富士通ゼネラルのエアコン「ノクリア」が故障したとき、修理に必要な情報や依頼の流れを紹介します。
メーカー保証の期間内か、期間外かによって費用は大きく異なるので、依頼先はよく吟味して選びましょう。
またメーカー以外の修理業者に依頼するときの業者の選び方も解説します。
富士通のエアコンが故障したと思ったら
富士通製エアコンが故障したかもしれないと思ったときは、どのようなエラーが示されているか確認しましょう。
表示されているエラーによっては修理業者を呼ぶ必要もなく、簡単に復旧できる可能性があります。
公式サイト上のよくある質問もあわせて確認すると、スムーズに問題が解決できるでしょう。
まずはエラーコードを確認
富士通エアコンではエラーコードが室内機のモニターに表示されます。表示されている数字とランプの点滅状態によってどこが故障しているか推測できるので、修理依頼を出す前に確認しましょう。
注意が必要な表示をいくつか紹介します。
運転ランプ(赤) | タイマーランプ(緑) | モニター表示 | エラーの内容 | 主な原因 |
---|---|---|---|---|
点灯 | 2~7回点滅または遅い点滅 | 02,03,04,05 | シリアル信号エラー | 室外電気部品の故障 |
7回点滅 | 2~5回点滅または遅い点滅 | 72,73,74,75 | 冷凍サイクル異常 | 冷媒ガス不足 |
早い点滅 | 早い点滅 | Ab | 室内制御部品の異常 | 室内電気部品の故障 |
必要な情報をまとめる
「エアコンから冷たい風が出ない」という症状があったとしても、その原因は様々です。冷媒ガスが抜けていて冷風が出ないのに、室内機の基板交換をしても意味がありません。
着実に故障個所を修理してもらうには、修理に必要な情報を余さず伝えることが大切です。
富士通の修理受付フォームを使うのなら、以下3つの情報を明確にしておきましょう。
- 形名(機種名)
- 症状
- 室外機の設置場所
富士通のエアコンの修理依頼先
富士通ゼネラル製エアコンの修理依頼は以下の4つのうちいずれかに出しましょう。
どこに依頼すべきかは保証期間内か、延長保証の申し込みをしているかなど条件によって異なります。
それぞれの特徴やお得に修理依頼を出せるタイミングなどを解説します。
富士通(メーカー)
富士通ゼネラルではインターネットと電話、ファックスで修理依頼の受付をしています。
インターネットであれば24時間365日受け付けているので、ネットから修理依頼をだすことをおすすめします。
● 修理受付フォーム|富士通ゼネラル
● 電話・ファックス申し込みの場合
フリーダイヤル | 0120-089-888 |
---|---|
ファックス | 0120-070-220 |
フリーダイヤルに接続できない場合 (IP電話など)※有料 |
044-861-7700 |
電話・ファックス申し込み受付時間
平日 | 9:00~19:00 |
---|---|
土日・祝日・年末年始 | 9:00~18:00 |
エアコンを購入した店舗
エアコン購入時に購入店舗独自の延長保証に加入しているのであれば、購入店舗に修理の依頼をしましょう。
大手家電量販店の延長保証制度を紹介します。
保証制度名 | |
---|---|
エディオン | 長期修理保証 |
ジョーシン | 長期修理保証 |
ビックカメラ | ビック長期保証 |
ヤマダ電機 | ヤマダ電機無料長期保証 |
ヨドバシカメラ | 延長保証(ゴールドポイントワランティ) |
延長保証を受けるためには保証の加入証明書や番号も必要になるので正確な情報を用意しましょう。
エアコンの修理業者
メーカー保証や購入店舗独自の延長保証期間外であれば、地域で活躍するエアコン修理業者に依頼することをおすすめします。
メーカー修理と比較すると安価に修理できることが多く、柔軟な対応を期待できます。
エアコン修理業者を探すときは一括見積もりを活用しましょう。
