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自宅の大掃除を成功させるコツは?場所別の清掃方法も詳しく解説

最終更新日: 2022年12月09日

気持ちよく新年を迎えるため、年末の大掃除が恒例行事になっている人も多いでしょう。自宅の大掃除を成功させるためには、いくつかのポイントを押さえておく必要があります。場所別の掃除方法とあわせてチェックしていきましょう。

自宅の大掃除を成功させるには?

大掃除のコツを紹介!

計画を立てずに自宅の大掃除を始めても、効率的に進めることはできません。スムーズに自宅の大掃除を進めるためのポイントを押さえていきましょう。

成功の心得を知っておく

限られた時間の中で、自宅をすべてきれいにするのは現実的ではありません。そのため、「絶対に今日中に家中をきれいにする!」と意気込み過ぎず、時間や体力面も考慮した計画を立てましょう。

場所によっては汚れを落とすのが難しい箇所もあります。大掃除をスムーズに進めるには、1箇所に時間をかけ過ぎないのがポイントです。「完璧は難しい」と割り切った気持ちを持ちながら掃除を進めてみましょう。

ゴミの収集日を確認する

大掃除をするときは、事前にゴミの収集日を確認しておきましょう。収集日を確認せずに大掃除を行うと、「せっかくきれいになったのに、ゴミ袋が家の中に残っている」といった事態を招きます。

燃えるゴミのように収集日が多いものは年末に捨てられる可能性もありますが、粗大ゴミ・資源ゴミなどは収集日が多くありません。これらのゴミの収集日は、特に事前確認が大切になるでしょう。

掃除する順番を決める

大掃除を効率的に進めるためには、掃除する順番を明確にしておくことが大切です。負担の掃除とは異なり、家中を掃除することになるため、まずは掃除する場所・掃除しない場所を明確にしていきましょう。

たとえば、頑固な汚れが付いていて時間がかかりそうな場所は、掃除しない場所としてカウントし、後日業者に掃除を依頼するというのもひとつの手段です。

数日に分けて大掃除を進めるのであれば、「何日目にどの場所をどれくらい掃除するか」をスケジューリングしておくと、割り切った気持ちで大掃除を進めやすくなるでしょう。

便利グッズをそろえる

スムーズに大掃除を進めるためには、便利グッズをそろえておくことも大切です。汚れの種類に応じて最適なグッズを活用すれば、より効率的に大掃除を進められます。

大掃除の基本となるグッズとしては、マスク・ゴム手袋・雑巾・バケツ・洗剤などがあげられるでしょう。

洗剤には酸素系漂白剤・塩素系漂白剤・キッチン用強力洗剤などさまざまな種類が存在するので、場所に応じて使い分けるのがおすすめです。

はじめに掃除する場所を明確化しておくと、必要なグッズの準備もスムーズに進められるでしょう。

大掃除のやり方「キッチン編」

キッチン

大掃除において、特に時間がかかってしまう場所のひとつにキッチンがあげられます。効率的にキッチンの掃除を進めるためには、どのようなポイントを押さえればよいのでしょうか。

換気扇の掃除

換気扇を掃除するときは、重曹を活用すると効率的かつきれいに掃除できます。換気扇の部品をできる限り取り外したら、広げた新聞紙の上に起きましょう。

次に取り外した部品の上に、重曹をたっぷりと振りかけます。換気扇の汚れは油脂性のため、アルカリ性の重曹を振りかけることで汚れを落としやすくなるからです。

ただし、重曹を振りかけた直後に汚れが落ちるというわけではありません。作用がおだやかなので、最低でも3時間は放置して油汚れが重曹に吸着するのを待ちましょう。

3時間以上経過したら、ティッシュで拭き取ってからスポンジで仕上げ洗いを行えば掃除完了です。

ガスコンロの掃除

ガスコンロを掃除するときは、アルカリ性洗剤・やわらかい布を準備しましょう。細部まできれいにしたいときは、歯ブラシも準備しておくと便利です。

手順としては、まずはガスの元栓が閉まっていることを確認します。次に取り外せる部品を全てシンクに移しましょう。取り外した部品に、アルカリ性の洗剤を吹き付けて5~10分ほど放置します。

部品を放置している間に、天板の掃除を進めていくと効率的です。アルカリ性の洗剤を吹き付けたら、布で拭き取っていきましょう。頑固な汚れがあるときは、部品と同じようにアルカリ性の洗剤を吹き付けて5~10分放置するのがポイントです。

