4月は進学や就職など、新しい環境に引っ越して新生活を始める人が多いシーズンです。引越し需要も高まる繁忙期で、引越し料金が通常期に比べて1.2~1.5倍高くなります。
4月は引越し業者の予約が取りにくく物件も埋まりやすいため、早めに準備を進めることが大切です。
4月の引越し費用相場や4月で引越し費用が安い日、4月でも料金を安く抑える方法を紹介します。
4月の引越し料金の相場
4月の引越し料金のシミュレーション
人数と距離、引越し月に「4月」を入力すると、引越し料金の平均値、最安値、最高値のシミュレーションできます。計算結果はミツモアの依頼データから算出しています。
※ ミツモアにおける引越し依頼への応募価格から算出しています。(2023年5月1日~2024年3月20日)
4月の単身の引越し費用相場
移動距離 | 平均料金 |
---|---|
0~15km未満 (同一市区町村) |
32,500円 |
15~50km未満 (同一都道府県程度) |
33,800円 |
50~200km未満 (同一・近隣地方程度) |
47,000円 |
200~500km未満 (近・中距離地方程度) |
87,900円 |
500km~ (遠距離地方程度) |
156,000円 |
※ミツモアにおける引越しの平均見積もり価格(2023年4月時点)
引越し費用は移動距離が長くなるほど料金は高くなります。たとえば4月の単身で隣の県への引越しなら4万7000円ですが、東京から大阪など500km以上の引越しとなると15万6000円です。
家族引越しで長距離移動となると25万円以上かかる場合も。正確な費用を知りたい場合、実際に見積もりをとって確認するのがオススメです。
4月の家族の引越し費用相場
移動距離 | 2人暮らし | 3人家族 | 4人家族 | 5人家族以上 |
---|---|---|---|---|
0~15km未満 (同一市区町村) |
48,400円 | 55,700円 | 62,000円 | 66,700円 |
15~50km未満 (同一都道府県程度) |
51,600円 | 61,200円 | 66,000円 | 88,600円 |
50~200km未満 (同一・近隣地方程度) |
75,500円 | 84,100円 | 87,100円 | 80,000円 |
200~500km未満 (近・中距離地方程度) |
114,900円 | 128,400円 | 152,100円 | 133,400円 |
500km~ (遠距離地方程度) |
195,400円 | 250,100円 | 245,800円 | 202,700円 |
※ミツモアにおける引越しの平均見積もり価格(2023年4月時点)
4月の引越し料金は3月や5月より安い?
引越し料金の年間推移表を見ると、4月の引越し費用は3月と比べると安く、5月よりは高い傾向があります。
3月は新生活の開始に向けて、最も引っ越し需要が高まる繁忙期です。4月は繁忙期が続き、5月になると一気に需要が落ち着き料金も下がります。
たとえば4月の単身引越しは平均4万7000円ですが、3月は5万9000円、5月なら平均3万9500円です。
3月、5月の引越し料金については、以下の記事でも詳しく紹介しています。
月ごとの引越し費用を比較したい人は、以下の記事を参照ください。
2024年4月の引越し料金が安い日程
4月上旬・中旬・下旬の引越し料金相場
引越し料金は同じ月の中でも、上旬・中旬・下旬のタイミングに左右されます。
4月の場合、新年度の進学や転勤に伴う移動のピークが上旬のため、中旬や下旬の方が安い傾向です。
時期 | 単身 | 2人暮らし | 3人家族 | 4人家族 | 5人家族以上 |
---|---|---|---|---|---|
上旬 | 49,400円 | 62,600円 | 68,100円 | 72,200円 | 92,000円 |
中旬 | 45,200円 | 55,500円 | 59,900円 | 68,500円 | 50,800円 |
下旬 | 44,800円 | 53,600円 | 59,600円 | 62,000円 | 45,000円 |
※ミツモアにおける引越しの平均見積もり価格(2023年4月時点)
2023年4月の引越し料金を見ても、下旬の費用が単身者で5000円、2人暮らしで9000円ほど上旬より安くなっています。
2024年4月の引越し料金カレンダー
4月で最も引越し費用が安い日は、中旬以降の平日です。
大手引越し業者等の料金予測や、ミツモアでの料金の傾向をもとに、引越し料金の予測カレンダーを独自で作成しました。
4月上旬は新学期や新年度がはじまる時期のため、料金が高い日がとくに多いです。中旬~下旬に入ると需要が落ち着き、料金も安くなっていきます。
平日は年間を通じて引っ越す人が少なく料金も安めです。ただし4月上旬の場合、平日でも料金が高い傾向があります。新生活シーズンで少しでも安い日に引っ越すなら、4月2週目以降、2024年であれば4月8日~12日を狙いましょう。
なお「昭和の日」を含むゴールデンウィークに入ると、連休を利用して引っ越す人が増えます。2024年4月は27日(土)から再び料金が高くなる可能性があり、注意が必要です。
4月の引越し費用を安くおさえるコツ
時期をずらせるのであれば5月以降の方が安いですが、4月中に引っ越さないといけない人も多いでしょう。新生活シーズンの4月でも、引越し費用を安くする方法を紹介します。
4月の引越し費用を安くする方法 | 節約できる料金 |
---|---|
4月中旬からGW前の平日に引っ越す | 1000円~3万円 |
