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外壁塗装の見積もりの取り方と良い業者の見極め方法|チェックポイントを解説

外壁塗装の見積もりを取る
最終更新日: 2024年12月12日

「外壁塗装をしたいけど、どうやって見積もりを取ればいいかわからない」「見積もりを取ったけど、どこを見たらいいかわからない」という人は多いのではないでしょうか。

外壁塗装を成功させるためには、少ない情報から優良業者を見極めて施工を依頼することが大切になります。

そのためには、適切な見積もりを手に入れて、悪徳業者の兆候を早く掴んでおくことが必要です。

本記事では外壁塗装の見積もりの取得方法や、見積書のチェックするべきポイントを解説していきます。

外壁塗装の見積もりの取り方

外壁塗装で見積もりを取る方法は大きく分けて3つあります。

それぞれの方法で特徴が異なるため、どの方法が自分に合うか確認しましょう。

一括サイトでの見積もり

手軽に見積もりを取りたい、どこの業者がいいかわからないという人には、一括見積もりがおすすめです

外壁塗装には一括見積もりサイトが多くあり、簡単な質問に答えるだけで複数社からの見積もりを取得することができます。

特にインターネット上にある一括見積もりサイトでは、見積もりの取得が簡単になるだけでなく、専用のチャットなどを使って工事内容の相談や最終的な業者の決定までスムーズに行うことができます。

外壁塗装では、見積もりを比較してから塗装業者を決定することがほとんどなので、一括見積もりを活用してより手軽に見積もりを比較すると良いでしょう。

外壁塗装の一括見積もりをする

自分で業者を探す

一括見積もりとは異なり、自分で塗装業者を探して依頼する方法もあります

自分の希望条件に合う事業者を一から探すことができるので、納得して信頼できる事業者に依頼することができるのがメリットです。

しかし、一から自分で探すことになるので、業者を探すのに時間がかかってしまいます。場合によっては、住んでいる地域の外まで足を運んで探しに行かなければなりません。

また一括見積もりでは、一度質問に答えるだけで複数の見積もりを取得できるのに対し、自分で取ると候補の業者に物件の情報を毎回提供する必要があります。なので、時間をかけてでも納得できる業者選びをしたいという場合以外は、一括見積もりを利用することをおすすめします。

訪問営業

一括見積もりや自分で見積もりを取りに行くのとは異なり、営業担当者が自宅に訪問し外壁の塗装をオススメしてくるケースもあります

外壁塗装の営業マンが外壁の状態を外から見て、塗装が必要な状態であればその家に訪問して、契約もしくは見積もりを取るように勧めてきます。

しかし、この訪問営業には悪徳業者であるケースがしばしば見られるため注意が必要です。外壁がそこまで傷んでいないのに「今すぐ塗装工事が必要な状態です。」と即決を持ちかけてくることもあります。

営業訪問が来た場合にはその場で契約せずに、複数事業者からの見積もりを比較するようにしましょう。

外壁塗装の見積もりのチェックポイント

見積書の見方や、チェックするべきポイントを解説します。

見積書には工事内容や金額などたくさんの項目が記載されていますが、適切な金額かどうかを判断するために以下のポイントを入念に確認しましょう。

外壁塗装の見積書例

①「一式」表記でなく、項目ごとの単価が記載されていること

見積書の各項目の数量に「一式」という単位が多用されていないかどうかを確認するようにしましょう

見積書の中には「仮設足場 一式」のように表記されているケースもあり、これだとどのくらいの工事単価なのか、費用として高いのか安いのかがわかりません。その工事以外の費用も丸っとまとめて計上されている可能性もあり、その場合だと工事単価に割り戻すと割高になってしまうケースもあります。

そのため、足場の設置や塗装工事のように面積を実際に測定して仕事を行う項目に「一式」という単位が使われている見積もりは要注意です。実際にどれだけの面積の工事が行われたかによって金額が大きく変わるので、必ず詳細な面積や数量を記載してもらうようにしましょう。

