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土鍋の焦げ付きが取れないときは?身近なもので落とす手順や予防法

最終更新日: 2021年12月01日

土鍋に食材の焦げが付いてしまったとき、どのように落とせばよいのでしょうか?土鍋の焦げは、家にある身近なアイテムで落とせます。焦げ付きを落とす手順や注意点、予防法まで紹介します。洗うときの注意点も押さえて土鍋を長く使いましょう。

土鍋の焦げ付きを手軽に取るには

ごはん

土鍋の焦げ付きを取るには、まず焦げの元になった食材を見極めるのがポイントです。使った食材によって使用する洗剤やアイテムは異なります。食材に応じて適した洗剤やアイテムを使えば、土鍋の焦げ付きをすっきりと落とせます。

アルカリ性食品の焦げにはお酢やクエン酸

アルカリ性食品には野菜や海藻・きのこ・果物などがあげられます。アルカリ性の食材によってできた焦げには、酸性のお酢やクエン酸で落とす方法が有効です。

酸性の液体はアルカリ性の汚れを中和して、スッキリ落とす効果を持ちます。お酢やクエン酸を使用して土鍋の焦げを取る方法は、以下の通りです。

1.たわしで優しく水洗いをする
2.土鍋の8分目ほどまで水を入れる
3.お酢(50cc)またはクエン酸水(水200ccに対してクエン酸が小さじ2杯)を入れる
4.中火にかける
5.沸騰したら火を止めて冷めるまで放置する

たわしは柔らかい素材でできたものを選び、土鍋を傷付けないように洗いましょう。鍋が冷めたら中の水を捨て、スポンジで柔らかくなった焦げを落とします。お酢の鼻をつくニオイが苦手な人は、クエン酸を使うのがおすすめです。

酸性食品の焦げには重曹を

酸性食品には肉類や魚類・卵・穀類・砂糖などが挙げられます。酸性の食べ物が原因で焦げ付いてしまった土鍋には、水に溶けるとアルカリ性を示す重曹を使いましょう。

重曹は水に入れて加熱すると洗浄力がアップします。60℃以上になると重曹水は弱アルカリ性の炭酸水素ナトリウムが分解されて、より強いアルカリ性質を持つ炭酸ナトリウムが発生するためです。

同時に水と二酸化炭素も発生し、泡の力で焦げ付き汚れを浮かせる効果もあります。肉や魚・お米などが焦げ付いた土鍋は、次の手順で焦げを落としましょう。

1.土鍋の8分目ほどまで水を入れる
2.大さじ3~4杯の重曹を入れて溶かす
3.中火にかける
4.沸騰したら火を止めて1晩放置する
5.スポンジでこすり洗いをする

お酢やクエン酸を使う方法と同じく、水や重曹を入れる前にソフトなたわしで大まかな汚れは落としておきます。重曹はアルミ製や銅製の鍋に使用すると変質してしまうため、土鍋だからこそ活用できるアイテムといえるでしょう。

土鍋を洗うときに注意したいポイント

炊飯土鍋

土鍋は焦げ落としのときだけでなく、普段のお手入れでも気を付けたいポイントがあります。紹介する注意点はいずれ見落としがちですが、土鍋を長く使いたければ注意しなければなりません。

金属製たわしやクレンザーで洗わない

金属製たわしはキッチンまわりの焦げやしつこい汚れを落とすとき、重宝するアイテムです。しかし素材が柔らかい土鍋に使ってしまうと、表面に傷が付きひび割れを起こす原因になります。

研磨剤入りのクレンザーにも注意しましょう。あくまでも金属鍋を洗う際に使うものです。土でできている土鍋の表面には細かな穴が無数に空いています。クレンザーを使用すると土鍋がクレンザーの成分を吸収し、かえって焦げ付きやすくなります。

いずれも土鍋の寿命を縮めてしまう恐れがあるので、使用しないよう徹底しましょう。

中性洗剤には長くつけない

洗剤が入った水に土鍋をつけ置きするのはNGです。土鍋は水分を吸収しやすいので、長時間つけてしまうと洗剤のニオイが付いてしまったり割れやすくなったりします。

普段のお手入れに中性洗剤を使うのは問題ありませんが、土鍋に洗剤の成分が染み込む前に洗い終えましょう。

食洗機も洗剤を含んだお湯で長時間洗浄するので、土鍋には適していません。土鍋は洗剤を使うときも、手作業で傷付けないように洗うのが基本です。

洗った後は十分に自然乾燥させる

洗い終えた土鍋は、水気を拭き取るだけだと乾燥が不十分です。たとえ表面が乾いていても内部に水分を含んでいます。しっかり乾燥させないとカビやしみが発生する原因にもなりかねません。

土鍋を乾燥させるときは自然乾燥がおすすめです。風通しのよい場所に底面を上にした状態で置き、丸1日乾燥させます。

水分を拭き取り弱火で15秒ほど空焚きして、水分を飛ばす方法もあります。ただしメーカーによっては空焚きを推奨していない場合もあるので、事前確認は必須です。

土鍋のお手入れをした後は、完全に乾いているのを確認してから保管しましょう。

焦げ付き予防に効果的な「目止め」

土鍋で炊いたお粥

土鍋の「目止め」はひび割れやニオイ移りといったトラブルを防ぐため、使う前に行う作業です。

目止めをせずに使用すると弱くなった部分からひびがはいったり、ニオイが残りやすくなったりします。土鍋の目止めは何を使って、どのように行えばよいのでしょうか。

おかゆで目止めする方法

基本的な目止めのやり方は「おかゆを炊く方法」です。お米のデンプン質が器全体をコーティングしてくれます。方法はいたってシンプルであり、準備するものも水とお米だけなので簡単にできます。

1.土鍋を水洗いし、よく拭いて自然乾燥する
2.土鍋の8分目まで水を入れ、残りご飯を入れてほぐす
3.弱火で加熱する
4.炊き上がったら火を止める
5.そのまま1時間以上放置する
6.土鍋が十分に冷めてからおかゆを取り出す
7.土鍋を水洗いする

目止めはできれば土鍋を購入後、使用する前に行いましょう。使い始めてからは使用頻度にもよりますが、半年に1回の頻度で行うのがおすすめです。

小麦粉や片栗粉を使うやり方も

おかゆを炊く方法よりも短時間で済ませたい人には、小麦粉や片栗粉を使うやり方がおすすめです。基本的にはおかゆの方法と同じで、放置時間が短くなるだけと考えましょう。

水洗いと自然乾燥が済んだら、次の手順で目止めをします。

1.土鍋の8分目まで水を入れる
2.片栗粉または小麦粉を大さじ2杯入れる
3.弱火で加熱する
4.10分~20分ほど沸騰させて火を止める
5.土鍋が完全に冷めるまで待つ
6.冷めたら中身を捨てて水洗いをする

素早く目止めができるので、土鍋を使うまで時間がないときに便利です。長くて20分の放置時間で済むため、夕食の準備を始めてから気付いても間に合います。

土鍋の焦げ付きを落として鍋料理を楽しもう

五目ご飯のおこげ

土鍋の焦げ付きを落とすには、始めにこびり付いている食材を見極めなければいけません。野菜や海藻・きのこなどのアルカリ性食品にはクエン酸や酢、肉類や魚類・卵類などの酸性食品には重曹と使い分けます。

焦げ付きを予防するため、事前に行う目止めもお手入れのポイントです。ほんの一手間をかけるだけで土鍋を長く使えます。正しい方法で土鍋を扱い、きれいな鍋で鍋料理を楽しみましょう。

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