フロアコーティングは床に光沢効果などを与え、性能的にもデザイン的にも魅力があります。業者に作業を依頼する場合もありますが、なるべくコストをかけたくない人もいるでしょう。フロアコーティングのDIYについて解説していきます。
フロアコーティングの種類
フロアコーティングには「UVフロアコーティング」「シリコンコーティング」「ガラスコーティング」「ウレタンコーティング」「アクリルコーティング」などの種類があります。
- UVフロアコーティング
硬化時間がとても短く、長期間光沢や艶を保つことができます。耐久性も非常に高いですが、特殊な機材が必要になり、価格も高くなってしまいます。艶が出すぎてしまうと、お部屋のイメージを崩してしまうかもしれません。
- シリコンコーティング
耐久年数が10~20年と長く、光沢が出すぎないため、UVコーティングでは艶が出すぎてしまうという人におすすめです。完全硬化までに1か月ほどかかり、取り扱う業者も少ないため地域によっては業者による施工が困難になるでしょう。
- ガラスコーティング
艶の強度が選択可能なコーティング剤で、自分の理想的な輝きを目指せます。耐久年数・保証年数ともに長いことも魅力の1つです。熱にあまり強くなく、硬化時間は2週間ほどかかります。こちらも取り扱っている業者が少ないため、業者探しは困難になるでしょう。
- ウレタンコーティング
艶の強度が選べて、水拭きで汚れが取れてお手入れが簡単な上に7~10万円ほどで安価に施工できます。耐久年数はそれほど長くなく、価格自体は安いですが、塗り直しが定期的に必要になるでしょう。
- アクリルコーティング
耐塩性が高く、海の近くの建物のコーティングにおすすめです。ほかのコーティングを上から重ねて塗ることも可能です。また自然な艶が安価で施工できます。頻繁に塗り直す必要があり、耐久性は他のコーティングに比べてかなり劣るため、床を保護する役割にはあまり期待できません。
フロアコーティングはDIYできる?
費用を抑えるために、フロアコーティングを自分でやりたい人もいるでしょう。フロアコーティングのDIYは可能なのかご紹介します。
DIYでも施工可能
フロアコーティングは、ホームセンターなどで道具をそろえればDIY可能です。
自分でコーティングすると業者に依頼するよりも費用を抑えられます。また作業日時も自由に決められるため、時間を有効活用できます。業者に依頼するための日程調整が難しい人にもおすすめです。
ただしコーティング剤の中でも、ガラスコーティングなどの塗料を使う場合は難易度が上がります。確実にきれいな仕上がりを求めるのであれば、業者に依頼した方がよいでしょう。
思い通りに仕上がらない可能性も
自分でフロアコーティングすると、きれいに仕上がらなかったり、関係のない場所にコーティング剤が付いたりする可能性があります。
またコーティング剤は塗布してから硬化するまでの時間が、温度や湿度によって変化します。慣れていない人がやると、この感覚が分からず塗りムラが発生してしまうのです。
コーディング剤はいくつか種類がありますが、環境やフローリングの材質によって適切な薬剤が変わります。近くのホームセンターに売っていなかったり、間違った薬剤を選んで失敗したりすると、二度手間になってしまうでしょう。
メリットとデメリットは把握した上で、自分でやるか業者に依頼するかを判断することが大切です。
フロアコーティングをDIYでする方法
フロアコーティングを自力で行う場合、適切な方法でコーティングしないと仕上がりが悪くなってしまうでしょう。
フロアコーティングをDIYで行う手順と注意点を紹介します。
事前に準備するもの
具体的な準備する物は以下のとおりです。
掃除用具
- 掃除機
- 雑巾
- 中性洗剤
ワックス剥がし
- ワックス剥離剤
- スポンジ
- ヘラ
フロアコーティング
- フロアコーティング剤
- フロアコーティング用の専用モップ
- マスキングテープや養生テープ
まずはコーティングする床をきれいにします。掃除機をかけたり中性洗剤で汚れを落としたりして、細かく掃除しておきましょう。
ワックスがかけてある場合、剥がさないといけません。ワックス剥離剤と薬品を伸ばすためのスポンジ、剥がす際に使用するヘラも準備します。
