方法をご紹介します。
【用意するもの】
【カビの殺菌方法】
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スプレーを吹き付けるだけなのでとても簡単ですが、エタノールには殺菌力はあってもカビの黒ずみを落とす効果はありません。そのため、見た目の変化はあまりないと把握しておきましょう。
②重曹とエタノールでカビを除去
より高い殺菌効果を求めるなら、「エタノール+重曹」の組み合わせが最適です。重曹には消臭・吸湿作用などがあるため、カビの嫌なにおいを除去する効果もありますよ。
こちらもスプレーと拭き取りだけで簡単に殺菌完了。エタノールと重曹の力で表面上のカビはほぼ殺菌されるため、作業後は安心して眠りに付くことができますね。
【用意するもの】
【カビの殺菌方法】
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注意点は、エタノール同様、重曹にも黒ずみを落とす効果はないことです。殺菌だけでなく黒ずみもしっかり落としたいという方は、次に紹介する方法をお試しください。
③市販のカビ対策スプレーを使う
カビを殺菌できたとしても、マットレスに黒ずみが残っているのは気分的によくありませんよね。
そこで、カビの殺菌も黒ずみの除去も同時に行ってくれる方法をご紹介します。それは、主にネット販売されている「カビ除去スプレー」を用いることです。
カビ専用のスプレーなので効果が高く、利用者からは大満足の声が多数。もちろん安全性もクリアしているため、安心して使用できますよ。
【用意するもの】
【カビの除去方法】
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注意点としては、マットレスの布が色落ちしてしまう可能性があることです。そのため、はじめに色落ちの確認をしてから使うようにしましょう。
④オキシクリーンなどの酸素系漂白剤
カビの殺菌、黒ずみの除去、さらには色落ちの心配まで失くしてくれる最強アイテムがあるんです。それは、掃除グッズとして話題の「オキシクリーン」。
オキシクリーンは、海外製の酸素系漂白剤で、あらゆる汚れに効果を発揮します。洗浄力が強いと人体への影響が気になる方もいらっしゃるかと思いますが、オキシクリーンは元々衣類用の漂白剤として発売されたものです。そのため、もちろん肌に触れても問題ないので、安心して使用することができますよ。
【用意するもの】
【カビの除去方法】
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塩素系漂白剤は使わない方が良い
漂白剤には、オキシクリーンなどの酸素系漂白剤の他に、カビキラーやキッチンハイターなどの「塩素系漂白剤」もあります。
漂白力としては、塩素系の方がかなり強力。そのため、カビ取り=塩素系漂白剤と思っている方もいらっしゃるのではないでしょうか?
結論から言えば、塩素系漂白剤でもカビを取ることは可能です。しかし、元々布製品用に作られたものではないため、素材が傷んだり色落ちしたりする可能性が非常に高いのです。
大事なマットレスの見た目が悪くなるのは悲しいことなので、なるべく塩素系漂白剤の使用は避けた方がいいでしょう。
取れない時はクリーニング業者に依頼しよう
ここまで紹介したように、マットレスのカビ取り方法は様々な方法があります。カビが生えたからと言って諦めて捨ててしまう前に、一度カビ取り方法を試してみてはいかがでしょうか。
しかし、カビの程度によって自宅ではどうしても落とすことができないこともあるでしょう。その場合は、プロのクリーニング業者に依頼するのが安心です。
プロの方に依頼すると、見違えるほど綺麗になりますよ。素材が傷んでしまう心配もないので、大事なマットレスを長く使用し続けることができますね。
しかし、シルクや低反発ウレタンなどは、クリーニングができないこともあります。タグや説明書などでよく確認するようにしましょう。
マットレスのカビを予防する方法
カビは、どこにでも生えてくるわけではありません。カビの繁殖が活発になる条件は次の3つ。
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これらの条件が揃わなければカビは生えてきません。
そこで、3つの中でもすぐに対処しやすい「湿気対策」に力を入れていきましょう。どれも簡単な方法なので、ぜひ実践してみてくださいね。
マットレスのカビの原因
カビ予防について知る前に、まずはどうしてマットレスにカビが生えてしまうのか見ていきましょう。
マットレスは、カビが生える3つの条件にぴったり当てはまりやすいのですが、その一番の原因が「寝汗」です。そのメカニズムは、以下の通り。
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大人が一晩にかく寝汗の量は、コップ1杯分にもなると言われています。しかし、それ以上に汗をかきやすいのは、新陳代謝が高い赤ちゃんです。そのため、いつも赤ちゃんが寝ているベビーマットレスは特にカビが発生しやすいので注意しましょう。
寝室をこまめに換気する
すぐにでもできる湿気対策は、窓を開けて換気をすることです。
寝室は湿気がこもりやすい場所ですが、窓を開けて空気を入れ替えるだけで湿気を外に逃がすことができます。また、空気が循環すると、カビの栄養分となるハウスダストも外に追い出すことができますね。
