雨が続く時期には、室内に湿気がこもりやすくなります。湿度が高くなると家や体調に影響を及ぼすケースもあるため、しっかり湿気対策をするのがおすすめです。


湿気による影響や効果的な湿気対策の方法、おすすめのアイテムなどを紹介します。
湿気による影響
湿気とは、空気中に含まれる水分のことです。湿度が高くなるとどんな影響があるのでしょうか?
結露やカビの発生
湿度が高くなると、結露やカビが発生しやすくなります。
空気中に含まれる水分が飽和状態になり、液体として窓などに付着するのが結露です。気温が低いほど空気に含まれる水分量が減るため、冬に発生しやすいです。
また、カビが発生しやすいのは温度20~35℃、湿度70%以上の環境です。結露を放置して、湿度が高い状態が続くと、カビが繁殖してしまいます。
結露やカビは家を傷める原因になるため、発生させないようにするには適切な湿気対策が必要です。
体に影響が出ることもある
湿度が高いと、ジメジメして不快に感じますが、気分的なものだけではなく、体に影響が出る可能性もあります。例えば湿気によってカビが発生すると、アレルギーを引き起こすかもしれません。
また、人は汗をかくことで体温調節をしていますが、湿気が高いと水分が蒸発しにくくなります。体温調節がうまくできなくなり、体に熱がこもってだるさや食欲不振になったり、熱中症にかかったりするケースもあるのです。
室内の湿気対策を適切に行うことは、体調管理にもつながります。
湿気対策の基本をチェック
いろいろな湿気対策がありますが、まずは基本をチェックしておきましょう。日々の生活で気を付けられるポイントを解説します。
十分に換気する
通気性が悪い状態では、湿気が高くなりがちです。こまめに換気して家の中の空気を循環させれば、湿気対策になります。
効果的に換気するには、窓やドアを2カ所以上開けるのがポイントです。家の対角線上にある窓やドアを開け、空気の通り道を作りましょう。
換気するときには、クローゼットやシューズボックスなども開けておくのがおすすめです。普段閉めっぱなしにしている場所は湿気がこもりやすいため、家の中をまとめて換気しましょう。
雨の日は換気が不要と思うかもしれませんが、室内の方が外よりも湿度が高くなってしまうケースもあります。外の状況をチェックしながら、必要に応じて雨でも換気してみましょう。
部屋干しはしない
梅雨の時期は外に洗濯物を干せず、部屋干しする人も多くなります。しかし部屋干しすると、洗濯物から蒸発した水分が室内にたまり、湿気が高くなってしまうのです。
なるべく部屋干しを避けるのがおすすめですが、やむを得ない場合は広い部屋に干しましょう。狭い部屋に干すよりも、室内の湿気が急上昇することを防げます。
また、部屋干しした部屋のドアを開けておいたり、サーキュレーターを使用したりして、湿った空気を1カ所に滞留させないようにするのもポイントです。
エアコンの除湿機能を使う
室内の湿度を下げるには、エアコンの除湿機能を使うのが効果的です。エアコンの除湿機能には、弱冷房除湿と再熱除湿の2種類があります。
弱冷房除湿 | 温度と湿度を一緒に下げる機能 |
再熱除湿 | 温度関係なく、湿度のみを下げる機能 |
一般的なエアコンには、弱冷房除湿の機能が備わっており、高機能なエアコンには再熱除湿の機能が搭載されていることが多いです。
梅雨時期のジメジメを解消するには弱冷房除湿で十分です。エアコンの除湿機能を有効活用しましょう。
場所別の湿気対策
湿気の基本的な対策を押さえておくのは重要ですが、場所によってはプラスの対策をすることで、より効果が得られます。湿気がこもりやすい場所別に、効果的な湿気対策をみていきましょう。
ベッドや布団などの寝具
ベッドや布団などの寝具は、寝ている間にかく汗が原因で、湿気がこもりやすくなります。
寝具の湿気が床に影響することを防ぐため、敷き布団は敷きっぱなしにせず、毎日上げ下ろしをしましょう。
晴れた日には天日干しするのが効果的ですが、雨が続いて干すのが難しいときには、布団乾燥機を使用すると便利です。
また、敷き布団の下にゴザやスノコを敷いたり、スノコベッドを使用したりすれば、通気性が確保できます。
スノコの使用が難しい場合は、敷き布団やマットレスの下に、除湿シートを敷くだけでもOKです。
押入れ・クローゼット
押入れやクローゼットは、狭い空間に物が詰め込まれているため、湿気がこもりやすい場所の1つです。
なるべくいっぱいに物を詰め込むのは避け、空気が通る空間を確保すれば、湿気対策になります。
ラックを使って物と物の間に空間を作ったり、奥にも5cmほどの空間を残しておいたりすると効果的です。また、スノコやキャスターを敷けば、風通しがよくなります。
押入れ用の乾燥剤や除湿剤を使うのもおすすめです。湿気がたまりやすい押入れの奥に設置し、定期的に交換するのを忘れないようにしましょう。
窓
窓周りは結露が発生しやすい場所です。冬場や雨の日など外が寒いときは、温度差で結露が発生しやすくなるため、部屋を暖めすぎないように注意しましょう。
窓の周りに物をたくさん置くと、風通しが悪くなって湿気がこもりやすくなります。家具を置くときには空気の通り道が確保できるよう、置き方に工夫しましょう。
サーキュレーターを使って、窓周りの空気を循環させるのも効果的です。
また、観葉植物からは水分が蒸発するため、窓の近くに置くと結露の原因になります。窓の結露が気になるときには、風通しのよい場所に移動させておくのがおすすめです。
湿気対策に効果があるアイテムとは
除湿剤や除湿シートなど、湿気対策に効果がある商品は多数販売されています。湿気対策におすすめのアイテムを紹介します。
炭
炭には細孔があり、空気中の水分を吸収してくれます。炭にもいろいろな種類がありますが、特に除湿に効果的なのは竹炭です。備長炭など他の種類の炭よりも細孔が多く、除湿に向いています。
空気が乾燥したときに水分を放出する効果もあり、空気中の湿度の調整にも期待できるのが、除湿剤などと異なる点です。
炭の除湿効果は緩やかですが、干して乾燥させれば効果が復活するため、半永久的に使えてコスパが高いというメリットもあります。
炭には吸湿効果だけでなく、脱臭効果があるのもポイントです。クローゼットやシューズボックスなど、狭い空間で臭いが気になる場所の湿気対策に使うとよいでしょう。
重曹
重曹には吸湿効果と消臭効果があります。100円ショップなどで販売されている粉末の重曹を、布に包んだりガラス容器に入れたりして使用しましょう。
容器に入れた場合はこぼれないよう、ガーゼなどをかぶせておくと安心です。炭と同様、クローゼットやトイレなど、狭い空間での除湿に活用するのがおすすめです。
硬くなって水を吸わなくなったら交換時期ですが、捨てる必要はありません。
重曹ペーストにすれば、キッチンやお風呂の掃除に活用できます。使い終わった後も別の用途として利用できるのが、重曹を使うメリットです。
万全な湿気対策で家の中を快適に
湿気が室内にこもると、家が傷んだり体が悪くなったりと、さまざまな悪影響があります。湿気による影響を減らすには、換気を徹底し、部屋干しを避けるなど、日常生活でできる湿気対策を続けていくことが大切です。
また、寝具や押入れなど湿気がたまりやすい場所では、場所に合った対策が必要になります。それぞれの場所に合わせた湿気対策を押さえ、家の中を快適にしていきましょう。
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