シンクの掃除

シンクの掃除を行うときは、クリームクレンザー・スポンジ(もしくは柔らかい布)・ゴム手袋を準備しましょう。素手で行っても大きな問題はありませんが、肌が弱い人は肌荒れの原因となってしまうため注意が必要です。

手順としては、まずシンクにクリームクレンザーをかけていきます。次に、スポンジで円を描くようにこすっていきましょう。ここで重要なのは「力を強く入れない」ということです。

クリームクレンザーには細かな研磨剤が含まれているため、強くこするとシンクを傷つけてしまう恐れがあります。そのため、シンクが傷つかないように意識しながら、優しく円を描くように洗っていきましょう。

最後にシンク全体を水で流せば掃除完了です。

冷蔵庫の掃除

冷蔵庫を掃除するときは、台所用中性洗剤・柔らかい布を準備しましょう。中性洗剤がないときは、台所用のアルコールスプレーを代用しても問題ありません。

まずは冷蔵庫内の食材を全て取り出し、賞味期限(消費期限)が切れたものを処分していきましょう。食材を取り出したとき、保冷剤の入ったクーラーボックスなどに一時的に入れておくと、温度変化を気にする必要もなく安心です。

食材を冷蔵庫に戻す前に、庫内のトレーを掃除していきましょう。薄めた中性洗剤を布で付けて全体を拭き掃除してから、ぬれ布巾で拭いていきます。最後に、冷蔵庫内に食材を全て戻せば掃除完了です。

壁と床の掃除

壁や床の掃除を行うときは、キッチン用洗剤・スポンジ(もしくはやわらかい布)を準備しましょう。細かな場所を掃除していく場合は、歯ブラシを準備しておくと便利です。

手順としては、まずスポンジ(もしくはやわらかい布)にキッチン用洗剤を含ませて壁・床を拭き取り掃除をしていきます。壁の掃除中に床に汚れが落ちる可能性もあるため、壁の次に床を掃除するのがポイントです。

全体を拭き掃除したら、ぬれ布巾で全体を引き取りましょう。そして最後に、掃除機で大きなゴミを吸い取れば掃除完了です。

大掃除のやり方「トイレ編」

トイレ掃除

トイレも大掃除で力を入れたい場所のひとつではないでしょうか。より効率的かつきれいにトイレを掃除するためのコツ・手順をみていきましょう。

タンクの掃除

トイレのタンクを掃除するときは、中性洗剤・ゴム手袋・スポンジ・雑巾・トイレ用ブラシを準備しましょう。細かな汚れを落としたい場合は、歯ブラシも準備しておくと便利です。

手順としては、まず止水栓を閉めてタンクに水が送られないようにしましょう。次に、タンクのフタを取り外します。フタだけのタイプは、そのまま取り外すだけなので簡単です。

ただし手洗い器が付いているタイプは、一度フタを持ち上げてから給水ホースを外さなければなりません。接続部分のナットを回してからホースを取り外す必要がありますので、できれば2人以上で行うことをおすすめします。

最後にタンクのフタ・タンク内をそれぞれ丁寧に掃除していきましょう。タンクのフタは中性洗剤をかけて拭き掃除、タンク内は中性洗剤を入れてブラッシングするときれいに掃除できます。最後にフタを元に戻せば掃除完了です。

便座と便器の掃除

便座と便器を掃除するときは、酸性洗剤・トイレ用ブラシ・トイレ用掃除シート・ゴム手袋を準備しましょう。便器の中は、汚れが固まっているケースも多いため、酸性洗剤によってしっかりと汚れを落としていくのがポイントです。

酸性洗剤は、肌に触れると軽いやけどを負ってしまう危険性があるため、必ずゴム手袋を着用して掃除しましょう。

掃除の手順としては、まず便器内に酸性洗剤をかけて、トイレ用ブラシで掃除していきます。フチの部分は汚れがたまりやすいので、重点的に掃除しましょう。

便座を掃除するときは、トイレ用の掃除クリーナーを利用すると便利です。ウォシュレットが付いているトイレの場合は、ノズルも丁寧に拭き掃除しましょう。

壁と床の掃除

トイレの壁と床を掃除するときは、重曹・雑巾・ゴム手袋を準備しましょう。重曹の代わりにクエン酸を活用しても汚れを落とすことは可能です。

手順としては、まず重曹をぬるま湯に溶かし、雑巾に含ませます。スプレーで吹きかけると雑巾になじませやすいでしょう。重曹をぬるま湯に溶かすときの割合としては、ぬるま湯200mlに重曹大さじ1杯程度が適量です。

