布団の処分方法は自治体によって異なります。東京ではどのように処分すれば良いのでしょうか?
ごみとして回収を依頼する他に、下取りやリサイクルショップへの持ち込み、不用品回収業者の利用などの処分方法も紹介します。
東京で布団を処分するには?
同じ東京都内であっても、布団の処分方法は自治体ごとにルールが決まっているため、住んでいる場所によってルールが異なります。
ここで紹介するのは一般的な処分の仕方である、粗大ごみとして出す方法です。
一般的には粗大ごみへ
布団の処分方法は粗大ごみとして回収に出すのが一般的です。
東京都でも粗大ごみとして捨てられる自治体が多いため、まずは粗大ごみとしての処分を検討すると良いでしょう。
ただし同じ東京都でも、自治体によって出し方のルールが異なります。住んでいる地域のルールを確認し、正しい方法で処分しなければいけません。
粗大ごみとして出せるものは、一番大きな辺の長さが「30cm」を超える家具・家電・寝具、と決められているケースが多くみられます。
また回収を依頼する方法の他、ごみ処理場へ持ち込める自治体もあります。
粗大ごみとして処分する流れ
粗大ごみを処分するには事前予約が必要です。東京都内のどの自治体であっても、処分の手順はおおむね以下の通りです。
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新宿区や墨田区など19の区では、予約は以下の電話番号もしくはホームページで行います。
予約後は粗大ごみシールを購入し、分かりやすい場所へ貼って、回収日に指定の場所へ出せばOKです。新宿区であれば、回収費用400円で布団5枚まで出せます。
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家庭ごみとして処分できる?
一般的には粗大ごみに分類される布団ですが、布団の大きさによっては燃えるごみとしても処分可能です。
また燃えるごみとして処分できるサイズを超える、大きな布団であっても、解体すれば燃えるごみになります。
サイズ内であれば燃えるごみに
自治体の定めた大きさを超える家具や、家電を捨てるときには、粗大ごみに分類されます。
どのサイズから粗大ごみに分類されるかは、自治体ごとのルールで決まっているため、さまざまです。
東京都であれば最も長い辺が30cm以上で、粗大ごみに分類する自治体が多い傾向です。
この基準以下のサイズであれば、布団を捨てる場合でも燃えるごみとして処分できます。
この場合布団を30cm未満になるように細かく解体できれば、燃えるごみとして扱えます。
布団の解体方法
布団を30cm未満に解体するときには、大きめの「裁断ばさみ」が便利です。
まずはカバー部分を切り、中身を取り出す準備をします。
中身が綿であれば、取り出して30cm未満に切ります。羽毛であれば少しずつ取り出し、ごみ袋へ入れればOKです。
最後にカバーを30cm未満になるよう切り、ごみ袋へ入れてまとめます。
解体中は布団の繊維が飛び散るため、マスクの着用が必須です。
また解体後は飛び散った繊維の片付けに、手間がかかります。
布団のその他の処分方法
布団の処分方法は、ごみとして自治体の回収に出す方法だけではありません。
引き取りサービスの活用や、リサイクルショップでの買い取りも可能です。
自治体で回収する以外の処分方法を紹介します。
▽布団の処分方法についてより詳しく書かれた記事はこちら
販売店舗で下取りをする
布団販売店舗によっては、不要になった布団の買い取りを実施しています。
新しい布団に買い替えるために捨てるなら、購入する店舗の「下取り」サービスを、活用すると良いでしょう。
新しい布団を受け取ると同時に古い布団を処分できるため、処分にかかる手間を減らせるのがメリットです。
ただし布団を販売している全ての店舗で、下取りを行っているわけではありません。
また引き取りは可能であっても、回収に費用がかかるケースもあります。
下取りや引き取りのサービスを行っているかという点も考慮し、購入する店舗を選ぶと良いでしょう。
引っ越し業者で引き取ってもらう
引っ越しを機に布団の処分を考えているなら、引っ越し業者に引き取りを依頼する方法もあります。
ただし全ての引っ越し業者が引き取りサービスを行っているわけではありませんし、引き取り可能な品目が決まっている可能性もあります。
布団の引き取りを依頼できるか、見積もりの際に聞いておくと良いでしょう。
引っ越し時に不要な布団を引き取ってもらえるため、新居に余計な荷物を持っていかずに済みます。
リサイクルショップに持ち込む
自治体での処分や購入店舗での引き取りには、費用がかかります。
しかしリサイクルショップの買い取りを利用すれば、お金を受け取りつつ、不用な布団を処分できるかもしれません。
以下の特徴に当てはまる布団であれば、中古でも売れる可能性があります。
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ノーブランドの布団や長年使い続け使用感が目立つものは、買い取りできないケースが多いでしょう。
寄付やリサイクルをする
布団の処分方法を検討するとき「自分は不要になったけれど、捨てるのはもったいない」と感じるかもしれません。
