網戸を取り付けるのポイントは?
網戸をそのまま取り付け・取り外ししている方も多いかもしれませんが、正しくは「外れ止め」という部品の位置を調整する必要があります。調整方法は記事内で紹介しています。
網戸が外れやすくなっている理由は?
「網戸が何回も外れてしまい取り付けが面倒」という方は、網戸やレール、網戸サッシが劣化していないか確認してみましょう。ゆがみなどの変形によって網戸が外れやすくなります。
網戸をそのまま取り付け・取り外ししている方も多いかもしれませんが、正しくは「外れ止め」という部品の位置を調整する必要があります。調整方法は記事内で紹介しています。
「網戸が何回も外れてしまい取り付けが面倒」という方は、網戸やレール、網戸サッシが劣化していないか確認してみましょう。ゆがみなどの変形によって網戸が外れやすくなります。
網戸が外れてしまった場合、どのような手順で取り付ければよいのでしょうか?網戸の取り付けは正しい手順や注意点を守れば、難しい作業ではありません。
網戸の種類によって取り付け方法は違いますが、ここではもっとも一般的な「引き違い窓」の網戸の取り付け方を紹介します。
【網戸の取り付け手順】
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とくに夏場だと、蚊やハエの侵入を防ぐために大切な網戸。
「開けようとしたらアルミ枠ごと外れた」「掃除のために外したら、取り付け方が分からなくなった」など様々なケースの方がいるかと思いますが、たいていは上記の方法で網戸を取り付けられるでしょう。
網戸には外れ止め(振れ止め)というパーツが付いているのが一般的です。網戸上部の両端についていることが多く、画像のように側面からドライバーを差して緩めることができます。
ネジを緩めすぎると外れ止めが落ちるので、落ちない程度に緩めるのがコツです。
アパートやマンションの窓だと、室内側の面に外れ止めが付いていることもあるので、そちらをプラスドライバーで緩めてください。
以下は網戸の側面図です。
外れ止めは、強風や振動によって網戸が浮きすぎないようにするためのストッパーです。そのため網戸をレールにはめおわってから、もう1度外れ止めを締めなおす手順があります。
逆に言えば、外れ止めが緩んでいないとレールにはめるための余白がなくなり、取り付け作業がすこし難しくなってしまうのです。
一般的な引き違い窓では、室内から見て右側の窓が手前、左側の窓が奥です。そして一番外側に付いている網戸は、左の窓枠と重なる設計になっています。
そのため網戸は、室内から見て「窓の右側」に位置するのが正解です。そしてモヘアは室内から見て左側についていて、毛によって窓枠との隙間をふさぐ役割を果たしています。
もし左右・裏表を逆に取り付けてしまうと、モヘアで隙間を埋めることが出来なくなるので、虫が侵入しやすくなります。
網戸の向きを確認したら、網戸の上部→下部の順でレールサッシにはめ込んでいきます。網戸を斜めに倒しながら上部のレールにはめて、少し持ち上げたままの状態で下のレールにもはめましょう。
コツは網戸をはめる前に、レール上にホコリやゴミなどの異物がないかチェックしておくこと。異物があると滑りが悪くなってしまうので、汚れている場合はレールを掃除しましょう。
網戸がはまったら、問題なく動くかどうか確かめるために、何回かスライドさせてみましょう。滑りが悪いようであれば、網戸の底にある戸車(ローラー)をチェックしてみてください。
戸車が引っ込みすぎていると滑りが悪くなる可能性があります。また戸車がきちんとレールにおさまっていないと、途中で引っかかるかもしれません。
戸車(ローラー)を調整するためのネジは、網戸下部の側面についていることが多いです。戸車のネジは「時計回り(右回り)で戸車が出てくる」「反時計回り(左回り)で戸車が引っ込む」という仕組みになっているます。
網戸によっては、スイッチを押すことで戸車を出し入れする種類もあるので、戸車の調整方法がよく分からない場合は、お使いのメーカーに問い合わせてみましょう。
網戸がレールにはまったら、外れ止めを元通りに固定します。外れ止めを上方向にスライドして、レールに当たる直前で固定しましょう。
外れ止めの位置が低すぎると、網戸が上下に動く余白が出来てしまうので、なるべくレールの近くになるように位置を調整してください。
ただし逆に、外れ止めがレールに当たってしまうと、引っかかってうまくスライド開閉できなくなるので注意しましょう。
これで網戸の取り付けは終了です。何回か開閉してみて、網戸がスムーズに動くかどうかチェックしましょう。そのほか、以下のチェック項目を順に確かめてみてください。
