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外壁塗装の見積もりのやり方とは?5種類から費用が安くなる方法を選ぶ

最終更新日: 2025年07月08日

外壁塗装の見積もりのやり方は、従来の「現地調査見積もり」に加え、ネットで概算がわかる見積もりを選ぶ人が増えています。

  • 現地調査見積もりは、塗装業者が自宅に訪れて、外壁の劣化状況や建物の構造を詳しく調べるやり方です。
  • ネットで概算がわかる見積もりは、自分で建物の情報を入力して、現地調査前におおよその費用相場が把握できます。

外壁塗装は最終的に現地調査が必須となりますが、事前にネットで概算を知ることで業者選びがスムーズになります。初めて見積もりを依頼する人にもわかりやすいように、外壁塗装見積もりの具体的なやり方と、費用を安く抑えるポイントを見てみましょう。

ネットで外壁塗装の見積もりを診断

外壁塗装の見積もりのやり方は5種類

外壁塗装の見積もり依頼先5つ(ネット一括見積もり、地域の塗装業者、ホームセンター・家電量販店、大手ハウスメーカー、訪問営業)を、料金、信頼性、手間、品質など9項目で比較しました。

ネット一括見積もりと地域業者はコスト面で優れ、ホームセンターと大手ハウスメーカーは信頼性と品質で優位です。最適な選択は、あなたが重視する要素(コスト、品質、手間、リスク回避など)によって変わります。

依頼先 料金 信頼性 業者選定の手間 提案の柔軟性 施工品質 保証の確実性 営業圧力 アフターサービス 透明性
おすすめ対象者
ネット一括見積もり 〇比較できて安い △評判が重要 △1度で入力完了 〇業者で異なる △業者差あり 〇保証あり △サービス差あり △業者差あり △審査基準不明確
〇コスパを重視する人
地域の塗装業者 〇比較できて安い △評判が重要 ✕毎回見積もり 〇直接交渉で柔軟 △業者でばらつき △業者差あり △業者差あり 〇地域密着で迅速 〇直接確認可能
〇コストを重視する人
ホームセンター・家電量販店 △割高 〇大手の安心感 〇店舗が選定 △パック商品中心 〇標準化された品質 〇企業による保証 〇店舗での相談 〇企業として対応 〇企業として明確
〇リスク回避を重視する人
大手ハウスメーカー ✕高い 〇最高水準の信頼性 〇手間なし △選択肢限定的 〇高い品質基準 〇長期保証 〇既存顧客対応 〇充実 〇標準化された価格
〇確実な高品質を重視する人
訪問営業 ✕不明瞭 ✕悪徳業者のリスクあり ✕情報の検証が困難 ✕画一的な提案 ✕品質保証なし ✕保証の信頼性低い ✕強引な営業多い ✕期待できない ✕価格表示が不正確
✕基本的におすすめできない

ネット一括見積もりサイト

ネット一括見積もりサイトは、1度の入力で複数業者から見積もりを取得でき、特に営業電話が一切ないタイプのサイトを選べば、じっくりと比較検討できます。

充実した口コミ情報により各業者の評判や実績を事前に確認でき、複数業者が競合することで価格も安くなる傾向があります。

価格の透明性も高く、各社の見積もりを並べて比較できるため、相場を把握しやすいのも大きなメリットです。効率的に優良業者を見つけたい人に最適な選択肢です。

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地域の塗装業者

地域の塗装専門業者は、中間マージンが発生しないため基本的に安価で、直接対話により柔軟な対応が可能です。地域での評判を重視するため、品質維持への意識も高い傾向があります。

一方で、業者選定の手間と責任がすべて自分にかかり、業者によって品質にばらつきがあるうえ、倒産した場合は保証が無効になるリスクもあります。コストを最優先し、自ら情報収集と業者選定ができる人に最適です。

ホームセンター・家電量販店

ホームセンターや家電量販店は、誰もが知る大手ブランドの安心感があり、企業として倒産リスクが低いため保証も確実です。ポイント付与や分割払いなどの利便性も魅力です。

ただし、中間マージンにより費用は高額になり、実際の施工業者を選ぶことはできません。また、提案内容もパック商品が中心で自由度は低くなります。リスクを避けて保証の確実性を重視する人に向いています。

