いざ外壁塗装を依頼しようと思っても、どれくらいの金額が妥当なのか見当がつかないという方も多いのではないでしょうか。
40坪の住宅で外壁塗装をする場合、費用の相場は95万~205万円です。
この記事では、工事の項目ごとのくわしい費用相場や、費用が変動する要因、適正な価格で塗装を依頼するポイントを紹介します。
40坪の家の外壁塗装は95万~205万円が相場
延床面積が40坪(外壁面積約158㎡)の住宅で外壁塗装をするのにかかる費用の目安をまとめました。
外壁のみ塗装 | 95万~205万円 |
外壁+屋根塗装 | 115万~244万円 |
一般に築年数が長いと、洗浄や修繕などの各工程に手間がかかるようになり、費用も高額になる傾向があります。
以下の記事では、さまざまな坪数の塗装費用を総合的に解説しているので、参考にしてみてください。
3階建ては2階建てより塗装費用が高額になる
3階建ての住宅では塗装費用が同じ40坪であっても、平屋や2階建ての住宅よりも高額になります。階数が増えると、塗装をする面積が大きくなるためです。
外壁面積 | 費用(円) | |
2階建て | 約158㎡ | 70万~140万 |
3階建て | 約220㎡ | 100万~220万 |
3階建ては外壁面積の幅が大きいため、2階建てに比べて見積もり金額の振れ幅が大きくなっています。足場も3階になると2階建てより3〜5万円ほど高くなります。
また3階建ては土地が狭く、隣接する家との距離が近いケースが多いです。そのため足場を運ぶトラックが近くまでは入れず、職人が手で運ぶため人件費が増えるなど、追加料金がかかるケースもあります。
30坪の家の外壁塗装の費用内訳
外壁塗装の費用は主に塗料代+足場代+人件費の合計です。
料金設定は塗装業者ごとに異なるので一概にはいえませんが、だいたい以下のような割合を目安にするとよいでしょう。
それぞれの費用相場について、もう少し詳しく解説します。
塗料代の相場(全体の約20%)
外壁塗装の費用は塗料の種類によって大きく変わります。「耐用年数は短いが安い塗料」「費用は高いけど20年もつ塗料」など様々な塗料があります。家の状態にあったベストな塗料を選びましょう。
よく使われる代表的な塗料の平米単価と、40坪の住宅(塗装面積を約158㎡とする)に塗ったときの塗料代の目安をまとめました。
種類 | 単価(㎡) | 塗料代 |
ウレタン塗料 | 1,700~2,200円 | 27万~35万円 |
シリコン塗料 | 2,300~3,000円 | 36万~47万円 |
ラジカル塗料 | 2,500~3,000円 | 39万~47万円 |
フッ素塗料 | 3,800~4,800円 | 60万~76万円 |
ちなみに、それぞれの塗料のおおまかな特徴は以下の通りです。
種類 | 特徴 |
ウレタン塗料 |
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シリコン塗料 |
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ラジカル塗料 |
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フッ素塗料 |
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以下の記事では塗料の特徴や選び方についてもっと詳しく解説しているので、気になる方はぜひ参考にしてみてください。
足場代の相場(全体の約20%)
40坪の住宅の場合、足場を建設するのにかかる費用は16万~27万円です。
屋根より高くかつ外壁から少し離れて設置するため、足場の面積は外壁の面積より1.5倍ほど広くなるのが一般的です。
人件費の相場(全体の約30%)
各作業にかかる人件費はおおむね以下の通りです。
高圧洗浄 | 3万~5万円 |
養生 | 4万~7万円 |
下地処理 | 4.5万~9万円 |
シーリング | 7万~12万円 |
下塗り | 9万~14万円 |
上塗り(2回塗り) | 26万~76万円 (塗料によって異なる) |
【高圧洗浄】
塗装前に壁の汚れなどを落とす作業。「150~300円/㎡」が相場です。窓や土間も洗浄するため業者によっては、158㎡以上で計算されている場合もあります。
【養生】
塗装しない箇所を汚れないようにビニールなどで覆います。面積や単価が出しにくいため「一式」になっている場合もあります。
【下地処理】
壁の土台となる部分の補修。費用は築年数が長い家になるほど高くなる傾向があります。
【シーリング】
外壁の隙間をゴムのようなもので埋める作業です。シーリングには2つの施工方法があります。
- 増打ち:古いシーリングの上に充填(じゅうてん)する
- 打ち替え:古いシーリングを撤去してから新しく施工する
シーリングは面積ではなく、長さで価格が決まります。増打ちなら600円/m、打ち替えなら1,000円/mほどが平均的な単価です。
【下塗り】
上塗り塗料と壁を接着させる塗装。見えない部分の塗装ですが外壁塗装をする上で欠かせない作業です。外壁の状態が悪いと下塗りの費用が高くなります。
【上塗り(2回塗り)】
見える部分の塗装。上塗りの塗料によって費用が大きく異なります。価格が安い塗料や耐用年数が20年以上ある塗料など様々な塗料があるので、住宅の状態に合わせて選びましょう
上塗りに使う塗料の種類と費用については「塗料代の相場」で詳しく説明しています。塗料を選ぶ際の参考にしてみてください。
相場よりも費用が高くなるケースとは?