②塗装回数が3回になっているか

外壁塗装では「下塗り」「中塗り」「上塗り」と3回に分けて塗装を行うのが一般的です

下塗りは、中塗りや上塗りが外壁に密着するための接着剤としての役割を果たしています。そのため、下塗りをしないと外壁に塗料が上手くつかず、はがれやすくなってしまいます。

中塗りと上塗りが、メインとなる塗料をつかっておこなう施工です。基本的に同じ塗料を使用し、主に塗料に機能を発揮させる役割を担っています。これらを怠ると、塗膜に厚みが出ずに防水性や耐久性が落ちたり、ムラのある仕上がりになったりなど、見た目だけでなく機能性にも影響が出てしまいます。

塗装回数が3回より少ない場合は、塗装業者に確認するようにしましょう。

③塗料のメーカーや商品名が記載されているか

使用する塗料が具体的に記載されているかどうか、きちんと確認するようにしましょう

塗装会社によっては、「シリコン塗料」「アクリル塗料」等、塗料の素材の名前のみ記載していることがあります。しかし、同じ材料であってもグレードや金額によって塗料の質が大きく変わるため確認が必要です。

塗料名を隠して表記するケースの中には、口頭では高品質な塗料を使うと言っていたにもかかわらず、実際は低価格な品質の悪い塗料を使って工事費用だけ高く計上している、というケースもあります。

そのため、「アレスアクアシリコンACⅡ」のように具体的なメーカー名まで記載されていることを確認しましょう。

④塗装後の保証期間が5年前後あるか

塗装後の施工保証についても、見積書の段階で確認しておくようにしましょう。

保証期間がどのくらいあるか、理想は5年前後あることを必ず確認してください。見積書に塗装後の保証期間が書かれてあるケースがほとんどなので、事前の確認が必須です。

外壁塗装は長期間にわたり耐久性が求められる工事であり、適切な保証がないと、施工後に発生した不具合の修繕費用を自己負担でまかなわなければならない可能性があります。

保証期間が明記されていれば、施工業者が一定期間、塗装の品質を保証している証拠となりますので、安心して施工を任せられます。

⑤見積書の有効期限が1カ月以上あるか

見積書の有効期限が1カ月以上設定されているかどうかも確認しておくようにしましょう。

有効期限が短すぎると、検討するための時間が十分に取れず、焦って契約を進めてしまう恐れがあります。また、実際に工事を依頼した時に見積書の期限切れを理由に、見積もりの金額とは違う金額で提示されてトラブルに発展するケースもあります。

見積書に記載されている期限が1カ月以上あれば、他の業者と見積もり内容をじっくり比較し、自分にとって最適な選択ができるでしょう。有効期限が短い場合は業者が契約を急がせている可能性もありますので、慎重に判断することが重要です。

他にもみておきたいチェックポイント

上であげたもの以外にも、見積書でみておきたいポイントを解説します。

工程が全て記載されているか

外壁塗装には、塗料を塗る塗装工事だけでなく、他にもたくさんの工程があります。

適切な価格で工事を行うためにも、必要な工程が見積書に正しく記載されているかを確認する必要があります。

一般的に外壁塗装に必要とされている工程は以下の通りです。

  1. 仮設足場工事
  2. 飛散防止用ネット設置
  3. 高圧洗浄
  4. 下地処理
  5. 塗装工事(下塗り・中塗り・上塗り)
  6. コーキング
  7. 付帯部の塗装

少しでも提示する金額を安くするために工程を省いたり、工事をかさましするために必要以上の工程を設定するケースも多く見られます。

工程が多すぎたり少なすぎる場合には、塗装業者にその理由や用途を聞いてみましょう。

追加費用が発生する条件が明記されているか

見積書で、追加費用が発生する条件が明記されているかも確認しましょう。

外壁塗装工事の施工中に予期せぬトラブルや追加作業が発生した場合、追加費用について取り決めがないと、契約後に予算をオーバーしてしまうかもしれません

たとえば、「下地に破損が見られた場合、下地補修が必要な場合は別途費用がかかる」「外壁材に指定した塗料が使えない場合は、塗料が変更になる可能性がある」といった条件が追加作業に該当します。

