糸くずフィルターは洗濯時に出る繊維や汚れを取る、洗濯機に欠かせないパーツです。どのように掃除すればよいのでしょうか?


この記事ではフィルターをきれいにする必要性から、洗濯機のタイプごとに違う掃除方法まで紹介します。
洗濯機の糸くずフィルターを掃除しよう
洗濯機の中でもフィルターは掃除を忘れやすく、汚れがたまるパーツです。正しいケアの方法を知る前に、清掃する必要性を理解しておきましょう。掃除手順に関係する糸くずフィルターの種類も紹介します。
放置すると起こる洗濯トラブル
糸くずフィルターの役割は洗濯をしているときに出る繊維や汚れをキャッチして、排水に混ざらないようにすることです。掃除しないままで使い続けると、ゴミや汚れで容量が満たされてしまいます。
汚れがたまって容量を超えたフィルターでは、衣類から出る繊維やホコリなどをキャッチできません。糸くずフィルターを掃除しなければ、水に含まれる汚れが取れないどころか、排水すべき異物が逆流してしまう可能性もあります。
またゴミがたまったフィルターは、雑菌やカビの温床にもなりかねません。適度な温度と高い湿度がある洗濯機のフィルターは、微生物が繁殖しやすい環境です。
カビや雑菌が増えると悪臭を引き起こすため、洗濯したはずの衣類に嫌な臭いが付いてしまうという問題もあります。洗濯機本来の働きを十分に発揮させるためにも、糸くずフィルターは定期的に清掃しましょう。
掃除方法を決めるフィルターの種類
タテ式洗濯機に備わっている糸くずフィルターは、「ネット型」と「プラスチック型」のどちらかです。ネット型はゴミをためられる容量があまり多くありません。プラスチック型はネット型よりも、やや多くのゴミをためられます。
ドラム式洗濯機に装備されるフィルターも、タテ式と同じく2種類です。こちらは用途によって分かれており、乾燥時にゴミを取り除くために「乾燥フィルター」が、排水時に洗濯で生じたゴミを集めるために「排水フィルター」が付いています。
乾燥フィルターは本体の上の方に、排水フィルターは洗濯機の下の方に設置されているのが一般的です。
掃除頻度の目安は?
たまったゴミをフィルター部に放置しておくと、排水不良や本体の不具合にもつながります。タテ式洗濯機でネット型の糸くずフィルターなら、毎日の洗濯後にゴミを取り出すのが基本です。
プラスチック型は最低でも週に1回を目安として、中のゴミや汚れを取り出して掃除をしましょう。可能であれば洗濯するたびに手入れをした方が、清潔を保ちやすくなります。
ドラム式洗濯機の場合は乾燥フィルターも排水フィルターも、月1回か2回ほど掃除をすれば問題ありません。
タテ式洗濯機の糸くずフィルター掃除
タテ式洗濯機に使われているフィルターには、ドラム式よりも小まめな掃除が必要です。ネット型・プラスチック型それぞれの掃除方法をチェックしておけば、洗濯機の手入れに役立つはずです。
ネット型フィルターの掃除方法
掃除を始める前に使用済みの歯ブラシとバケツを用意しておくと、汚れを落とすときに役立ちます。取り除いたゴミや汚れを入れるために、ポリ袋もあると便利です。道具がそろったら次の手順でフィルターの掃除を進めましょう。
- 洗濯機から糸くずフィルターを外す
- ネットを裏返して、内側のゴミをポリ袋に廃棄する
- バケツや洗面器に水を張り、歯ブラシでネットの両面をこする
- 細かい汚れまで取ったネットを乾かす
- 乾いたネットを元の位置にセットする
ネットの両面をこすることで網目に詰まったゴミが取れ、細かい汚れまで落とせます。掃除したフィルターをぬれたまま取り付けてしまのは、カビや雑菌が繁殖するためNGです。しっかり乾かしてから付け直しましょう。
プラスチック型フィルターの掃除方法
プラスチック型のフィルターも、用意するものはネット型と同じです。次の手順で汚れを取っていきましょう。
- 洗濯機からフィルターを外す
- フィルターの開口部を開け、たまったゴミを取り除く
- 水につけながら内部の汚れを歯ブラシで丁寧に落とす
- 開口部を元に戻す
- 元の位置にセットする
作業手順はネット式・プラスチックで、大きな違いはありません。どちらの場合も雑菌やカビを徹底的に除去したければ、オキシクリーンなど酸素系漂白剤を使ったつけ置きをプラスするのがおすすめです。
ドラム式洗濯機の糸くずフィルター掃除
ドラム式洗濯機はタテ式と構造が違います。フィルターだけでなく奥の方まで汚れがたまっている場合もあるため、手順をしっかり押さえておきましょう。
