確定申告時の納税は、税務署や郵便局で行うのが一般的です。しかし納税額が少額ならばコンビニで納税できるのは、ご存知でしょうか。本記事では、便利な確定申告のコンビニ納付の条件や、方法についてご紹介します。
確定申告時にコンビニ納税する方法とは
「納税に行きたいけど、平日は仕事で税務署や郵便局に行けない」
そんな方にはとても便利な、確定申告のコンビニ納付。納税額の条件や、実際にコンビニ納付書を入手して納税する方法をご説明します。
確定申告の納税額が30万円以内なら「コンビニ納税」が可能
確定申告した所得税を納税するには、以下のような方法があります。
- 税務署の窓口で納税
- 税務署へ申告書を郵送
- 郵便局で納税
- クレジットカード納税
- e-Tax
そして、上記以外の納税方法として、今回ご紹介するのが「コンビニ納税」です。確定申告する所得税額が「30万円以内」であれば、コンビニエンスストアでの納付が認められています。
税務署や郵便局で納税するには、それぞれの営業時間(郵便局は平日9:00~17:00、税務署は平日8:30~17:00)に行かなければなりません。クレジットカード納税は手数料がかかりますし、e-Taxは事前の申請やマイナンバーカードが必要という手間があります。
納税額が30万円以内の方ならコンビニ納税を利用すれば、手数料なしで24時間納税可能ですのでおすすめです。なお、所得税以外にも全ての税金でコンビニ納税が可能となっています。
コンビニ申告には、税務署で発行される「バーコード付き納付書」の受け取り、または自宅でQRコードの作成が必要です。
税務署でバーコード付き納付書を発行してもらう方法
確定申告の会場(税務署など)で必要書類を提出しして税額を確定させると、納付書が発行されますが、この納付書ではコンビニ納付はできません。
税務署でバーコード付き納付書を受け取る
税務署に行って、納税額が30万円以内なのでコンビニ納付したい旨を伝えると、バーコード付き納付書を発行してくれます。
コンビニ納税用バーコード付き納付書
以下がコンビニ納税用のバーコード付き納付書の見本です。既に必要事項は記載されているので、納税者が記入する項目はありません。
コンビニへ納付書を持って行き、現金で納税する
バーコード付き納付書を入手したら、いよいよコンビニで納税です。コンビニ納税が出来るコンビニエンスストアは下記の国税庁のHPをご参照ください。
なお、コンビニ納税は現金のみです。クレジットカードによる支払いはできませんのでご注意を。
自宅でコンビニ納付用のQRコードをDLする方法
時間を選ばずに納税できる、便利なコンビニ納税。2019年1月からは納付用のQRコードをダウンロードできるようになったので、税務署へ行ってバーコード付き納付書を交付してもらう必要がなくなりました。
コンビニ納付用QRコードを作成する
納付用QRコードは「確定申告書等作成コーナー」「コンビニ納付用QRコード作成専用画面」「e-Tax」のいずれかで作成可能です。
「確定申告書等作成コーナー」では、納税額が30万円以内だと「住所・氏名等入力」画面で「納付用QRコードを作成する」にチェックすれば作成できます。
「コンビニ納付用QRコード作成専用画面」では、住所、氏名、納付先税務署、納税額といった項目を入力の上「次へ」を押しましょう。内容を確認の上、「QRコードを作成」を押せば完了です。
「e-Tax」では、電子申告後にメッセージボックスに納付区分番号通知が届きます。納税額が30万円以内だと「QRコード作成」を選択できるので、そこで内容を確認の上「帳票表示」のボタンを押すとQRコードが作成されます。用QRコードが作成
QRコードをコンビニのキオスク端末に読み込ませる
作成したQRコードをパソコンから印刷、またはスマホやタブレットで画像を保存します。このQRコードをコンビニに設置してある「キオスク端末」に読み込ませて、バーコード付き納付書を発行しましょう。
ファミリーマートの場合は「マルチコピー機(旧Famiポート端末)」、ローソンの場合は「Loppi(ロッピー)」がキオスク端末にあたります。
現金で納税する
納付書を入手したら、レジに持って行って支払いを行います。支払いは現金のみです。
確定申告で所得が30万円以内になりそうな方は、コンビニ納税を利用してみてくださいね。