そのようなときには、「寄付」や「リサイクル」が向いています。
使用できる状態の布団であれば、物資が不足する国や地域への支援を行っている団体を通して、寄付が可能です。また保護動物のために使う、布団の寄付を募っている団体もあります。
羽毛布団であれば、中の羽毛をリサイクルして、再利用するプロジェクトもあります。
資源を無駄にしない寄付やリサイクルですが、処分に送料がかかる可能性がある点を考慮しなければいけません。
不用品回収業者に依頼する
自治体で資源ごみや燃えるごみとして処分するには、回収の日時に合わせて、布団を収集場所へ持っていく必要があります。
しかし仕事やその他の予定によって、指定された日に回収に出すのが、難しい場合もあるでしょう。
そのようなときに便利なのが、希望の日時に回収を依頼できる「不用品回収業者」です。
休日に合わせて回収を依頼できることもありますし、タイミングがよければ、依頼した当日に回収できる可能性もあります。
布団以外にも不用品があり、まとめて全て処分したいと考えているなら、手間がかからない方法です。
▽東京都のおすすめの不用品回収業者はこちら
布団を処分する際のポイント
不要になった布団の処分方法は、たくさんあると分かりました。
ごみとして回収を依頼するなら、自治体ごとに定められているルールを守らなければいけません。
業者を利用するなら、違法業者でないことを確認した上で依頼しましょう。
【ごみとして出す場合】自治体のルールを守る
粗大ごみや燃えるごみとして布団を捨てる場合、住んでいる自治体のルールに従って処分しなければいけません。
回収の日時が指定されているなら、必ずそのタイミングに合わせて出します。
また出し方にも注意が必要です。ひもで縛って出すよう決まっているなら、指定されている通りに整えて回収に出します。
ルールを守らずに布団を収集場所に出した場合、状態によっては回収されないかもしれません。
さらに回収されなかったからと、そのまま放置しておくと、事故の原因になる可能性もあります。
出し直すための手間や費用を省くためにも、自治体のルールを守ることが大切です。
【業者に依頼する場合】悪質な業者に注意する
処分を業者に依頼するときには、悪質な業者でないことを見極めなければいけません。
無許可で営業している業者へ依頼した場合、回収した布団の、不法投棄につながる可能性があるからです。
また相場からかけ離れた、高額な料金を請求されるケースもあります。
依頼する前に必ず業者のホームページを確認することが大切です。ホームページで確認すべき項目については、次の見出しで詳しく解説します。
不用品回収業者の選び方
安心して布団の回収を依頼できる不用品業者を選ぶには「一般廃棄物処理業の許可」「料金」「実績」「口コミ」を、ホームページで確認すると良いでしょう。
複数の業者に見積もりを依頼し、比較するのも有効です。
許可を持つ業者を選ぶ
一般家庭から不用品を回収して処分できるのは、自治体から「一般廃棄物処理業許可」を得ている業者に限られています。
またリユース目的の回収であれば「古物商許可」の資格でも営業をすることが可能です。
布団の回収を依頼する業者のホームページで、これらいずれかの資格を得ていることと、認可番号の記載を必ず確認しましょう。
自治体のホームページには、許可を得ている業者の一覧が掲載されているため、併せて確認しておくと安心です。
料金が明記されている
料金が明確に記載されているかも、悪質な業者を見分けるポイントといえます。
料金体系は「基本料金+品目ごとの料金」もしくは「トラックに積み放題の定額パック」が一般的です。
分かりにくい料金体系は、悪質な業者の可能性があります。
また相場を大きく超えた、高額な料金設定になっていないことも確認しましょう。相場感は比べなければ分からないため、必ず複数の業者を確認します。
チラシやホームページで、安い金額を提示してあるにもかかわらず、最終的に数十万円を請求されるケースも発生しています。追加料金の確認や見積もりの発行も、依頼すると安心です。
実績や口コミをチェック
実績の確認も必要です。
業者のホームページに、実際に不用品を回収した事例が掲載されていれば、日頃から業務を行っている正規の業者であると判断できます。
また優良業者であれば、どのような作業を行い、何を回収し料金はいくらだったかというように作業事例を詳細に掲載しているケースがあります。
詳しく紹介している場合、信頼できる業者と考えられるでしょう。
加えてホームページや地域情報のサイトをチェックし、口コミも確認します。
悪い口コミがあまりにも多い業者はトラブルに発展する可能性があるため、避けた方が安心です。
複数の業者を比べ依頼先を決めるには、「ミツモア」を利用すると良いでしょう。最大で5件の見積もりを比較しながら、業者を選べます。
買い替え前に布団の寿命をチェック
「まだ使えるかも」「捨てるのにはもったいない」と布団の処分を迷っているなら、まずは布団が寿命を迎えているかを確認すると良いでしょう。
十分使い役目を果たした布団であれば、健康のためにも買い替えのタイミングです。
一方まだ使える状態と判断できるなら、資源を無駄にしないためにも、もうしばらく使用してもよいかもしれません。
布団の寿命とは?
