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「外壁塗装はまだするな!」と言われる9つの理由を紹介!慎重に工事時期を検討しよう!

最終更新日: 2024年11月11日

外壁塗装を今すぐやるべきかどうか迷う方も多いのではないでしょうか。

劣化症状や外壁材の種類、選んだ塗料の耐用年数など、さまざまな要素が外壁塗装のタイミングに影響を与えます。また、他の出費と比べたときに、今が本当に外壁塗装に適した時期なのかを考えることも重要です。

こうした要素を総合的に判断することで、最適なタイミングで外壁塗装を行うことができます。

本記事では、「外壁塗装はまだするな」と言われる9つの理由を詳しくご紹介します。外壁塗装を急がず、慎重に検討するための参考情報にしてください。

「外壁塗装はまだするな」の理由①:劣化症状

ひび割れ

外壁の劣化は、塗装のタイミングを判断する重要な要素です。劣化症状が発生している場合は、外壁塗装を行うことで劣化の進行を止めることができますが、劣化症状の程度によっては、工事の緊急性はそこまで高くありません。

下記は外壁に発生する劣化症状です。

劣化症状 特徴 発生年数
色あせ 紫外線により塗膜が劣化し、外壁に色あせがみられる状態 5〜7年
チョーキング 塗料の顔料が粉状になり、外壁を触ると手に白い粉がつく状態 5〜10年
シーリングの劣化 継ぎ目や窓枠周りのシーリングが硬化し、ひび割れや隙間が生じている状態 5〜10年
ひび割れ モルタルやコンクリートの外壁に見られる小さな亀裂が発生している状態 7〜10年
塗膜の剥がれ 塗膜がはがれて下地が露出している状態 10〜15年
反り サイディング材が反って浮き上がり、隙間ができている状態 10〜15年

外壁塗装の緊急性が高い劣化症状は、ひび割れ、塗膜の剥がれ、反りです。放置をしていると、外壁内部の劣化が進行し、修繕費用が高くなってしまいます。

逆に、表面的な色褪せやチョーキングが発生している場合は、そこまで工事の緊急性は高くありません。高圧洗浄やブラシを使った掃除、ちょっとしたひび割れ補修などのメンテナンスを行いながら劣化症状の進行を遅らせるのもひとつの手です。

劣化症状の診断は、地域の業者に無料で実施してもらうことができます。診断を受けても、必ずしも工事を依頼する必要はありませんので、まずは気軽に専門家の意見を聞いてみてください。

劣化症状について詳しく知りたい方は下記の記事もご覧ください。

「外壁塗装はまだするな」の理由②:外壁材の種類

レンガの壁

外壁の素材によって、塗装が必要なタイミングや頻度が変わります。サイディングやモルタル、タイル、といった様々な外壁材がありますが、メンテナンスにおける注意点もそれぞれ異なっています。

例えばサイディング材であれば、色褪せやコーキングのひび割れが発生しやすく、モルタルであれば、ひび割れが起こりやすい外壁材です。また、サイディング材のなかにも、色褪せがしにくいタイプや、モルタルでもひび割れが発生しづらい製品もあります。

一般的には、外壁塗装は10年に1度といわれていますが、このように、外壁材の種類と使用している製品の特性次第で、細かいメンテナンスが必要かどうかが変わってくるのです。

自宅の外壁材の特徴を理解しながら、メンテナンスのタイミングや工事の緊急性を見極めるようにしてください。

外壁材について詳しく知りたい方は下記の記事もご覧ください。

「外壁塗装はまだするな」の理由③:塗料の種類

塗料

外壁に塗装されている塗料の種類や耐用年数を考慮することも、塗装のタイミングを判断する際には重要です。塗料によっては、耐用年数が長いものもあり、すぐに塗装する必要がない場合もあります。

下記は塗料の種類と耐用年数をまとめた表です。

塗料の種類 耐用年数
アクリル塗料 5〜8年
ウレタン塗料 8〜10年
シリコン塗料 10〜15年
フッ素塗料 15〜20年
無機塗料 20〜25年

現在普及しているシリコン塗料の耐用年数は10~15年ですが、フッ素や無機塗料など長持ちする塗料は20年以上もつこともあり、もし耐用年数を超えていないのであれば焦って塗装する必要はありません。

