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エアコンのダクトをすっきり見せたい!化粧カバーのメリットと費用

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最終更新日: 2023年04月05日

エアコンのダクトとは?

家庭用エアコンの場合、「銅管」2本・「ドレンホース」1本がまとまった束のことをダクトと呼びます。化粧カバーをすることでこれらのダクトを隠して、見栄えをよくできます。

化粧カバーのメリットは?

化粧カバーを取り付けることで、室内・室外のダクトを収納できるので、見た目がスッキリします。また室外の化粧カバーは雨や紫外線からダクトを守ってくれるので、劣化防止になるのもメリットです。

エアコンダクトの基礎知識

エアコン

「ダクト」とは、一般的に大きい建物に設置されている、空調設備のひとつのことです。外の空気を取り込んで室内を換気したり、冷房・暖房の風を室内に送ったりします。

家庭用エアコンの場合はそういった意味での「ダクト」は設置されていません。しかしエアコンからのびている配管や化粧カバーのことを「ダクト」と言うことがあります。

この記事では「家庭用エアコンの配管」という意味での「ダクト」について、化粧カバーを付けるメリットや取り付け方法を紹介します。

ダクトの設置方法の種類を知っておこう

エアコンのダクトは賃貸物件や一軒家など、家の構造によって大きく以下2種類の通し方があります。

  • 露出配管
  • 隠蔽配管

露出配管とは部屋の内外でダクトが見える通し方で、多くの賃貸物件などでも見受けられる方法です。壁に穴が1つあれば室内機と室内機とをつなげられるため、工事費を安く抑えられ、メンテナンスが容易なのがメリットです。

隠蔽配管はダクトを壁の中に通します。壁の上からダクトが見えないので、すっきりとした見た目になるのが特徴となっています。しかし修理や交換のときには壁内のダクトを扱わなくてはいけないので手間がかかり、露出配管と比べて維持費が高くなる側面があります。

ダクトの仕上げの基本はテープ巻き上げ

エアコンのダクトには、熱の循環をするための「冷媒銅管」が2本、冷房や除湿をしたときに発生する水の排出するための「ドレンホース」が1本含まれています。

バラバラの状態では見栄えが悪いため、露出配管でも隠蔽配管でも、3本をまとめてテープ巻いておくのが一般的です。

冷媒銅管には「冷媒ガス」という物質が循環しているため、冷えて霜や水滴がつきやすいので、断熱材で覆われています。ドレンホースはジャバラ状の見た目をしており、排出口は室外機や側溝のそばに設置されることが多いです。

化粧カバーのメリット

化粧カバー

室内機と室外機をつなげるエアコンダクトは、エアコンには欠かせないパーツですが、ダクトがむき出しになっていれば見栄えが悪くなってしまいます。

テープで巻き上げるだけではすっきりとした印象にならないため、オシャレな見た目にするなら化粧カバーを取り付けたいところです。化粧カバーを取り付けることで得られるメリットを解説していきます。

見た目がすっきりする

化粧カバー(または配管カバー)は、プラスチック製のパイプでダクトをおおい隠し、きれいにまとめてくれるアイテムです。

テープを巻くだけでも銅管やドレンホースを束ねられますが、化粧カバーは壁に取り付けるため、ダクトが宙にぶら下がったような見た目になるのを防げます。

近年はカラフルなエアコンが販売されていることもあって、化粧カバーの種類も色とりどりです。お部屋のインテリアにこだわっている方は、化粧カバーの色にも注目してみましょう。

配管の劣化を防げる

化粧カバーはプラスチック製なので、テープで巻くだけよりも耐久性に優れていて、ダクトの劣化を防ぐ効果があります。

とくに室外機側のダクトは、紫外線や雨風に晒されるため傷みやすいのが特徴です。

たとえば冷媒銅管の断熱材がひび割れてしまえば、エアコンのそこから外気が侵入して冷暖房の機能が低下したり、霜がついて水漏れしたりするリスクがあります。

外でも目立たず、かつ耐久性に優れたスリムタイプの化粧カバーがありますので、家の外観にこだわりたい方は検討してみてはいかがでしょうか。

化粧カバーを取り付ける基準

エアコンダクト

化粧カバーは新規設置工事のオプションとして設置をお願いできるのはもちろん、既存のエアコンに後付けを依頼することもできます。

しかし化粧カバーの設置費用とエアコン取り付け工事費を合わせると高額になるので、「ほんとうに必要?」と迷うこともあるでしょう。そこで化粧カバー取り付けの決め手となる基準を紹介します。

