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室内塗装の費用はいくら?DIYで塗装する方法と業者依頼でも費用を抑えるコツ

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最終更新日: 2025年07月23日

「室内の壁が色あせて見える」
「部屋の雰囲気をガラッと変えたい」

室内塗装にかかる費用は、塗料の種類や塗装する面積によって変動します。そこで室内塗装の料金相場や料金が高くなる理由などを分かりやすく解説します。

さらに、コストを抑えるポイント、実際にミツモアで室内塗装を依頼した人の口コミを紹介します。

室内塗装の費用相場

室内塗装を業者に依頼した際の費用相場を紹介します。

施工の内容 施工範囲 費用相場
ペンキ塗装 1㎡ 2,000円~7,000円
下地の処理※必要な場合 1㎡ 4,000円~8,000円
既設クロスの撤去※必要な場合 1㎡ 1,000円~1,500円(処分費用込み)

ペンキ塗装の値段に幅があるのは、一般的なペンキ塗料と防カビなど機能性の高いペンキ塗料があるためです。ペンキ塗装の価格が1㎡あたり2,000円~3,000円程度のときは一般的なペンキ塗装であるケースが多いです。5,000円以上かかる場合は防カビや高耐水など、機能性を高めたペンキを塗装していることが多いです。

実際に塗装を行う部屋別の費用目安は以下の通りです。こちらも業者に依頼した場合の金額です。DIYで塗装をすれば、塗装にかかる費用を安くできる可能性があります。

部屋の種類 居間 浴室 トイレ 廊下
使用する塗料の例 水性塗料 防カビ成分配合塗料 水性塗料 水性塗料
塗装面積の目安 50㎡ 20㎡ 15㎡ 20㎡
塗装費用の目安 80,000円~150,000円 30,000円~60,000円 30,000円~50,000円 15,000円~40,000円

室内塗装を業者に依頼した際の費用は、塗装する面積の大きさと塗料の種類によって大きく変動します。

室内塗装の費用内訳

室内の塗装にかかる費用は大きく分けると、以下の5項目に分けられます。

① 塗料代金

壁や天井に塗るための塗料の代金は素材や種類によって変動します。安価な製品であれば1缶2,000円程度から購入できますが、高級素材を用いているものや大容量タイプであれば1缶7,000~8,000円近くするものもあります。

塗料の代金は塗装する面積が広くなるほど高額になります。

水性塗料の特徴

水性塗料は、塗料を溶かす溶剤が水であるため臭いが少ない点が特徴です。比較的手ごろな価格帯の製品も多く、取り回しがしやすい点も評価ポイントです。

注意点は気温が低い時期や湿度が高い時期には乾燥時間が長くなりやすい点と、油性塗料よりも耐久性が低い点、金属など一部素材は塗装が剥げやすい点の3点です。

塗料の本体価格の目安は6畳の部屋4面の壁を塗り替える場合であれば27,500円~30,000円です。

油性塗料の特徴

油性塗料は水性塗料よりも耐久性が高く、乾燥も早い傾向があります。油性塗料は時間が経っても色が褪せにくいことから、外装に用いられるケースも多いです。

注意点は溶剤であるシンナーの臭いと引火性です。シンナーを大量に吸い込むと頭痛やめまいなどの身体症状が発生するので、油性塗料を使って室内の塗装をするときは火気厳禁で十分に換気をする必要があります。

塗料の本体価格の目安は、6畳の部屋4面の壁を塗り替える場合であれば、7,800円~9,000円です。

天然ペイント塗料の特徴

天然ペイント塗料とは化学成分を用いず、自然由来の成分を含む塗料を指します。化学成分を用いた塗料よりも安全性が高いと考えられており、子供やペットのいる家庭で選択されることが多い塗料です。

化学塗料よりも耐久性に劣り、乾燥時間が長いことや本体価格が高額になりがちな点が注意点です。

塗料の本体価格の目安は、6畳4面の壁を塗り替える場合であれば、16,000円~22,000円です。

② 人件費

室内塗装の工事費用の中で大きな割合を占めるのが人件費です。人件費は作業を行う職人にかかる費用で、人件費を値切ることは難しいです。

見積書の中では「人件費」と記載されるほかに、経費に含まれているケースがあります。見積書を確認した際に人件費が見当たらない場合は、業者に人件費の内訳について尋ねておくことをおすすめします。

③ 駐車場代

駐車場が家にない、家の前の道が狭く現場近くに駐車できるスペースが無い場合は、コインパーキングに施工業者の車を停めることがあります。その場合に発生するコインパーキングの利用料金は実費で請求されるケースがあります

