「夏の暑い時期、窓を開けたいけれど虫が入ってくるのが心配」「防犯対策として設置したい」など、玄関網戸を後付けしたいと考えている方もいるのではないでしょうか。
玄関網戸は、虫の侵入を防いだり、プライバシーの保護に役立ったりと多くのメリットがあります。
一方で、設置場所やサイズ、マンションにお住いの場合は取り付け自体が可能かなど、注意点もあります。
値段は、種類、サイズ、機能、メーカーによって様々ですが、3,000円〜20,000円程度が目安と言われていますが、どのように選ぶべきか悩みますよね。
この記事では、玄関網戸を後付けする方法に加え、費用や注意点、マンションでも設置可能かなどを紹介します。
なお、玄関網戸を後付けするときは、プロの力を借りることも検討してみてください。
専門家に費用などを見積もりしてもらうことで、より快適な住まいを手に入れることができます。
後付けする前に:玄関網戸の必要性やメリット
虫の侵入やプライバシーの保護などに便利なアイテムが玄関網戸です。
近年では、DIY初心者でも簡単に取り付けられる製品が増えており、賃貸住宅にお住まいの方でも気軽に設置することができます。
玄関網戸を設置するメリットは、主に以下です。
- 涼しく快適な空間を作る
- 虫の侵入を防ぐ
- 視線を遮り、プライバシーを守るのに役立つ
- 小さな子どもやペットの飛び出しを防ぐ
- 防犯対策にも役立つ
特に暑い夏は、網戸がなければ虫が侵入してきたり、換気がしにくかったりする懸念があります。
しかし、玄関網戸があれば、虫が侵入してくる心配も少なく、外の風を取り込むことができます。風通しが良くなれば、湿気やカビの発生を防ぎ、快適な室内環境の維持にもつながるため、快適に暮らすためには必要なアイテムなのです。
玄関網戸を後付けする際の費用
玄関網戸を後付けする場合の費用は、種類やサイズなどによって大きく異なります。
一般的な費用は以下の通りです。
本体価格 | マグネット式網戸 | 3,000~10,000円 |
---|---|---|
レール式網戸 | 8,000円~20,000円 | |
ロール式網戸 | 3,000円~15,000円 | |
中折(折り畳み式)網戸 | 5,000円~15,000円 | |
設置工事費 | 約10,000~30,000円
※遠方の場合は別途出張費、その他諸経費など作業費がかかる場合有 |
後付け可能な玄関網戸の種類
ここからは、後付け可能な玄関網戸について解説していきます。
主に、後付けできる網戸は、以下の4つがあります。
- プリーツ網戸
- ロール網戸
- 中折網戸
- マグネット式網戸
それではくわしく見ていきましょう。
玄関網戸の種類:プリーツ網戸
プリーツ式網戸は、折りたたみ式網戸の一種で、蛇腹状に折りたためる網戸です。
アコーディオン網戸とも呼ばれています。
近年人気が高まっており、様々なメーカーから販売されています。
スタイリッシュなデザインでインテリアに馴染みやすかったり、使用しないときは折りたたんで収納できたりと、デザイン性・機能性ともに優れているのが特徴です。
また、網戸を取り外して掃除できるので、お手入れが簡単な点もうれしいポイントです。
玄関網戸の種類:ロール網戸
ロール網戸は、網戸を巻き上げて収納できるタイプの網戸です。
シンプルなデザインで、網戸の上げ下げを簡単にできるのが特徴です。
また、虫の侵入を防いだり、 ペットの出入りを制限できたりと、様々な機能があるため、目的に合わせて選ぶことができます。
ただし、マグネット式網戸より高価など、デメリットもあるため、機能性を重視するのかなどよく検討してから購入しましょう。
玄関網戸の種類:中折(折り畳み)網戸
中折(折り畳み)網戸は、ドアのように開閉できるタイプの網戸です。
片開きと両開きタイプがあります。