大手ハウスメーカー

大手ハウスメーカーは、新築時からの自宅情報を完全に把握しており、標準化された高い品質基準と長期保証を提供します。業者探しの手間も一切かかりません。

しかし、費用は最も高額で地域業者の2~3割高になることも珍しくなく、使用する塗料などの選択肢も限定的です。また、保証継続のために自社メンテナンスを条件とする「囲い込み戦略」にも注意が必要です。ブランドへの信頼を重視する新築オーナーに適しています。

訪問営業

訪問営業は「足場無料」「モニター価格」といった欺瞞的な広告手法が横行し、実際の価格表示も坪単価など不正確なものが多く見られます。

会社情報の記載も不十分で、悪徳業者が紛れ込むリスクが最も高いチャネルです。基本的には避けるべきで、むしろ危険な業者を見分けるための反面教師として活用することをおすすめします。

審査済みの安い外壁塗装業者を比較する

外壁塗装見積もりの準備から完了までの7ステップ

外壁塗装業者に見積もりを依頼する際は、次の手順で進めましょう。

1. 3〜5社から見積もりを取得する

相見積もりは3〜5社が最適です。1〜2社では比較材料が不足し、5社を超えると選定が困難になります。十分な比較とスムーズな意思決定を両立できる数です。

2. 全社に同じ希望条件を伝える

正確な比較のため、全社に同一条件で依頼します。特に塗料と施工面積は必ず統一しましょう。これらは金額に大きく影響し、条件が異なると10万円以上の差が生じることもあります。