住宅や外壁の状況によっては、一般的な相場よりも高額な費用がかかってしまうことがあります。
具体的にどんなケースが考えられるのか、解説します。
前回の塗装から時間が経っている
外壁塗装は塗料の耐用年数に合わせて10~20年に1回のペースで行う必要がありますが、定期的な塗装を怠ると、外壁材が通常の寿命より早く劣化し、修繕・張り替えに余計お金がかかってしまうかもしれません。
多くの住宅で採用されている窯業系サイディングの寿命は約40年ですが、塗装をせず放置すると、20年ほどで張り替えが必要になるケースもあります。
定期的に外壁塗装を行った場合と、塗装をせず張り替えが必要になった場合のシミュレーションをしてみました。
- フッ素塗料で定期的に塗装した場合
1回あたりの費用 | 約147万円 |
塗装回数 | 2回 |
合計費用 | 約294万円 |
- 塗装をせず外壁材を張り替えた場合
1回あたりの費用 | 約250万~500万円 |
張り替え回数 | 1回 |
合計費用 | 約250万~500万円 |
このように、通常よりも早く外壁材の張り替えが必要になると、結局こまめに外壁塗装をした場合の相場よりも高額の支出になってしまいます。
外壁以外の箇所も塗装する
壁以外にも付帯部の塗装をおこなう場合は追加費用がかかります。主に以下のような部分で塗装が必要になります。
塗装箇所 | 単価 |
【軒天(のきてん)】
飛び出した屋根の裏側。 |
900~1,200円/㎡ |
【雨樋(あまどい)】
屋上などにたまった雨水を集めて流す管。 |
700~900円/m
|
【破風板(はふいた)】
屋根の側面、三角形になっている部分。 |
800~1,000円/m |
付帯部分の面積によっても費用が変動します。特に雨樋の設置数は住宅によって異なり、2面にしか雨樋がない住宅もあれば、全面にあるケースも。それだけでも費用に数万円以上の差が出てしまうので、見積もりの際によく確認しましょう。
破損、劣化で修理が必要な場合は別途で修繕費もかかります。費用がかさむのは痛いですが、できるだけ早く直しておいたほうが安く済むので、同時に修理も依頼するのがおすすめです。
海や工場と隣接している
海や工場と隣接していると、塩害や有害物質の対策できる塗料を使う必要があります。そのため塗料の金額が上がってしまいます。「無機塗料」や「フッ素塗料」などの塗料であれば耐塩性・耐久性が優れているのでおすすめです。
依頼する際はあらかじめこれらの塗料を取り扱っているか確認してから見積もりをだしてもらうと、実際にかかる金額がわかりますよ。
汚れや破損が大きい
外壁の汚れや破損が大きいと直してから塗装をしなくてはならないので、修繕費として別途費用がかかります。
費用は修繕の度合いによって変わりますが、費用を節約したいからといって、直さずに塗装をすることはおすすめできません。
逆に劣化が早まってしまい、のちにより高額な修繕工事が必要となってしまうので、必ず直してから塗装を依頼するようにしましょう。
隣の家と密接している
隣の家と密接している場合(狭小地)、足場を運ぶ際にトラックが近づけないと、手で運ばなくてはなりません。
手で運ぶと人件費が増えるため料金が高くなってしまいます。
住宅街では、敷地が狭く作業スペースが取りにくいことも多くあります。足場を設置する際に隣の敷地を借りなくてはならないケースもあるため、事前にご近所への挨拶と説明は必須です。
40坪の外壁塗装を適正価格で依頼するポイント
費用が高すぎる業者はもちろん避けたいですが、安すぎても不安になってしまいますよね。相場価格に近い「適正価格」で依頼をするためのポイントを紹介します。
現地調査をしてもらう
実際の塗装面積や使用する塗料、住宅の環境などによって費用は大きく変動します。そのため塗装する家の現地調査をしてもらい、見積もりを出してもらうようにしましょう。
例として住宅の形状が特殊で塗装面積が大きかったり、海辺の近くにあると潮風対策ができる塗料を使用したりすると、オプション料金がかかることもあります。
