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外壁塗装費はローンで支払い可能!相談先や住宅ローン控除も解説

最終更新日: 2023年03月31日

家の外壁塗料は年数が経過すると劣化してしまいます。そのため適切な時期に塗装工事を行うのが理想です。

必要なときに資金を用意できるローンは魅力的ですが、返済計画や金利など注意点も多くあります。

併せて利用したい住宅ローン控除についても、ぜひ知っておきましょう。

外壁塗装費用はローンでも支払える

塗料

外壁塗装の工事費は現金払いの他に、ローンの利用も可能です。手持ちのお金がなくても支払いができるローンは魅力的ですが、もちろんよい点だけではありません。ローンのメリット・デメリットについて解説します。

ローンを利用するメリット

「外壁塗装をしたいがすぐにまとまったお金を用意できない」「外壁の劣化がひどく早急に塗り替えが必要」という人にとってローンのメリットは大きいです。手元にまとまった費用がなくても、審査さえ通れば適切な時期に塗装工事を依頼できます。

ローンを利用すれば費用を分割して支払っていけるため、毎月の支出を把握しやすくなり、金銭的な不安を解消しやすくなるでしょう。

ローンを利用するデメリット

ローンは言い換えれば借金であり、返済時は金利を加えた金額の支払いが必要です。外壁塗装業者の提携金融機関は銀行と比較すると金利の高いケースもあり、工事費が高額になるほど、金利分も大きな負担になります。

返済も計画通りに進めばよいものの、仮に将来収入が大きく下がった場合、支払いが困難になる可能性もあるでしょう。住宅ローンが残っている人は返済の総額を把握し、無理なく払えるよう金額や支払期間の調整を行う必要があります。

借り入れの際に必ず審査があるのもローンの特徴です。勤務状況や収入によっては審査に通らない可能性もありますし、通ったとしても審査に時間がかかり、工事スタートが遅れる場合もあるのがデメリットといえるでしょう。

ローンを組む時はどこに相談する?

ローンを計算する

一口にローンといっても、さまざまな種類があり特徴が異なります。主な借入先や担保の有無、金利から見える企業の信頼度について説明していきましょう。

住宅ローンを組んでいる金融機関

住宅ローンを支払っている最中なら、同じ金融機関で外壁塗装のローンも組む、という選択があります。すでに審査に通った実績があるため借りやすくなったり、金利面で優遇されたりする可能性もあるでしょう。

さらに住宅ローンと外壁塗装のローンを合わせ、別の借り換えローンにまとめられたら、金利が下がって総支払額が安くなるケースもあります。借り先を集中させるメリットは大きいものの、金融機関が外壁塗装の支払いに対応したローンを提供していないと利用できません。

銀行のローンは有担保と無担保の2種類

銀行ローンは大きく分けて、担保が必要なものと不要なものがあります。主に銀行が提供する有担保ローンは、金利は低いものの担保が必要なためハードルが高く、審査にも時間がかかる場合が多いでしょう。用途も定められている場合が多く、自由に使うのは難しくなります。

無担保ローンは銀行や信販会社などが提供する、文字通り担保を必要としないローンです。手軽に申し込めて審査期間も短く、用途も事業資金を除いて基本的に縛りはありませんが、金利は高くなる傾向です。

ローン会社と提携している外壁塗装業者も

外壁塗装業者の中には、すでに特定の金融機関と提携している場合があります。銀行などの金融機関は貸した費用の利息が利益になるため、確実に返済できる業者でないと提携は行わないでしょう。

そのため提携済みの金融機関がある塗装業者は、ある程度信頼できる業者と考えられます。

ローンを組むときの確認事項

外壁ローンを組むときの確認事項

外壁塗装でローンを利用するなら、避けては通れない審査について解説します。金利の種類や、もしものときの団体信用生命保険についても知っておきましょう。

審査基準

ローンを利用するために必要な審査には、以下大きく五つのポイントがあります。

  • 審査時の年齢および返済時の年齢
  • 勤務先や雇用の形態
  • 年収、勤続年数
  • 返済負担率
  • 過去の信用情報(延滞や未払いなどがないか)

