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網戸を張り替える手順を解説!必要な道具や知っておきたい注意点も

最終更新日: 2023年03月01日

網戸をしっかりと閉めているのに、虫が入ってきて困っていませんか?網戸を張り替える手順を、初めての人にもわかりやすく解説します。自力でやるのが難しいときは、業者に頼る方法もあります。業者の選び方や料金相場も見ていきましょう。

網戸ネットの張り替えに必要な道具

まずは網戸の張り替えに必要な道具を解説します。道具の多くはホームセンターだけでなく、100円ショップでも入手できます。一般的にはホームセンターの方が品質はよいので、予算やどれだけ長く使いたいかに合わせて、選ぶとよいでしょう。

網戸ネット関連の道具

網戸ネットの張り替えに必要な道具は、以下の3つです

  • 網戸ネット
  • 網を押さえるためのゴム(押さえゴム)
  • 網押しローラー

網戸ネットは、大きめのサイズを選ぶとよいでしょう。大きい場合はカットできますが、小さすぎると張り替えができないためです。

押さえゴムとは、ネットと枠を固定するためのパーツのことを指します。網戸のフレームによって、太さが異なるので注意しましょう。

網押しローラーはネットと押さえゴムをフレームに押し込み、固定する道具です。これらの道具は、いずれも100円ショップでも購入できます。

カット・取りつけ用の道具

ネットのカットや、取りつけに必要な道具は以下の通りです。ほとんどの家庭では、すでにあるものが多いでしょう。

  • はさみ
  • カッター
  • プラスドライバー
  • クリップまたは洗濯ばさみ
  • 千枚通しまたはマイナスドライバー

はさみ・カッターは余分なパーツのカットや、仕上げに網をカットするときに使います。プラスドライバーは外れ止めのネジを取るときに必要です。

張り替えの際、ネットを固定するためのクリップや、洗濯ばさみがあると便利です。古いネットを外す際には、千枚通しかマイナスドライバーがあると、押さえゴムをスムーズに外せます。

網戸の掃除・保管用の道具

網戸を張り替えるときは、掃除も一緒に済ませるのがおすすめです。掃除をする際に必要な道具は、以下の通りです。

  • 汚れてもよい毛布かレジャーシート、古新聞
  • 歯ブラシ
  • ぞうきんや不要なタオル

毛布やレジャーシート、古新聞は網戸の下に敷きます。床や畳が傷つかないように、毛布かレジャーシートと、古新聞を一緒に敷くか、古新聞を厚めに敷くのがポイントです。掃除中に出たほこりやゴミを、まとめて捨てられるというメリットもあります。

歯ブラシは、古いネットを外したときに溝を掃除するために使います。歯ブラシで汚れをかき出したら、濡れたぞうきんやタオルで拭いて仕上げましょう。

網戸ネットと押さえゴムの選び方

網戸の張り替えで重要なのは、網戸ネットと押さえゴム選びです。それぞれ、失敗しないための選び方を解説します。

網目のサイズを確認

網戸ネットは、網目の細かさによっていくつかのサイズに分かれています。「○○(数字)メッシュ」または「○○(数字)#」と表記され、以下の5種類が主流です

  • 18
  • 20
  • 24
  • 30
  • 40

数字が大きいほど、網目が細かいことを意味します。小さい虫の侵入を防ぐのであれば、24メッシュ以上が望ましいでしょう。網目は細かくなるほど虫の侵入を防ぎやすくなりますが、その分通気性が悪くなってしまうので、バランスを見ることが重要です。

なお上記の数字は、1インチ(約2.54cm)あたりに、網目がいくつあるかを表しています。

希望する生活に合わせた色・素材

ネットの色は、グレー・黒・白・マジックネットが主流です

グレーが最も一般的で、適度に外からの視線を遮りつつ、中からも外が見えにくくなっています。黒色は光を吸収するため、外からも中からも視認性が高くなるのが特徴です。反対に白色は光を反射するため、外からは見えにくい代わりに、中からも外が見えにくくなります。

