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外壁塗装の費用はローンで払ってもいい?お金がない場合はどうすればいい?

最終更新日: 2024年11月25日

家の外壁塗料は年数が経過すると劣化してしまいます。そのため適切な時期に塗装工事を行うのが理想です。

必要なときに資金を用意できるローンは魅力的ですが、返済計画や金利など注意点も多くあります。

併せて利用したい住宅ローン控除についても、ぜひ知っておきましょう。

外壁塗装で使えるローン

外壁塗装で使えるローンにはどんなものがあるのでしょうか?ここでは使えるローンの種類と特徴をそれぞれ紹介していきます。

住宅ローン

家を購入するために金融機関から借りる長期のローンです。外壁塗装などのリフォームにも利用できることがあります。住宅ローンをリフォームに活用する際の主な特徴は、金利が比較的低く、返済期間が長いことです。ただ他のローンよりも条件が厳しいことが多いので、事前に銀行に条件を確認しておきましょう。

リフォームローン

リフォームローンは、住宅のリフォーム専用に設計されたローンで、比較的短期間での返済が一般的です。金利は住宅ローンよりも高めですが、手続きが簡便で、利用目的がリフォームと限られているため、融資を受けやすいという特徴があります。

信販会社のローン

外壁塗装会社などが信販会社と提携し、ローンを提供している場合もあります。この場合の信販会社のローンは、クレジットカード会社などが提供する分割払いのローンであることがほとんどです。審査が比較的容易で、即日融資が可能ですが、その分金利が比較的高めに設定されているという特徴があります。

クレジットローン

クレジットローンは、クレジットカードを持っている人が利用できる融資サービスで、限度額内で自由に借入れや返済ができるのが特徴です。外壁塗装のための費用をクレジットカードで支払うことも可能なケースがあります。金利が高めなことが多いですが、カード会社ごとのポイント還元なども受けられるため、実質的な支払額はそこまで高くならない場合も多いです。

外壁塗装でローンは使ってもいい?返済シミュレーション

外壁塗装をローンで支払いたいけれど、返済できるか不安な方も多いのではないでしょうか。ここでは、実際の返済シミュレーションを紹介していきますので参考にしてみてください。

<Aさんの場合>

工事費用120万円

借入額:100万円

金利:2.5%

返済期間:5年(60回払い)

※ここでは、一般的な金利である2.5%を例に紹介します。

月々の返済額 支払い総額
17,747円 1,068,410円

(元利均等方式で返済した場合)

上記設定で支払いをした場合、月々の返済額は17,747円、支払い総額は約106万円となります。月々17,747円の出費が5年間にわたって増えても問題ないかどうか、家計への影響を事前に確認した上でローンの利用を検討するようにしましょう。

外壁塗装でローンを使うメリット

ここでは、外壁塗装でローンを利用するメリットを紹介します。

まとまった資金がなくても工事を依頼できる

外壁塗装を行うための資金が不足している場合、ローンを利用することですぐに必要な資金を調達することができます。特に外壁が劣化が悪化している場合や、緊急の修繕が必要なときでもすぐに資金を確保できる点は魅力的でしょう。

ローンを活用することで即座に施工を始めることができ、住まいの安全性を保つことが可能になります。

手元の資金を残しておける

手元に資金がある場合でも、今後の計画を考えると出費を抑えたいという場合もあるのではないでしょうか。そんな場合でも、ローンを利用すれば手元にある資金を他の用途に残しておくことができます。

例えば、緊急の医療費や教育資金など、予期せぬ支出に備えることができるため、家計の安定感が増します。また、外壁塗装以外にも投資や貯蓄に資金を回すことで、将来的な資産形成にもつながります。

月々の支払いを分散できる

ローンを利用して月々の支払いにすることで、支払額を分散して工事を進めることができます。外壁塗装工事となると数十万円〜数百万円の費用となりますので、一括で支払うとなるとかなり負担となってしまいます。

