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外壁塗装で騙された?トラブルの例や防止策・業者探しのコツを解説

最終更新日: 2024年06月28日

外壁塗装の工事を検討するときに、気になるのがトラブルです。高額な工事で悪徳業者に騙されたらどうしようと不安に思う人も多いでしょう。トラブルの例や防止策を知り、業者探しのコツを押さえて優良業者に依頼すれば、トラブルは回避できます。

外壁塗装はトラブルが起こりやすい

リフォーム工事でトラブルが起こりやすいのは、新築住宅より中古住宅です。中古住宅のリフォーム工事の1種である外壁塗装も、トラブルが起こりやすいといえるでしょう。トラブルの例を知れば対策を立てられます。

特に悪徳業者によるトラブルが多発

外壁塗装のトラブルには、さまざまな原因があります。特に増えているのが悪徳業者によるトラブルで、より具体的には「訪問営業の業者とのトラブル」です。

突然自宅を業者が訪問し、外壁塗装の工事をすすめられます。工事する気がなくてもしつこく勧誘されて長時間家に居座られれば、早く場を収めたい気持ちが生じます。

「早く帰ってくれるなら」と断り切れずに契約して、後悔するケースも少なくありません。訪問営業の業者には、もちろん良心的な業者もいます。ただし現状は悪質な手法で外壁塗装の工事をすすめる業者が多いため、注意が必要です。

強引に契約させられてしまうケース

トラブルの起きやすいケースが、外壁塗装には三つあります。その一つが強引に契約させられるケースです。不安をあおったりお得感を演出したりして、その場で契約を迫る業者には注意しましょう。

不安をあおって契約を迫ってきた

不安をあおって契約を迫るケースがあります。代表的な例が「点検商法」です。

点検商法では無料で屋根や床下を点検したいといって、突然業者が自宅を訪ねます。点検後に「すぐに修理しないと危ない」と不安をあおり、不要な外壁塗装工事の契約を取り付けようとします。

よほどの大きなひび割れでなければ、外壁塗装の緊急性は高くありません。家の安全に直結する壁の工事だからこそ、外壁塗装を検討する際は慎重に業者を選びましょう。

今日契約すれば大幅値引きすると言われた

大幅な値引きやモニター価格を引き合いに、当日中の契約を迫る業者にも、注意が必要です。安さに釣られて契約してしまい、後悔する人も少なくありません。

外壁塗装にはそれなりの費用がかかるため、施主にとって大幅な値引きは魅力的に映ります。しかし長く住む家の塗装だからこそ、慎重に検討したいと思うのは当然です。強引に当日中の契約を迫られたら、その業者は悪徳業者の疑いがあります。

悪徳業者に騙されたからといって、ほかの業者に再依頼できるほど、外壁塗装の費用は安くありません。たとえ価格以外に魅力を感じても、即日の契約は避けた方がよいでしょう。

高額な費用を騙し取られるケース

外壁塗装の費用には決まった定価がありません。家や壁の大きさで決まる塗料代や足場代以外に、人数や工期によって変わる人件費も、費用に含まれます。

決まった相場がないため高額請求にも気付きにくく、高額な費用を騙し取られるケースも存在します。

高額でずさんな見積もりを出してきた

高額でずさんな見積もりを出してくる業者には、注意が必要です。すぐに見積もりを出せる業者は、仕事が早い印象を覚えるため、信頼感を抱く人もいるでしょう。しかし外壁塗装の場合は、悪徳業者の可能性があります。

外壁材の素材や現在の塗装状態、使用する塗料の種類など、あらゆる条件によって価格は決まります。つまり塗装のプロではない営業マンの目だけで見積もりを出す業者は、怪しいといえるでしょう。

見積もり額があまりに高額な場合も、注意すべきです。営業マンの給料には契約金の一部が歩合給として反映されます。高額な契約を取れれば営業が儲かる仕組みで、給料のために必要以上に高額な費用を請求される恐れがあるのです。