施工実績の多い会社なら、追加費用が発生するケースをある程度事前に想定できます。全ての追加費用を網羅することは難しいですが、見積書に記載してもらうようにしましょう。

なお、追加費用の条件が記載されていても不明瞭な場合、事前に業者に確認して書面に明記してもらうことで、トラブルを未然に防ぐことができます。

外壁塗装の費用相場

外壁塗装の相場は70~120万円と言われており、工事費用は主に以下のように算出されます

  • 塗料の種類(単価)×施工面積
  • 工程ごとの単価×施工面積
  • その他の諸経費

面積や使用する塗料によって工事の費用は大きく変わるため、どの工程にどれだけ費用がかかっているかを詳細に確認することが大事です。そのためにも、しっかりとした見積もりを取得するようにしましょう。

なお、家の広さごとに外壁塗装費用の相場は以下の通りです。塗料や塗装面積によって変わることもありますので、おおよその目安として掴んでおきましょう。

坪数(㎡) 外壁塗装 外壁塗装+屋根塗装
10坪(33㎡) 31万~54万円 51万~94万円
20坪(66㎡) 52万~98万円 72万~138万円
30坪(99㎡) 74万~142万円 94万~182万円
35坪(116㎡) 84万~164万円 104万~204万円
40坪(132㎡) 95万~186万円 115万~226万円
50坪(165㎡) 116万~230万円 136万~270万円
60坪(198㎡) 137万~274万円 157万~314万円
70坪(231㎡) 158万~318万円 178万~358万円
80坪(264㎡) 180万~362万円 200万~402万円
90坪(298㎡) 201万~406万円 221万~446万円
100坪(331㎡) 222万~450万円 242万~490万円

良い見積もりを取るためのコツ

続いて、外壁塗装の見積もりで良い見積もりを得る際のコツを7つ紹介します。

外壁塗装業者から相見積もりを取る

3〜5社から見積もりを取得する

相見積もりでは、3〜5社の見積もりを取得することを推奨します

1〜2つだと比較する材料が少なく、適切な価格や工事内容かどうかを判断するのが難しいためです。逆に5社よりも多いと、比較材料が増えるので十分に比べることはできますが、かえって1社に絞るのが難しくなってしまいます。

しっかりとした比較と、スムーズな意思決定を両立するためには3〜5社の見積もりを取得するとよいでしょう。

全社に同じ希望条件を伝える

見積もりを正確に比較するには、全ての事業者で条件を揃える必要があります。それぞれで条件が異なると、見積内容が妥当か否かを判断するのが難しくなってしまいます。

特に、塗料と施工面積は必ず揃えましょう。本記事の冒頭でお伝えしたように、塗料と面積は金額が大きく変動する要因です。同じ塗料でも塗装面積が違うだけで、10万円近く変わることも珍しくありません。

また塗料によって耐久年数も変わるので、異なる塗料で比較すると、工事費用に加えて長期的な施工回数も考慮する必要があります。

分かりやすく、かつ正確に比較するためにも、最低でも塗料と塗装面積は揃えて見積もりを出してもらうようにしましょう。

金額の安さだけで決めない

相見積もりの際は、ただ安いからという理由で安易に業者を決めてしまうと危険なので辞めましょう

例えば、相場から50万円も安い金額を提示する事業者は、どこかしらで間引きしている可能性があります。塗装回数を2回に減らしていたり、安い塗料を使用しているなど、仕上がりに大きく影響を及ぼすことも考えられるでしょう。

適切な理由で値下げしてくれる事業者ももちろんいるので、値下げをしてくれる場合には理由も一緒に確認することが大切です。

施工不良による再施工などのトラブルを避けるために、「安すぎる」金額で施工を行う事業者には注意しましょう。

全ての見積もりが揃ってから契約する

全ての見積もりが揃ってから契約する事業者を決めるようにしましょう

複数の事業者に見積もりを依頼すると順番に見積もりが届きますが、早い段階で条件にマッチした事業者が現れると、そこで決めたくなってしまうかもしれません。しかしそれでは、十分に比較しないまま決めることになってしまい、相見積もりの意義が薄れてしまいます。

