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引越しに伴う幼稚園の転園手続き!転園先の選び方や手続きの注意点も解説

最終更新日: 2024年01月31日

幼稚園に通う子どもがいる家庭の引っ越しは、転園の手続きも同時に進めなくてはなりません。転園に失敗しないためには、転園先の選び方や、スムーズに手続きが進められる方法を把握しておく必要があります。

この記事では幼稚園を転園する方法や手順、注意点などを解説します。転園の不安を取り除き、子どもへのケアをしっかり行えるようにしましょう。

幼稚園の転園先の選び方

幼稚園の転園先の選び方

引っ越しで幼稚園の転園が必要になったとき、どのように転園先を選べばいいのか困ってしまいますよね。特に新しい場所に行くことになると、ママ友やご近所さんのネットワークでは、幼稚園の情報をなかなか入手しにくい場合もあります。

子どもにとって、幼稚園選びは非常に重要です。スムーズに転園先を見つけられるよう、転園先の選び方のポイントを解説します。

転園先の候補は複数選んで見学を行う

転園先の候補は1つではなく、必ず複数の候補を見つけておきましょう。たとえ相性の良さそうな幼稚園が見つかったとしても、定員がいっぱいだと転園できなくなってしまいます。

年度の途中でも定員に空きがあれば転園できますが、私立幼稚園よりも公立幼稚園のほうが転園しやすかったり、公立幼稚園がなかったりする地域もあるため、よく確認しておきましょう。

転園先の候補をいくつか選んだら、念入りに全候補の見学を行い、施設や先生の雰囲気なども確認しておくことをおすすめします。評判や費用などの面が良かったとしても、実際に通ってみたら、子どもやご両親と相性が合わないという可能性もあるからです。

教育方針や先生の雰囲気を見る

幼稚園は、それぞれの園の教育方針が定められています。そのため、家庭の教育方針に沿っているか確認する必要があります。例えば、小学校受験を前提とした教育や遊びで子どもの感情を育むなど、幼稚園ごとに特色が異なるものです。事前にご家庭で話し合っておきましょう。

また、先生や園内の雰囲気も大事なポイントです。子どもに高圧的な態度をする先生などがいたら、当然心配ですよね。

たとえ親や子どもへの態度は問題なくとも、先生同士に不信感があり、ギスギスしているような幼稚園は要注意です。先生たちの関係性が未熟だと、子どもについての情報共有が甘くなる傾向にあります。先生の各所への態度や雰囲気なども、あわせて確認してください。

転入生の多い幼稚園の場合、先生や園児が転入生に慣れているケースがあります。そのような幼稚園だと、実際に転園した際に子どももなじみやすくなります。

設備や費用のバランスを考える

幼稚園の施設や園庭、セキュリティなどの設備面もチェックすべきポイントです。掃除が行き届いていなかったり、設備が破損したままだったりすると、子どもを安心して通わせられません。警備員や鍵などで、入り口のセキュリティを確保しているかも重要です。

また、通園するにあたり、費用は欠かせない項目です。転園の際の入園費や教材費、行事費など、月々にかかる費用を整理して、ほかのメリットとのバランスを考える必要があります。給食や預かり保育の有無なども聞いておきましょう。

自宅から近い転園先を探す

当然ですが、自宅から近い幼稚園のほうがご両親の負担が減ります。荷物が多いときや悪天候、子どもの急な病気など、日常はもちろんトラブルがあったときなどに送迎の負担が少なくなるためです。

もちろん、自宅から遠い転園先でも、幼稚園バスや車での送迎といった手段はあります。ただし、バス利用の料金や車を使う手間などを考えると、やはり自宅から近いほうが便利です。

また、卒園後に通う小学校が決まっている場合は、校区内の幼稚園も視野に入れましょう。その校区内に転園先が見つかれば、子どもは幼稚園の友達や知り合いとの関係性を保ったまま、小学校に通えるというメリットがあります。

幼稚園を転園する際の手順

幼稚園を転園する際の手順

引っ越しを理由として幼稚園を転園する場合は、どのような手続きや手順を踏めばいいのでしょうか。現在通っている幼稚園での手続きや、補助金の申請などもあわせて解説します。

転園先の定員を確認する

まずは選んだ複数の転園先の定員を、優先度の高い幼稚園から順に確認していきましょう。どれほど相性の良さそうな幼稚園でも、定員に空きがなければすぐに転入できません。

定員については、幼稚園の見学や問い合わせの際に確認しておくとスムーズです。自治体によって、Webサイトで定員状況を公開している場合もあります。ただし、同一市内からの転園ができない幼稚園もあるため、注意してください。

また、転園予定の子どもがいるなど、定員が空きやすいタイミングを幼稚園に問い合わせておくこともおすすめです。

必要な書類を準備する

転園をする際には、希望する転園先の入学願書や、通っている幼稚園の在園証明書、住民票などの書類が必要となります。幼稚園や自治体によって異なるため、早めに確認することが大切です。

また、転園先によっては入園検定や面接なども実施されますので、しっかりと備えておきましょう。

費用の準備と補助金の申請

転園には入園費や月々の教育費、教材や制服などの費用がかかります。まずは必要な費用を準備しておきましょう。

費用の準備ができたら、制服など幼稚園から指定された必要用品を買いそろえます。卒園までの期間が短い場合は、現在の幼稚園の制服やバッグをそのまま使用できる幼稚園もありますので、確認することをおすすめします。