都市部や駐車スペースの確保が難しい地域では、駐車場代の発生有無や支払方法を事前に確認しておきましょう。

自宅の駐車場を提供できる場合はそのことを業者に伝えましょう。自宅の駐車場を使える場合は駐車場代は発生しないことが多いです。

④ 出張費

業者の事務所や拠点から現場までの距離が遠い場合、出張費が加算されることがあります。ガソリン代や高速道路料金、移動時間に対する人件費などが含まれます。

近隣の業者に依頼することで出張費を抑えられたり、出張費が発生しなかったりします。特別な理由がなければ、なるべく自宅近くの塗装業者に依頼をしましょう。

⑤ 廃材処分費

塗装工事では養生に使ったシートやテープ、古い塗膜を剥がした場合のゴミ、塗料の空き缶などの廃材が発生します。これらの廃材を適切に処分するための費用が廃材処分費です。

少量であれば廃材処理をサービスとして無料で行ってくれる業者もありますが、量が多い場合や特殊な処理が必要な場合は費用が発生します。

室内塗装の費用が高くなる3つの理由

同じ広さの部屋の塗装を行う場合、費用は似たり寄ったりになると考えられがちですが、実際はいくつかの要因で料金が割高になることもあります。

室内塗装の費用が高くなりやすい3つの理由を紹介します。

① 塗装をする範囲が広い

壁や天井のほかにも巾木や窓枠、ドア枠など塗装する範囲が広くなればなるほど塗装費用が高額になります

また特殊な形状の部屋だった場合、塗装に手間がかかるケースがあります。手間のかかる塗装依頼だった場合は塗装作業費用が高額になりやすいです。

② 家具や家電がある状態で塗装を行う

人が住んでいる部屋の塗装をする場合はなるべく家具・家電を塗装をしない他の部屋やレンタル倉庫などに移動させましょう。家具や家電に塗料が付着しないように養生が必要になるので、養生費用が追加で発生する可能性が高いです。

また家具・家電の移動を塗装業者に依頼する場合は追加料金が発生します。できる限り自分で家具・家電は移動させることをおすすめします。

③ クロスを張ってある部分を塗装に変更する

現在ビニールクロス(壁紙)が張られている壁を塗装する場合、そのクロスの状態や種類によって費用が変わってきます。

比較的新しく、剥がれや大きな汚れがないビニールクロスであれば、専用のプライマー(下塗り材)を塗布した上で、直接塗装することが可能です。この場合は比較的費用を抑えられます。

クロスが古く剥がれかかっていたり、汚れがひどかったりする場合や布クロスや紙クロスのように塗装に適さない素材の場合は、一度クロスを剥がす必要があります。クロスを剥がす作業、剥がした後の下地調整(パテ処理など)に追加の費用と時間がかかります

特に下地が石膏ボードの場合、クロスを剥がす際に下地を傷つけてしまうこともあり、補修費用がさらにかかる可能性もあります。

クロスの上から塗装するか剥がしてから塗装するかは、現場の状況を見て業者が判断します。見積もり時に、どのような工法になるのか、それぞれのメリット・デメリット、費用について詳しく説明を受けましょう。

室内塗装の費用を安くする2つのコツ

室内の塗装を安く抑える2つのコツを紹介します。

① DIYで塗装を行う

必要な道具が揃っているのであればDIYで室内の塗装を行うと費用を大幅に節約できます。DIYで室内の塗装をすることで、業者に依頼した場合に発生する人件費等がかからなくなります。

DIYで室内塗装をするメリットとデメリットは以下の通りです。

DIYで室内塗装をするメリット

  • 室内塗装の費用を大幅に節約できる
  • 自分や家族にとって都合の良いタイミングで施工できる
  • 家族の思い出になる

DIYで室内塗装をするデメリット

  • 時間と労力がかかる
  • 仕上がりの質が低い可能性がある
  • 失敗のリスクがある
  • 道具の準備に時間と手間がかかる

DIYは費用を抑える魅力的な方法ですが、時間と労力、塗装に関する技術が必要です。仕上がりにこだわりたい人や時間的余裕がない人は無理せずプロに依頼することも検討しましょう。

DIYで壁の塗装を行う方法について詳しく知りたい方は、関連記事をご覧ください。

② 一括見積もりで施工業者を選ぶ

塗装業者に依頼する場合は一括見積もりで施工業者を選びましょう。一括見積もりサイトを使えば1回の情報入力で複数社からの見積もりが簡単に受け取れます

塗装業者の一括見積もりができるサイトやサービスは複数ありますが、おすすめは地域で活躍する業者が多数登録しているサービスです。ミツモアでは地域密着型の業者を含めた最大5つの事業者から見積もりが届きます。見積書の内容を比較し、検討したうえでお得な業者を選びましょう。

室内塗装の見積もりを取る

室内塗装をDIYするときと業者に依頼するときの比較

室内の塗装をDIYですることを考えている場合、業者に依頼するときと比べて手間や費用にどれほどの差があるか気になることでしょう。ここでは、施工費用と所要時間、2つの観点から比較を行います。

