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パソコンが起動しないのにファンが回る理由は?原因と対策を解説

最終更新日: 2021年07月06日

ファンが回っていてもパソコンが起動しない場合、どのような問題が起きているのでしょうか?原因別に適切な対処の手順を知って、パソコンの復旧に役立てましょう。自力での対応が難しいケースの見極め方、業者に依頼するときのポイントも紹介します。

ファンは回るが起動しないパソコンの対処法

パソコンを操作する男性

パソコンが起動しない場合の対処としては、買い替えや修理などさまざまな方法があります。ファンは回っていても起動しないパソコンの場合、自力での対処も可能なのでしょうか?

原因に合う対策で修理も可能

パソコンの電源を入れたとき、ファンは回るのに画面が暗いまま動かないと「故障した…買い替え時かも?」と考える人は多いでしょう。しかしうまく起動しない原因を特定できれば、正しい対策によって修理が可能です。

パソコンは多くのパーツからできており、それぞれが複雑に影響し合って動作しています。原因となっている部分や、動作確認をすべきパーツを正確に特定するのは難しいかもしれません。

しかしパソコンが起動しなくてもファンは回るという状態には、いくつか代表的な要因があります。それぞれの対処法を知って試していけば、解決できる可能性は高まるでしょう。

原因と対策1. 熱暴走が起こっている場合

キーボードを打つ手

起動しないパソコンに起こっている問題として、熱暴走が挙げられます。具体的にどのような状態を指すのでしょうか?熱暴走が起こる原因と、有効な対処法を見ていきましょう。

内部の部品が熱くなる熱暴走

「熱暴走」とはパソコンの内部の部品が熱くなる現象です。パソコンに限らず動作に電気が必要なものは、電導体内で起こる電子同士の摩擦によって熱が発生します。

精密機械であるパソコンは内部に多くの電線が組み込まれているため、小さいながらも内部では大きな熱が発生するのが特徴です。放熱されるよう設計されてはいるものの、長時間の使用後や外気温が高いときは熱が下がり切らないケースもあります。

パソコンの中枢であるCPUは一定以上の熱を感知すると、ダメージを回避するため動作を停止し動かなくなる仕組みです。しかし熱暴走を放置していると起動できないだけでなく、パソコン本体へのダメージが大きくなり故障してしまいます。

ホコリを取り除いて熱を逃がす

パソコンの熱を逃す役割を持つ「ファン」は、空気と共にホコリも取り込むパーツです。ホコリが蓄積するとファンの冷却効率が落ちて熱暴走の原因になります。熱を持ったパソコンがうまく起動しないときは、ファンを掃除して放熱しましょう。

デスクトップパソコンの場合は本体カバーを開け、内部のホコリをピンセットやエアダスターで除去します。ノートパソコンは分解できないため、ファンの通気孔部分たまったホコリを取り除くだけでOKです。

掃除の際はパソコンの電源を切り、電源コードも抜いておきましょう。ファンを故障させないよう、手で優しく押さえながらホコリを取るのがコツです。

温度調節も重要

熱暴走による起動の不具合を解決するには、パソコンを利用している環境の温度調節も大切です。

メーカーや機種によって差はありますが、パソコンには「動作可能温度範囲」が決められています。市販されている一般的な機種であれば、設置に適した室温は5~35℃が目安です。

室温が適正範囲であってもパソコンが異常に熱い場合、長時間の使用が原因かもしれません。電源を切らずに起動したままでは、パソコン内部の電子が動き回り熱を発生し続けるのです。

またノートパソコンでは、充電のしすぎも熱暴走の原因になり得ます。使用しないときは電源を切る習慣をつけ、充電が終わったらバッテリーのみで稼働させましょう。室温が35℃以上の場合は冷房をつける、場所を移動するといった工夫で対処します。

原因と対策2. 電気による不具合の場合

パソコンとモニター

パソコンに送られる電気の量が適切でない場合も、ファンは回っているのに起動しないという事態が起こります。電力供給の問題を解決する方法を知って、パソコンが正常に動く状態に戻しましょう。

電力過多もしくは電力不足

供給される電力が多すぎても少なすぎても、パソコンが起動しない原因になり得ます。冷却ファンは回っている状態で電源ランプも画面も変化しないのは、本体の故障ではなく電力量が適切でない可能性が高いケースです。

パソコンの電力過多は長時間の使用によって発生します。使い続けているとパソコン内部に不要な電気が蓄積し、動作に不具合が生じるのです。この場合はしばらく休ませて放電する必要があります。

逆に電力の供給量がパソコンの規格を満たしていない場合も、エネルギー不足から起動しません。電力不足の原因として代表的なものは、配線・電源プラグの不具合です。別の線や電源を挿し直すと電力が十分に届き、起動する可能性があります。

たまった電気は完全放電

電力過多によってパソコン内に蓄積した余分な電気は、完全放電させるのが最も効果的な方法です。デスクトップパソコンなら電源をOFFにして、電源コードを抜きましょう。10分ほど時間を置くと完全放電は完了です。

