網戸には様々な種類があり、取り付ける箇所や、期待する効果にしたがって選ぶ必要があります。
ライフスタイルや設置場所にフィットする網戸を見つけるために、種類ごとの特徴を把握しておきましょう。
この記事では「形状」「素材」「機能」といった3項目に着目して、網戸の種類を紹介します。
ぜひ網戸選びの参考にしてください。
網戸の形状を紹介!設置場所・用途に合わせて選ぶ
網戸の形状は様々なタイプがあり、設置場所や用途に合わせて最適な種類のものを選びます。
使われる場所別に網戸の形を紹介します。
窓に使われる網戸
窓に使われる代表的な網戸としては「パネルタイプ(引き違い)」と「ロール式」の2つが挙げられます。
パネルタイプ(引き違い)は、横にスライドして開けたり閉めたりする、もっともスタンダードなタイプの網戸です。
ホームセンターなどですぐに入手できる上に、簡単に取り付けができます。
近年は枠を固定したままネット部分だけを外せる「カートリッジタイプ」もあり、このタイプは日々のお手入れがラクラクです。
ロール式の網戸は、巻き取って収納できる網戸です。横に巻き取るタイプと、縦に巻き取るタイプの両方あり、キッチンの窓などに多用されます。
すっきりとまとまった外観を維持できます。パネルタイプに対応していないインテリア窓にも取り付けられるのが強みです。
玄関などの出入り口に使われる網戸
玄関や勝手口などの出入り口に向いている網戸は、おもに「アコーディオン(プリーツ)タイプ」と「折戸式」の2つ。
アコーディオン(プリーツ)タイプは、その名の通りアコーディオンのように素早く折りたためる網戸です。
開け閉めがラクなので出入りが多い玄関に向いています。またテラスなどで景観を楽しみたいときにも、収納できるので便利です。
ただし膨らむとすき間ができてしまうため、風が強い場所での使用には向いていません。
折戸式タイプは、浴室の折戸のように二つに折りたためる網戸です。
開閉の動作が少なくスムーズに出入りできます。風を取り入れるためのルーバーが付いており、換気効果があるのもうれしいポイントです。
網戸ネットに使われる素材の種類を紹介!
網戸に使われるネットは、素材によって性能や強度が異なります。
求める機能・強度に合った種類を選んで、快適な住環境をかなえましょう。
代表的な4種類の素材が持つ特徴を紹介します。
軽量で安価な「ポリプロピレン」
網戸のネットに最もよく使われている素材は、通称「PP」とも呼ばれる合成樹脂「ポリプロピレン」です。
プロピレンという原料で作られていて軽量なのが特徴で、他の種類よりも安く手に入ります。
熱に強く、弾力性の高いネットに仕上がる素材です。カッターなどを使って簡単に切れるため、自力での張り替えも難しくありません。
ただし太陽光の影響を受けやすく、耐用年数は5〜10年と他の素材に比べてやや短めです。
ペットがいる家におすすめ「ポリエステル」
犬や猫がネットを破ってしまわないか心配なら、合成繊維でできた「ポリエステル」の網戸がおすすめです。
ポリプロピレンよりもやや強度に優れています。ひとつひとつの線が太くて頑丈なのが特徴で、ペットが引っかいても破れにくいのが特徴。
弾力性にも優れていて厚みもあり、耐久性のある素材です。ただし価格も、ポリプロピレンの網戸よりやや高くつきます。
熱に強い「グラスファイバー」
ガラス繊維と塩化ビニルでできた「グラスファイバー」は、タバコの火でも穴が開かないほどの高い耐熱性を誇ります。
紫外線にも強く劣化しづらいため、日光が強く当たる部屋や、火気を扱うキッチンでの利用にぴったりです。
ほつれや巻きぐせ・たるみが付きにくい性質を持っており、スムーズに張り替えができるのも大きなメリットといえるでしょう。
強度はポリエステルの2倍といわれるほど耐久性に優れ、デザインも洗練されているため海外では特に人気が高いネットです。
耐久性に優れた「ステンレス」
耐久性や強度にこだわるなら、鉄やクロム・ニッケルで作られた合金「ステンレス」の網戸をおすすめします。
耐用年数はポリプロピレンよりも2〜3倍長い15〜20年です。
汚れが付きにくくサビに強いため、メンテナンスも最小限で問題ありません。
風通しがよく快適に過ごせるのもうれしいポイントです。
破れにくく頑丈なので、防犯面やペット対策として導入するのもひとつの手でしょう。
長くもつ分だけ他の素材と比べて価格が高く、流通数は少なめなのが難点です。
網戸の機能・性能をチェック!
網戸を選ぶとき、機能面にかかわるポイントは「メッシュ数」と「ネットの色」です。
メッシュ数とは「網目の大きさ」のことで、防虫効果にかかわります。
またネットの色によって「目隠し効果」と「景色の透明度」に変化があります。
以下で、それぞれ詳しく見ていきましょう。
ネットのメッシュ数で防虫効果が変わる
網戸に使われるネットは、「メッシュ」と呼ばれる「網目の大きさ」によって種類が分かれます。
おおよそ0.64〜1.15mmまでのサイズが一般的で、どのサイズを選ぶかで防虫効果が変わるのです。
例えば18メッシュ(1.15mm)のように網目の大きいと、コバエなどの小さな虫が侵入してしまうことに。ちなみにコバエは1mm程度のサイズです。
防虫効果を徹底して高めたいなら、24メッシュ(0.84mm)以上に網目が小さい網戸がおすすめです。
ただし網目が小さい網戸は、気密性が高まるため換気効果が下がります。日光が入りにくくなって部屋が暗くなりやすいというデメリットも考慮しましょう。
ネットの色で目隠し効果・透明度が変わる
ネットの色で、「景色の透明度」「目隠し効果」などの機能性が変わります。
黒色の網戸で、景色の透明度アップ!
夏などに窓を開けていると、網戸が邪魔で景色が見えづらくなることがあります。
しかし「ネットの色」によって、網戸を通して見る景色の透明度を変えることができます。
透明度が最も高いのは、黒色のネットを使った網戸です。室内からの景観がよくなるため、外の景色を楽しみたい人におすすめ。
ただし外からも、部屋の中が見えやすくなってしまいます。そのため通行人が多い道路などに面している窓では、デメリットになることも。
またホコリなどがつくと、白い汚れが目立ちます。そのため小まめなメンテナンスが欠かせません。
グレー系の網戸で「目隠し効果」を発揮!
人通りが多い場所だと、部屋の中が透けて見えないか、心配になりますよね。
その場合はグレー系の網戸にすれば、光を多く反射させるので、外から部屋が見えづらくなる「目隠し効果」を発揮できます。
ただし黒系と比べて網戸が目立ちやすく、デザイン性を重視したいときや、外の景色をクリアに見たいときには向きません。
ちなみに現在は、室外側と室内側とで色が異なる網戸も登場しています。たとえば外はグレー、内側はブラックにすると、網戸の機能を高めることができるかもしれません。
ライフスタイルに合った網戸を見つけよう
網戸の種類について「形状」「素材」「機能」を軸に紹介してきました。
窓と玄関のどちらに設置するかによって、適した形状が変わります。
頻繁に開け閉めをする場合には、できるだけスムーズな動作の網戸を選ぶのがポイントです。
また網戸のネットは、素材によって予算や耐久性が異なるため、何を重視するかによって最適な選択は異なります。
メッシュ(網目の大きさ)や色も、機能を高めるために重要です。
求める性能・強度に応じて、ライフスタイルに合う理想的な網戸を見つけましょう。
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