問題なければ窓を閉めて、作業を完了しましょう。
網戸やサッシを掃除するときに、網戸をいったん外したくなることがあると思います。そのときも、外れ止めを緩めてから取り外しましょう。
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外れ止めのネジを締めたままだと、網戸が持ち上がりきらず、レールから外すことができません。力ずくで引っ張ると破損する恐れがあるので、かならず外れ止めを緩めてから作業しましょう。
戸車を収納できる場合は、引っ込めておくことでレールとの余白が生まれるので、さらに取り外しやすくなります。
また網戸を外すときは、まず下部をレールから外し、次に上部を外すのがコツです。
大手のメーカーが網戸の取り付け方について解説しているページを以下にまとめます。自宅の網戸のメーカーが分かっている場合は、あわせて参考にしてみてください。
LIXIL(リクシル) | 窓の網戸の外し方を教えてください。
不二サッシ | 引違いサッシ用網戸の取外し方、取付け方を教えて下さい。 ※ページタイトルが「外し方」になっているものがありますが、いずれも「取り付け方」について記載があるページをピックアップしています。 |
正しい手順で取り付けても網戸がうまくはまらない場合、何が悪いのでしょうか?網戸が変形していたり、窓のサイズや種類と合っていなかったり、といった原因が考えられます。
窓や網戸のアルミサッシは、一般的に20~30年ほどで寿命を迎えると言われています。外壁や屋根と比べると長持ちですが、長年の使用によって、ゆがんだり傾いたりしてしまうのです。この場合はサッシの交換が必要になります。
網戸自体の枠には一般的な「寿命」はなく、「半永久的に使える」と言われるほどです。しかし何かにぶつかった衝撃などでゆがんでしまうと、レールの形と合わなくなってしまうことがあります。この場合は網戸の交換が必要となるでしょう。
そのほか戸車の左右のバランスや幅が合っていないケースも考えられます。この場合は戸車の交換だけで済むでしょう。
劣化している建材は、ちょっとした衝撃で破損してしまうことがあります。網戸を外すときにレール部分が引っかかり、破損してしまっているかもしれません。
レールが破損していると、網戸をはめたときにグラグラと動きが大きくなってしまったり、外れ止めをセットしていてもすぐ外れたりします。
網戸のレールがもともと後付けされたものであれば、レール部分だけの交換で済むので自分でも対処できるでしょう。サッシごと交換する場合は、専門業者に依頼して施工してもらいましょう。
新しく網戸を購入して取り付ける場合、網戸がうまくはまらないときは窓のほうに問題があるケースも。
たとえばオシャレな住宅に多い円形の窓や、トイレ・バスルームなどに設置されている小窓など、特殊な窓には特殊な網戸が設置されることが多いのです。
そのため自分で購入した網戸がうまくはまらない、というケースがあり得ます。購入前にしっかり確認しておき、どの網戸を選べばいいか分からなければ専門業者や網戸の販売店に相談するのがよいでしょう。
網戸が外れやすくなっていると、開閉時に網戸が倒れてケガをしたり、強風で飛んでしまったりと、重大な事故につながるリスクがあります。
とくに2階以上の場合、しっかりはまっていない網戸が高い場所から落ちると、下にいた人や車にぶつけてしまう可能性も。そうなると自分だけの問題では済まず、多額の損害賠償を払う事態になりかねません。
日頃からメンテナンスを心掛けて、もし網戸が外れやすくなってきたら早めに付け直しましょう。
網戸を設置したときにはしっかり外れ止めを固定していても、何かの衝撃で下側に動いてしまっているかもしれません。
外れ止めの位置が下がると、網戸が持ち上がりやすくなってしまい、ふとした拍子に外れやすくなります。
問題なく網戸の取り付けができている場合でも、経年劣化や衝撃によってレールや網戸が変形していると、網戸が外れやすくなります。
レールや網戸がゆがんでいることで、開閉するときにガタガタと衝撃が伝わり、どこかのタイミングで勢いよく持ち上がってしまっているかもしれません。
もしくはレールがゆがんでいることで、一部分だけ引っかかりが甘くなっている可能性もあります。
これらの症状が見られたら、網戸やレールの交換を検討しましょう。劣化した網戸を使い続けていると、スムーズに開閉できない・大きな音がするような状態で、自分も周囲もストレスを感じてしまいます。