説明なく勝手に工事を追加された

悪徳業者に依頼すると、説明なく勝手に工事を追加される場合があります。最終的な費用が高額なら、初期の見積もりが安くても意味がありません。優良業者なら追加の工事や費用が発生するたびに、前もって施主に伝えてくれます。

断りなく工事を追加されても気付けないと、作業が終わる頃には既成事実化しています。たとえ実際に追加で工事していなくても、追加で工事したと伝えられ、泣く泣く高額な費用を支払う人も少なくありません。

法的には無断で追加された工事に対する支払いは、原則として拒否可能です。ただし想定外の事態や、見積もり時に見逃した箇所への対応など、支払いが必要なケースもあります。

工事費を支払ったら連絡が途絶えた

工事費の先払いを求める業者は、悪徳業者の可能性が高いでしょう。外壁塗装の工事は安くても数十万円かかり、工事が終わってから費用を支払うのが一般的です。

もし工事費を先払いすると、支払いが済んだ途端に連絡が途絶えるケースもあります。たとえ分割払いでも、塗装工事の終了前に支払いを求められたら、その業者を警戒しましょう。

お金だけ騙し取られるのを避けるためにも、打ち合わせで決めたことや契約内容を書面で残しましょう。法的な効力を持つ書面を交わしておけば、もし連絡が途絶えても、問題の早期解決につながります。

後から施工不良が判明するケース

工事期間中は問題がなくても、後から施工不良が判明するケースもあります。工事から数年が経って気付いた場合は、業者と連絡がつかず泣き寝入りする人も少なくありません。

時間短縮のために手抜き工事をしていた

外壁塗装には塗装以外にも多くの作業があります。工事の期間と人件費は比例するため、手抜き工事で工期の短縮を図る業者もいます。

塗装前に外壁の汚れを落とす洗浄作業や、塗料の密着度を高める下地処理は、手抜き工事で簡略化されやすい作業です。どちらも塗装後の壁を見ただけでは判断できないため、作業が雑になったり、場合によっては工程が丸ごと省略されたりします。

規定で三度塗りが定められているところを二度塗りで済ませたり、塗料を薄く塗ったりと、塗料の使用量を減らすケースも少なくありません。また塗料の乾燥時間の短縮や、作業を中断すべき悪天候での作業続行も、手抜き工事では多く見られます。

嘘をついて安い塗料を使っていた

悪徳業者にとって塗料は、手抜きしやすい部分と言えます。塗料の質を落とせば材料費を節約でき、ランクを下げても施主にばれにくいからです。

特に注意したいのは、自社のオリジナル塗料を使っている業者です。すべてのオリジナル塗料が粗悪品というわけではありません。しかし実際よりも耐久性が高いと嘘をつく業者もあり、素人では判断が難しいため注意しましょう。

粗悪な塗料の使用を防ぐには、大手メーカーの塗料を使うのがおすすめです。「日本ペイント」「関西ペイント」「エスケー」は、塗料の3大メーカーとして知られています。いずれも老舗で現場での実績も多く、安心して使えるでしょう。

補償の工事をしてもらえない

工事後の長期補償を売りにする業者にも、注意しましょう。たとえ10年の補償期間があっても、社名が変わって連絡がつかなくなったり、塗装業者が潰れたりすれば、補償を受けられません。

長期補償や社名変更自体は、善良な塗装業者でも起こり得る話なので、決して問題ではありません。しかしコロコロと社名や連絡先を変えて補償を避けるのは、悪徳業者によくある手口です。

