5月は新年度や新生活シーズンが終わり、引越し需要が落ち着く時期です。とくに中旬以降は引っ越す人が少なく、料金が安い傾向です。
一方で、ゴールデンウィーク期間は連休を使って引っ越したい人が多いため、料金が高くなります。高速道路を使う場合、渋滞にも注意する必要があるでしょう。
5月の引越し費用相場や5月の中でも安い日、料金を安くおさえるコツ、5月引越しの注意点を解説します。
5月の引越し料金の相場
5月の引越し料金のシミュレーション
人数と距離、引越し月に「5月」を入力すると、引越し料金の平均値、最安値、最高値のシミュレーションできます。計算結果はミツモアの依頼データから算出しています。
※ ミツモアにおける引越し依頼への応募価格から算出しています。(2023年5月1日~2024年3月20日)
5月の単身の引越し費用相場
移動距離 | 平均料金 |
---|---|
0~15km未満 (同一市区町村) |
2万8400円 |
15~50km未満 (同一都道府県程度) |
2万9900円 |
50~200km未満 (同一・近隣地方程度) |
3万8400円 |
200~500km未満 (近・中距離地方程度) |
7万5600円 |
500km~ (遠距離地方程度) |
14万7200円 |
※ミツモアにおける引越しの平均見積もり価格(2023年5月時点)
引越し費用は移動距離が長いほど高くなります。単身で同じ県内の5月引越しなら平均3万円以内ですが、東京から静岡など県をまたぐ移動となると7万円以上です。
5人以上の家族で500km以上の距離を引っ越す場合、30万円以上になるケースも。
他にも、階段の運搬や荷物の梱包代行、家具設置といったオプションの有無によって引越し料金は変動します。正確な費用を知りたい場合、実際に見積もりを取って確認するのがおすすめです。
5月の家族の引越し費用相場
移動距離 | 2人暮らし | 3人家族 | 4人家族 | 5人家族以上 |
---|---|---|---|---|
0~15km未満 (同一市区町村) |
4万100円 | 4万5600円 | 5万700円 | 4万7700円 |
15~50km未満 (同一都道府県程度) |
4万7700円 | 5万3600円 | 4万6700円 | 6万600円 |
50~200km未満 (同一・近隣地方程度) |
5万8000円 | 7万6800円 | 9万300円 | ― |
200~500km未満 (近・中距離地方程度) |
8万1300円 | 12万6400円 | 11万1100円 | ― |
500km~ (遠距離地方程度) |
17万8300円 | 20万7200円 | 17万9900円 | 31万5500円 |
※ミツモアにおける引越しの平均見積もり価格(2023年5月時点)
5月の引越しは6月や4月より安い?
引越し料金の年間推移表を見ると、5月の引越し費用は6月よりも高く、4月より安い傾向があります。
4月の単身引越しの平均費用は4万7000円ですが、5月は3万9500円となっています。6月はより料金が下がり、平均3万6000円で引っ越せます。
4月は新生活シーズンによる引越しの繁忙期のため、年間の中でも料金が高めです。5月に入ると需要が落ち着き、ぐっと引越し件数が減ることで費用が安くなります。6月は連休がなく雨の日も多いので、引っ越す人がより少なく料金も下がる傾向です。
4月、6月の引越し料金については、以下の記事で詳しく紹介しています。
4月の引越し料金相場
6月の引越し料金相場
月ごとの引越し費用を比較したい人は、以下の記事を参照ください。
2024年5月の引越し料金が安い日程
5月上旬・中旬・下旬の引越し料金相場
引越し料金は同じ月の中でも、上旬・中旬・下旬のタイミングに左右されます。
5月の場合、連休中に引越しを終えられるゴールデンウィーク期間の上旬は料金が高めで、中旬以降の方が安い傾向です。
時期 | 単身 | 2人暮らし | 3人家族 | 4人家族 | 5人家族以上 |
