発泡スチロールは何ゴミ?
発泡スチロールの分類はおもに「プラスチック製容器包装」です。リサイクル対象として回収される分類で、自治体によっては専用の回収日が設けられています。ただし「プラスチック類」に分類されて「燃えるごみ」として扱う自治体もあるので注意しましょう。
自治体以外で処分するには?
食品トレイとして使われた発泡スチロールであれば、スーパーなどの店頭回収を利用するのがよいでしょう。家電製品などの梱包材として使われていたものは、購入した店に引き取ってもらうことができます。
発泡スチロールの分類はおもに「プラスチック製容器包装」です。リサイクル対象として回収される分類で、自治体によっては専用の回収日が設けられています。ただし「プラスチック類」に分類されて「燃えるごみ」として扱う自治体もあるので注意しましょう。
食品トレイとして使われた発泡スチロールであれば、スーパーなどの店頭回収を利用するのがよいでしょう。家電製品などの梱包材として使われていたものは、購入した店に引き取ってもらうことができます。
発泡スチロールにはいくつか種類がありますが、おもに3つの捨て方ができます。
それぞれの方法について詳しく紹介します。
発泡スチロールは他のゴミと同様に、自治体に回収してもらうのが基本です。粗大ごみに当たらない場合は無料。もし粗大ごみになってしまう大きさでも、砕いたりして小さくすれば回収可能となる自治体が多いです。
発泡スチロールは「容器包装プラスチック」に分別されることが多く、その場合は「資源物」としてリサイクル回収するのが一般的。ただし自治体によっては「燃えるごみ」に当たることもあります。
発泡スチロールが燃えるごみに分類される場合は、自治体が指定しているゴミ袋に入れて、他の可燃性のごみと一緒に捨てましょう。ただし大きすぎる発泡スチロールは、収集しやすいように細かく切らないといけない地域もあります。
発泡スチロールがプラスチック類として扱われる場合は、汚れをきれいにした状態でなければ捨てられません。もし洗浄しても油や汚れが取れない場合には、燃えるごみとして捨てるように決まっている自治体が多いです。
店頭のリサイクルボックスで回収できるのは、「食品トレイ」として使われた発泡スチロールです。イオン系列のスーパーなどでは、入り口付近などにボックスが用意されています。よく洗った食品トレイはここで回収することが可能です。
ただし菌やニオイが付いているものは、リサイクルできないので注意が必要です。おもに以下の食品トレイはリサイクルボックスに入れることができません。
<リサイクルボックスに入れられない食品発泡トレイ>
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回収された発泡スチロールは、リサイクル資源として再利用されるので、環境にもやさしい取り組みと言えます。
自治体が発泡スチロールを「燃えるごみ」としている場合でも、「捨てるのではなくリサイクルしてほしい」という方は店頭回収してもらうのがひとつの手段です。
ちなみに自治体よりも良いリサイクルができるようで、地域によっては「食品トレイはできるだけ店頭回収にご協力ください」と明示していることもあります。
家電などを購入したときに梱包材として使われていた発泡スチロールは、購入した店に返すという方法もあります。店によって対応可能かどうか確認する必要はありますが、たいていは引き取ってもらえることが多いです。
場合によっては、レシートや明細書を持っていって「本当にその店で購入したか」を明示しなくてはいけない可能性もあるので、かならず事前に問い合わせてから持ち込むようにしましょう。
ここからは各都道府県の県庁所在地ごとに、発泡スチロールの分別方法や捨て方の注意点を紹介します。市区町村によってさらに細かく処分方法が違うこともあるので、詳しい内容は自治体に確認してみましょう。
「プラ容器の日」など回収日が設けられている自治体もあれば、「燃えるごみ」や「資源ごみ」と同じ回収日になっている自治体もあるので、分類だけでなく捨て方にも注意してください。
また「プラマーク」の有無にも注目。プラマークが入っていなくても回収対象となっている自治体もあれば、プラマークがないと分類が変わる自治体もあります。
北海道 札幌市 |
容器包装プラスチック
