引越しや買い替えなどで電化製品が不要になってしまったとき、気軽に捨てられるものではないので、処分方法がわからず困った方も多いのではないでしょうか。

この記事では「家電リサイクル法」に定められている大型家電製品も含めた、電化製品の処分方法について解説していきます。電化製品を正しくお得に処分できる方法をお届けしますので、どうぞお役立てくださいね。
家電リサイクル法、ご存じですか?

電化製品のなかでも、ごみにしてはいけない家電があります。それは、家電リサイクル法(特定家庭用機器再商品化法)によって指定されている4品目。
これらの家電は正しいリサイクル方法で有用なパーツを採収し、有効活用することが可能なのです。対象品目や、正しく処分しなければいけない理由を詳しく見ていきましょう。
家電リサイクル法とは
家電リサイクル法は、「エアコン」「テレビ(液晶式およびプラズマ式を含む)」「冷蔵庫・冷凍庫」「洗濯機・衣類乾燥機」の4品目の特定家庭用機器を処分する際に、ごみにするのではなく、リサイクルを義務付ける法律です。2020年には一部料金などが改定されました。
これらの家電製品を処分する際は、自治体のごみ回収などには出すことができず、正しくリサイクルをしなくてはいけません。方法としては、以下の3つがあげられます。
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料金は、製品メーカーやサイズなどによってまちまちです。
電化製品を「正しく」処分しなければいけない理由
家庭から排出される電化製品を回収する事業者には、「一般廃棄物収集運搬業の許可」もしくは「市町村の委託」が必要です。しかし、無料の家電回収を謳う不用品回収業者などのなかには、無許可で営業している業者があります。
無許可の業者に依頼して、高額な請求をされるなどのトラブルが相次いでいるのです。また、無許可の業者が、山中などに不法投棄をしたり、環境対策を行わずに破壊処分をしたり、不適切な管理による火災が出たりと、様々な問題が起きています。
電化製品を正しく処分することは、自身のトラブルだけでなく、環境汚染や災害を未然に防ぐためにも重要なのです。
処分方法①自力で処分

不要となった電化製品を自分で処分する方法をご紹介します。家電製品が故障してしまって動作しない場合の処分方法は2つです。不燃ごみや粗大ごみなどに出すか、家電リサイクル法に基づいて捨てるのどちらかになるでしょう。
不要にはなったけど、まだ使える状態であれば、ネットオークションやフリマアプリに出品するもの有効な処分方法です。
不燃ごみとして捨てる
電子レンジやオーブントースター、掃除機、扇風機、こたつなど、家電リサイクル法に指定されていない電化製品であれば、不燃ごみとして無料で処分できます。
ただし多くの自治体では、一辺の長さが30cmを超えるものは粗大ごみの扱いです。粗大ごみの収集は自治体によってルールや料金が違いますので、確認しましょう。
以下に一般的な粗大ごみ処分のルールを紹介します。
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粗大ごみは料金がかかる場合が多いですが、クリーンセンターなどに持ち込めば無料といった自治体もありますので、自治体に確認しましょう。
リサイクル券を用いて捨てる
エアコン、テレビ各種、冷蔵庫・冷凍庫、洗濯機・衣類乾燥機は、家電リサイクル法によってリサイクルが義務付けられています。リサイクル料金は品目やメーカー、サイズによってさまざまです。
また、2020年4月に料金が一部改定されました。改定後の料金の一例をチェックしていきましょう。
品目 | 主なメーカーの
家電リサイクル料金例 |
エアコン | 990円 |
液晶・プラズマ式テレビ
(15型以下) |
1,320~1,870円 |
液晶・プラズマ式テレビ
(16型以上) |
2,420~2,970円 |
冷蔵庫・冷凍庫
(170L以下) |
3,740円 |
冷蔵庫・冷凍庫
(170L以上) |
4,730円 |
洗濯機・衣類乾燥機 | 2,530円 |
2020年11月21日現在
※別途収集料金、運搬料金が必要。運搬料金の目安は3,000円程度(指定引き取り場所へ持ち込みの場合は不要)。
家電リサイクル法にある電化製品を処分したい場合は、「家電リサイクル券」が必要です。家電リサイクル券を購入して記入することで、リサイクル料金を支払って正しく処分したことと、その電化製品が正しく廃棄されたかを確認することができます。
それでは、家電リサイクル券を用いた電化製品の廃棄方法をチェックしましょう。
電化製品の廃棄手順
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リサイクル券は正しい手続きで処分をしたという証明ですので、電化製品を処分したあとも保存しておきましょう。
ネットオークションやフリマアプリで販売
家電の処分の方法は、捨てるだけが選択肢ではありません。まだ使えるけれど不要な電化製品は、捨てるのはしのびないものです。そんなときは、ネットオークションやフリマアプリで出品してみるのはいかがでしょうか。処分費用が無料どころか、商品代として臨時収入になるかもしれません。
高値で売るポイントは汚れなどをきれいに掃除をして、できるだけきれいな状態にして写真撮影をすること。商品の特徴やダメージの度合いなど見落としのないよう、丁寧に説明して出品しましょう。
高値で売れる可能性もある処分方法ではありますが、購入者とのトラブルもありえる点には注意してください。
処分方法②処分を依頼する