次に重曹を含んだ雑巾で拭き掃除を行っていきます。一般的に壁よりも床のほうが汚れているため、汚れの少ない壁から順に掃除していきましょう。

大掃除のやり方「お風呂・洗面所編」

きれいなお風呂

お風呂や洗面所も、大掃除において多くの時間を費やす必要がある場所です。どのような方法で掃除を進めていくと効率的なのか、詳しくみていきましょう。

排水口の掃除

お風呂・洗面所の排水溝を掃除するときは、重曹・クエン酸・ゴム手袋・スポンジを準備しましょう。重曹とクエン酸を3:1の割合で混ぜて排水溝に振りかけると、シンプルな水洗いよりも汚れを落としやすくなります。

手順としては、まず排水溝の表面のゴミを取り除いて、パーツを取り外します。洗濯機の排水ホースは取り外すときにぬれる可能性があるため、タオルを敷いておくと安心です。

パーツを取り外したら、3:1の割合で混ぜた重曹・クエン酸を振りかけ、そこに水をかけていきましょう。水をかけると発泡し始めるので、30分ほど放置します。

最後に水できれいに洗い流して、パーツを取り付ければ掃除完了です。

床の掃除

お風呂・洗面所の床は、赤カビが繁殖しやすい場所のひとつです。赤カビは髪の毛・石鹸のカスといった酸性の汚れを栄養分として繁殖しています。そのため、赤カビが発生している部分だけではなく、床全体をきれいにするのがコツです。

床を掃除するときは、鍋・水・重曹・スプレーボトル・スポンジを準備しましょう。手順としては、まず鍋に水1リットル・重曹大さじ5~6杯を入れて、沸騰させましょう。沸騰させることで、重曹のアルカリ度を高めることができます。

沸騰させたら、一度冷ましてからスプレーボトルに注いで、床に吹きかけていきます。汚れている場所を中心に吹きかけたら、数時間放置しましょう。そして最後に、ブラシでこすりながらお湯で流していけば掃除完了です。

ドアの掃除

お風呂のドアを掃除するときは、中性洗剤・スポンジを準備しましょう。中性洗剤の代わりに水で溶かした重曹を使用しても問題ありません。

手順としては、中性洗剤ドアのガラス・サッシに吹きかけ、5分程度放置します。5分程度経過したら、スポンジを使って掃除していきましょう。ドアのすりガラスはデコボコしているので、必要に応じて歯ブラシを活用すると汚れが落ちやすくなります。

最後にシャワーで洗い流したら掃除完了です。

大掃除のやり方「お部屋編」

大掃除をする人

部屋の掃除をするときは、照明器具・壁(床)・窓という三つの場所ごとに異なる方法で掃除を進めていくのがポイントです。それぞれ注意すべきポイントも異なりますので、詳しくみていきましょう。

照明機器の掃除

照明器具を掃除するときは、マスク・軍手・はたき・やわらかい布を準備しましょう。必要に応じて脚立を準備しておくと、高い場所の掃除も楽になります。

照明器具を掃除するときは、初めに必ず電源を切っておきましょう。電源を切らずに掃除をすると感電してしまう危険性があります。

電源を切り、照明器具の熱が冷めていることを確認したら電球・蛍光灯を外し、柔らかい布で拭いていきましょう。汚れが落ちない場合は水拭きでも構いませんが、口金部分がぬれないように注意する必要があります。

シェード(傘)がある場合は、はたき・やわらかい布などを使って拭いていきましょう。

壁と床の掃除

壁の掃除を行うときは、ペーパーモップ・中性洗剤・雑巾(2枚)を準備しましょう。壁に頑固な汚れが付いているケースは少ないので、基本的にはペーパーモップだけできれいに掃除できます。

もしペーパーモップでは落ちない汚れがあるときは、中性洗剤を雑巾に垂らして拭いていきましょう。次に、一度雑巾を水洗いして、洗剤が付いていない状態で水拭きしていきます。最後にもう1枚の乾いた雑巾で拭いていけば、壁掃除は完了です。

床の掃除を行うときは、フロアワイパー・雑巾(2枚)を準備しましょう。いきなり掃除機をかけてしまうとホコリが舞ってしまうため、初めにフロアワイパーでホコリを取り除くのがポイントです。

