タンクレストイレにリフォームしたい！費用相場やおすすめ製品を紹介

タンクレストイレは、機能性とデザイン性を両立した魅力的なトイレです。この記事では、そんなタンクレストイレの概要やメリット、デメリット、リフォーム費用について解説します。

また優良業者と出会うための見積もりの取り方も詳しくお伝えします。

タンクレストイレの仕組みとメリット

タンクレストイレは近年多くの家庭で採用されています。ここではタンクレストイレの仕組みやメリットについて詳しく解説します。

タンクレストイレの仕組み

タンクレストイレとは、水をためるタンクがないタイプを指します。タンクがない分、見た目はかなりスッキリとした印象です。

従来のタンク付きトイレは水道水を一時的にタンクへ貯水し、その水で洗浄していました。一方のタンクレストイレは水道と直結しており、水道管からの直接の水圧で水が流れる仕組みです。そのため少ない水量で洗浄され、連続で流すこともできます。

便器と便座が一体になっており、標準装備でウォシュレットや節水機能がついているのも特徴です。

以下のような人はタンクレストイレがオススメです。

• 機能性重視の人
• お掃除を楽しみたい人
• デザインや見た目にこだわる人
• トイレスペースをスッキリさせたい人
• 節水したい人
• 介護が必要な人

タンクレストイレのメリット

タンクレストイレのメリットは以下の3つがあります。

• 節約効果が高い
• 手入れがしやすい
• 本体がコンパクトでおしゃれ

メリット①節約効果が高い

タンクレストイレは1回で流す水の量が少なくて済むため、節水効果があります。タンクつきトイレで1回の洗浄に使われる水の量が約10〜13Lなのに対し、タンクレストイレは3〜4L程度とおよそ3分の1の量で済むのです。年間の水道代に換算すると、約15,000円安くなります。

メリット②手入れがしやすい

タンクレストイレは汚れにくい設計で作られています。例えばパナソニックの「アラウーノ」は、水面に泡のクッションで飛び跳ね汚れを防止します。TOTOの「ネオレスト」は、除菌水で黒ずみを抑制する機能が付いています。

また汚れ防止として、素材や形状にこだわった商品が多いのも嬉しいポイントです。表面の凹凸が少なく、メーカーごとに汚れにくい素材や拭き取りやすい形状が取り入れられています。

さらに便器と便座は一体化しているため、従来は大変だった継ぎ目の汚れを掃除する必要もありません。

メリット③本体がコンパクトでおしゃれ

タンクレストイレはタンク付きトイレよりもコンパクトです。10cmほどの奥行きがカットされているうえ、背も低めの構造となっています。

トイレのスペースをあまりとりたくない人、狭いスペースでリフォームを検討している人などにはもってこいです。

またデザイン性が高くおしゃれな点も魅力です。メーカーによってデザインが異なるため、さまざまな商品から好みのものを選ぶ楽しみも味わえます。壁紙などにこだわり、スペースごとおしゃれにレイアウトするのもよいでしょう。

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タンクレストイレのデメリット

タンクレストイレにはメリットが豊富にある一方で、以下のようなデメリットも存在します。タンクレストイレを検討している人は、導入の判断材料として事前に確認しておきましょう。

• 最低限必要な水圧が設けられている
• 手を洗う場所の設置が必要
• 部品の交換ができない
• 停電時は使えない

最低限必要な水圧が設けられている

タンクレストイレは水道管から直接水を流す仕組みになっています。そのため水圧が弱いと、洗浄の調子が悪くなったり詰まったりする可能性があります。

水圧が低くタンクレストイレの設置が難しいケースは以下です。

• 築年数25年以上の住宅(古い配管を使用している家)
• 高層マンションや2階以上の高所
• 井戸水を利用している住宅

タンクレストイレを検討している方は、「製品の最低限必要な水圧」と「自宅の水圧」の2つを必ずチェックしておきましょう。自宅の水圧を確認するときは、以下の方法を試してみてください。4L以上の水がバケツに入っていることを確認できれば、タンクレストイレの設置は可能です。

手を洗う場所の設置が必要

タンクレストイレはタンクがない分、手洗い器がついていません。トイレの中に手洗いを設置したい場合は、別途で手洗い場を作る必要があります。スッキリさせたいと思って替えても、手洗い場の設置で逆に狭くなることもあるので注意してください。

手洗い器の設置にかかる費用は、手洗い器の種類や工事内容によって変わります。本体価格に約4〜10万円、設置工事費に約3万円、配管工事費に約3万円かかるのが相場です。工期は1〜3日、長くて10日程度見ておくとよいでしょう。

部品の交換ができない

もし故障してしまった場合には、便座やウォシュレットなどの部品交換ができない点に注意しましょう。タンクレストイレはウォシュレットと便座が一体になっているため、便器全体での交換が必要です。

一部の部品のみの劣化であっても、メーカーに修理・交換を依頼しなければなりません。タンクレストイレの寿命は10年程度と言われています。「便器はきれいなのに、一部の劣化で全部を取り替えなければならなくなった」「部品の交換だけで十分なのに、修理・交換費用がかさんだ」というケースがよく見られます。

タンクレストイレの修理・交換費用の相場は以下の通りです。

寿命や修理・交換のコストが気になる方は、タンクつきトイレを選ぶことをオススメします。

停電時は使えない

タンクレストイレの洗浄やふたの開け閉めは電気バルブによって行われてます。そのため停電時は使うことができません。バケツで水を流し込んだり、手動レバーを引いて水を流したりする必要があります。