そのため現地調査を無料としている、いくつかの業者に見積もり依頼をすることがおすすめ。複数の業者に現地調査をしてもらうと時間はかかりますが、追加請求をされる心配もなく適正価格で安心して任せることができるでしょう。
複数業者から相見積もりをとる
外壁塗装には定価がなく、塗装業者によって料金設定には幅があります。1件の見積もりだけで決めてしまうと、その業者の提示する金額が妥当なのか、判断がつきづらいです。
そのため複数の業者から見積もりをとって比較し、納得のいく金額を提示してくれた業者を選ぶことをおすすめします。
見積もりは金額だけでなく、使用する塗料や工事期間、オプションの有無も確認しておくと安心です。
ミツモアでは簡単なアンケートに答えるだけで、最大3社から見積もりが届きます。「自分にあった業者を見つけたい」という方におすすめです。
塗装業者を選ぶときのポイントについては、以下の記事で詳しく説明しています。
坪数ではなく㎡数ベースの価格を見る
実際の塗装費用は坪数ではなく、塗装する面積(㎡)で決定します。そのため見積もりでは、坪数ではなく㎡数での価格を出してもらうようにしましょう。同じ坪数でも塗装面積は異なるケースが多くあります。
坪数で価格が決まっている業者に塗装面積が大きい住宅で依頼をすると、追加料金を請求されたり、塗料を薄く塗るなどの手抜き工事が起こることも。
安心して業者に任せるため、必ず㎡数ベースの価格を確認するようにしましょう。
チラシの参考価格につられない
チラシに書いてある価格は安くなっているので魅力的に見えてしまいますよね。しかしチラシの参考価格は坪数ベースになっていることが多く、実際の価格とは異なるため注意が必要です。
外壁塗装の費用は塗装面積によって大きく異なります。
塗装する住宅によって、坪数や塗料が同じであっても、費用に差があることもあります。またチラシに掲載している価格には足場や塗料といった費用が含まれておらず、実際に依頼しようとすると高額になっている場合ケースも多いです。
チラシに書いてある金額につられずに、まずは見積もりを出してもらうようにしましょう。
助成金制度を使って安く塗装ができることも
多くの自治体では、外壁塗装に適用できる助成金が設けられています。
補助金額は上限20万円としているところが多く、申請期間が限られているので、できるだけ早く確認しましょう。
- 省エネ効果が見込める「遮熱塗料」や「断熱塗料」を使うこと
- 塗装工事後、10年以上住む意思があること
の2つを支給の条件としている自治体が多いです。
以下の関連記事では、都道府県別に助成金の有無や金額、条件をまとめています。お住まいの市町村で受け取ることができるか、チェックしてみてください。
適正価格で塗装してくれる優良業者を探そう
適正価格で納得のいく業者を選ぶためには、複数の業者から見積もりを取って比べましょう。
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見積もりから現地調査まで完全無料
見積もりを見て、気になった業者に現地調査をしてもらう場合も完全無料です。契約するまで費用がかからないので安心して外壁塗装業者を選ぶことができます。
30坪の家で外壁塗装を依頼したときの相場は?
30坪の家で外壁塗装を依頼したときの相場は70万~140万円ほどです。塗料の種類や階数などによって変動します。
外壁塗装の費用を安くおさえる方法は?
自治体の助成金・補助金を利用できる場合があります。また1社だけでなく、複数の業者から見積もりをとって比較することで、費用を抑えて納得のいく業者を見つけることができますよ。
この記事の監修者
ミツモア編集部 外装工事チーム
1. 信頼性の高いコンテンツ
外壁塗装はリフォームの中でも、施工内容や価格で不明瞭な点が多い業界です。ミツモア編集部では集めた情報を整理し、塗装の知見がある人物をチーム内に置いてコンテンツを制作しています。特に専門的な記事では塗装業社が監修しています。
2. 網羅性の高いコンテンツ
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