網戸を外すときのポイントは?
一般的なスライド式網戸を外すときは、「外れ止め」や「脱輪防止機構」を解除する必要があります。また網戸を取り付けるときにこれらを固定しなおさないと、網戸が外れやすくなってしまうので注意しましょう。
網戸が外れない場合は?
網戸がうまく外れない場合は、経年劣化で枠やレールがゆがんでいる可能性があります。またロール網戸やアコーディオン網戸は、構造上まるごと交換するタイプなので、自分での取り外しは基本的にできません。
一般的なスライド式網戸を外すときは、「外れ止め」や「脱輪防止機構」を解除する必要があります。また網戸を取り付けるときにこれらを固定しなおさないと、網戸が外れやすくなってしまうので注意しましょう。
網戸がうまく外れない場合は、経年劣化で枠やレールがゆがんでいる可能性があります。またロール網戸やアコーディオン網戸は、構造上まるごと交換するタイプなので、自分での取り外しは基本的にできません。
夏場は特に利用する機会の多い網戸ですが、定期的にお手入れをすることで快適に過ごすことができます。
ずっと網戸を使っていると汚れが目立ってきたり、いつのまにか穴が開いていたりと、定期的にお手入れが必要なタイミングがやってきます。そんな時に意外とつまづいてしまいやすいのが「網戸の外し方」です。
網戸の種類やメーカーやによって外す手順に違いがあるため、難しいと思っている人も多いはず。
この記事では網戸の種類について紹介しつつ、外し方から取り付け方まで解説していきます。
※網戸の補修方法については、以下の記事で詳しく解説しています。こちらも参考にしてください。
網戸の主要なメーカーにはYKK、トステム(LIXIL)、三協、不二サッシなどがあります。もちろんメーカーによって仕様や作りに違いはありますが、基本的な取り外し方・取り付け方はほぼ同じ過程です。ただしやはりメーカーによって細かい差異や特殊な設置方法もありますので、不安がある人は直接メーカーに問い合わせるのがよいでしょう。
どちらかといえば窓・網戸の種類に注意しましょう。窓・網戸は大きく分けて以下のようなタイプ分けができます。
スライド式網戸 | 引き違い窓など |
固定式網戸 | 上げ下げ窓など |
ロール式網戸 | 網戸用レールのない窓など |
アコーディオン式網戸 | 勝手口や玄関など |
この中でもっとも一般的なのは、スライド式網戸(引き違い窓)。2枚以上の窓を左右にスライドするタイプのものです。基本的には「網戸を上に持ち上げる」だけでレールから外すことができますが、「外れ止め」や「脱輪防止機構」などの仕組みを知っておくことで安全に、そして簡単に取り外すことができます。
またその他の種類についても、構造の違いはありますが、固定用の器具を解除したうえで網戸を外すという工程が普通です。
この記事では最も一般的な、2枚以上の窓をスライドさせる「引き違い窓」を中心に、網戸の外し方を解説します。
安全性を確保するために、落下防止の「外れ止め」という部品が装備されていることがあります。ネジで固定されているため、ドライバーが必須となるのであらかじめ用意しておきましょう。
外れ止めは網戸の上端部と上部、下部の3カ所に配置されている場合が多いです。まずは上にある外れ止めのネジを緩めます。
ネジが緩い状態のまま、外れ止めを一番下まで下げて、再びネジを固定します。戸車部分にある操作ツマミを、ドライバーで引き出しましょう。
サッシメーカーによっては、外れ止めだけでなく「脱輪防止機構」というパーツを備え付けています。脱輪防止機構がある場合には、やはりこれを解除してから網戸を取り外さなければなりません。
脱輪防止機構はたいていの場合、網戸用サッシの室外側下部に付いています。ツマミをサッシの外側の方向に向けてスライドさせて解除しましょう。
外れ止めや脱輪防止機構を解除したら、いよいよ網戸をサッシから外せる状態です。網戸の両側を持って上に向けて持ち上げると、下の部分に空間が生まれるためレールから外すことができます。
その次に上部をレールから外すことで、網戸の取り外しは完了です。
「固定式網戸」は、おもに上げ下げ窓などについている、スライドや開閉ができないタイプの網戸です。メーカーによって取り外し方は異なりますが、基本的には四隅にあるネジを外したりツマミを回転させたりすることで網戸を外すことができます。
固定式の中には、枠ごと取り外すタイプや網だけ取り外すタイプなどがあり、それぞれに適した取り外し方をする必要があります。自分で作業するのが不安であれば業者に依頼するのもひとつの手です。
キッチンなどでよくみられる、ロール式の網戸。掃除のために取り外したいと思う人が多いはず。しかしこのタイプは構造上、ネットの交換が難しい種類です。
多くの場合にはロール式網戸を丸ごと交換したり、メーカーに問い合わせて網を交換してもらうことになってしまいます。