このタイプは、網戸を大きく開けられるため換気がしやすいのが特徴です。
また、素材が丈夫で、外からの視線を防げる防犯対策効果もあるため、機能性に優れていると言えるでしょう。
ただし、製品によっては開閉時に音が鳴る場合があるため、その点にも考慮して選ぶことが大切です。
玄関網戸の種類:マグネット式網戸
マグネット式網戸は、枠と網戸を磁石で固定するタイプの網戸です。
工具が不要で簡単に取り付けることができ、軽量なため、持ち運びが容易なのが特徴です。
他の網戸より安い値段で購入でき、 賃貸住宅でも取り入れやすいというメリットがあります。
ただし、長年使用していると磁力が弱くなったり、風が強いときに外れたりする可能性があるため注意しましょう。
玄関網戸を後付けする方法
玄関網戸は、以下の手順で設置します。
- 網戸の種類を選ぶ
- 必要な工具を揃える(ドライバー、ドリル、メジャー、マスキングテープなど)
- 設置場所を清掃する
- レールの位置を決める
- レールを固定する
- 網戸本体をレールにはめ込む
- ストッパーを取り付ける
- 網戸の開閉を確認する
- 隙間を調整する
ホコリや汚れがあると、網戸がうまく取り付けられないことがあるため、設置前に必ず掃除しましょう。
また、レールを固定するときは、ネジや両面テープを用いると固定しやすくなります。
設置が完了したら、隙間がないかなどを必ず確認しましょう。
後付け可能な玄関網戸の選び方
後付け可能な玄関網戸は、以下のポイントをもとに選ぶとよいでしょう。
- ドアの種類に合ったものを選ぶ
- サイズを正確に測る
- 必要機能を備えたものを選ぶ
- 予算に合ったものを選ぶ
くわしく紹介します。
ドアの種類に合ったものを選ぶ
玄関網戸には、開き戸・引き戸・回転ドアなど様々な種類があります。
自宅の玄関ドアの種類に合っていない網戸を選ぶと、取り付けられなかったり、機能が十分に発揮できなかったりすることがあります。
開き戸であれば、ドアの開閉範囲に合わせて、網戸のサイズや種類を選びます。
引き戸でレールがない場合は、吊り下げ式網戸などのレール不要の網戸を選びましょう。
回転ドアであれば、 回転ドア専用の網戸を選ぶことが重要です。
サイズを正確に測る
玄関網戸を選ぶ際に最も重要なポイントが、サイズです。サイズが合っていないと、取り付けられなかったり、隙間ができたりして虫が入ってくる可能性があります。
ドアの枠の高さと幅をミリ単位で測ります。その際、ドアクローザーやストッパーなど突起物がないかも必ず確認しましょう。
網戸を購入する際は、突起物を差し引いたサイズの物を選びます。
サイズが合っていないと様々なトラブルの原因になりかねないため、必ず測りましょう。
必要機能を備えたものを選ぶ
玄関網戸には、以下の通り様々な機能があります。
- 防虫効果
- ペットの出入り制限機能
- 日よけ対策
- プライバシー保護
- 風通し
- バリアフリー
- 防犯対策
虫の侵入を防止したいのであれば防虫効果の機能がある網戸を選びましょう。
このように、購入する前に何を目的に網戸を設置したいのかを明確にしてから選ぶことが重要です。必要な機能が揃っている網戸を購入すれば、より快適な環境を手に入れられるでしょう。
予算に合ったものを選ぶ
後付け可能な玄関網戸は、価格帯が幅広いです。必要な機能が多ければその分価格が高くなります。一方で、アルミ製よりも樹脂製の網戸のほうが安いなど、素材によっても異なります。
また、購入時期によっても金額は変わります。
網戸は夏に向けて需要が高くなるため、オフシーズンに購入することで、安く購入できる場合があるでしょう。
このように、価格帯が幅広いことをふまえ、事前に予算を決めて置き、自分に合った網戸を選ぶことが大切です。
マンションの玄関にも網戸を後付けできる?