---|---|---|---|---|---|
上旬 | 4万100円 | 4万5900円 | 5万4900円 | 6万1900円 | 6万2700円 |
中旬 | 4万700円 | 4万6100円 | 5万800円 | 5万7000円 | 4万9300円 |
下旬 | 3万7500円 | 4万7300円 | 4万8500円 | 5万7200円 | ― |
※ミツモアにおける引越しの平均見積もり価格(2023年5月時点)
2023年5月の引越し料金を見ると、単身や2人暮らしの引越し費用は上旬~下旬で大きく変わりないですが、3人以上の家族は5月中旬から料金が安くなっています。
2024年5月の引越し料金カレンダー
2024年5月で引越し料金が安い日は、ゴールデンウィーク直後の平日です。
大手引越し業者等の料金予測や、ミツモアでの料金の傾向をもとに、引越し料金の予測カレンダーを独自で作成しました。
5月は繁忙期を過ぎているものの、大型連休であるゴールデンウィークを利用して引っ越す人が一定数います。そのため2024年4月29日(土)から5月6日(月)にかけては引越し料金が割高です。
ゴールデンウィーク後は引越し件数が大幅に減り、料金が安くなります。ただし5月中旬以降でも、休日は引越し需要が多く料金も高いため注意しましょう。
一番安い日を選ぶなら、連休直後の平日です。2024年であれば5月7日(火)、13日(月)、14日(火)、16日(木)がとくに安くなります。
5月の引越し費用を安くおさえるコツ
引越し費用を安くするコツについて、5月で使える方法に絞って紹介します。
引越し費用を安くする方法 | 節約できる料金 |
---|---|
ゴールデンウィーク後の平日に引っ越す | 5000円~数万円 |
大型連休中に引っ越すなら後半を選ぶ | 1000円~1万円 |
日没19時以降かフリー便で予約する | 1000円~5000円 |
前年度までの私物を処分し荷物量を減らす | 1000円~数万円 |
梅雨入り前にエアコン清掃も同時依頼するとお得 | 5000円~1万円 |
年間を通じて使える引越し費用を安くする方法は、以下で詳しく紹介しています。
ゴールデンウィーク後の平日に引っ越す
5月上旬のゴールデンウィーク期間中は、、荷造りから荷解きまで完了できることから引っ越す人が非常に多く、料金が高くなります。
5月の引越し料金を安くするなら、引越し需要が一気に収まる連休明けの平日に引っ越しましょう。ゴールデンウィーク直後は割引を適用する業者もあり、とくにねらい目です。
2024年5月8日(水)、9日(木)、14日(火)、15日(水)といった仏滅や赤口の平日をあえて選ぶのも良いでしょう。「引越しには向かない縁起の悪い日」と言われており引越しを避ける人がいるため、さらに費用が安くなる可能性があります。
大型連休中に引っ越すなら後半を選ぶ
スケジュールの都合上、どうしても大型連休中に引っ越さないといけない場合もあるでしょう。ゴールデンウィーク中の引越しで安く抑えるなら、連休の後半を引越し日に選ぶのがおすすめです。
連休の中でも早めの日程の方が、引越しを終えた後に新居でゆっくり過ごせるため人気があります。
2024年なら5月3日(金)の「憲法記念日」や4日(土)の「緑の日」は避け、5日(日)の「こどもの日」や、6日(月)の振替休日に作業を依頼すると良いでしょう。
相見積もりをして、一番安い引越し業者を見つけることも重要です。
日没19時以降かフリー便で予約する
夕方以降の時間帯は引越しの依頼が少なく、昼間よりも数千円ほどお得に引越しができることがあります。5月は日照時間が長めなので、日没の19時以降の予約がねらい目です。
一方で、夜の作業は逆に割増料金が発生することも。また当日中に荷物が到着しないケースもあるため、時間別の費用感やスケジュール感は細かく確認しておく必要があります。