ただし、子どもによっては制服が1人だけ違うことを嫌がる可能性も。子どもの気持ちを尊重した上で決めましょう。

また、引っ越し先の自治体により、さまざまな補助金を受け取れる可能性があります。例として、入園費や保育費などを補助する「就園奨励費補助金」や「保護者負担軽減補助金」などが挙げられます。転園による負担を減らすためにも、忘れずに確認しましょう。

勤務先によっては、転園先の制服代などの費用を補助する福利厚生制度がある会社もあるため、転勤に関する規定も見直しておきましょう。

現在の幼稚園の退園手続き

転園先を決めたら、今通っている幼稚園の退園手続きを取らなければなりません。転園の1カ月前までには、退園の旨を伝えておきましょう。引っ越しの日や退園日がすでに決まっているのであれば、早めに伝えておくとスムーズです。

退園する際は、在園証明書の発行を必ず依頼しておきましょう。在園証明書は、転園先に提出する必要がある大事な書類です。

口頭で退園を伝えた後は、幼稚園ごとの書式に沿って退園届を提出します。項目としては、最終登園日や転園先の幼稚園の名前、引っ越しをする転出日、引っ越し先の住所、退園理由などです。

退園理由は引っ越しで問題ありませんが、引っ越し以外の転園の場合は、教育方針と相性が合わないなど簡潔に理由を書いておきましょう。

幼稚園を転園するタイミング

幼稚園を転園するタイミング

引っ越しを行う時期に定員の空きがあり、すぐに転園できる幼稚園を選びましょう。年度の途中での転園も可能です。

転園希望の幼稚園に定員の空きがない場合は、年度が切り替わる4月まで待つのもひとつの手段です。

転園のタイミングは、子どもにとって注意したいポイントです。ご両親は引っ越しに合わせて転園させたくても、年度の途中や長期休暇の直前などのタイミングで転園すると環境の変化が大きくなり、園になじめなくなってしまう可能性も考えられます。

年度の途中で転園するとしても、長期休暇明けなど、子どもの性格や状況に合わせてタイミングを検討してみましょう。

幼稚園を転園する際の注意点

幼稚園を転園する際の注意点

幼稚園の転園手続きのほかにも、引っ越しはさまざまな手続きや必要な作業があり、つい時間に追われてしまいがちです。焦らずに手続きを進められるよう、転園する際に確認しておきたい注意点を解説します。

子どもへのケアを怠らない

大人でさえ環境の変化に戸惑うことはありますから、園児のような小さな子どもにとって、引っ越しと転園という変化は大きなストレスとなり得ます。

せっかく仲良くなった友達やお気に入りの先生と離れることになり、不安から転園先に行きたくないと言い出す場合もあるでしょう。早く転園先や新住居に慣れるためにも、ご両親が子どもへのケアを十分に行うことが重要です。

例えば、事前に転園で環境が変わることを説明してあげると、子どもも心の準備ができます。転園先や引っ越し先を案内して、新しい生活をイメージさせてあげましょう。

子どもへの直接のケアではありませんが、ご両親が必要以上に不安そうにしないことも大切です。なぜなら、子どもは親の気持ちを敏感に感じ取れるからです。引っ越しによる環境の変化を親が恐れていたら、当然、子どもまで不安になってしまいます。

また、今の幼稚園でお別れ会を開いてもらったり、友達にメッセージカードを頼んでみたりすることも良い方法です。子どもに内緒で、友達のご両親や先生に相談してみましょう。

転園が必要ないケースがある

基本的には、引っ越しをすると通っていた幼稚園が遠くなって、転園せざるを得なくなりますが、中には転園しなくていいケースもあります。

例えば、私立幼稚園の場合、引っ越しで市や県が変わったとしても、通園できる範囲であれば転園は必ずしも必要ではありません。市外や県外からの通園が不可ではない限り、元の幼稚園に通えます。

今よりも通園の手間がかかるかもしれませんが、転園は子どもにとって大きなストレスです。このようなケースの場合は、改めて転園する必要性自体を検討してみましょう。

子どものためにも幼稚園の転園はスムーズに

子どものためにも幼稚園の転園はスムーズに

引っ越しの際はさまざまな手続きが伴いますが、幼稚園に通う子どもがいる家庭では、さらに転園の手続きを同時進行させなければならないケースも多いでしょう。

転園先はなるべく1つではなく複数の候補を決めておき、見学まで済ませておくと、転園後のミスマッチが減って安心です。

転園先の候補をいくつか絞り込んだら、定員を確認して転園のタイミングを決めましょう。ほとんどの場合は定員の空き次第で入園可能ですが、子どものことを考えると、新年度や長期休暇明けなど、区切りのタイミングでの入園や引っ越しをおすすめします。

新しい環境下では、大人と同じように子どもも不安になるものです。子どものストレスをケアするためにも、なるべくスムーズに転園ができるようにしてあげましょう。

引越し手続きは全体像を把握して抜け漏れなく済ませよう

引越し時は転園手続き以外にもやるべきことが多くあります。以下の記事では全体像をまとめているので、手続き漏れがないようにチェックしておきましょう。

必要な手続きとあわせて引越し業者探しも忘れずに行いましょう。ミツモアには地域密着型を含む中小引越し業者が多く登録しており、大手業者に依頼するときよりもずっと安い料金を提示している業者もあります。

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