マジックネットは室内側が黒、外側が銀色になっているタイプで、外から見えにくくしつつも、中からは見えやすくなる優れものです。ただしその分値段が高いのがネックです。

素材については、ポリプロピレンが最も一般的でしょう。加工しやすく、安価なのが特徴です。他には強度の高いポリエステルや、さらに頑丈なグラスファイバーがありますが、ポリプロピレンよりも値段は高くなります。

押さえゴムの太さをチェック

押さえゴムは、網戸のフレームによって太さが異なります。買い出しに行く際は、事前にサイズを把握しておきましょう。直径3.5mm・4.5mm・5.5mmが主な太さです。フレームやサッシの太さとは異なるため、既に使われている押さえゴムの直径を、測るようにしてください。

ゴムの太さを測る際は網戸を外し、端の部分を外して測るとよいでしょう。不安であれば、外したゴムをホームセンターへ持っていくという手もあります。ゴムの太さが規格と合わない場合は、経年劣化で痩せている可能性があるので、少し太めのものを買うのが無難です。

自分で網戸ネットを張り替える手順

準備ができたら、いよいよ網戸を張り替えていきましょう。網戸の張り替え手順をステップごとに解説します。

網戸を取り外す

日本で最も一般的なのは、2枚以上の窓をスライドさせて開閉する、引き違い(スライド式)窓です。引き違い窓には、外れ止めという網戸を外れにくくするパーツがつけられています。外れ止めのネジを緩めてからスライドさせれば、少し網戸を持ち上げるだけで、簡単に外れるでしょう。

縦または横に突き出すように開閉する、滑り出し窓の場合は、窓を閉めたあと、上下にある外れ止めをスライドさせれば網戸が外れます。内開き窓の場合は、窓を開けた状態で左右にある外れ止めをスライドさせれば、そのまま内側に引くだけで外せるでしょう。

網戸が外れないときのよくある原因は、フレームの歪みです。中央が歪んでいるケースが多いため、一度網戸を端に寄せてから持ち上げると外れやすくなります。汚れのつまりも考えられるため、フレームを掃除するのも有効です

古い網戸ネットを外してフレームを掃除

網戸を毛布や古新聞の上に置いたら、古いネットを取り外します。押さえゴムのつなぎ目部分を探し、千枚通しかマイナスドライバーを使って引っ張り出しましょう。

ネットが外れたら、フレームの溝部分を歯ブラシで掃除します。汚れが強い場合は、濡れぞうきんで拭いた方がスムーズに汚れを落とせるでしょう。他にも汚れが溜まっている部分があれば、この機会に掃除するのがおすすめです。

フレームの歪みが気になる場合は、そのまま処分して新しいものを買うという手もあります。フレームの寿命はおよそ10年なので、10年以上使用しているなら買い替えを検討しましょう。

フレームに合わせて新しい網戸ネットを切る

フレームに網戸ネットを合わせ、クリップや洗濯ばさみで固定します。ネットが大きい場合はぴったりよりも、四方に5cmほど余裕を持たせて切るのがポイントです。

余裕を持たせる理由は、押さえゴムをはめる際に、網戸ネットの一部も一緒に埋め込まれるからです。微調整は張り終わってからでもできるので、まずはおおざっぱにカットして問題ありません。

はさみやカッターの切れ味が悪いと、切れ目がガタガタになってしまったり、何度も同じ部分を切る必要があったりします。手間が増えてしまうため、事前に研いで切れ味をよくしておくとスムーズです。