そのため、こまめに換気をすることを意識しましょう。換気は、一度の時間が長いよりも、短い時間でも回数を増やす方が効果的です。
目安としては、2時間に1回程度、5~10分行うのがいいとされています。しかし、なかなかこれを毎日行うのは難しいですよね。
その場合は、できる範囲で換気をすればOK。また、換気扇や除湿器を活用するのも効果的です。
マットレスを壁から離しておく
部屋の構造上、壁際にマットレスを配置している方は少なくないかと思います。しかし、ここで注意したいのが、マットレスを壁にぴったりくっつけないことです。
マットレスの湿気は、側面から発散されるようにできています。ところが、壁にマットレスがくっついてしまっていると、湿気が発散されずにマットレス内にこもってしまいますよね。
すると、マットレス内の湿気が上昇してカビの原因となってしまうため、マットレスは壁から隙間を開けて配置するようにします。その隙間は、たったの10cm程度でOK。10cmあれば、十分に空気を循環させることができますよ。
マットレスを床に直置きしない
マットレスに湿気がこもると、下面に結露ができやすくなってしまいます。
特に、フローリングにマットレスを直置きしている方は要注意。床とマットレスとの間に隙間がないと、湿気が逃げる場所がないので、よりカビができやすくなってしまうのです。
そのため、床に直置きすることは避け、なるべくベッドの上で使うようにしましょう。特に効果的なのは、「すのこベッド」です。すのこは通気性抜群なので、湿気対策には持ってこいなアイテムですよ。
また、「除湿シート」の活用も効果的。マットレスの下に敷いて使うだけで、湿気を除去してくれます。敷くだけなので、三つ折りマットレスなど様々なタイプに使用できるのも嬉しいですね。
カビが取れないマットレスは処分して買い換えよう
マットレスは、質が高いほどなかなかの値段がします。そのため、一度購入したものはずっと使い続けていきたいというのが本音ですよね。
しかし、カビの程度によっては、どうしても落ちないこともあります。さらに、マットレスの寿命というものもあるため、場合によっては処分を検討しなければいけないこともあるのです。
そこで、マットレスを処分する基準や、処分方法をご紹介します。これを参考に、マットレスを買い替えるべきか見極めることも必要です。
マットレスの寿命は長くて10年
マットレスの寿命は、およそ10年とされています。そのため、購入から10年以上経過しているなら買い替えを検討したほうがいいでしょう。
しかし、寿命は質の高さや使い方などによって変わります。もし10年経っていなくても、起床時の体の痛さ、寝つきの悪さ、マットレスの凹みやきしみなどがあるようならそろそろ寿命かもしれません。
また、カビを放置していると、重度のアレルギーを引き起こす可能性があります。時には死に至ることもあるため、カビがどうしても取れないようなら思い切って新しいものに買い替えるようにしましょう。
マットレスの捨て方①粗大ゴミとして処分
マットレスを処分するときは、粗大ごみに出すのが一般的です。
粗大ごみ処理券を貼り付け、玄関や収集所などの指定の場所まで持っていけば、あとは業者さんが収集してくれます。費用は自治体によって異なりますが、だいたい1,000~2,000円程度かかることが多いようです。
このように、粗大ごみは意外と手軽な方法で処分できます。しかし、デメリットは指定の場所まで自分で持っていかなければいけないことです。マットレスは重さも大きさもあるので、女性や高齢の方にとってはなかなか大変な作業となってしまいます。
マットレスの捨て方②可燃ゴミとして処分
マットレスは布でできているため、可燃ごみとして出すことも可能です。可燃ごみなら普通のごみと同じように処分できるので、お金をかけずに処分することができますね。
しかし、可燃ごみとして出すには、自分でゴミ袋に入る大きさにまで解体しなければいけません。それには時間も手間もかかってしまうことを覚悟する必要があります。
また、中にスプリングが入っているマットレスの場合は、スプリングによるケガにも要注意。解体時にはごみの量も膨大になってしまうため、作業場所はよく選ぶ必要もありますね。
このように、可燃ごみとして出すには少しデメリットが多めなため、あまりおすすめできない方法です。
ニトリの家具引き取りサービスを利用する
もし買い替える先がまだ決まっていなければ、ニトリの製品の購入を検討してみてはいかがでしょうか?
なぜなら、ニトリで新しく製品を購入すれば、「家具引き取りサービス」というものが利用できます。これは、購入するマットレスと引き取ってもらうマットレスが同数量であれば、1注文につき3,000円(税別)で引取ってもらえるというもの。
引き取りをお願いするマットレスは、ニトリで購入したものでなくてもOKです。ただし、利用するには購入した製品の配達をお願いしたり、その配達日の4日前までに依頼したりなどの条件があるので注意しましょう。
取れないマットレスのカビはプロに依頼しよう!
自分でいろいろとマットレスのカビ対策をしてみたけれど解決しない場合は、クリーニング業者に掃除を依頼しましょう。「ミツモア」なら無料で簡単にクリーニング業者の見積もりを依頼することができます。
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