フロアコーティングではコーティング剤と専用モップをそろえます。マスキングテープなどの養生テープがあると、より仕上がりがよくなるでしょう。
フロアコーティングの手順
フロアコーティングはいきなりコーティング剤を塗るのではなく、掃除や場合によってはワックス剥がしをする必要があります。フロアコーティングの手順をチェックしましょう。
- 床のゴミを掃除機で吸い取る
- 中性洗剤で皮脂や油汚れをしっかり落とす
- ワックスを丁寧にはがす
- フローリングの傷やへこみは補修する
- 壁や扉などコーティングしない部分に養生テープを貼り付ける
- 部屋の奥から出口に向かって、コーティング剤を均一に塗布する
- 出口まで塗ったら一度乾かす
- 硬化したら2度塗りを行う
- 完全に硬化するまで乾燥させる
きれいに仕上げるコツは、コーティング剤は均一に塗ることです。また手際よく塗るため、作業前に塗り進める方向をしっかりと決めて行いましょう。
フロアコーティングを実施する際の注意点
フロアコーティングは自分でもできますが、ポイントを押さえないときれいに仕上がらない可能性があります。フロアコーティングをDIYする際の注意点を紹介します。
事前の掃除と換気を徹底する
フロアコーティングをすると床にきれいな光沢が生まれますが、ゴミなどが混入していると目立ちやすくなります。
そのためコーティング前の掃除は非常に大切です。しっかり換気し、空中に舞うほこりも外に出しましょう。
湿度の高い雨の日に作業をすると、コーティング剤が乾きにくくなります。また雨や曇りの日は部屋が暗くなるため、コーティングする際に小さなゴミが混ざっていても気付けないかもしれません。
そのためなるべく天気の良い日に実施することをおすすめします。
ムラなく仕上げ、しっかり乾燥させる
コーティング剤は1度塗ると表面がすぐに乾燥してしまうため、素早く塗らないと色ムラが出てしまいます。手際よく塗るために、コーティングするルートを事前に決めておきましょう。
均一に塗るためには、フロアコーティング用のモップで少しずつ塗料を加えるのがコツです。
コーティング剤が乾燥するスピードは、室温と湿度に左右されます。温度が高く湿度が低ければ乾燥しやすくなり、温度が低く湿度が高ければ乾燥しづらくなるのです。
部屋の温度と湿度を一定に保ちながら作業すると、やりやすいでしょう。
不安な場合は業者に相談を
フロアコーティングはDIY可能とはいえ、薬剤の種類や塗り方などコツが必要です。自力での施工に不安を感じる人は、業者への依頼も検討してみましょう。
業者に任せるメリット
フロアコーティングをプロに依頼すれば、専門の道具や塗料を使って手際よくきれいに仕上げてくれます。
DIYに比べて費用はかかりますが、自分で用具を購入したり作業したりする必要がないため、失敗するリスクや労力もかかりません。
業者によってはアフターフォローも含まれる場合があるため安心です。「費用がかかってもいいから、きれいに仕上げたい」という人は、業者への依頼をおすすめします。
信頼できる業者の選び方
納得のいく業者を選定する際は、相見積もりが有効です。複数社から見積書を集め、内容を比較検討します。
相見積もりにはミツモアの見積一括サービスが便利です。いくつかの質問に答えるだけで、1度に最大5社から見積もりを依頼できます。
業者を選ぶ際は費用面や施工内容だけでなく、アフターフォローが充実しているかもチェックしましょう。
保証期間や内容がしっかりしていると、もしものときに安心です。トラブルを防ぐためにも、保証内容を提示する業者の方が信頼できるでしょう。
フロアコーティングは自分に合った方法で
フロアコーティングは、しっかりと手順を押さえればDIY可能です。ただし注意点に気を付けなければ、きれいな仕上がりは見込めません。
床材に合ったコーティング剤を選ぶことや、均一に塗るのがきれいに仕上げるポイントです。時間がない人や完成度合いを重視する人は、業者に依頼し自分の納得のいくフロアコーティングを行いましょう。
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