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洗濯機の糸くずフィルターの掃除方法!こまめなお手入れで清潔に保とう

最終更新日: 2024年11月07日

衣類などを洗濯すると、糸くずやホコリなどの細かいゴミが落とされて綺麗になります。そして、その落とされたゴミは、洗濯機に付いている「糸くずフィルター」によって除去されています。

実は、1回の洗濯で出るゴミの量は結構多め。糸くずフィルターを定期的に掃除していないと、ゴミが詰まってフィルターの役目を果たせなくなり、最悪の場合洗濯機の故障に繋がってしまうんです

そこで、糸くずフィルターの正しい掃除方法を知り、ゴミ詰まりによる洗濯機トラブルを防いでいきましょう。

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洗濯機の糸くずフィルターとは?こまめな掃除が大切

洗濯機の糸くずフィルターとは?

すべての洗濯機に必ずついている糸くずフィルター。糸くずフィルターがあることで洗濯機を故障から守ることができるのですが、多くの方はフィルターの掃除を甘く見てしまいがちです。気付けばかなりのゴミが溜まっていたということも…。

糸くずフィルターの役割

洗濯時に出るゴミを除去する役目のある糸くずフィルター。もしフィルターに多くのゴミが溜まっていると、十分にゴミを取りきることができません。すると、以下のような洗濯機トラブルに繋がる恐れがあるのです。

  • 他の洗濯物に汚れが付着する。
  • 糸くずフィルターの中にカビが繁殖する。
  • ゴミが洗濯機内部や排水口などに詰まる。

特に、ゴミが詰まってしまうとしっかり洗濯機が稼働せず、故障に繋がることもあります。そうなると、修理や買い替えで多額のお金がかかる可能性もありますよねそのような事態を招かないよう、糸くずフィルターの掃除はしっかりと行っていきましょう。

糸くずフィルターを掃除せず放置するとどうなる?

汚れがたまって容量を超えたフィルターでは、衣類から出る繊維やホコリなどをキャッチできません。糸くずフィルターを掃除しなければ、水に含まれる汚れが取れないどころか、排水すべき異物が逆流してしまう可能性もあります。

またゴミがたまったフィルターは、雑菌やカビの温床にもなりかねません。適度な温度と高い湿度がある洗濯機のフィルターは、微生物が繁殖しやすい環境です。

カビや雑菌が増えると悪臭を引き起こすため、洗濯したはずの衣類に嫌な臭いが付いてしまうという問題もあります。洗濯機本来の働きを十分に発揮させるためにも、糸くずフィルターは定期的に清掃しましょう。

【タテ型洗濯機】糸くずフィルターの掃除方法

縦型洗濯機の糸くずフィルター交換方法

縦型洗濯機の糸くずフィルターは、すべての機種が洗濯槽の側面に取り付けられています。しかし、フィルターの種類は2つあり、洗濯機によって「ネット型」「プラスチック型」に分かれているんです。

ゴミを取り除くという役割はもちろん同じですが、種類によって形や特徴、さらには掃除方法も異なります。そのため、お使いの洗濯機のタイプに合わせて、正しく掃除を行いましょう。

ネット型とプラスチック型が存在

縦型洗濯機の糸くずフィルターは、「ネット型」と「プラスチック型」のどちらかです。これらは形状が異なるため、耐久性や取れるゴミの量も変わってきます。

では、まずはそれぞれどのような特徴があるのか見ていきましょう。

【ネット型】

ネット型糸くずフィルター
ネット型糸くずフィルター
  • 水に浮いているゴミをその場でキャッチする。
  • 目につきやすいので、掃除を忘れずに行える。
  • 耐久性が低い。
  • 容量が少ない。
【プラスチック型】

プラスティック型糸くずフィルター
プラスチック型糸くずフィルター
  • 汲み上げられる水の中にあるゴミをキャッチする。
  • 目に付きにくいので、掃除を忘れがち。
  • 水位に左右されないので、毎度の洗濯でしっかりゴミをキャッチできる。
  • 耐久性が高く、容量も多い。

また、掃除のしやすさで言えばプラスチック型の圧勝です。しかし、どちらも少ない道具であっという間に掃除することができますよ。

用意する道具

用意する道具は、ネット型とプラスチック型どちらも一緒です。漂白剤を使用するので、換気を十分に行いながら掃除を始めていきましょう。

  • 古い歯ブラシ
  • バケツ
  • 漂白剤

糸くずフィルターは毎日掃除するのがおすすめですが、漂白剤は毎回使わなくてもかまいません。週末などの時間があるタイミングで、定期的につけ置きしましょう。

【ネット型】糸くずフィルターの掃除方法

  1. ネットを洗濯機から外す。
  2. ネットを裏返してゴミを取る。この時、ネットが乾いている状態の方がゴミを取りやすい。
  3. バケツなどに水を張り、ネットを入れる。水につけたまま古い歯ブラシで汚れをこすり落とす。
  4. 漂白剤を入れてつけ置きする。
  5. しっかりと乾燥させてから元に戻す。