長年使い続けていると、布団は傷み寿命を迎えます。素材や布団の種類によって異なる寿命の目安は、以下の通りです。
素材 | 掛け布団 | 敷き布団 |
羽毛 | 5~10年 | - |
綿 | 5年 | 3年 |
ポリエステル | 5年 | 3年 |
羊毛(ウール) | 5年 | 3年 |
手入れの状況によっても、布団の寿命は変わります。
羽毛布団の場合、5年に1度を目安に羽毛の補充やクリーニングを行っていると、長持ちするでしょう。
また綿の布団は打ち直しによって、新品のようなふっくら感が戻ります。打ち直しをしても使用感が戻らなくなってきたら、寿命です。
寿命を判断する方法
使用中の布団が寿命を迎えているか判断するには、見た目や使用感をチェックします。
表のカバーが破れている・すり切れているという場合、処分のタイミングです。
カバーが破れていると、中の詰め物が減っている可能性もあります。
また羽毛布団であれば、ふくらみに偏りが出てきたときも、寿命を迎えているといえるでしょう。
加えて布団をかけても寒いと感じるなら、重要な機能である保温性が失われています。
以前より掛け布団が重いと感じる場合も、詰め物が汗や皮脂を吸い取り、汚れが蓄積している状態です。
羽毛布団では独特なにおいを感じることもあるでしょう。
このような使用感があるときには、捨てどきと判断できます。
自分の自治体の布団の処分方法を確認しよう
東京都で布団を処分するには、自治体のルールにのっとって、粗大ごみや燃えるごみとして捨てる方法があります。粗大ごみであればごみ処理券の購入が必要です。一方燃えるごみであれば、粗大ごみにならないサイズに、解体しなければいけません。
ごみとして回収を依頼する他に、買い替えの場合には購入店で、下取りに出す方法もあります。引っ越し業者の引き取りや、リサイクルショップの買い取りを利用しても良いでしょう。
処分するのはもったいないと考えているなら、寄付やリサイクルもできます。また不用品業者へ依頼すれば、希望の日時に合わせて回収を依頼可能です。
悪質な業者へ依頼しないよう、ホームページのチェックや見積もりの比較を行い、優良業者を見極めるのがポイントです。
不用品回収業者を探すなら相見積もりで比較がおすすめ
悪徳業者を避け、信頼できる不用品回収業者を見つけるためには、3~5社の事業者から見積もりをとって以下の3点を比較することが大切です。
- 見積もり金額
- 口コミ評価
- 対応の丁寧さ
複数の事業者を比べることで、相場から大きく外れる金額を提示する事業者や、利用者からの評判がよくない事業者を見分けられます。
複数業者の比較をかんたんに行うには、見積もりプラットフォーム「ミツモア」がおすすめ。「ミツモア」を使う5つのメリットを紹介します。
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②審査を合格した事業者の見積もりが届くので安心
ミツモアを通して届くのは、「古物商許可」の取得が確認できた事業者の見積もりのみ。再利用目的で不用品を回収できる資格を持っています。
ルールを守ってサービスを提供していることがあらかじめわかるので安心です。
③見積もり料金と口コミを比較して選べる
各事業者の見積もり料金はもちろん、過去にその業者に仕事を依頼したユーザーからの口コミ評価も確認できます。
「相場より金額が高すぎたり安すぎたりしないか」「悪い口コミが集まっていないか」など、複数の観点で事業者を比べられますよ。
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