固形物の汚れが落ちない場合は燃やせるごみに出す。 |
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青森県 青森市 |
その他のプラスチック
汚れやニオイが落ちない場合は燃やせないごみに出す。 |
岩手県 盛岡市 |
プラスチック製容器包装
汚れやニオイが落ちない場合は、燃やせるごみ・燃やせないごみのどちらかに出す。 |
宮城県 仙台市 |
プラスチック製容器包装
汚れが落ちないものは、家庭ごみとして出す。 |
秋田県 秋田市 |
家庭ごみ
50cm以上の場合は粗大ごみとして出す。(有料) |
山形県 山形市 |
プラスチック類
1m以上の場合は粗大ごみとして出す。(有料) |
福島県 福島市 |
プラスチック類
袋に入らない大きさの場合、小さく折ってから出す。汚れているもの・粒状のものは可燃ごみ。 |
茨城県 水戸市 |
プラスチック製容器包装
貼られているラベルシールがはがして捨てる。はがしにくい場合は、そのままでも出せる。 |
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栃木県 宇都宮市 |
プラスチック製容器包装
50cm以上のものは有料で粗大ごみとして出すが、20~30cmに切れば資源ごみとして出せる。 |
群馬県 前橋市 |
プラ容器
洗っても汚れが落ちない場合は可燃ごみ。 |
埼玉県 さいたま市 |
梱包用の発泡スチロール:燃えるゴミ
食品用トレイ:食品包装プラスチック |
千葉県 千葉市 |
可燃ごみ(軟質プラスチック類)
食品用トレイはできるだけ店頭のボックス回収へ。袋に入らない場合は粗大ごみ。 |
東京都 新宿区 |
容器包装プラスチック(資源ごみ)
汚れが落ちない場合は燃やすごみとして出す。 |
神奈川県 横浜市 |
商品の梱包材:プラスチック製容器包装(50cm未満になるよう小さくしてから出す)
商品そのものとして購入した場合:燃やすごみ(50cm以上の場合は粗大ごみ) |
新潟県 新潟市 |
プラマーク容器包装
食品用トレイはできるだけ店頭のボックス回収へ。ラベルがはがしにくいものは、そのまま出してもよい。 |
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富山県 富山市 |
プラスチック製容器包装
汚れが取れないものは燃やせるごみに出す。 |
石川県 金沢市 |
容器包装プラスチック(資源)
汚れが簡単に取れないものは燃やすごみに出す。 |
福井県 福井市 |
美山区域:燃やせないごみ
越廼・清水区域:燃やせるごみ |
山梨県 甲府市 |
プラスチック製容器包装
燃えるごみと同じ集積場所に出す。汚れが落ちない場合は燃えるごみとして出す。 |
長野県 長野市 |
プラスチック製容器包装
粒状のもの・汚れが取れないものは可燃ごみに出す。 |
岐阜県 岐阜市 |
プラスチック製容器包装(令和4年4月から)
普通ごみと同じ集積所に出す。 |
静岡県 静岡市 |
可燃ごみ
事業用として使われていた発泡スチロールは収集不可。 |
愛知県 名古屋市 |
プラ容器包装
商品以外の梱包に使用されたものは可燃ごみに出す。食品トレイはなるべく店頭回収。 |
三重県 津市 |
容器包装プラスチック
汚れが取れないときは燃やせるごみに出す。 |
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滋賀県 大津市 |
プラスチック製容器包装
大きなものは、小さく砕いてから出す。洗っても汚れやニオイが残るものは燃やせるごみへ。 |
京都府 京都市 |
プラスチック製容器包装
汚れがひどい場合は、家庭ごみとして出す。 |
大阪府 大阪市 |
梱包材:容器包装プラスチック
商品そのものとして購入した場合:普通ごみ、もしくは粗大ごみ |
兵庫県 神戸市 |
容器包装プラスチック
汚れのあるものは燃えるごみに出す。食品トレイはなるべく店頭回収を利用。 |
奈良県 奈良市 |
燃やせるごみ
発泡スチロールのみを捨てる場合は、大型ごみとして申し込み。 発泡スチロール製食品トレイの出し方は基本的に店頭回収のみ。店頭回収ができない場合はプラスチック製容器包装。(令和4年4月から) |
和歌山県 和歌山市 |
一般ごみ