ネット型の糸くずフィルターにはカビが繁殖しやすいです。長年使用しているネット型糸くずフィルターに黒ずみがこびりついていることがありますが、その正体はカビです。そのため、毎日でなくても構いませんが、定期的に漂白剤につけ置きしてカビの除去・発生防止に努めましょう。

また、濡れたままの状態はカビが繁殖しやすい環境を作ってしまうため、必ずしっかり乾燥させてから洗濯機に戻すようにしてください。

ネット型の糸くずフィルターにゴミがたまらなくなったら交換?

糸くずフィルターのゴミ取りを定期的にしていても、ある程度フィルターが古くなってくるとゴミが溜まらなくなってきます。その場合は、フィルターを交換して清潔な状態を保ちましょう。具体的には、以下の5つのポイントを目安に交換時期を見極めてください。

  • フィルターに付着した汚れが洗っても落ちない。
  • ネットに穴が空いている。
  • 黒ずみがある(カビが繁殖している)。
  • ネットの生地が薄くなった。
  • 洗濯するたびにフィルターが外れる。

これらのうち、どれかひとつでも当てはまったらフィルター交換の時期です。交換用のフィルターは100均にも売られているので、安く購入することができますよ。

【プラスチック型】糸くずフィルターの掃除方法

  1. ケースを洗濯機から取り外す。
  2. ケースの蓋を開けて、中のゴミを取る。
  3. バケツに水を張り、ケースを入れる。水につけたまま古い歯ブラシで汚れをこすり落とす。
  4. 漂白剤を入れてつけ置きする。
  5. しっかりと乾燥させてから元に戻す。

プラスチック型もカビが繁殖してしまう恐れがあるため、定期的な漂白剤でのつけ置きと、掃除後はしっかり乾燥させてから元に戻すことを忘れず行うようにしてください。

また、プラスチックケースの蓋は、開ける時に破損してしまわないよう、説明書通りの方法で正しく開けるようにしましょう。ただ、気をつけていても気付かないうちに破損していることもあるので、掃除を行う時に異常がないかチェックしてみるといいですね。

【ドラム式洗濯機】乾燥フィルター・排水フィルターの掃除方法

ドラム型洗濯機の掃除方法
ドラム型洗濯機の糸くずフィルター掃除方法

ドラム式洗濯機のお手入れは、「乾燥フィルター」「排水フィルター」の2つを掃除していきます。

特に、乾燥フィルターは毎回かなりのゴミが溜まるため、必ず洗濯する度にゴミを取り除くことを忘れないようにしてください。また、排水フィルターも掃除を怠ると水漏れや排水不全などを引き起こしてしまうため、最低でも月に一度は必ず掃除をするようにしましょう。

乾燥フィルター・排水フィルターの役割

ドラム式洗濯機を使用しているご家庭なら、「乾燥フィルター」「排水フィルター」の2つの掃除が必要になります。では、この2つの部品はどのような役目があるのでしょうか?

【乾燥フィルター】

乾燥フィルター
乾燥フィルター

洗濯機上部に設置されており、乾燥時に発生するゴミを除去する役目がある。1回の乾燥でかなりのゴミが溜まるため、洗濯する度に掃除する必要があるもし乾燥フィルターの掃除を怠ると、次のようなトラブルが発生する。

  • 乾きが悪くなる。
  • 洗濯物から悪臭がする。
  • 乾燥効率が悪くなり、電気代が上がる。
【排水フィルター】

排水フィルター
排水フィルター

洗濯機下部に設置されており、洗濯時に発生するゴミや洗剤の残りカスなどを除去する役目がある。もし排水フィルターの掃除を怠ると次のような順でトラブルが発生してしまうため、最低でも月に1回の掃除が必要

  1. 排水フィルターに詰まったゴミがヘドロ化し、水の流れをせき止める。
  2. 排水にかかる時間が極端に遅くなる。
  3. 水漏れや排水不全が発生し、最悪の場合洗濯機の故障に繋がる。

用意する道具

フィルターの掃除を怠るだけで洗濯機が故障してしまうなんてとても恐ろしいですよね。そのため、こまめにゴミを取り除き、綺麗な状態を保つよう心がけましょう。

ドラム式洗濯機のお手入れに必要な道具は、乾燥フィルターと排水フィルターで異なります。乾燥フィルターは、フィルターが伸びたり破れたりすることを防ぐため、タオルなどで優しく汚れを除去するよう気をつけましょう