ロール式網戸のお手入れを考えている人は、まずは業者やメーカーに相談してみましょう。
アコーディオン式網戸(プリーツ網戸)は、その名の通りアコーディオンのように折りたたむことができる網戸。アルミ枠の網戸が設置できない玄関扉やテラスドアなどに設置されることが多く、必要な時だけ広げて使用することができます。
アコーディオン式はロール式と同じく、ネットの交換ができません。そのため穴が開いてしまった時などには、網戸そのものを交換する必要があります。
しかし他の種類と同様に、定期的なお手入れは重要です。アコーディオン式の網戸を手入れする際には取り外しせずに、掃除機を使ってホコリを取り除いたり、雑巾で拭き掃除をしたりして綺麗にメンテナンスしましょう。
網戸を取り外す際、最も気を付けるべきことは網戸を落下させてしまうこと。マンションなどの集合住宅では、ベランダやバルコニーがない場合も多いため、細心の注意が必要不可欠です。もし網戸が落下させてしまった場合、人に当たると死亡事故にもつながりかねません。
またペットや子供の転落にも要注意です。網戸を外して作業するときには、別の部屋にペットや子供を移動させておくなどしておきましょう。
道具の扱いや怪我にも十分に注意が必要です。外れ止めを外す際にはドライバー、網戸張り替えの場合にはカッターなど、道具を使う機会も多いので、誤って手を切ったり足で踏んだりしないように環境を整えておくことをお勧めします。
「正しい手順を踏んでいるはずなのに網戸が外れない」ということもあり得ます。外れ止めも脱輪防止機構も解除したのに、それでも網戸がうまく外れない場合は、次のような原因が考えられます。
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サッシが歪んでいると、持ち上げても下側に適正な空間が生まれず、どこかが引っかかってしまうものです。網戸の枠が歪(いびつ)になっているかもしれません。
あるいは、きちんと行ったつもりでも、外れ止めや脱輪防止機構が解除できていないことも考えられます。もう一度、安全装置の状態を確認してみましょう。
サッシのレール部分の隙間や端に、汚れが溜まっている可能性もあります。サッシの溝に舞ってきた砂埃が雨などで濡れて泥汚れとなり、網戸の動きを邪魔していることもあるのです。
また、寸法が合っていない網戸を無理やり設置している可能性も。強引な取り付けで、歪みなどの不具合が生じると、取り外しにくくなってしまいます。
網戸の付け外しは、必要な作業を手順通りに行えば、そう困難な仕事ではありません。ただし不具合の内容によっては、自分で対処できる場合とそうでない場合があります。
安全装置の類に不良が起こっていた時に、掃除や油の注入などで解決できれば問題ありませんが、部品の交換が必要なケースとなると、自分ではできません。サッシの一部を外したり、サッシを自動車用のジャッキで広げたりして、網戸を外さなければならないこともあります。
自分で網戸を取り外すことができない時には無理をせず、プロの手を借りるのが賢明でしょう。
網戸の張り替えや掃除がすんだら、再び窓枠に取り付けて元に戻します。基本的な設置方法は、外し方の逆順と覚えておきましょう。
以下の記事でも詳しく解説しているのであわせて参考にしてみてください。
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網戸を取り付ける前にレール部分を掃除して、ゴミやホコリ、異物を取り除いておきましょう。それらが障害となって設置した後にスライドしにくくなるなど、不具合にも繋がりかねません。
また外れ止めが緩んでいる状態でないと取り付けにくいので、固定されている場合はネジを緩めましょう。
網戸をサッシに取り付ける際は、上からはめていくのがコツです。上部がレールにはまったら、下部をストンと落とす要領で、下のレールにはめ込みましょう。
次に、外れ止めや脱輪防止機構の設定です。最後に戸車のローラーを引き出し、スムーズな動作が確認できれば完了。動きが鈍かったりガタガタしてしまったりする場合は、ローラーがしっかりと出ておらず、作用していないケースが多いので確認が必要です。
せっかく掃除や張り替えをした網戸が、うまくはまらないこともあります。そんな時は、何が原因なのか冷静に確認しましょう。
可能性のひとつが、外れ止めや脱輪防止機構の設定がきちんとできていないことです。外した時の手順を思い返し、それと反対の順番で改めて設定してみるとよいでしょう。
それでもはまらなかったら、経年劣化による変形や損傷も考えられます。長期間にわたって使用し続けていると、網戸の枠に歪みや傾きが生じる場合があるのです。
戸車の劣化や、アルミ枠がねじれていることもあります。使用しはじめて何年くらい経ったのか思い返し、長期間であれば網戸本体の補修や交換も検討する必要があるかもしれません。