その点、多少金利の支払いが増えても月々数万円の支払いに留めておくことで、支払額を分散して家計に与えるダメージを少なくすることができるのです。

外壁塗装でローンを使うデメリット

続いて、外壁塗装でローンを使って支払いするデメリットを紹介します。ローンを利用する場合はこのデメリットを考慮した上で活用するようにしましょう。

金利の支払い分支払い総額が多くなる

外壁塗装の費用をローンで賄う場合、金利が発生するのでその分支払い総額は多くなります。例えば施工費用が100万円、金利が年5%で、3年で返済した場合、約15万円の利息が発生します。支払総額は115万円となり、一括で支払った際に比べて支払い総額は多くなってしまいます。また、住宅ローンを利用する場合は金利の変動によって将来的な返済額が増加するリスクもあります。

長期的な返済負担がかかる

外壁塗装の費用をローンで支払うことで、月々の返済が長期にわたって続くことになります。このため、毎月の返済が固定費となり生活費に対する負担が増加します

特に変動金利のローンを利用する場合は中長期的に返済額が増える可能性もありますので、将来収入が減った際などに支払いが急に苦しくなる可能性もあります。

多くの方は住宅ローンや自動車ローンなどすでにローン返済のあるものがある可能性があるので、そのローンに合わせて追加で経済的な負担が加わることになってしまいます。

審査に手間がかかる

ローンを利用する際は、金融機関の審査を受ける必要があります。

この審査プロセスでは、必要書類の準備や信用情報の確認が行われるため、時間と手間がかかります。特に信用情報に不安がある場合や、収入が不安定な場合はローンの承認が得られない可能性がありますので、その場合はそもそもローンを借りることができます

さらに、ローンの申し込みや審査が失敗すると、信頼性に影響を及ぼすこともあるため、慎重に検討する必要があります

外壁塗装費用を安く抑えるために使える制度

続いて、お金がない時でも使える外壁塗装の費用を抑えるための方法を解説します。極力ローンを使いたくないという方は、ここで紹介する方法を試した後にローンの利用を検討すると良いでしょう。

助成金制度

多くの地方自治体では、住宅の外壁塗装やリフォームに対する助成金制度を設けています。地域振興や住環境の改善を目的としており、申請が認められれば、数万円〜数十万円ほどの一定の金額を助成してもらうことが可能です。

具体的な助成金の内容や条件は自治体ごとに異なりますが、外壁塗装にかかる費用の一部をカバーすることができるため、費用を抑える大きな助けとなります。

なお、助成金を受けるためには申請書類の提出や工事前の確認が必要なことが多いので、事前に地元の自治体のホームページや窓口で情報を収集しておくと良いでしょう。地域によっては、特定の業者と提携している場合もありますので、その点も考慮してあらかじめ助成金制度を先に調べておくことをおすすめします。

住宅ローン控除

外壁塗装をするなら、忘れてはいけないのが住宅ローン控除です。

住宅ローン控除(住宅借入金等特別控除)は、年末時の住宅ローン残高の1%が所得税から還ってくる制度です。本来納めるべき税金が減るため、減税と同じ効果があります。外壁塗装は「住宅借入金等特別控除の適用要件」を満たすため、控除の対象です。

なお、住宅ローン控除を受けるには多数の条件があります。まず本人が居住する住宅の工事でなければいけません。両親が住む別の家や別荘などの工事は、住宅ローン控除の対象外になります。

主要な部分(外壁塗装なら壁)の工事費が100万円を超える必要があります。塗装の面積や工程によっては金額を満たせない場合も考えられるのです。この場合、塗料を高いグレードにして工事費を上げるのは可能ですが、無理に100万円以上にして控除を受けるより、100万円未満に工事費を抑えたほうが負担が少ないケースもあるでしょう。