フロアワイパーでホコリを取ったら掃除機をかけ、最後に2枚の雑巾を使って「水拭き→乾拭き」の順番で掃除していきましょう。

窓の掃除

窓の掃除を行うときは、新聞紙・重曹・クエン酸・ゴム手袋・スプレーボトルを準備しましょう。一度にガラス両面を掃除できる「両面ガラスクリーナー」を持っている人は、あわせて活用するとさらに便利です。

手順としては、まずぬれた新聞紙で窓の掃除を行っていきます。手垢・油汚れなどは新聞紙で落ちないこともあるため、重曹・クエン酸も上手に活用していくのがポイントです。

重曹は、水100mlに対して小さじ1杯の重曹を溶かし、スプレーボトルで吹きかけていきます。クエン酸も同じように、水100mlに対して小さじ1杯のクエン酸を溶かし、スプレーボトルで吹きかけていきましょう。

大掃除のやり方「玄関編」

玄関

家全体の雰囲気を明るくするためにも、入り口である玄関はきれいに掃除する必要があります。玄関を掃除するときのポイントについて、詳しくみていきましょう。

玄関タイルの掃除

玄関の掃除を始める前に、玄関タイルの素材を確認してみましょう。人工の石なのか、天然の石なのかによって掃除の仕方を変える必要があります。

タイルがツルツルした人工石のタイルであれば、モップ・ほうきを使って掃除しましょう。ザラザラした人工石のタイルであれば、デッキブラシもあわせて活用すると、細かな溝の汚れもしっかりと落とすことができます。

天然石のタイルは非常にデリケートなので、水拭き用の雑巾・乾拭き用の雑巾・掃除機を使って丁寧に掃除していきましょう。

靴箱の掃除

靴箱を掃除するときは、靴箱用のほうき・ちりとり・消毒用エタノール・雑巾を準備しましょう。

手順としては、まず靴箱の靴を全て外に出します。靴の数が多いときは、新聞紙を広げて上に置きましょう。

次に、靴箱用のほうき・ちりとりを使って靴箱の中のホコリや砂を掃き出していきます。そして、雑巾にエタノールを含ませて拭き掃除を行っていきましょう。拭き掃除が終わったら時間を置いて乾燥させ、靴を収納すれば掃除完了です。

時間がないときはどうする?

年末大掃除のチェックリストの作り方

場合によっては、大掃除する時間を確保できないこともあるでしょう。大掃除を行う時間を確保できないときの対処法について、紹介していきます。

ハウスクリーニング業者を利用する

時間がないときの対処法としてもっとも効果的なのは、ハウスクリーニング業者を利用する方法です。ハウスクリーニング業者に依頼すれば、掃除のプロが自宅をきれいにしてくれるため、よりスッキリとした気持ちで新年を迎えられるでしょう。

普段なかなか掃除することのない場所や手の届きにくい場所も、短時間でよりきれいに仕上げてもらうことが可能です。汚れに合う道具・洗剤を自分で用意する必要がないことも、大きなメリットといえるでしょう。

関連記事:大掃除代行おすすめ業者10選!プロに頼むメリットや料金相場も解説|ミツモア

業者選びは一括見積もりがおすすめ

ハウスクリーニング業者を選ぶときの注意点として、業者ごとに料金が大きく異なる点が挙げられます。対応しているサービスの内容によって料金は変化するため、事前に見積もりを取って「サービス内容に見合った料金なのか」を判断することが大切です。

1社だけに絞って見積もりを取っても、提示された料金が適正なのか判断することはできません。そのため、複数の業者に見積もりを依頼して比較検討することをおすすめします。

ミツモアでは選択肢をクリックするだけで最大5社から見積もりや提案を受けられます。より簡単に比較検討できますので、ぜひ活用してみてはいかがでしょうか。

大掃除をプロに依頼する

大掃除を成功させて新年を迎えよう

新年を迎える女性

大掃除をするときは、事前に計画を立ててから進めていくことが大切です。便利グッズを事前に準備しておくと、効率的に大掃除を進められるでしょう。

しかし、家の中全てをきれいにするのは簡単ではありません。膨大な時間・労力がかかりるため、「完璧は難しい」と割り切って進めていくことも大切になります。

家の隅々まできれいにしたいときは、ハウスクリーニング業者への依頼も検討してみてはいかがでしょうか。

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