処分したい電化製品のサイズが大きかったり、引越しなどで数が多かったりなど、自分で処分するのが難しそうな場合は処分を依頼すると手間が抑えられるでしょう。
買い替えの場合は、購入店に引き取ってもらうのが一般的です。それ以外では、リサイクルショップや不用品回収業者に依頼することが考えられます。
買った店orメーカーに引き取ってもらう
一般的には電化製品の買い替え設置時に、同じ品目の製品の引き取りをしている販売店がほとんどで、大型家電専門店のヤマダ電機やヨドバシカメラ、ケーズデンキは、家電リサイクル法に基づいた家電リサイクルを行っています。
なかでもヤマダ電機では、品目によって定められた5年~9年以内程度の状態のよい家電は、買取をしてくれることがあるので、該当する場合は問い合わせてみましょう。まだ使える状態で買い替える場合は、電気量販店での買取を視野に入れてみるといいですね。
ただし、引き取りには所定のリサイクル回収料金と運搬料が必要なので注意してください。
リサイクルショップの出張買取サービスを利用する
その他の電化製品の処分方法としてあげられるサービスといえば、リサイクルショップに出張買取で引き取ってもらう方法でしょう。
一例をあげると、首都圏や京阪神地区、福岡に店舗がある「トレジャーファクトリー」では、3点以上の家具や家電の買取がある場合、出張費や査定料、買取キャンセル料などなく無料で査定買取に来てくれます。
査定金額が合えばその日に運び出してくれるので、素早い処分も可能。リサイクルショップでの買取金額を上げるコツは、汚れなどを落としてできるだけきれいな状態にしておくことです。
不用品回収業者に依頼する
引越しや移転で急いで電化製品を処分したい場合や、大量にある場合は、不用品回収業者に依頼するのも手でしょう。しかし、不用品回収業者のなかには、無許可で営業し回収品を不法投棄したり、リサイクルが必要な電化製品を違法にスクラップしたりするなどの悪徳業者がいることも事実。
明確な料金と連絡先がわかる見積もり書を出してもらい、不明点は質問することが肝心です。ミツモアでは、簡単な質問に答えるだけで、不用品回収業者の見積もりを無料で最大5社からとることができるので、賢く利用しましょう。
結局、どれがおすすめの処分方法なの?

電化製品の様々な処分方法と、その特徴をご紹介してきましたが、どの処分方法を選ぶかは、処分したい家電の品目や量、かかるコストや時間などを総合的に考えて決めると良いでしょう。
この章では、処分方法ごとにメリット・デメリットを詳しく紹介します。自分に合った処分方法を見つけて、電化製品を適正な方法で安全に処分しましょう。
購入した店に引き取ってもらうのがトラブルの起きにくい処分法
処分したい電化製品は、購入した店に引き取ってもらうのがもっともトラブルが起きにくい処分方法です。
ヤマダ電機やケーズデンキなどの大型家電量販店では、家電リサイクル法にのっとって新品購入時に古い電化製品を引き取って処分してくれます。家まで取りに来てくれるうえに、きちんと処分してくれるという安心感が最大のメリットといえるでしょう。
デメリットとしては小型家電には対応していない場合があることや、基本的には購入した家電と同じ品目のもの1点しか引き取ってくれないこと。
処分したい家電の量が多い場合には、なかなか一気に片付かないため、複数の家電を短期間に処分したい人は他の方法も検討しましょう。
安く済ませたい場合はフリマアプリでの売却がおすすめ
電化製品の処分費用を安くあげたい人や、もしくは処分するにはもったいない状態の家電は、ネットオークションやフリマアプリに出品してみましょう。商品の状態がよかったり人気の機種だったりする場合は、処分費用が安くなるどころか、思わぬ高額で売却することができるかもしれません。
しかし、商品の写真を撮ったり質問に対応したり、梱包も自分でするなど、それなりに手間と時間がかかります。
また、個人取引なので後でトラブルにならないよう、ダメージや状態はしっかり告知することが大切です。
急ぎの人は不用品回収業者に依頼しよう
急な引越しで電化製品をたくさん手放したい人やとにかく忙しくて時間がない人は、不用品回収業者に依頼するのがもっとも迅速で手間のかからない方法でしょう。たくさんの回収品を自宅までトラックで取りに来てくれて、一気に持って行ってくれます。
デメリットは業者の中には不法投棄や違法な処分をしたり、安さを売りにしておきながら高額な処分料を要求したりする悪質な業者がいることです。
その点、ミツモアなら、家電リサイクル法など法令を守り、トラブルとなる法外な請求などをしない優良な業者を見つけることが可能。最大5社から見積もりをとることができ、内容をしっかり事前にチェック。不明点はチャットで問い合わせすることができます。
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