確実に安くしたいなら、搬出時間を指定しない「フリー便」がオススメです。引越し業者の依頼がない時間に作業することで、通常より安く依頼できます。夕方以降の作業が多く、搬入が夜中や翌日になりがちな点には注意が必要です。
前年度までの私物を処分し荷物量を減らす
引越し費用は荷物量が多いほど高くなります。今後使わない前年のグッズを手放せば、荷物が減り料金も下がります。
- 入学や就職で着なくなった私服(スーツ、制服など)
- 卒業や退職で不要になった教科書、資料、ファイル
- 旧年度のカレンダー
スーツや制服はリサイクルショップに出すのもオススメです。買い取ってもらえれば、引越し費用に充てられます。
もちろん古くなった家電や使わない家具も処分すると、大幅に引越し費用を抑えることが可能です。
梅雨入り前にエアコン清掃も同時依頼するとお得
エアコンクリーニングと引越しを一緒に頼むと、トータル金額を安くできる可能性が高いです。近年は5月や6月でも気温が25度~30度まで上がることがあり、エアコンクリーニングの需要上昇は早まっていくでしょう。
エアコンクリーニングのシーズン前に依頼することで料金を抑えられ、なおかつ同時依頼の割引を受けられる可能性があります。
また6月の梅雨入り前にクリーニングを済ませられれば、エアコン内部のカビの繁殖を防げます。新居で除湿機能や冷房を快適に使えるのもメリットです。
5月に引越しする場合の注意点
5月に引っ越すときに注意しておきたい点をまとめました。
GW期間は渋滞が発生し搬入が遅れやすい
ゴールデンウィーク期間中は帰省や旅行をする人も多い時期なので、トラックが渋滞に巻き込まれる可能性が高いです。
渋滞で荷物の到着が遅れたときに備えて、以下の対策をしておきましょう。
- 引越し日の翌日も、荷解きのための予備日として空けておく
- 引越し業者と連絡を取り合う方法を確認しておく
また渋滞が起こりがちなルートは事前に確認し、引越し業者と対応を考えておくのも重要です。当日はナビゲーションアプリや交通情報サービスで、渋滞に関する情報を取得しましょう。
またそもそも渋滞が起こりにくい深夜や早朝に運搬するよう、時間帯を工夫するのも1つの手です。深夜や早朝の作業は割り高になる可能性もあるため、引越し業者によく相談しましょう。
梅雨入りが早ければ雨の可能性がある
九州や沖縄など、南日本では5月ごろに例年梅雨を迎えます。沖縄の梅雨入りは例年5月10日ごろ、九州南部は例年5月末です。
梅雨入りが早い地域で5月に引っ越すと、雨のなかでの作業になる可能性があります。雨の日の引越しは荷物が濡れたり、搬出や搬入が遅れたりする点がリスクです。
基本的に作業自体は行われるため、スムーズに引越しをしたい人は、事前に天気予報もチェックしておきましょう。
段ボール箱は濡れると強度が落ちるため、とくに注意が必要です。雨天の場合は、段ボールの外からビニールで包み、水が入らないようにテープで補強すると良いでしょう。引越し業者にも対策方法を確認しておくと安心す。
縁起が悪いと言われることもある
日本には「正五九参り(しょうごくまいり)」という、1月、5月、9月にお参りする風習があります。5月は旧暦で田植えが行われる季節で、農事の無事と豊作を祈るため参拝の習慣が根付きました。
災いを避ける忌むべき月であるため、引越しや結婚は縁起が悪いと言われています。
ただし基本的には5月に引っ越しても問題ありません。縁起を気にする地域やご家庭のみ、念のため留意すると良いでしょう。
5月で安い引越し業者は相見積もりで見つけよう
5月は繁忙期よりも比較的安く引越しできます。ただしゴールデンウイーク期間中は料金が高い傾向のため、より安く引っ越すなら中旬以降が良いでしょう。
業者によって引越し費用は大きく異なるため、相見積もりをして安い業者に依頼することが大切です。複数の見積もりを取るときは、一括見積もりサービスを利用すると手間がかかりません。
相見積もりで引越し業者を探すなら、最大5つの引越し見積もりがすぐにわかるミツモアがオススメです。営業電話がなく、口コミも確認できて安心です。