① 施工費用の差

6畳の部屋4面の壁を塗り替えるとして、DIYと業者依頼でどの程度施工費用に差が発生するかをまとめました。

室内塗装の手段 DIY 業者に依頼
塗料代 7,800円~30,000円
道具・工具の購入費用 0円~2,500円
養生費用 0円~500円 0円~500円
合計費用 7,800円~33,000円 40,000円~150,000円

室内塗装をDIYで行う場合は合計費用が7,800円~33,000円と、業者に依頼する40,000円~150,000円に比べて大幅に安く済むことが分かります。一方で、業者依頼の場合は塗料代や道具が施工費に含まれいます。コストを抑えたいならDIY、手間や仕上がり重視なら業者依頼が向いています。

② 所要時間の差

費用だけでなく室内塗装にかかる所要時間の差についてもチェックしましょう。6畳の部屋の壁4面を塗り替える想定で比較をしました。

工程 DIY 業者に依頼
養生などの準備 3時間~半日 1時間~2時間
下地の処理 1時間~6時間 30分~5時間
下塗り 2時間~12時間 1時間~2時間
下塗りの乾燥時間 3時間~12時間 3時間~12時間
1回目の上塗り 3時間~5時間 1時間~2時間
1回目の上塗りの乾燥時間 6時間~24時間 6時間~24時間
2回目の上塗り 3時間~5時間 1時間~2時間
2回目の上塗りの乾燥時間 6時間~24時間 6時間~24時間
片づけ 2時間~4時間 1時間~2時間
合計時間 2日~4日 1日~2日

DIYの場合、慣れない作業に戸惑ったり、予期せぬトラブルが発生したりすると、さらに時間がかかることがあります。特に、養生や下地処理といった下準備に十分な時間をかけないと、後の塗装で失敗しやすくなるため、丁寧な作業が必要です。

業者に依頼する場合は、準備から片付けまで含めて、通常1日から2日程度で完了することが多いです。複数の部屋を依頼する場合でも、作業担当者の人数を増やして対応できるため、比較的短い期間で作業を終えることが可能です。

室内塗装をDIYするときの注意点

室内塗装をDIYするときには2つの注意点があります。

  1. 臭いが気になることがある
  2. あらかじめ完成形のイメージを作る

安全に作業を進めたり、仕上がり後のイメージとの相違を防ぐために知っておくべき注意点なので、DIYの道具を揃える前に必ずチェックしてください。

① 臭いが気になることがある

塗料の種類によっては、塗装中や乾燥中に独特の臭いが発生することがあります。特に油性塗料は臭いが強く、換気を十分に行わないと体調不良の原因になるため注意してください。塗装作業中は窓を大きく開けて室内の空気の入れ替えを行いましょう。

塗料の臭いをなるべく感じないようにするためには以下の対策が有効です。

  • 水性塗料を使う
  • 換気扇を回すなど換気を行う
  • 低VOC塗料を選ぶ

低VOC塗料とは、揮発性有機化合物の含有量が少ない塗料を指します。塗料揮発時のいやな臭いを軽減できます。

② あらかじめ完成形のイメージを作る

どのような色にし、どの範囲を塗装するかといった完成形のイメージをあらかじめ作っておきましょう。具体的な完成形のイメージがないまま塗装をしてしまうと、必要な塗料がわからなくなることや完成後にイメージと違うといったトラブルが発生しやすくなります。

室内塗装の口コミ

本当にこの金額で良いのか?と思えるほどリーズナブルでした^ ^
★★★★★ 5.0

アイラッシュサロンを新規開業するために依頼しました。見積もり前のチャットでの相談から親身になっていただき、レスポンスも早く助かりました。 実際に見積もりで来て頂いた際も全体とのバランスをみてアドバイスを頂けてよかったです。何社か見積もりを取りこちらに依頼したのですが、本当にこの金額で良いのか?と思えるほどリーズナブルでした^ ^ 仕上がりも綺麗に仕上げていただきお人柄含めお願いして本当に良かったと思っております。また機会があればお願いしたいと思っております!

利用時期: 2025年3月
依頼したプロ: ATELIER L I LY
仕上がり、料金共に良かったです。
★★★★★ 5.0

仕上がり、料金共に良かったです。 また機会が有りましたらお願いしたいです。

利用時期: 2024年5月
依頼したプロ: 岡本慎也

室内塗装費用を相見積もりで安い業者が分かる

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室内塗装の費用目安は1㎡あたり2,000~3,000円です。室内塗装の費用は塗料の種類や面積によって変動します。

費用を抑える最も効果的な方法はDIYですが、時間と労力・塗装の技術が必要です。

塗装業者に依頼する場合は、必ず複数の業者から相見積もりを取りましょう。一括見積もりサービスなどを活用し、価格だけでなく実績や提案内容・保証・担当者の対応などを総合的に比較検討することが、施工後に「こんなはずじゃなかった」というトラブルを防げます。

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