1辺が30cmを超えるものは粗大ごみ。白色トレイはなるべく店頭回収を利用。 |
鳥取県 鳥取市 |
プラスチック
大きいものは割って、プラスチックごみの指定袋に入れて出す。 |
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島根県 松江市 |
プラスチック製容器包装
大きいものは砕いて袋に入れてから出す。中身が残っているもの・汚れているものは燃やせるごみ。 |
岡山県 岡山市 |
可燃ごみ
食品トレイの場合は店頭回収、もしくは資源化物として市有施設に持ち込む。 |
広島県 広島市 |
商品を保護するもの:リサイクルプラ
商品を保護するもの以外:その他プラ |
山口県 山口市 |
燃やせるごみ
小さく砕いてから、指定の袋に入れて捨てる。 |
徳島県 徳島市 |
プラマークごみ |
香川県 高松市 |
プラスチック容器包装
カップ麺の容器も対象。汚れを取り除けないものは、破砕ごみとして出す。 |
愛媛県 松山市 |
プラスチック容器包装 |
高知県 高知市 |
プラスチック製容器包装
汚れの落ちないものは可燃ごみ。食品発泡トレイはなるべく店頭回収も活用。 |
福岡県 福岡市 |
燃えるごみ
食品トレイはなるべく店頭回収しているスーパー等へ出す。 |
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佐賀県 佐賀市 |
燃えるごみ
食品トレイはなるべく買ったお店で店頭回収。 |
長崎県 長崎市 |
プラスチック製容器包装
大きいものは砕いて指定袋に入れてから出す。 |
熊本県 熊本市 |
商品の緩衝材として使ったもの:プラスチック製容器包装(汚れが落ちないものは燃やすごみ)
商品として購入したもの・ビーズクッション等:燃やすごみ |
大分県 大分市 |
プラスチック製容器包装(資源プラ)
汚れが落とせないものは燃やせるごみに出す。 |
宮崎県 宮崎市 |
プラスチック製容器包装
納豆パック、カップ麺の容器も対象。油や汚れが落とせないものは、燃やせるごみに出す。 |
鹿児島県 鹿児島市 |
プラスチック容器類(資源)
食べ物のかすなどの汚れが落ちにくいものは、燃やせるごみとして出す。 |
沖縄県 那覇市 |
燃やすごみ |
発泡スチロールをゴミとして捨てるときには、いくつか注意点があります。自分の問題だけではなく、周囲に迷惑を掛ける可能性があります。
自治体によって、指定のゴミ袋に入れて発泡スチロールを捨てなくてはいけない場合があります。その場合は、有料の袋を購入して、袋におさまるサイズまで小さく砕いてから捨てましょう。
指定の袋を購入する必要がない場合は、透明なビニール袋を使いましょう。内部を見えやすくしておくことで、作業員が中身の確認をおこなうときの事故を防いだりするためです。
発泡スチロールなどのプラスチック製容器包装は、刃物などの危険物が残っていないかどうか確認する必要があります。
手作業で確認する自治体では、袋が二重・三重になっていると破るのに手間がかかってしまうので、ゴミ袋は1枚だけ使用するのが基本ルールです。
また機械を使って袋を破る場合もありますが、その場合も外側の袋のみを破ることができて、中の小袋は手作業で破る手間が発生します。仮に異物が混入していた場合、事故の恐れもあるので危険です。
発泡スチロールは、有機溶剤を使用すれば溶かすことが可能です。溶かしてしまえば簡単に処分できると考える人もいるかもしれませんが、有機溶剤を使うと有毒ガスが発生する可能性があり、非常に危険です。
また溶けたものを灯油やガソリンなどで燃やそうとすると、爆発的に燃えて火災の原因になるため、絶対にやめましょう。
発泡スチロールをそのまま燃やそうと考える人もいるかもしれません。しかし大量の黒煙が出て近隣の迷惑になるので、やめた方がよいでしょう。
ダイオキシンのような有害な物質が発生することはありませんが、燃やす際に大量の酸素を消費するので、半屋外のような場所で燃やしていると酸欠になるリスクもあります。
大量に煙が発生することにより、周囲に火事だと勘違いされて通報される恐れもあります。いずれにしても、発泡スチロールは自宅で燃やそうとせずに、正規の方法で処分しましょう。
ゴミ収集で発泡スチロールを出す場合には、サイズが大きすぎると回収を断られる場合があります。大きめの発泡スチロールは、以下の方法で小さくしてからゴミに出すようにしましょう。