押さえゴムをはめて余分な部分を切る

最後にローラーを使って、押さえゴムを押し込んでいきましょう。端から始めるのではなく、一辺の真ん中から始めると長さの調節がしやすくなります。

角はローラーの突起部分を使って、直角にはめることを意識しましょう。たるみが出たときは、一度ゴムを外して張り直します。

網戸ネットを張り終わったら、余分な部分をカットします。はみ出た部分から網がほつれてしまうので、カッターを使って余白が出ないように丁寧に切りましょう。

どうしてもうまく切れない場合は、網戸ネット専用のカッターを使うのも手です。専用のカッターを使えば、フレームに沿って滑らせるだけで簡単にカットできます。

自分で網戸ネットを張り替えるときの注意点

DIYで網戸を張り替えるときの注意点を解説します。事前にどのような点に注意すべきか把握し、作業に役立てましょう。

賃貸物件の場合は事前確認が大切

賃貸物件に住んでいる場合は、勝手に網戸を張り替えないよう注意しましょう。賃貸物件はオーナーの所有物のため、原則入居者が設備を勝手に変えてはいけません。

まずは物件の契約書を確認し、網戸が設備か消耗品どちらの扱いかを確認しましょう。消耗品であれば、基本的に自分で交換して問題ありません。しかし設備品であれば、大家または管理会社への確認が必要です。

網戸は消耗品として扱われるケースが多いものの、設備品の網戸を勝手に交換すると、トラブルの元になりかねません。自己判断での張り替えは避けるのが無難です。

見た目を完璧に仕上げるのは難しい

DIY初心者の場合、必ずしもきれいな見た目に仕上がるとは限りません

もし網戸ネットをカットする前にたるみがわかった場合は、そのままやり直しができます。

しかしすでに網戸ネットをある程度切ってしまっている場合は、新しくネットを買い直さないといけないこともあります。DIYに慣れていない人や、出来上がりが心配な人は、自分で交換するのは避けた方がよいかもしれません。

押さえゴムの太さや網戸ネットの目の細かさなど、選ぶ際に気を付けるポイントも多く、張り替えるのが億劫になる人もいるはずです。業者に見積もりを依頼してスケジュールを合わせる方が、スムーズかつ簡単な可能性もあるため、検討してみてはいかがでしょうか。

自信がない場合は業者への依頼がおすすめ

素人が網戸の張り替えをすると、失敗したりきれいに仕上がらなかったりする可能性があります。そんなときは、業者に任せるのがおすすめです。業者に依頼する際の料金相場や、選ぶときのポイントを解説します。

費用の相場は2,000~5,000円ほど

網戸の張り替えを業者に頼む場合の料金相場は、幅90cmで高さが180cmの一般的な素材を使用したときで2,000~5,000円程度です。業者に依頼する方法には、持ち込みと出張の2つがあります。

持ち込みは店舗まで自分で網戸を持っていく方法で、出張は業者が自宅まで来て直接作業をしてもらう方法です。業者の交通費がかからない分、相場よりも少し安い2,000~4,000円ほどで依頼できます。

しかし出張してもらったとしても、5,000円ほどに収まるケースがほとんどです。道具をそろえる費用や、張り替えの手間、失敗するリスクを考えると、業者に依頼する方が安心と言えるでしょう。

網戸の張り替え・修理の相場

19,500

標準相場

12,700

リーズナブル

43,400

プレミアム

業者選びのポイント

網戸の張り替え業者を選ぶときは、以下の点に注目しましょう。

  • 対応の早さ
  • 口コミや実績の数
  • 見積もり金額

状態の悪い網戸を放置するとどんどん虫が入ってきてしまうため、対応の早さは要チェックです。具体的には自宅が対応エリアかどうかを確認します。

また優良な業者かどうかを確認する際、利用者の口コミは大きな判断基準になります。網戸の張り替えを得意としているか、どのくらいの実績があるかもホームページなどで確認しましょう。

料金が適切かどうかは、1社だけの見積もりを見ただけではわかりません。複数社から見積もりを取ることで、割高かどうかを判断できます。極端に安いところは品質に不安があるため、相場よりも少しお得なところを選ぶとよいでしょう。

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網戸の張り替えは、ホームセンターや100円ショップで売っている道具を使って自分でもできます。しかし慣れていないと、失敗する可能性もあるため、業者に依頼するのが確実です

相見積もりを取るなら、ミツモアがおすすめです。1分で終わる簡単な質問に答えるだけで、最大5社に対して相見積もりを依頼できます。それぞれの業者は、数多くの口コミで品質を判断できるので安心です。

業者とのやりとりもミツモア上で完結できるため、網戸の張り替え業者を探している人はぜひ利用してみてください。

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