戸車(ローラー)が劣化してガタガタになっていると、網戸をスムーズに動かしにくくなってしまいます。その結果、力強く網戸を引っ張ってしまい、レールから網戸が外れてしまっているかもしれません。
戸車は消耗品なので、長年使用していれば削れてしまいます。左右の戸車の高さが合っていなかったり、スムーズに動かなかったりする場合は、戸車を交換してみましょう。自分で交換する場合は、戸車の高さ・幅が今設置してあるのと同じものを購入してください。
もしくは、戸車に潤滑油を差すことで滑りがよくなるケースもあります。最近設置した網戸であれば、「シリコンスプレー」という種類の潤滑油を差してみましょう。
網戸のレール内に異物があると、その部分でガタッと衝撃が生まれてしまい、網戸が外れてしまうケースがあります。網戸の開閉時に引っかかりを感じる場合は、レール内を掃除してみるのも有効です。
網戸を取り外して、レールサッシ内部を掃除しましょう。もしも泥などが固着してしまっている場合は、水で緩めてから割りばしなどの硬い棒で削ってみてください。
網戸の外れやすさと直接関係しているわけではありませんが、網が劣化している場合は張り替えも検討しましょう。
網が劣化していると、穴が開きやすくなって、ホコリや虫を通してしまうので本来の役割が果たせません。
張り替えを業者に依頼するとき、「最近、網戸の建付けが悪い」「網戸が外れやすくなってきた」など一緒に相談することもできます。
網戸の張り替え費用相場は、1枚につき3,000~4,000円ほどが相場です。使用するネット(網)の種類によっても値段は上下しますが、いずれにせよ網戸がきちんと機能している状態を取り戻しましょう。
網戸を設置するときは窓の種類やサイズを確認しましょう。特に新しく網戸を付けたい場合、窓の形状が重要です。デザイン性に優れた円形の窓や打ち出し窓には、一般的な引き違い窓用の網戸は設置できません。
網戸の種類は、取り付ける窓の種類によって変わるものです。引違い窓だけでなく、上げ下げ窓、すべり出し窓、片開き窓、両開き窓などなど……。
それぞれの種類ごとに、適切な網戸の種類も変わるので、自宅の窓にどの網戸が合っているのかを確認しておきましょう。
またペット用に強化された網や、耐久性・防火性などに優れたステンレス網など、たくさんの種類があります。どんな機能を求めるのかも考えておきましょう。
ちなみに、いま網戸がない場所に取り付けたい場合は、網戸用のレールが必要になります。合わせて購入しなくてはいけないので、忘れないようにしましょう。
新しい網戸を購入するときは、「サッシの高さ」「ガラス戸との間隔」「ガラス戸の幅」の3つを計測しておく必要があります。とくにオーダーメイドで網戸を作ってもらう場合は、ミリ単位で寸法しなくてはいけないのでしっかり測りましょう。
網戸用レールが上下についています。レールの先端(網戸をはめ込む部分)同士を測って、高さを計測しましょう。
メジャーが斜めにならないように注意してください。裁縫用メジャーだとブレる可能性が高いので、使用は避けるのが無難です。
また窓枠の位置によっても高さが微妙に変わるケースがあるので、中央・右端・左端などいろいろな場所で計測してみてください。
網戸用レールの先端(網戸をはめ込む部分)から窓までの幅を計測します。レールから窓までの隙間が7mm以上あれば一般的な網戸ですが、7mm未満だと「持出仕様」というタイプなので注意しましょう。
窓ガラス1枚の幅を計測します。ただしガラス部分だけではなく、枠部分も含んで端から端まで計測するようにしましょう。
戸建て住宅であれば、個人の判断・自己負担で網戸を設置できます。しかし賃貸住宅だと、まず大家さんや管理会社に相談しなくてはいけません。
勝手に網戸を取り付けたり、交換したりすると、場合によっては退去時に「原状回復」をしなくてはならず、補修費用を負担することになります。
また「網戸交換したい」「網戸を取り付けたい」と相談すれば管理会社側で費用負担してくれるケースもあるので、設置費用を抑えられるのです。
そのため賃貸であれば、まずは大家さんや管理会社に連絡してから網戸の設置・交換を進めていきましょう。
この記事では網戸の取り付け方について詳しく解説しました。もしうまく取り付けられないときや、レールや網戸の劣化がひどいときは、業者に依頼して修理・交換してもらうのがオススメです。
知識と技術を持っている専門業者なら、取り付け時のミスやケガの心配をしなくて済みます。自身で付け替えした場合は準備にも手間がかかりますが、プロに任せれば網戸の取り外しや張り替え・取り付けまでの作業がスムーズです。
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