また、業者は見積もりにあたってスケジュールや人員の確保を進めているので、見積もりを依頼しておきながら取らないのはマナー違反です。必ず依頼した見積もりが全て揃ってから比較検討するようにしましょう。

相見積もりであることを伝える

見積もりを依頼した業者には、相見積もりであることを伝えましょう

外壁塗装には明確な定価がなく、工事の費用は塗装業者の裁量による部分が大きいです。他の事業者にも見積もりを依頼していることが分かると、塗装業者は自社で契約してもらえるようになるべく安い金額を提示してくれたり、交渉に応じたりしてれることも多いです。

「相見積もりをしているので、比較してから決定したい」と伝えることで、契約を急かされたとしても業者を選ぶ時間を確保することができます。

時間もお金もかかる外壁塗装だからこそ、焦ったり検討が不十分なまま契約してしまうことがないように、全ての見積もりを揃えてしっかりと比較するようにしましょう。

現地調査まで依頼する

きちんとした見積もりをもらうためには、業者に現地調査まで依頼するようにしましょう

現地調査とは、業者に自宅の状況を見てもらい、外壁の面積や使える塗料を細かく確認してもらう作業のことを指します。

現地調査がないと正確な塗装費用を算出できませんので、正確な見積もりを出してもらいたい場合は、一度現地調査を依頼するようにしましょう。

希望の条件や予算を事前に伝えておく

見積もりを依頼する際は、自分の希望や予算を具体的に伝えておくようにしましょう

使用したい塗料の種類や色、予算の上限、重視するポイント(価格、耐久性、デザインなど)を事前に整理し、伝えておきます。

事前に条件や予算を伝えておくことで業者が適切な提案をしやすくなり、結果として満足度の高い見積もりを得られるでしょう。また要望が明確でないと、不要な工程や高額な塗料を提案される可能性がありますので、注意が必要です。

見積もりと一緒に会社の評判も確認しておこう

高品質かつ適正価格で外壁塗装工事を依頼するためには、見積書を確認するだけでなく、施工を依頼する会社の評判も確認しておくようにしましょう。

特に、施工後の保証内容や実績の豊富さは、業者の施工品質を測るうえで重要なポイントです。口コミや評判を確認することで、見積書に記載されている内容が実際に反映されているか、他の顧客が満足しているかを知ることができます。

ここでは業者の評判や実績を確認する方法を紹介します。

口コミサイトで確認する

一括見積もりサイトや専門の口コミサイトには、実際にその業者に依頼した人の声が載っているケースがあります。さまざまなサイトがありますので、見積もりを依頼した業者の名前で検索して口コミを確認するようにしましょう。

特に、施工品質やスタッフの対応は業者を選ぶ決め手になりやすいので、特に注目したいポイントです。

SNSで検索する

SNSは口コミの宝庫です。見積もりを依頼した業者で検索し、口コミがないか、業者が発信している投稿にコメントがないかなどを確認するようにしましょう

実際に施工してもらったユーザーの生の声が載っていますので、良い評判から悪い評判まで様々な口コミを確認することができます。

過去の施工事例を見る

会社の公式サイトやパンフレットに掲載されている施工事例をチェックしましょう。具体的な写真や詳細とセットで実績を掲載しているケースがほとんどですので、施工品質や対応内容を確認することができます。

外壁塗装費用の相見積もりを取るならミツモア

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外壁塗装は、一回あたりの工事費用が高く、10年スパンで工事を行うため、適切な工事を行ってくれる塗装業者を選ぶ必要があります。そのためにも相見積もりを行い、塗装回数や塗装面積、そしてそれらの数量や金額などをしっかりと比較し検討してから塗装業者を選ぶようにしましょう。

相見積もりをする際には、無料一括見積もりプラットフォームであるミツモアのご利用をおすすめします。自分で塗装業者を探すよりも圧倒的に手軽に見積もりを取得することができるので、簡単に見積もりを比較することができます。

ミツモアなら簡単な質問に答えるだけで、お住まいの地域で活躍している業者から最大5件の見積もりを取得できます。

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