網戸は大切に扱うことで長持ちさせられます。網戸を取り外した際には、しっかりメンテナンスをしておきましょう。
網戸の掃除は、網戸本体をサッシから外し、ブラシで丸ごと洗うやり方が理想的です。しかし、手がかかり過ぎて面倒だと感じる人もいるでしょう。
手軽に網戸の目をきれいにしたいなら、掃除機でゴミやホコリを吸い取る方法があります。これなら床の掃除と一緒に行えて効率的です。
網にそのまま掃除機をかけても空気だけを吸い込んでいる状態になってしまうので、適当なサイズに切ったダンボールを網戸の外側にあてるのがお勧めです。この状態で内側から掃除機をかけると、しっかりとゴミが吸い取れます。
取り付けている場所によっては、網戸に油汚れが染みついている場合もあります。掃除機や雑巾がけでは、なかなか取れない汚れもあるでしょう。
そのような場合には、重曹スプレーがおすすめです。しつこい汚れが付いた部分にまんべんなく吹きかけ、10分程度放置しておきます。
汚れが分解しはじめたら、メラミンスポンジを使って、上から下へと擦り洗いをしましょう。
網戸を掃除して汚れがなくなっても、サッシが汚いままであれば、掃除としては不十分と言わざるを得ません。
サッシには溝やくぼみも多く、特に下部はホコリが溜まりやすい部分でもあります。外から飛んできたホコリが溜まると、カビの繁殖に繋がり、悪臭の原因になる可能性もあるのです。
しっかりときれいにするには、汚れを乾燥させてから掃除をすることです。湿気や結露があれば、ドライヤーや扇風機で風を送り乾かします。
レールの溝は、スポンジにカッターなどで切り込みを入れて掃除すると効果的です。切り込みでレールを挟み、汚れをしっかりと拭き上げます。試してみると効き目が実感できるでしょう。
網戸を取り外すときの目的はいくつかありますが、その中でも網戸の張り替えについて紹介します。
網戸の張り替えは、道具さえそろっていれば、自分で行えます。必要なものは、次の通りです。
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はじめにドライバーで網押さえゴムの端を外し、ゴムを引き出します。その後、溝をブラシで掃除しておきましょう。
新しい網は枠よりやや広めに切っておき、クリップで仮止めします。網目とサッシの枠が平行になるようにゴムを網戸の短い辺から押し入れ、続けて長い辺も同様に作業します。
端の部分は、押さえローラーの爪で押し込みましょう。ゴムが途中で無くなったら、継ぎ足していきます。
たるませずにしっかりと張るために、残る2辺は網を引っ張りつつローラーを押し進めていくことがコツです。
弛みがないことを確認し、余ったゴムや余分な網をカッターやハサミで切り落とせば、作業完了です。
網戸を張る上で大切なのは、なんといってもシワや弛みを生じさせないことです。なぜなら隙間が生まれ、網戸本来の性能が存分に発揮されず、虫やゴミの侵入を許してしまうからです。
網戸のタイプや大きさによっては、素人では作業が困難なものもあります。自分での張り替えに不安を感じたら、迷わずに業者に相談することをおすすめします。
無理して自分で行うと、見た目も機能も損ねてしまう可能性が高いので注意しましょう。
自分でできる作業であればDIYで節約できますが、難しければ業者に発注するのが無難です。プロに網戸の張り替えを相談するにあたって、価格の相場はどのような水準でしょうか。
一般的に、業者依頼の場合は次のような金額です。なお、網戸本体や廃棄物の処分費用などは、別途必要となります。
網戸の寸法(cm) | 張り替え費用相場(1枚) |
210 × 135 | 3,500円 |
180 × 135 | 3,000円 |
180 × 90 | 2,500円 |
135 × 90 | 2,000円 |
90 × 90 | 1,500円 |
45 × 45 | 1,200円 |
小窓サイズなら1枚約1,000~2,000円、扉サイズなら1枚約2,500~3,500円です。
この相場一覧表は、標準的なグレードの網を使うことを想定しています。ステンレスなどの高級な網を張り替える場合は、1枚あたり3万円以上になることも。
また出張費がかかるケースもあるので、その場合は家の網戸をまとめて張り替えてもらうとお得になります。
遠目では分かりにくいけれど、近くで見たら網戸がホコリだらけということもあります。見栄えが悪いだけでなく、衛生的とは言えません。また、部分的に網が破れていたり穴が開いていたりすることも。
掃除や修繕のためには、網戸の取り外しと再設置が必要です。正しい網戸の外し方・取り付け方を知って、こまめな掃除やイザという時の補修に役立てましょう。
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