ノートパソコンの場合も電源を落とし、電源コードを抜きます。取り外せる機種であればバッテリーも外しましょう。同じく10分程度放置すれば過剰な電気を逃がせます。

電源以外ではメモリの着脱も、放電に有効です。ただしメモリが傷付く危険もあるため、作業に慣れていないなら付けたままで作業を進めます。

原因と対策3. BIOSに問題がある場合

パソコンの中

BIOSとはパソコンに電源を入れたとき、最初に起動する部分です。BIOSに問題があるとパソコンの画面は立ち上がりません。具体的にどのような問題が起こっているのか、有効な対処法は何かについて解説します。

BIOSが起動していない

BIOS(Basic Input Output System)は「バイオス」と読み、パソコンのデバイスを制御するプログラムです。パソコン自体は壊れておらずファンが回っていても、BIOSが起動していなければ画面やキーボードは動きません。

初期設定の段階では正常な設定となっており、立ち上がりに問題がないときは意識する必要のないプログラムです。

しかしメモリやグラフィックボードの不具合、グラフィックチップやCPU・チップセットのトラブルで正常に動作しなくなる場合があります。プログラム自体が破損している・更新に失敗しているという状態も、BIOSが起動しなくなる原因です。

BIOSの起動はビープ音をチェック

BIOSが正常に起動しているかを判断する基準は、「ビープ音」と呼ばれる警告音です。デスクトップパソコンならケースを取り外してメモリを抜き、電源を入れてみましょう。

ビープ音はBIOSが異常を検知して知らせる音のため、鳴ればBIOSが正常に動作していると考えてよいでしょう。鳴らない場合はBIOSに何らかの不具合が起こっていると考えられます。

BIOSに起こっている問題の切り分けには、BIOSの動作を左右するCPUを取り外して、ピンが折れていないか・曲がっていないかなどをチェックする必要があります。

ただし作業に慣れない人が下手にCPUを取り出すと、状況を悪化させる可能性があるため、さらに詳しい原因を知りたい場合はプロに任せるのが得策です。

設定を初期化するCMOSクリア

「CMOS」とはパソコンの基盤(マザーボード)上にあり、BIOSの設定情報を全て記録しているチップです。BIOSの設定を初期化する「CMOSクリア」を行うと、BIOSが正常に作動する可能性があります。

デスクトップパソコンは電源をはじめ周辺アクセサリを全て外し、シャットダウンしてから作業を始めましょう。ケースを開け電源ボタンを押しても基盤が動作しないか確認して、基盤の上部にあるボタン電池を抜きます。

CMOSはパソコンの主電源から電力を受け取り、基盤のボタン電池を補助的に使ってデータを保持するパーツです。主電源を止めた上でボタン電池を抜き、CMOSへの電力供給を止めると保持データは消え、問題が起こっているBIOSも初期化されます。

原因の特定が難しいならプロへ依頼を

パソコンの側面

これまで紹介した原因と対処で解決できるケースは多くありますが、何が要因なのか特定できない事例も少なくないでしょう。プロに依頼すれば改善できる可能性が高まります。

専門業者に頼むのが適切なのは、どのような場合なのでしょうか?依頼先を決めるときのポイントも併せて紹介します。

プロに任せた方がよいケース

放熱や電源供給の最適化・CMOSクリアを試しても、起動しないケースは少なくありません。ハードディスクやメモリに不具合が出ている、パソコンがウイルスに感染しているといった原因も考えられます。

内部パーツのトラブルやウイルス感染は、専門家でなければ対処が難しいトラブルです。紹介した対処法で解決しない場合は、パソコン修理の業者に依頼しましょう。

パソコンを買い替えてしまうのも一つの手ですが、修理の方が安く済む可能性があります。業者に頼むと内部にたまったホコリの掃除も任せられるため、一度相談してみるのがおすすめです。

依頼前に見積もり取ろう

パソコンの修理やクリーニングの費用は、業者によっても修理内容によっても変わります。同じ電源ユニットの修理でも、28,000〜38,800円ほどと1万円も差が出るのが現状です。依頼先を決める前には料金表を見るだけでなく、見積もりを取りましょう。

適正価格を知るためには、依頼前にはいくつか候補を挙げるのがおすすめです。ミツモアにはパソコン修理を請け負う業者が多数登録しており、最大5名(5社)から見積もりを取れます。

起動しないパソコンには適切な対策が必須

USBを指す男性

ファンは動くのに起動しないパソコンは、原因を特定できれば対処が可能です。熱暴走や電力量の問題・BIOSのトラブルといった要因を切り分け、それぞれに合った対処を試していきます。

何が原因か分からない場合は、無理をせず業者に依頼するのが安心です。間違った対処で状況を悪化させてしまわないよう、納得のいくプロに頼んでパソコンの状態を改善しましょう。

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