また、塗料の耐久年数も異なるため、長期的なコストも変わってきます。

3. 金額の安さだけで決めない

相場より極端に安い業者には注意が必要です。50万円も安い場合、塗装回数の削減や安価な塗料の使用など、品質を犠牲にしている可能性があります。

値下げの理由を必ず確認し、「安すぎる」業者は避けましょう。

4. 全ての見積もりが揃ってから契約する

早い段階で良い条件の業者が現れても、全社の見積もりが揃うまで待ちましょう。十分な比較をせずに決めると相見積もりの意味がなくなります。

また、依頼した以上は全ての見積もりを受け取るのがマナーです。

5. 相見積もりであることを伝える

「相見積もりをしている」と伝えることで、業者は競争力のある価格を提示しやすくなります。

また、契約を急かされても「比較してから決定したい」と言いやすくなり、検討時間を確保できます。

6. 現地調査まで依頼する

正確な見積もりには現地調査が不可欠です。業者が実際に外壁の面積や状態を確認することで、適切な塗料選定と正確な費用算出が可能になります。

7. 希望の条件や予算を事前に伝えておく

塗料の種類、色、予算上限、重視するポイント(価格、耐久性、デザイン)を事前に整理して伝えましょう。

条件が明確だと適切な提案を受けやすく、不要な工程や高額な提案を避けられます。

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外壁塗装の見積もりのチェックポイント7選

見積書の適正性を判断するため、7つの重要ポイントを確認しましょう。

外壁塗装の見積書例

①一式ではなく、項目ごとの単価が明記されているか

「仮設足場 一式」のような曖昧な表記は要注意です。実際の面積や数量が不明だと、適正価格か判断できません。

特に足場設置や塗装工事は面積で費用が大きく変わるため、必ず詳細な数量と単価の記載を求めましょう。

②塗装回数が3回になっているか

外壁塗装の基本は「下塗り・中塗り・上塗り」の3回塗りです。下塗りは接着剤の役割を果たし、これを省くと塗料が剥がれやすくなります。

中塗り・上塗りで塗膜に厚みを持たせ、防水性と耐久性を確保します。3回未満の場合は必ず理由を確認しましょう。

③塗料のメーカー名・商品名が具体的か

「シリコン塗料」といった曖昧な表記ではなく、「アレスアクアシリコンACⅡ」のように具体的なメーカー名と商品名が必要です。

同じ素材でもグレードによって品質と価格が大きく異なるため、詳細な記載がない業者は避けましょう。

④保証期間は5年前後あるか

施工後の保証期間は5年前後が理想です。適切な保証がないと、不具合の修繕費用が自己負担になる可能性があります。

保証期間の明記は、業者が品質に自信を持っている証拠でもあります。

⑤見積書の有効期限は1カ月以上か

有効期限が短すぎると十分な検討時間が取れず、契約を急がされる恐れがあります。1カ月以上の期限があれば、他社との比較検討が可能です。

極端に短い期限は、業者が契約を急いでいる可能性があるため注意が必要です。

⑥工程が全て記載されているか

外壁塗装に必要な以下の工程が見積書に含まれているか確認しましょう。

  1. 仮設足場工事
  2. 飛散防止用ネット設置
  3. 高圧洗浄
  4. 下地処理
  5. 塗装工事(下塗り・中塗り・上塗り)
  6. コーキング
  7. 付帯部の塗装

工程を省いて安く見せたり、不要な工程を追加して費用を水増しするケースもあります。工程が多すぎたり少なすぎる場合は、その理由を業者に確認しましょう。

⑦追加費用が発生する条件が明記されているか

施工中の予期せぬトラブルで追加費用が発生する可能性があります。例えば「下地の破損による補修」「塗料の変更が必要な場合」などです。

施工実績の多い会社なら、追加費用のパターンをある程度想定できます。全てを網羅することは難しくても、主な条件は見積書に記載してもらいましょう。不明瞭な点は事前に確認し、書面に残すことでトラブルを防げます。

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外壁塗装の坪数別の費用相場

外壁塗装の相場は70~120万円で、工事費用は以下の要素で決まります。

  1. 塗料の種類(単価)×施工面積
  2. 工程ごとの単価×施工面積
  3. その他の諸経費

面積や塗料によって費用は大きく変動するため、各工程の内訳を詳細に確認することが重要です。家の広さごとの外壁塗装費用の目安は以下の通りです(塗料や塗装面積により変動します)。

坪数(㎡) 外壁塗装 外壁塗装+屋根塗装
10坪33㎡) 31万~54万円 51万~94万円
20坪66㎡) 52万~98万円 72万~138万円
30坪99㎡) 74万~142万円 94万~182万円
35坪116㎡) 84万~164万円 104万~204万円
40坪132㎡) 95万~186万円 115万~226万円
50坪165㎡) 116万~230万円 136万~270万円
60坪198㎡) 137万~274万円 157万~314万円
70坪231㎡) 158万~318万円 178万~358万円
80坪264㎡) 180万~362万円 200万~402万円
90坪298㎡) 201万~406万円 221万~446万円
100坪331㎡) 222万~450万円 242万~490万円

※ミツモアにおける「外壁塗装」サービスの設定価格より算出(2024年1月1日~12月31日)

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外壁塗装の見積もりでは口コミを確認する

高品質かつ適正価格の外壁塗装には、見積書の確認だけでなく業者の評判確認も重要です。特に保証内容と施工実績は、業者の品質を判断する重要な指標となります。

1. 口コミサイトで確認する

一括見積もりサイトや専門の口コミサイトで、実際の利用者の声を確認しましょう。業者名で検索し、施工品質やスタッフの対応について重点的にチェックします。

2. SNSで検索する

SNSで業者名を検索し、利用者の投稿や業者の投稿へのコメントを確認します。良い評判から悪い評判まで、リアルな声が見つかります。

3. 過去の施工事例を見る

業者の公式サイトやパンフレットで施工事例を確認しましょう。写真と詳細情報から、施工品質や対応内容を具体的に把握できます。

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外壁塗装は高額で10年周期の重要な工事のため、適切な業者選びが不可欠です。相見積もりで塗装回数、面積、金額を比較検討してから決定しましょう。

相見積もりには、無料一括見積もりプラットフォーム「ミツモア」の利用がおすすめです。簡単な質問に答えるだけで、地域の業者から最大4件の見積もりを効率的に取得でき、手軽に比較検討できます。

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