善良な塗装業者でも、補償期間内に倒産する可能性があります。倒産すると補償の工事をしてもらえなくなるため、多少高額でも大手や老舗の業者に依頼すると安心です。

悪徳業者でなくてもトラブルは起きる

外壁塗装でトラブルが起きるのは、悪徳業者に限った話ではありません。悪徳業者でなくてもトラブルが起こり得る原因を把握すれば、より対策しやすくなります。

施主と業者間での認識のずれ

施主と業者間での認識のずれは、悪徳業者でなくても起こるトラブルの一つです。塗装のイメージや工期、施工費など、あらゆる部分で起こり得る問題といえるでしょう。

認識のずれは「言った」「言わない」の問題になり、話しても平行線になりがちです。営業や担当者に伝えても、現場の職人に伝わっていなかったために起こるトラブルもあります。

口約束はトラブルの長期化の原因になります。防げるトラブルを防ぐためにも、書面を取り交わしたり話し合いの録音を残したりして、やりとりの記録を残しましょう。

不注意による施工ミス

塗装工事が人間による作業である以上、どんな優良業者にも施工ミスは起こり得ます。施工ミスは業者側の問題であり、施主側で回避できるものではありません。

とはいえ施工ミスが発覚した後の対応は、業者が優良か悪徳かを判断する基準になります。悪徳業者でなければトラブルが発覚した時点で、解決に向けて動いてくれるでしょう。

施工ミスを見つけても最初から騙されたと決めつけず、業者に連絡して冷静に話し合うのが重要です。

仕上がりが思った色と違った

認識のずれの一つに「仕上がりの色が思ったのと違う」というものが挙げられます。色彩感覚には個人差があるため、施主の家族間でも認識が異なる場合も少なくありません。

カラーサンプルで確かめて色を決めても、実際に塗料を塗った壁とイメージが異なるケースもあります。手元の小さなサンプルと家の大きな壁では、同じ色でも異なる印象を抱くのは無理もありません。

また屋外の塗装であれば、壁の色味は天候によっても違って見えるでしょう。理想と実際の外壁の色を近づけるには、塗装作業の前に外壁に試し塗りしてもらうのがおすすめです。

もし工事終了後に再塗装してもらう場合は、顧客都合のため追加料金を支払う必要があります。

近隣住民からクレームが来た

近隣住民からのクレームも、悪徳業者でなくても起こり得るトラブルです。主なトラブルとして塗料が飛び散ったり、足場が隣家にはみ出したりといった例が挙げられます。

これらは注意を払えば防げますが、塗料の臭いへのクレームは完全に防げません。臭いの少ない塗料でも、臭いに敏感な人ならストレスを感じる可能性があります。

足場の組立・解体や外壁洗浄時の音も、クレームの原因になり得ます。臭いと同様に、外壁塗装時の騒音問題も、完全に防げないトラブルの種といえるでしょう。

騙されたと後悔しないためにすべきこと

塗装業者の心がけはもちろん、施主の心がけで防げるトラブルも少なくありません。やるべきことを施主として行い、騙されたと後悔しないようにしましょう。

詳細な見積もりを複数の業者からもらう

まずは複数の業者から見積もりをもらいましょう。費用を比較すれば価格設定のおかしい業者が分かり、悪徳業者を避けられます。見積もりの比較のポイントは、記載内容が具体的で詳細かどうかです。