また、外壁材の種類と同様に、同じシリコン塗料でも色褪せがしやすいもの、紫外線に強いものなど、製品ごとに様々な特性があります。

適切なメンテナンスのタイミングを見極めるため、まずは塗料の種類や製品の特性を把握しましょう。工事をしてもらった業者に、使用した塗料を尋ねてみてください。

塗料の耐用年数について詳しく知りたい方は下記の記事もご覧ください。

「外壁塗装はまだするな」の理由④:工事の必要性

はてなを差し出す女性

外壁塗装が本当に必要な工事なのか見極めることも大切です。外壁塗装には様々な効果がありますが、「建物の寿命を延ばす」という重要な役割を担っています。

外壁塗装を行うと「塗膜」と呼ばれる保護膜が作られ、紫外線や雨水などのダメージから外壁材を守ることができます。

この塗膜は経年劣化してしまうため、外壁塗装をせずに放置すると、外壁材が直接ダメージを受けることになります。外壁材がダメージをうけると、建物内部の腐食が進行してしまい、将来的な修繕費用が高くなってしまいます。

外壁塗装はこのように建物の寿命を伸ばすための工事であるため、下記に該当する方にとっては、絶対に必要な工事ではありません。

  • 今住んでいる住宅に長く住み続ける予定はない
  • 高額な修繕費用が将来発生するリスクを許容できる
  • 今後、住宅を売却する予定はない

注意していただきたいのが、住宅の売却です。住宅の外観は、資産価値を評価する際の重要な要素であり、外壁の劣化が進行していると、買い手にマイナスのイメージを与えてしまいます。住宅内部の劣化も同様です。

今住んでいる住宅に長く住み続ける予定がない方も、住宅の売却する可能性を踏まえて、外壁塗装の必要性を検討してみることをおすすめします。

外壁工事の必要性について詳しく知りたい方は下記の記事もご覧ください。

「外壁塗装はまだするな」の理由⑤:工事の優先順位

リスト

ほかの支出と比較して、外壁塗装が今本当に必要かどうかを検討するのも大切なポイントです。ここまで解説した通り、外壁塗装の緊急性は、劣化症状、外壁材、塗料の種類、住宅の将来的な居住計画によって、大きく異なります。

外壁の劣化が酷く、かつ今住んでいる住宅にこれからも長く住み続ける方であれば、外壁塗装は緊急性の高い工事であり、一方、家を退去する目途がついていて、売却の予定もない場合は、その緊急性は低い、ということです。

緊急性の低い方は、焦って工事を行う前に、教育費や住宅ローンの返済、車の維持費など、ほかの出費との優先順位を比較するようにしましょう。ほかに優先すべき支出がある場合は、外壁塗装を後回しにするという選択肢もあります。

「外壁塗装はまだするな」の理由⑥:物価の変動

スマホと家の模型

見落とされがちですが、物価の変動も重要なポイントです。物価の上下によって工事費用も変わるため、状況によっては急いで塗装をする必要がない場合もあります。

外壁塗装の費用内訳の約30~40%が塗装代になるのですが、この塗装代は、塗料の費用によって決まります。その塗料の費用は、ロシア・ウクライナ紛争の影響による原材料費の高騰に伴って、近年値上がりするようになりました。

もちろん、物価がこの先も高騰し続ける可能性もあり、また、経済を予測することは簡単ではありませんが、国内外の情勢を考慮しながら工事を行うタイミングを検討できると、よりお得に外壁塗装を行うことができます。

このように、物価の観点で外壁塗装を今やるべきなのか検討することも重要です。

「外壁塗装はまだするな」の理由⑦:適正な季節

カレンダー

外壁塗装は季節によって、工事が失敗するリスクや費用が変わるため、最適な季節を選ぶことが重要です。

外壁塗装に適した季節は、一般的には春と秋といわれています。雨量が少なく、気温が安定している春と秋は、塗料の乾燥がスムーズに進み、施工不良を起こす可能性を抑えることができます。一方で、人気シーズンのため、優良業者のスケジュールが埋まっていたり、費用が高くなることもあります。

逆に、梅雨や真冬は、工期が伸びたり、塗料の乾燥が進みづらく、仕上がりが悪くなる可能性があります。しかし、費用は安くなるという利点もあります。

このように、外壁塗装は行う季節によって様々なメリットとデメリットがあるため、焦って工事をすると後悔する結果になる可能性があるのです。このため、外壁塗装をいつ行うか、しっかり季節の比較検討を行い、計画を立てることが重要になります。