ローンの返済期間が10年より長いことも条件です。外壁塗装の寿命は10年といわれており、あまりに長いローン期間だと、寿命後にローンだけ払う羽目になります。10年以上の条件を満たしつつ、できるだけ短いローン期間にするのが理想です。

外壁塗装でローンを組む際の確認事項

外壁ローンを組むときの確認事項

外壁塗装でローンを利用するなら、避けては通れない審査について解説します。金利の種類や、もしものときの団体信用生命保険についても知っておきましょう。

審査基準

ローンを利用するために必要な審査には、以下大きく5つのポイントがあります。

  • 審査時の年齢および返済時の年齢
  • 勤務先や雇用の形態
  • 年収、勤続年数
  • 返済負担率
  • 過去の信用情報(延滞や未払いなどがないか)

これらの基準を元に総合的に判断され、審査の可否が決定します。一般的には定職があり年齢が高齢でなく、年収が高い人は有利でしょう。返済負担率は年収に対しての返済額の割合なため、低いほうが評価は高くなります。

判断はあくまで総合的に行われるため、5つの要素のうち4つが高水準でも、残り1つが極端に悪いと落ちても不自然ではありません。

金利のタイプ

金利には固定金利と変動金利の2種類があります。固定金利はローンを借りてから返済が終わるまで、金利が変動しないタイプです。対して変動金利は状況によって金利が変化します。金融機関によって変動のタイミングや変動率はさまざまです。

変動金利は景気の影響を大きく受けるため、将来の社会情勢によっては固定金利より支払い額が少なくなる可能性もあります。不確定な未来に期待するより、月々決まった額を計画的に払っていきたい人は固定金利がおすすめでしょう。

どちらが有利かはケースバイケースな面が大きく一概にいえないため、自身の暮らしや資産状況に適した方法を選ぶことが重要になります。

団体信用生命保険の加入について

団体信用生命保険(団信)は、ローンを利用中に借主が死亡もしくは高度障害状態になった場合、残額が生命保険金から支払われる仕組みです。結果的にローンは完済状態になるため、残された遺族が負担を背負う必要はありません。

金額が高額になる住宅ローンは万が一の際の残額も大きいため、団体信用生命保険は加入が義務づけられるケースが一般的です。対して外壁塗装などのリフォームローンでは加入が必須でない、もしくは加入できないタイプがあります。

ローンを組む時はどこに相談する?

ローンを計算する

一口にローンといっても、さまざまな種類があり特徴が異なります。主な借入先や担保の有無、金利から見える企業の信頼度について説明していきましょう。

住宅ローンを組んでいる金融機関

住宅ローンを支払っている最中なら、同じ金融機関で外壁塗装のローンも組む、という選択があります。すでに審査に通った実績があるため借りやすくなったり、金利面で優遇されたりする可能性もあるでしょう。

さらに住宅ローンと外壁塗装のローンを合わせ、別の借り換えローンにまとめられたら、金利が下がって総支払額が安くなるケースもあります。借り先を集中させるメリットは大きいものの、金融機関が外壁塗装の支払いに対応したローンを提供していないと利用できません。

銀行のローンは有担保と無担保の2種類

銀行ローンは大きく分けて、担保が必要なものと不要なものがあります。主に銀行が提供する有担保ローンは、金利は低いものの担保が必要なためハードルが高く、審査にも時間がかかる場合が多いでしょう。用途も定められている場合が多く、自由に使うのは難しくなります。

無担保ローンは銀行や信販会社などが提供する、文字通り担保を必要としないローンです。手軽に申し込めて審査期間も短く、用途も事業資金を除いて基本的に縛りはありませんが、金利は高くなる傾向です。

ローン会社と提携している外壁塗装業者も

外壁塗装業者の中には、すでに特定の金融機関と提携している場合があります。銀行などの金融機関は貸した費用の利息が利益になるため、確実に返済できる業者でないと提携は行わないでしょう。

そのため提携済みの金融機関がある塗装業者は、ある程度信頼できる業者と考えられます。

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