外壁の塗装面積の単位は「平米(㎡)」です。坪は床面積の単位で、外壁塗装には用いません。工程や項目別に施工内容が記されているかも、重要なポイントです。

内訳を「一式」と略さず、使う塗料のメーカーや商品名まで把握できる業者を選びましょう。

契約内容はすべて書面で残す

契約内容をすべて書面で残すのも重要です。契約書の作成はもちろん、施工内容に変更や追加があれば、都度書面に残しましょう。

「言った」「言わない」の問題は、外壁塗装に限らず起こり得ます。契約内容の管理を業者に丸投げせず、施主側でも書面を作り、双方で確認すると安心です。

トラブルの原因を減らすには、契約内容に含まれないこと、つまり業者から打診されて断ったことも書面に残すとよいでしょう。

断ったのを忘れて「打診されたら依頼したのに」とトラブルになったり、断られたのを忘れた業者が再確認したりするのを避けられます。

塗装についての知識を仕入れておく

外壁塗装を依頼するなら、施主側も外壁塗装について最低限の知識を仕入れましょう。知識があれば施主の意見を求められたときに、適切に判断できます。

塗装業者と同じレベルの知識を身に付ける必要はありません。基本的なことを押さえるだけでも、打ち合わせの理解度が上がります。塗装業者に丸投げせず、当事者意識を強く持って工事を依頼すれば、トラブルの種を減らせるでしょう。

業者とのコミュニケーションを取る

見積もりや書面、知識と並んで重要なのが、業者とのコミュニケーションです。実際に塗装する業者との意思疎通は、仕上がりの満足度に直結します。

平日の日中は留守がちでも、優良業者なら週末や休日にしっかりとコミュニケーションを取ってくれます。それだけでなく優良業者は平日も随時進捗を報告してくれるため、家を空けていても作業状況を把握可能です。

可能なら事前診断に立ち会うとよいでしょう。塗装が必要な場所や不要な場所、塗装以外でどこにどんな作業が入るのか、事前の共有が大切です。

業者探しでは入念なリサーチが必須

外壁塗装の業者探しには、入念なリサーチが欠かせません。今後も長く住み続ける家の工事を、安心して任せられる業者を選ぶポイントを押さえましょう。

自社施工で近隣での実績が豊富な業者を選ぶ

まず確認したいのは自社施工かどうかです。手抜きの外壁塗装が行われるケースでは、下請け業者が塗装する場合も少なくありません。

元請けに利益を差し引かれた額で、下請け業者は受注します。そのため少ない受注額で利益を出さなくてはなりません。これが手抜き工事につながります。

担当者に聞いたりウェブサイトを見たりして、近隣での実績も確認しましょう。その業者に外壁塗装を依頼した住宅が近所にあれば、その住宅の塗装を見に行けます。

補償や保険がしっかりした業者を選ぶ

万が一トラブルが発生したときに備え、補償や保険がしっかりした業者を選ぶと安心です。外壁塗装は工事が終わったら終了ではありません。施工後の補償で、工事終了後に保証書を書面で発行したり、数年ごとに定期点検したりする業者がよいでしょう。

「リフォーム瑕疵(かし)保険」の登録事業者かどうかも、確認しましょう。瑕疵とは不具合や欠陥を指します。万が一塗装業者が倒産しても、保険の期限内なら、施主から保険会社に補修費用を請求可能です。

的確な対応をしてくれる業者を選ぶ

施主への対応が的確かどうかも、契約前にチェックしたいポイントです。ここでの「的確」は業者の専門知識や説明の分かりやすさを指します。

施主が同業者でない限り、基本的に施主は外壁塗装の素人です。素人にも分かりやすい説明や、質問への明確な回答は、施主に寄り添う姿勢の表れといえるでしょう。

また施主にヒアリングしたときに、施主やその家族に寄り添った案や複数の案を提示する業者が理想的です。反対におすすめをゴリ押ししたり、施主の疑問に答えられなかったりする業者は避けましょう。

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見積もりを依頼した後、契約前にチャットで業者に相談できるのも、ミツモアのメリットです。写真や書類を送れるため、外壁の写真を見せながらの相談もできます。

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ミツモアで外壁塗装を依頼する

トラブルを防いで納得できる外壁塗装を

外壁塗装の工事で起きるトラブルの原因は、多岐に渡ります。悪徳業者による手抜き工事や高額請求が多いものの、ミスや不手際が原因のケースもあります。すぐに騙されたと決めつけるのは、危険といえるでしょう。

外壁塗装のトラブル回避には、施主側の対策も欠かせません。起こり得るトラブルの例や対処法を押さえたうえで、優良業者を見つけて外壁塗装を依頼しましょう。