ここまで後付け可能な玄関網戸について紹介してきましたが、マンションの玄関でも設置は可能なのでしょうか。
ここでは、マンションの玄関にも網戸を設置できるのか、設置する際の注意点などを紹介します。
結論:マンションでも可能
結論、マンションの玄関でも網戸を後付けすることは可能です。
ただし、マンションによっては禁止していたり、共用部分では設置できないと条件を設けていたりするケースもあります。
必ず、マンションの管理規約や設置場所、ドアの種類を確認したうえで、適切なものを選ぶようにしましょう。
マンションの玄関網戸を後付けしたいと思ったら
マンションの玄関に網戸を後付けしたいと思ったら、以下の手順で確認・対応を進めましょう。
- 管理規約の確認
- 設置場所の確認
- 網戸の選定
- 購入・取り付け
繰り返しになりますが、設置する前に必ずマンションのオーナーもしくは管理会社に「設置が可能か」問い合わせをしましょう。
禁止の場合は、残念ですがあきらめるか、管理組合に許可申請をするなど別の手段が必要になります。
玄関網戸を後付けするときの注意点
最後に、玄関網戸を後付けするときの注意点を紹介します。
- 玄関のサイズを必ず採寸する
- 設置可能かどうかを確認してから対応する
- 目的にあわせて網戸の種類を選ぶ
- 設置工事は近隣への配慮を忘れない
- 業者に依頼するときは手順や選ぶポイントを理解する
玄関のサイズを必ず採寸する
玄関網戸を後付けする場合、玄関ドアのサイズを正確に採寸することが最も重要な注意点です。サイズが間違っていると、以下のような問題が発生する可能性があります。
- 網戸が取り付けられない
- 虫が侵入してくる
- ドアの開閉に支障が出る
このようなトラブルに発展しないように、採寸するときは、メジャーを水平・垂直に保ち、メジャーが斜めにならないように注意しましょう。また、誤差がでないように同じ個所を2~3回測ると正確性を確認できます。
設置可能かどうかを確認してから対応する
玄関網戸を後付けする場合、設置可能かどうかを事前に確認することが重要です。確認を怠ると、せっかく購入しても設置できず、無駄な出費となってしまう可能性があります。
設置可能かどうかを確認するポイントは以下です。
- ドアの種類:引き戸、開き戸、回転ドアかなど
- ドア枠の状態:歪みがないか、破損がないか
- ドアクローザー
- 管理規約
管理規約を確認することは大前提とし、可能であればその他のポイントを確認するようにしましょう。
目的にあわせて網戸の種類を選ぶ
後付け網戸を選ぶ際は、目的に合った網戸を選ぶことが重要です。設置場所や機能、予算などを考慮して、最適な網戸を選びましょう。
目的に合わない網戸を選んでしまうと、出費の無駄になるだけでなく、「防犯対策をしたい」「虫の侵入を防ぎたい」といった問題を解決できません。
何を目的に購入したいのかを明確にして、必要な機能が揃う網戸の種類を選びましょう。
設置工事は近隣への配慮を忘れない
玄関網戸を後付けする場合、設置工事は近隣への配慮が欠かせません。騒音や振動などによって迷惑をかけてしまう可能性があるため、以下の点に注意しましょう。
以下の点に注意しましょう。
- 工事時間
- 騒音対策
- 振動対策
- 工事前の挨拶
騒音が出る場合は、防音シートや耳栓などを用意しましょう。また、工事の時間帯は夜間を避ける事も大切です。工事によって出たゴミは、責任をもって処理しましょう。
業者に依頼するときは手順や選ぶポイントを理解する
玄関網戸の後付けを業者に依頼するときは以下の手順で行うとよいでしょう。
- 業者選定
- 現地調査
- 見積もり依頼
- 契約
- 設置工事
業者は、複数の業者から見積もりをとり、比較検討することが大切です。
業者を選ぶときは、「玄関網戸の施工実績」「予算をふまえた料金設定」「保障の有無」「やり取り等の丁寧さ」をチェックすることが大切です。
口コミなども、選ぶ際のポイントになるため、ネットやSNSで確認してみましょう。
玄関網戸を後付けする場合はプロに相談しよう
今回は、玄関網戸を後付けする方法や費用、注意点を紹介しました。
玄関網戸を後付けすることで、夏場の虫の侵入を防ぎ、快適に過ごすことができます。
また、プライバシーの保護など防犯対策にもなるため、季節問わず、便利なアイテムと言えるでしょう。
ただし、玄関のサイズや機能にあわせた網戸を選ぶなど、注意点もいくつかあります。
マンションにお住いの場合は、管理規約を確認してから対応するなど、規則を守り、対応するようにしましょう。
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