【乾燥フィルター】

  • タオル
【排水フィルター】

  • バケツ
  • 歯ブラシ
  • 漂白剤

【乾燥フィルター】掃除方法

  1. 洗濯機から乾燥フィルターを取り出す。
  2. フィルターについたゴミを取り、絞ったタオルで両面を優しく拭きながら細かいゴミを取り除く。
  3. ぬるま湯を使用し、指の腹を使って優しく洗い落とす。
  4. 奥側のフィルターを取り外す。
  5. フィルターについたゴミを取り、取り切れなかった細かいゴミはタオルで優しく拭き取る。
  6. ぬるま湯を使用し、指の腹を使って優しく洗い落とす。
  7. フィルターがどちらもよく乾燥したら元に戻す。

機種によってはフィルターが2つある場合があるので、どちらも忘れずにお手入れするようにしましょう。また、掃除後はしっかり乾燥させてから元に戻すようにしますが、フィルターを取り外している状態で運転してしまわないよう気をつけてください。乾燥が不十分になったり、ホコリが舞い上がってくる原因となってしまいます。

【排水フィルター】掃除方法

  1. 垂れてくる水をバケツで受け止めながら、排水フィルターを取り外す。
  2. フィルターに付いているゴミを取り、古い歯ブラシで汚れを落とす。
  3. 汚れが取れない場合、バケツに約40度のお湯と漂白剤を入れ、突起の部分だけをつけて歯ブラシでこする。
  4. 排水フィルターを元に戻す。

排水フィルターの掃除が終わったら、「排水ネット」を装着してから元に戻すと次回の掃除が楽になりますよ。ネットが本体に汚れが絡まるのを防いでくれるので、汚れたネットを外して捨てるだけで掃除が完了します。もしネットを使用する場合は、週に一度新しいものに変えるようにするのがおすすめです。

関連記事:【箇所別】洗濯機の掃除方法・適切な頻度を解説!見えない汚れもキレイにしよう|ミツモア

糸くずフィルターの掃除頻度は?

糸くずフィルターの掃除頻度は、縦型洗濯機の場合は洗濯するたびに毎回、ドラム式洗濯機の場合は週1回が目安です。

「一度の洗濯ではそれほどゴミが出ないだろう」と思うかもしれませんが、そこまで汚れていないように見える洗濯物でも、1日中着ていた衣類には想像よりもたくさんのゴミやホコリが付着しています。

さらに、縦型洗濯機の糸くずフィルターは洗濯槽内に取り付けられているので、ゴミが溜まったフィルターをそのままにすると、次の洗濯と一緒にそのゴミやホコリも洗われることになります。毎回洗濯後にはゴミをリセットし、次の洗濯を綺麗な洗濯機で行えるようにしましょう。

ドラム式の場合、排水フィルターは洗濯槽の外に設置されているので、ある程度ゴミが溜まったタイミングで掃除するのがおすすめです。乾燥フィルターは乾燥運転のたびにホコリを取り除きましょう。

糸くずフィルターより内部の汚れはプロにクリーニングを依頼しよう

縦型、ドラム式それぞれの洗濯機のフィルター掃除方法を解説してきました。フィルターにたまった汚れは自分で定期的に掃除できますが、洗濯機の内部にはフィルターがキャッチしきれていないホコリや汚れが蓄積しており、自分で分解して掃除するのは難しいです。

洗濯槽クリーナーを使っても臭いが気になる、乾燥の効きが悪くなってきた……といった悩みがある場合は、プロに洗濯機クリーニングを依頼してみるのがおすすめです。

プロに洗濯機クリーニングを頼むメリット

洗濯機の各パーツは洗濯をするたびに汚水に触れています。洗濯槽の奥など手が届かないような場所まで、汚れがこびり付いてしまっている場合もあるでしょう。

洗濯機のクリーニングを頼むメリットは、自力の作業ではきれいにできないパーツも分解洗浄できる可能性がある点です。機種によって分解できないものもありますが、そのままでも業務用の強力な洗剤を使えば素人の掃除よりずっと落ちやすいでしょう。

専用洗剤は雑菌やカビのほか、自力の掃除では除去が難しい汚れにも効果を発揮するのが強みです。糸くずフィルターや洗濯槽の汚れがひどかったり、臭いが取れなかったりする場合はプロに相談してみましょう。

洗濯機クリーニング業者探しには相見積もりがおすすめ

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洗濯機のクリーニングを頼む業者を探すときは、複数社から見積もりを取る「相見積もり」をするのがおすすめです。1社からしか見積もりの提示を受けていないと、相場を把握できず正確には判断がしにくくなります。

高額な追加料金を取られたりしないように、見積もりの段階で基本サービスとオプションの内容を確認しておくとより安心です。業者の口コミや評判が見られるなら、必ずチェックしておきましょう。

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