エアコン周りをすっきりさせたい

ひと昔前までは露出配管といえばテープ巻き上げが一般的だったため、住んでいる部屋によっては配管類がたるんでいたり、ヒモで固定されたりといったケースがあります。

部屋のリノベーションにともなってエアコン周りをすっきりさせたいと考えている方は、化粧カバーの設置を考えても悪くないでしょう。

ホワイトの化粧カバーを取り付ければ、部屋を清潔で落ち着いた雰囲気になりますし、ブラウンやブラックにすれば、シックで大人なお部屋になります。

エアコンを長く使うかどうか

化粧カバーは配管を劣化から守る目的があるため、お金をかけて取り付けるなら、今後も長く使う予定のあるエアコンで工事をすべきでしょう。

エアコンの寿命は10〜15年といわれていますので、10年以上使っているエアコンの配管に化粧カバーを取り付けてしまっては、損をする結果になってしまいます。

久しくエアコンを買い換えていない方は、化粧カバーの設置もふまえ、いっそのことエアコンを新調してみはいかがでしょうか。

隠蔽配管ではない

隠蔽配管の断面図イメージ

通常配管(露出配管)の断面図イメージ

化粧カバーは露出している配管に取り付けるパーツのため、隠蔽配管には施す必要がありません。

家の構造によっては隠蔽配管工事することも可能ですので、配管自体が邪魔だと感じている方は業者に相談してみてはいかがでしょうか。

もちろん工事費用は化粧カバー取り付けよりも割高になります。工事のコスト面は考慮しておきましょう。

また賃貸物件の場合はあらかじめ家主側にも確認をとっておきましょう。部屋の壁内で行う工事なので、退去時に原状回復をめぐってトラブルになってしまいます。

後付けは自分でできる?

電動ドリルとネジと巻き尺

化粧カバーはホームセンターなどでも手に入るため、自力で後付けすることも不可能ではありません。しかしエアコンにとって重要な部品である冷媒銅管やドレンホースを破損してしまうリスクもあるということを覚えておきましょう。

失敗した時のリスクを知っておく

むき出しのダクトをまとめてきれいに化粧カバーに収めるには、室内機と穴の位置関係を把握しておく必要があります。

化粧カバーは基本的に直線形なので、壁の凹凸に沿って切ったり、追加パーツを使って接続したりしなくてはいけません。そのためあらかじめ、化粧カバーの設置位置や、どこで曲げるのかを考慮する必要があります。

せっかく化粧カバーを購入しても、設置しはじめてから「形が合わない」「長さが足りない」ということに気づくと二度手間になるので注意しましょう。

またもっとも避けたいのが、冷媒銅管を間違って破損させてしまう行為です。冷媒銅管には冷媒ガスが入っているので、破損した部分からガス漏れすると、エアコンの機能が低下してしまいます。

また化粧カバーは壁に取り付けるため、電動ドリルで穴を開ける作業が必要です。間違えた箇所に穴を開けてしまえば、傷となって残ることになります。

室外機側の外壁にもビス等を固定することになるので、本格的な道具を持っていない方は業者への依頼が無難です。

後付けに必要な道具

問題なく化粧カバーの取り付けを終えるためには、道具をそろえておくのが肝心です。

化粧カバーといっても種類は多岐にわたるため、必要なものを必要な長さ、数で購入しましょう。ダクトが真っ直ぐなストレートタイプをはじめ、直角に曲がっているコーナー用や穴の近くに付けるウォールコーナータイプなどがあります。