最も手っ取り早く小さくする方法は、袋の中に発泡スチロールを入れて、体重を掛けるなどして割ってしまうことです。袋のサイズが大きければ、複数の発泡スチロールをまとめて砕くこともできます。
袋の口をしっかりとしばっておかないと、砕かれた破片が飛び散ってしまう場合があるので注意しましょう。発泡スチロールに切れ目が入っている場合は、そこを重点的に割るようにすると、効率的に小さくできます。
カッターを使って細かくする方法も有効です。一般的なカッターでは厚みのある発泡スチロールを切るのは難しいため、できれば太めのカッターを使いましょう。
太めのカッターはホームセンターなどに売られており、段ボールも切れるタイプもあるので、家庭で1本持っておくと重宝します。
カットする際は発泡スチロールを袋に入れて、袋の中で切るようにしましょう。削りくずが散乱して床に散らばることもありません。
熱で発泡スチロールをカットする「スチロールカッター」を利用する方法もあります。一般的なカッターに比べて素早くカットできて、熱で溶かすので細かい削りくずが散乱することもありません。
業者が使うような本格的なものは、10,000円を超える場合もありますが、インターネットで2,000~3,000円程度で販売されています。
日常的に発泡スチロールを捨てることが多い人は、この機会に導入してみるとよいでしょう。
発泡スチロールの種類は、大きく分けて「EPS」「PSP」「XSP」の3つがあり、それぞれ次のような特徴を持っています。
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種類によってさまざまな用途に使われており、見た目は似通っていますが、物質的には異なっているものもあり、分別回収されています。
引越しや移転にともなって発泡スチロールを捨てるのであれば、不用品回収業者にまとめて引き取ってもらうこともできます。他の不用品とまとめて処分できるので便利です。
業者が運搬から処分まで担当してくれるので、ゴミ出しのために細かく切り分ける必要もなく手間が省けます。
ただし基本的に「発泡スチロールのサイズが粗大ごみに当たる場合」のみ対応してもらえると考えておきましょう。自治体で回収できるゴミには対応していない回収業者が多いためです。
また不用品回収は「発泡スチロールだけを引き取ってほしい場合」には向いていません。そもそも対応してもらえない可能性が高いうえ、数千円の費用がかかってしまいます。
信頼できる業者かどうか判断するには、インターネット上での評判をチェックするのに加えて、自治体から許可を得ている業者であるかも確認しましょう。
家庭の不用品を回収する業者は、必ず自治体から「一般廃棄物収集運搬業」の許可を取得していなければいけません。
この許可を提示できない業者は違法業者の可能性が高いため、自治体のウェブサイトなどを確認して許可を得ているか確認しましょう。
業者名が確認できない場合は、依頼しない方が安心です。依頼して問題ないか迷った場合は、管轄の自治体に問い合わせて確認してみることをおすすめします。
不用品の回収を業者に依頼するときに、業者の評判をよく確認せずに依頼してしまうと、見積もりに記載されていない高額な料金を請求されたり、回収した発泡スチロールを不法投棄されたりする可能性があるので注意しましょう。
いわゆる悪徳業者には、実際に不用品の回収で被害に遭った人が消費生活センターやインターネット上で相談するケースは少なくありません。
悪徳業者に依頼しないようにするためにも、複数の業者に見積依頼を出すとともに、それぞれの業者の評判をよく確認しておきましょう。
評判の悪い業者を選ばないためには口コミを参考にすることで、問題のある業者を選択肢から外せるようになります。信頼できる業者かどうか、しっかりと見極めてから依頼することが大事です。
悪徳業者を避け、信頼できる不用品回収業者を見つけるためには、3~5社の事業者から見積もりをとって以下の3点を比較することが大切です。
複数の事業者を比べることで、相場から大きく外れる金額を提示する事業者や、利用者からの評判がよくない事業者を見分けられます。
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