乾燥フィルターの掃除方法
本体上部に設置されている乾燥フィルターに汚れがたまると、洗濯物が乾燥しにくくなってしまいます。掃除の手順は以下の通りです。タテ式と同じように歯ブラシやバケツ・ポリ袋を用意して始めましょう。
- 設置されている乾燥フィルターを外す
- フィルター内にたまっている糸くずやゴミを廃棄する
- 奥にたまっている細かい汚れも歯ブラシを利用してきれいに取り去る
- きれいになった状態で再度取り付ける
取り外し方は機種によって変わるため、あらかじめ取扱説明書で確認しておくと確実です。乾燥フィルター自体の掃除と一緒に奥もきれいにしておけば、二度手間になりません。
排水フィルターの掃除方法
排水フィルターは排水時に汚れをカットするため、本体下部に設置されています。ここでも歯ブラシとバケツ・ポリ袋が活躍しますので、忘れずに準備しておきましょう。掃除の手順は次の通りです。
- 設置されている場所から排水フィルターを取り出す
- たまったゴミをポリ袋に廃棄する
- すみずみの汚れを歯ブラシでしっかりと洗い落とす
- 元の位置に取り付ける
排水フィルターも設置してある場所の奥まで、汚れが及んでいる場合があります。内部をのぞいて汚れがひどいようなら、割りばしを使ってゴミをかき出しましょう。
洗濯機掃除は業者に頼むという選択肢も
糸くずフィルターをはじめとした洗濯機のパーツには、ホコリやゴミだけでなく、皮脂汚れやアカといった不純物もたまります。汚れがひどく自力での作業が難しいようであれば、洗濯機のクリーニングを請け負っている業者に依頼するのも一つの手です。
プロに洗濯機クリーニングを頼むメリット
洗濯機の各パーツは洗濯をするたびに汚水に触れています。洗濯槽の奥など手が届かないような場所まで、汚れがこびり付いてしまっている場合もあるでしょう。
洗濯機のクリーニングを頼むメリットは、自力の作業ではきれいにできないパーツも分解洗浄できる可能性がある点です。機種によって分解できないものもありますが、そのままでも業務用の強力な洗剤を使えば素人の掃除よりずっと落ちやすいでしょう。
専用洗剤は雑菌やカビのほか、自力の掃除では除去が難しい汚れにも効果を発揮するのが強みです。糸くずフィルターや洗濯槽の汚れがひどかったり、臭いが取れなかったりする場合はプロに相談してみましょう。
業者探しには相見積もりがおすすめ
洗濯機のクリーニングを頼む業者を探すときは、複数社から見積もりを取る「相見積もり」をするのがおすすめです。1社からしか見積もりの提示を受けていないと、相場を把握できず正確には判断がしにくくなります。
高額な追加料金を取られたりしないように、見積もりの段階で基本サービスとオプションの内容を確認しておくとより安心です。業者の口コミや評判が見られるなら、必ずチェックしておきましょう。
ネット上で最大5社から見積もりの取り寄せができる「ミツモア」は、心強いプラットフォームです。面倒な対面をしなくて済み、時間を気にする必要もありません。サイト上で必要事項を入力するだけでOKという、利便性の高さが魅力です。
複数の業者を比較するときのポイント
洗濯機はとてもデリケートな家電です。丁寧に作業をする業者に頼んでも、クリーニングの際に故障するリスクはゼロではありません。万が一壊れたり傷が付いたりしたときに全額自己負担をせずに済むよう、損害保険に加入している依頼先を選びましょう。
また見積もりで提示された費用が、相場と近いかどうかもポイントです。ミツモアで洗濯機クリーニングを依頼したときの相場は、18,000円程度になります。大幅に低ければなぜ安いかを、高ければどうして費用がかさむのかをしっかりと確認しておきましょう。
洗濯機の糸くずフィルターは定期的に掃除を
洗濯機の糸くずフィルターを掃除しないと、衣類からホコリやゴミが取れなくなってしまいます。ひどい場合はうまく排水されずに、汚れが洗濯槽に逆流する恐れもあるため、フィルターの掃除は欠かせません。
タテ式ならできるだけ毎日、ドラム式なら2週間~1カ月に1回を目安に紹介した掃除手順で手入れをしましょう。
汚れがひどい場合や手入れが難しい人は、業者に洗濯機クリーニングを頼むのがおすすめです。複数社から見積もりを取って相場と比較すれば、より納得のいく依頼先を見つけやすくなります。
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