外壁塗装の季節について詳しく知りたい方は下記の記事もご覧ください。

「外壁塗装はまだするな」の理由⑧:悪徳業者の可能性

悪徳業者

外壁塗装のタイミングを検討する際には、悪徳業者の存在にも注意が必要です。

外壁塗装業界には、無理に工事を急がせるような悪質な業者も少なからずいます。施主の状況をヒアリングすることなく、「今すぐ工事をしないと大変になる」などと煽り、本来は必要でない工事を強引に進めるケースがあります。

そのため、業者にいわれたからと即決するのではなく、複数の業者から自宅の状況を調査してもらったり、リフォームの計画相談に乗ってもらうことが重要です。特定の業者に対して100%の信頼を寄せるのではなく、必ずセカンドオピニオンを求めるようにしましょう。

外壁塗装の悪質業者や詐欺について詳しく知りたい方は下記の記事もご覧ください。

「外壁塗装はまだするな」の理由⑨:助成金を利用できる

助成金

外壁塗装の費用を抑える方法として、自治体の助成金制度を活用するという方法があります。この助成金は、受付期間が限られていることが多く、また受付期間内であったとしても、予算がなくなれば応募終了になってしまうことがよくあります。

外壁塗装を焦ってやってしまうと、本来は受け取れたはずの助成金が利用できなくなってしまうのです。助成金の受付期間中に工事をすれば費用も抑えることができるので、お住まいの自治体の助成金情報をチェックしてみてください。

もし助成金が受付期間外であり、工事の緊急性も高くない場合は、外壁塗装を少し待ってみるのも一つの手です。

外壁塗装の助成金について詳しく知りたい方は下記の記事もご覧ください。

親身に相談できる業者を見つける方法

業者

最適なタイミングで外壁塗装を行うためには、信頼できる業者からのアドバイスが欠かせません。特に劣化状況は、一般の方では判断が難しいため、業者による現地調査の結果を参考にすることが重要になります。

しかし、先ほども解説した通り、外壁塗装業界には悪質な業者が少なからず存在し、必要のない工事を押し売りされることもあるため、頼りにする業者は慎重に選ぶことが大切です。

最後に、親身に相談できる業者を見つける方法を3つ解説します。

知人・友人に紹介してもらう

身近な人からの紹介は、親身に相談できる業者を見つける方法として、最も効果的な方法です。実際に業者に工事を依頼した人からの紹介であれば、業者の対応や技術力を具体的に確認することができます。

また、業者にとっても、関係性のある紹介者からの評判を維持したいため、誠実な対応を期待することもできます。

近隣で塗装を行った友人や職場の同僚などに意見を求め、どんな業者に依頼したか、工事に満足しているか聞いてみるといいでしょう。

評判・口コミを調べる

インターネット上での評判や口コミも、業者選びの重要な手がかりになります。Googleマップや、口コミサイト、SNSなどを活用して、候補となる業者の評価を見てみましょう。

良い口コミだけではなく、悪い口コミも含めてチェックし、業者の信頼性を総合的に評価してみてください。その際は、口コミのなかにも、サクラによるものや、競合によるネガティブなコメントがまぎれている可能性があるため、複数のツールやサイトを利用しながら、情報源に偏りが生まれることのないように注意してください。

相見積もりを取る

最後に紹介するのが相見積もりです。相見積もりを取ることで、各業者のアドバイスや提案内容、工事費用の違いを比較できるため、よい業者を見極めるための判断材料を多く確保することができます。

また、複数の業者と話をしてみることで、相性を確かめることもできます。コミュニケーションを取りながら工事のアドバイスを求める際は、人と人との相性も重要です。

ぜひ、複数の業者と実際にやりとりを交わすようにしてみてください。

外壁塗装の業者について詳しく知りたい方は下記の記事もご覧ください。

まとめ

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「外壁塗装はまだするな」といわれる理由には、劣化状況、外壁材や塗料の種類、工事の必要性、物価の変動など、さまざまな要素があります。

これらの要素をしっかりと理解し、「自分にとって」最適なタイミングがいつか検討することが重要です。しかしながら、外壁塗装は専門性の高い分野であるため、一般の方々が自力で最適な判断するのが難しいこともあります。

ミツモアでは、豊富な経験と知識を持ったプロへ相見積もりを行うことができます。ぜひ一度、利用してみてください。

 

 

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