オプションで停電時も手動洗浄機能を付けられる場合も、普段とは異なる使い方になる点は要注意です。

一方タンク式トイレは停電時であっても、いつも通り使用できる点で安心です。

タンクレストイレのリフォーム費用相場

タンクレストイレのリフォーム費用は、本体価格と工事費用の2つを考慮しましょう。

タンクレストイレは、タンク付きトイレよりも本体価格が高めです。少なくとも10万円程度はかかり、機能によっては20〜40万円程度のものもあります。

工事費用は現在使用しているトイレの種類で大きく変わります。既存のトイレが洋式の場合、10〜15万円が相場です。既存のトイレが和式の場合は約25〜30万円と、さらに高くなります。工事費用には出張費や取り付け工事費、既存のトイレの撤去費、廃棄処分費が含まれます。

手洗い器を設置する場合は、さらに費用がかかる点に注意してください。本体価格に約4〜10万円、設置工事費に約3万円、配管工事費に約3万円かかるのが相場です。

バリアフリー化や省エネルギーを目的としたリフォームであれば、補助金が支給される可能性もあります。適用条件や補助金でまかなえる金額について、詳しくは以下の記事も参考にしてみてください。

オススメのタンクレストイレ

オススメのタンクレストイレをメーカー別に3つ紹介します。それぞれの特徴や機能について詳しく解説するので、参考にしてみてくださいね。

【品質を追求したいなら】TOTO「ネオレストシリーズ」

TOTOのネオレストシリーズは、きれいにトレイを使い続けたい方におすすめの機能が満載です。価格帯は3つの中で最も高いですが、その分品質に優れています。汚れや臭いに反応して洗浄や脱臭、除菌などを自動で行う「きれいサイクル」機能は必見です。

またTOTO開発の縁無しデザインで、汚れが付きにくいうえに掃除の手間も省けてラクチンです。「トルネード洗浄」は節水効果が高く、お財布に優しいのもうれしいポイント。

ネオレストシリーズは大きく4つのタイプに分けられます。やや大型なAHタイプ、よりコンパクトなRHタイプ、機能がシンプルなDHタイプ、最新モデルのNXタイプがあります。スペースや好みの機能、予算などに応じて選ぶとよいでしょう。

【デザインにこだわるなら】リクシル「サティスシリーズ」

デザインにこだわりたい方にオススメなのが、リクシルのサティスシリーズです。コンパクトなデザインで、トイレ空間をスッキリさせることができます。インテリアリモコンも選べるため、本体だけでなく細部までデザインを統一させることも可能です。

またきれいなトイレを維持するためのこだわりも詰まっています。防汚便器の「アクアセラミック」や強力な水流の「パワーストリーミング洗浄」が採用されており、お手入れの負担を軽減してくれます。

さらにサティスシリーズは座り心地も抜群です。トイレの中では異質な四角形の「ワイドスクエア便座」は、トイレ時間をより快適にしてくれます。

【価格が気になるなら】パナソニック「アウラーノシリーズ」

パナソニックの「アラウーノシリーズ」は、長期間きれいな状態を保ちやすいです。陶器ではなく汚れをはじく有機ガラス系新素材を採用し、水垢への耐性が高くなっています。

他の2つと最も異なるポイントが、使用中に汚れ対策ができることです。中でも汚れを防ぐ独自の「トリプル汚れガード」は必見。男性使用時の飛び跳ねによる汚れを防ぐ「ハネガード」をはじめ、便座の前の汚れを抑制する「タレガード」、温水洗浄機能を使用時の汚れを防止する「モレガード」が搭載されています。

リフォームに最適な点も大きな特徴です。陶器の未使用により、重量が軽く配管が床でも壁でも対応できるため、1日で工事が済みます。便器の高さ変更やアームレストの設置などのオプションもあるため、バリアフリーリフォームを検討している方にもオススメです。

リフォーム業者を選ぶときのポイント

トイレのリフォームは専門の業者へ依頼する必要があります。リフォーム業者を選ぶときは以下の2点に気をつけましょう

• 一括見積もりで複数者を比較する
• 価格とアフターフォローの有無をチェックする

一括見積もりで複数社を比較する

リフォームを検討する場合には、必ず複数の業者を比較検討したうえで、適正価格を提示している優良業者を選別しましょう。

業者登録者数が日本最大級のミツモアなら、最短2分でトイレリフォームの依頼が可能です。最大5人の専門業者に一括で見積もりを依頼でき、安心して工事を依頼できます。

見積書が届いたら、依頼した内容が網羅されているかチェックしましょう。商品名や品番を確認し、希望の商品や必要事項が含まれていることを確認します。業者によっては、特定のメーカーの商品を安く仕入れられることがあるため、事前に調べておくとよいでしょう。

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価格とアフターフォローの有無をチェックする

まずは、依頼する業者が国土交通省の建設業許可を受けているのかを確認しましょう。もし複数の業者を比較したときに、ずば抜けて安かったり高かったりする場合は要注意です。持っている許可証や資格に加えて、どこまで含まれている費用なのかを確認します。

アフタービスの充実度も大切なポイントです。土日祝日や夜間に対応していると、緊急事態にもすぐに対応してもらいやすいでしょう。さらに工事の不具合によるトラブルに対応している業者は、より信頼度が高くなります。

タンクレストイレでおしゃれ空間を実現

タンクレストイレはタンクに貯水する従来のトイレとは異なる水道直結型です。コンパクトでおしゃれなつくりになっており、トイレのスペースをあまりとりたくない方にオススメです。

もしリフォームを依頼する場合には、相見積もりをとります。適正価格を判断しやすく、優良業者と出会いやすいです。見積もりの内容に依頼通りの内容や商品が反映されているかどうかもチェックしましょう。

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