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外壁塗装で隣家とのトラブルを防ぐには?挨拶回りでの注意点も解説

最終更新日: 2024年06月28日

家の外壁塗装には業者の出入りや騒音、臭いなど、隣家とのさまざまなトラブルを招くリスクがあります。しかしこれらのトラブルは、事前の対策で回避可能です。トラブルの例や近隣への挨拶回りでの注意点を押さえ、円滑に外壁塗装を済ませましょう。

外壁塗装では隣家への配慮が大切

外壁塗装では自分や家族だけでなく、隣家への配慮も欠かせません。施工後も長くその家で暮らすなら、周辺に住む人たちとのトラブルは避けたいところです。

外壁塗装は近隣トラブルが起きやすい

外壁塗装でストレスを抱えるのは、施主やその家族だけではありません。屋外の工事のため、隣家にも多くのストレスが発生します。施主や業者の対策で防げるトラブルもあれば、どんなに対策しても起こり得るトラブルもあります。

避けるのが難しいトラブルも、施主と業者の対応次第で、火種を大きくせずに済むでしょう。しかし対策を怠ると隣家との関係が悪化し、最悪の場合は損害賠償を請求されてしまいます。

せっかく外壁をきれいにしても、近所での居心地が悪くなるのは避けたいところでしょう。施工後も隣家との良好な関係を続けるためにも、事前の対策が必要です。

よくある隣家とのトラブル例

外壁塗装における隣家とのトラブルといっても、さまざまな原因が考えられます。よくあるトラブル例を押さえ、気を配るべきポイントを把握しましょう。

1. 騒音や塗料の臭いが気になる

外壁塗装における騒音や臭いに、完璧な予防策はありません。どんなに気を付けても消せない上に、騒音も臭いも感じ方には個人差があります。

大きな音が出やすいのは、足場の組み立て・解体と外壁洗浄です。これらで生じる音の大きさは、窓を閉めた室内で80~90dbです。これは犬の鳴き声や、パチンコ店内の音に匹敵します。

外壁塗装で使う塗料には有機溶剤を含むものもあり、刺激の強い臭いを発します。ただ臭いだけでなく、体調不良を起こす可能性も少なくありません。

比較的臭いの弱い塗料もあるものの、外壁材との相性や予算もあるため、臭いの強い塗料を使わざるを得ないケースもあるでしょう。

2. 汚れた水や塗料が飛んでくる

汚れた水や塗料が飛んでくるのも、隣家とのトラブルでよくあるケースです。塗装作業を屋外で行う以上は、汚れた水や塗料の飛散を防げません。しかし隣家を汚すリスクは減らせます。

隣家の住宅の外壁や塀、車などに汚れた水や塗料が飛ばないように、養生するのは大前提です。養生した上で隣家を汚した場合は、初期対応の早さがトラブルの大きさに直結します。

金銭的な賠償を隣家が求めた場合に備え、塗装業者が損害保険に加入しているかどうかを確認しましょう。加入していれば保険金で損害賠償をカバーできるため、問題の早期解決につながります。

3. 業者のマナーが悪い

塗装する業者のマナーが悪いと、隣家とのトラブルの原因になります。契約前に口コミやレビューを確認し、マナーの悪い職人がいる業者は避けましょう。

業者のマナーが原因で起きるトラブルはさまざまです。怒鳴り声や態度の悪さといった対人マナーの悪さのほかに、無許可で隣家の敷地に入って足場を組んだり、タバコの吸い殻やゴミをポイ捨てしたりするケースもありえます。

また業者の車が道路を塞いでいるといったケースもよくトラブルの火種になります。業者は作業道具などを積むため大きい車で訪問するので、事前に業者の方と相談した上で駐車スペースを確保しておきましょう。

挨拶や事前の説明でトラブルは防げる

外壁塗装の工事で起こり得る隣家とのトラブルは、挨拶や事前の説明で防げるものが大半です。周到に準備して挨拶や事前の説明に臨み、トラブルの原因を減らしてから塗装工事に入りましょう。

ご近所挨拶のマナーを確認しよう

ご近所に挨拶や説明をする際のマナーを押さえておきましょう。挨拶に行くタイミングは足場の組み立てと解体の前です。組み立て時は1週間~3日前、解体時は3~1日前に挨拶しましょう。日時は土日祝日の10~17時頃が一般的です。

最低限挨拶が必要なのは、両隣と向かい・裏の4軒です。ほかにも工期中に迷惑のかかる家があれば、そこにも挨拶しましょう。不在時に備え挨拶の手紙を用意すると安心です。

挨拶回りは業者と一緒でも、業者に任せても構いません。施主が挨拶回りをする場合は、粗品を用意しましょう。粗品は500円程度の生活用品がよいとされています。具体的にはタオルや洗剤、石鹸などがおすすめです。

伝えておくべき項目は作業時間と施工内容

挨拶時に隣家に伝えておくべき項目は、予備日を含めた工期や作業時間、具体的な施工内容などです。騒音や臭いで迷惑をかける可能性についてもお伝えしましょう。

ほかにも外壁洗浄時の水や、塗装中の塗料が飛散する可能性を伝えてください。そのときに業者側の対策を伝えたり、万が一に備えて連絡先を渡したりすれば、トラブルが起きた際のスムーズな解決につながります。

また臭いや塗料が付くのを防ぐため、工期中は隣家の方に洗濯物の部屋干しを依頼しましょう。ガレージがない家には、車やバイクなどに養生用のシートをかける許可も必要です。

養生の際に立ち会う

塗装を行う際には基本的に養生を行います。塗装の飛散によって起こるトラブルを未然に防ぎたい方は養生の工程に立ち会いましょう。

特にトラブルの火種になるのは隣家と自宅との境目です。他にも家の構造が特殊で、業者が見逃してしまう可能性があるような箇所がある場合は、塗装に入る前に養生が足りていないか自分の目でチェックしてください。

もちろん業者はプロなので問題がないことがほとんどですが、大事を取るに越したことはありません。

近隣にも配慮してくれる業者を選ぼう

挨拶回り以外でも、近隣に配慮してくれる業者を選びましょう。優良業者は施主だけでなく、隣家にも目を配れます。どんな工事をしていて、自宅にどんなリスクがあるか分からず不安な近隣にも、細かい情報を共有してくれる業者が理想です。

とはいえ契約前にそこまで配慮できる業者かどうかを見極めるのは、簡単ではありません。

ミツモアなら近隣への対応を、契約前の業者に細かく相談できます。トラブルを防ぐために業者探しはミツモアで行うのがおすすめです。

またミツモアはいくつかの質問に答えるだけで最大5件の見積もりが届きます。自ら調べる手間が省けるので非常に便利です。

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トラブル回避には細かい気配りを忘れずに

外壁塗装の近隣トラブルの原因は多岐に渡ります。不適切な対応で損害賠償に発展する可能性もあるため、挨拶回りによる外壁塗装の事前周知が大切です。隣家にも細かく配慮できる業者を選び、トラブルを回避しましょう。