これらの基準を元に総合的に判断され、審査の可否が決定します。一般的には定職があり年齢が高齢でなく、年収が高い人は有利でしょう。返済負担率は年収に対しての返済額の割合なため、低いほうが評価は高くなります。

判断はあくまで総合的に行われるため、五つの要素のうち四つが高水準でも、残り一つが極端に悪いと落ちても不自然ではありません。

金利のタイプ

金利には固定金利と変動金利の2種類があります。固定金利はローンを借りてから返済が終わるまで、金利が変動しないタイプです。対して変動金利は状況によって金利が変化します。金融機関によって変動のタイミングや変動率はさまざまです。

変動金利は景気の影響を大きく受けるため、将来の社会情勢によっては固定金利より支払い額が少なくなる可能性もあります。不確定な未来に期待するより、月々決まった額を計画的に払っていきたい人は固定金利がおすすめでしょう。

どちらが有利かはケースバイケースな面が大きく一概にいえないため、自身の暮らしや資産状況に適した方法を選ぶことが重要になります。

団体信用生命保険の加入について

団体信用生命保険(団信)は、ローンを利用中に借主が死亡もしくは高度障害状態になった場合、残額が生命保険金から支払われる仕組みです。結果的にローンは完済状態になるため、残された遺族が負担を背負う必要はありません。

金額が高額になる住宅ローンは万が一の際の残額も大きいため、団体信用生命保険は加入が義務づけられるケースが一般的です。対して外壁塗装などのリフォームローンでは加入が必須でない、もしくは加入できないタイプがあります。

住宅ローン控除で負担を抑えよう

ローンで負担を軽減

外壁塗装をするなら、忘れてはいけないのが住宅ローン控除です。ここでは住宅ローン控除の仕組みやメリット、適用されるための諸条件について解説します。

住宅ローン控除とは?

住宅ローン控除(住宅借入金等特別控除)は、年末時の住宅ローン残高の1%が所得税から還ってくる制度です。本来納めるべき税金が減るため、減税と同じ効果があります。外壁塗装は「住宅借入金等特別控除の適用要件」を満たすため、控除の対象です。

会社員が控除を受けるには、初年度は確定申告をする必要がありますが、翌年以降は年末調整で自動的に還付されます。個人事業主の場合は、毎年の確定申告で住宅ローン控除の内容を記載しなければいけません。所得税だけで控除しきれなかった分は、住民税から控除されます。

適用には多くの条件がある

住宅ローン控除を受けるには多数の条件があります。まず本人が居住する住宅の工事でなければいけません。両親が住む別の家や別荘などの工事は、住宅ローン控除の対象外になります。

主要な部分(外壁塗装なら壁)の工事費が100万円を超える必要があります。塗装の面積や工程によっては金額を満たせない場合も考えられるのです。この場合、塗料を高いグレードにして工事費を上げるのは可能ですが、無理に100万円以上にして控除を受けるより、100万円未満に工事費を抑えたほうが負担が少ないケースもあるでしょう。

ローンの返済期間が10年より長いことも条件です。外壁塗装の寿命は10年といわれており、あまりに長いローン期間だと、寿命後にローンだけ払う羽目になります。10年以上の条件を満たしつつ、できるだけ短いローン期間にするのが理想です。

手続きは信頼できる税理士に相談しよう

外壁塗装で住宅ローン控除を受けるには、工事をした翌年に必ず確定申告をする必要があります。確定申告は所定の申告書に必要事項を記載して提出しますが、控除額の計算など複雑な部分もあり、必要書類を集めるのもかなりの手間です。

そんなときに頼りになるのが税理士です。税金のプロである税理士は、確定申告の相談はもちろん、申告作業の代行も依頼できます。ミツモアなら複数の税理士事務所の見積りが取れますし、契約前に疑問点をチャットで相談できるため安心です。

じっくり検討して無理のない支払計画を

電卓と筆記用具

外壁は時間とともに傷んでいくため、思い立ったときに工事を行うことのでできるローンは活用する価値があります。しかしローンは返済の必要があり、確かな支払い計画が重要ということを忘れないようにしましょう。

外壁塗装のローンを検討する際、現在住宅ローンを利用しているなら、同じ金融機関から借りるのがおすすめです。自分の暮らしや支払能力を考慮した上で、無理のない計画を立てましょう。

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