また作業を行うためにはDIYの基本的な道具も欠かせません。化粧カバーの取り付けには主に以下の道具をそろえておきましょう。

  • ドライバー
  • ネジ
  • 電気ドリル
  • ハンドソー
  • エアコンパテ

ドライバーや電気ドリルは、化粧カバーを壁に固定するときに必要です。固定用のネジやビスは、カバー購入時に付属しているものを使いましょう。

またハンドソーは化粧カバーの長さを調整するときに、プラスチックを切るために使います。化粧カバーを切るときは斜めにならないように注意して切るよう心がけましょう。

エアコンパテは紙粘土のような質感が特徴で、化粧カバーの取り付けで生じた隙間を埋めるために使います。室内用のエアコンパテが販売されていますが、様々な環境で使える「全天候用」を選ぶのが無難です。

後付けの手順

化粧カバーを後付けする場合、「後付け専用」の化粧カバーを選ぶようにしましょう。上記でご紹介した道具をそろえたら、以下の手順で作業を進めていきます。

化粧カバーは土台側とかぶせる側とにパカッと分けることができるので、土台側から設置していきましょう。

  1. エアコンから配管穴までの経路を計測しながら、カバーの土台側のサイズを調整する
  2. エアコンから配管穴まで、土台側の化粧カバーををビスで固定していく
  3. 土台にダクトをおさめながら、上側のカバーをかぶせていく

まずは壁の長さや凹凸に合致するように、土台側の化粧カバーをハンドソーで切りながら取り付けていきます。

折り曲げ部分につかうパーツや、接続部分にかぶせるジョイントパーツも、このタイミングで一緒に切っておきましょう。

そしてダクトを土台に収めながら、上から化粧カバーをかぶせていきます。室内側・室外側ともに化粧カバーを取り付け終わったら、隙間がないか最終チェックして完了です。

配管穴をパテ埋めする場合は、カバーを取り付ける前に施工しておくのを忘れないようにしましょう。

エアコンダクトカバーの取り付けや隠蔽配管の平均費用

電卓とペン

最後に業者に化粧カバーの取り付けを依頼した際に発生する平均費用を紹介していきます。エアコン新設時の取り付けか、後付けかという違いでも費用に差があるので、自分の条件にあわせてチェックしてみてください。

また比較対象として隠蔽配管の費用も紹介しています。予算内に収まっているようでしたら、隠蔽配管を検討してみてはいかがでしょうか。

新設エアコンにカバーをつける費用

新設エアコンに化粧カバーを取り付ける場合、設置工事のオプション扱いとなります。

室内機側の場合は「8,000~11,000円」(1mまで)がベースで、室外機側は「6,000~9,000円」(2mまで)がベースとなるのが平均的です。合計すると14,000~20,000円ほどが相場になります。

ダクトが長くなればそのぶんカバーを延長するので、ベースの金額に加えて追加料金がかかることに。

とくに2階のエアコンの室外機が1階の外に置かれている場合は割増になる可能性がありますので、その点は考慮しておきましょう。

既存エアコンにカバーをつける費用

既存のエアコンに化粧カバーの設置工事をするときは、ダクトを傷つけないためにエアコンの取り外しをします。そのため新設エアコンよりも施工費用が高めです。

取り外し工事が「5,000円~」、取り付け工事が「10,000円~」なので、新設する場合と比べて約15,000円以上の差があります。後付けの場合のトータル費用は、約30,000~45,000円ほどです。

少し高額ですが自分で施工するよりも安全で、冷媒配管やドレンホースを傷つけるリスクを減らせるのがメリットと言えるでしょう。

隠蔽配管にかかる費用

住宅の壁内に配管用のスペースが残っている場合は、隠蔽配管も選択肢のひとつとなります。エアコンを新設する場合、オプション料金として「10,000~15,000円」ほどかかるのが相場です。

既存のエアコンに隠蔽配管を施す場合は、やはりエアコンの取り外し・取り付けをしなくてはいけないので、プラスで15,000円ほどかかるでしょう。

また既存のダクトを使う場合、同管内の洗浄やガス充填などが付随することがあるので、その点は要注意です。

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