18時以降か時間指定なしで予約する | 5000円~2万円 |
冬物・夏物アイテムを処分して荷物量を減らす | 5000円~1万円 |
自治体の給付金制度を利用する | 数万円~数十万円 |
なるべく早く、1月ごろには業者を予約する | 1000円~数万円 |
年間を通じて使える引越し費用を安くする方法は、以下で詳しく紹介しています。
4月中旬からGW前の平日に引っ越す
日程に融通が利く場合は、4月中旬以降からゴールデンウィーク前の平日を選びましょう。4月のピークより数万円安く引っ越せます。
引越し日には縁起が悪いとされる、六曜の「仏滅」や「赤口」を選ぶのも手です。引越しを避ける人が多く、費用が安い可能性があります。2024年4月の仏滅は8日(月)、赤口は10日(水)、24日(水)です。
とはいえ新社会人や学生などは、引っ越す日が限られている場合もあるでしょう。料金が高騰する4月上旬に少しでも安く引っ越したい人は、「複数の見積もりをとって安い業者を選ぶ」方法がおすすめです。
ミツモアなら最大5つの引越し見積もりが最短2分で届きます。料金を比較できるので、お急ぎの人も安心です。
18時以降か時間指定なしで予約する
引越しの依頼は、当日に搬入から荷解きまで終えられる午前中の作業が人気で、料金も高いです。予約が混雑していない夕方、4月なら日没の18時以降がねらい目です。
また時間指定をしない「フリー便」を使えば、夕方指定よりも安く依頼できます。引越し業者の予約が空いている時間に作業するため、時間指定よりも割安です。フリー便は開始時間がわからず、状況によっては荷物の到着が夜中や翌日になる場合がある点に注意しましょう。
冬物・夏物アイテムを処分して荷物量を減らす
引越しの料金は、荷物が多いほど高くなります。冬が終わり、春の衣替えのタイミングで冬服を手放せば、荷物量が減り引越し費用を安くできます。コートやダウンはかさばるため、今後着る予定がなければ処分しましょう。
また4月はリサイクルショップやフリーマーケットサイトで夏服の需要も高まる時期です。不要な衣服が売れれば、引越し費用の一部に充てられます。
古い家電がある場合は、新居で買い替えるのも良いでしょう。4月であれば、家具家電の新生活キャンペーンを利用し新居で買い換える選択肢があります。
自治体の給付金制度を利用する
4月は自治体の新年度予算が決まり、給付金や補助金の情報を発表する時期です。引越しに関する給付金情報も4月に公開されることが多く、うまく活用できれば引越しにかかる全体的な費用を抑えられます。
給付金の予算には上限があり、たいていの場合申し込みが上限に達したら終了です。4月に引っ越す人は、お住まいの自治体サイトをチェックしておきましょう。
具体的に使える給付金や助成金は、以下で詳しく解説しています。
関連記事:引越し時に受けられる補助金・給付金まとめ
なるべく早く、1月ごろには業者を予約する
4月の引越し費用を安くするためには、1カ月以上前には予約するのがおすすめです。大手引越し業者の場合、引越し日の6カ月も前から予約を受け付けている場合も。時期が近くなるほど料金も高くなるので注意しましょう。
4月は繁忙期で予約も取りにくいため、できれば年明けの1月ごろから業者を探し、予約しておくのが良いです。引越し依頼は3日前までならキャンセル料がかかりません。
4月に引っ越す場合の注意点
4月に引っ越すときに注意しておきたい点をまとめました。
新年度の引越しラッシュで業者の予約が取りづらい
4月は年度の変わり目で引っ越し需要が急激に増すため、業者の予約が早くに埋まります。希望日に対応できる業者を見つけられず、「引越し難民」となる人も多発する時期です。
4月に引っ越すことが決まっているなら、早めに業者を探し始めましょう。早期予約をすれば、直前の依頼より料金も安く抑えられます。
引越し目前で業者が見つけられない人は、最短2分で最大5社から見積もりが届くミツモアを利用してみてください。
役所の手続き窓口が混みやすい
年度の変わり目は役所も混雑しやすいです。引越しをすると転入届や転出届、国民健康保険や介護保険などの手続きを役所で行います。
4月は役所で手続きする人も増えるため、対応に時間がかかる可能性が高いです。窓口で手続きする予定の人は、その日の予定に余裕をもって行動しましょう。
家具家電の新生活セールは早く終了する場合がある
4月の引越しでは、新生活キャンペーンや新年度のセールを利用して家具や家電を揃える人もいるでしょう。
キャンペーンは3月下旬~4月上旬に開催されていることが多いです。早いと4月2日には終了することもあるので、開催期間には注意して利用しましょう。
新生活セールの利用は、これから一人暮らしをする人はもちろん、引越しに伴い家具家電を買い換える人もトータル費用を抑えられてオススメです。
4月で安く引越しするなら相見積もりがおすすめ
4月に引っ越すなら、複数の引越し業者から相見積もりをとって、料金の安い業者を探しましょう。
引越しサービスにははっきりした定価がないため、複数の業者を比較することで料金を7万円から2万円まで下げられたという例もあります。
引越しの相見積もりの方法は「直接、複数の引越し業者に連絡する」「一括見積もりサービスを利用する」の2種類です。新年度を迎えて忙しい4月の引越しは、手間なく同じ条件で複数社の見積もりを比較できる、一括見積もりサービスが良いでしょう。
ミツモアでは最短2分で、最大5件の引越し業者から見積もりが届きます。チャットでやり取りを開始でき、営業電話もかかってこないので安心です。