ミツモアなら簡単な質問に答えるだけで地域で活躍するエアコン修理業者を見つけられます。
物件の管理会社
賃貸物件備え付けのエアコンが故障した場合は物件の管理会社に相談しましょう。
物件備え付けのエアコンの所有者は物件のオーナーです。無許可で修理をすると他人の所有物に手を加えたことになり、トラブルの原因になります。
また大家や管理会社は特定の修理業者と付き合いがあり、割引料金で修理を依頼できることもあります。
トラブルや金銭的に損をしないためにも、賃貸物件のエアコンが壊れたらまず管理会社に相談しましょう。
富士通のエアコン修理の流れ
富士通のエアコンが故障したとき修理に出す流れを解説します。
以下の流れはメーカー修理を受ける想定ですが、メーカー以外の業者に修理を出すときも流れそのものは変わりません。
修理に必要な情報を集める
富士通製エアコンの修理依頼を出す前に製品の形名や故障状態、購入日など必要な情報をまとめて整理しましょう。
エラーコードが表示されている場合は、表示されたコードを伝えることで問題の特定がスムーズに進みます。
製品の形名を伝える理由は修理用部品や使用する工具にあります。不適切な部品を使って修理するとかえって故障を誘発しかねず、修理の意味がなくなってしまうためです。
富士通では自己診断早見表を公開しています。修理を依頼する前に必ずチェックしてください。
修理の申し込みをする
富士通ゼネラルの公式サイトの「修理受付フォーム」から修理の申し込みをします。修理受付フォームは販売店・管理会社向けのページもあるので間違えないよう注意してください。
氏名、住所、形名、購入時期、故障時の症状など必要事項を入力し、入力内容に間違いがなければ送信して修理申し込みが完了します。
連絡はメールや電話で行われます。メールの受信制限をしているのであれば、事前に「@fujitsu-general.com」からのメールを受信できるように設定を変更してください。
修理技術者が訪問し修理作業を行う
事前連絡された訪問日時に、修理担当の作業員が訪問します。
現地で修理内容の診断と見積もりを行い、問題がなければそのまま修理作業を行います。
診断の結果、部品の手配が必要であることが分かったときは部品を調達してから修理作業をするので、訪問日に修理が完了するとは限りません。
修理の内容や状況によっては、複数回の訪問が必要になることがあるので注意が必要です。
修理費用を支払う
修理作業が完了したら修理費用を支払います。
富士通ゼネラルのメーカー修理では、修理費用をNP後払いサービスで支払います。現金やクレジットカード払いは原則的に受け付けていないのでご注意ください。
富士通のエアコンの修理費用の目安
富士通ゼネラルのエアコンの修理にかかる費用を紹介します。
メーカー保証期間内と期間外に修理した場合とで費用が大きく変わりますので、依頼前に必ず保証期間を確認しましょう。
メーカー保証期間内の場合
取扱説明書に記載されている通りの使用をしていたにも関わらず故障してしまった場合、メーカー保証期間内であれば無償で修理してもらえます。
ただし故意に物を吸い込ませる、設置に向いていない場所に取り付けたなど明らかな過失が認められる場合は、保証期間内であっても有償修理になるケースが多いです。
また純正品以外の別売オプション品・消耗品を使用して発生した不具合については、製品の保証期間内であっても有償修理になるケースが多いです。
メーカー保証期間外の場合
1年のメーカー保証が過ぎてから富士通に直接エアコンの修理を依頼すると以下の料金がかかります。
作業内容 | 修理費用 |
---|---|
基板の交換 | 17,000~32,000円 |
冷媒ガスの補充 | 17,000~56,000円 |
室内機のファン交換 | 20,000~32,000円 |
修理箇所が複数になった場合は目安金額を大幅に超える修理費用がかかることがあるのでご注意ください。
出張料金・部品代など追加費用の目安
富士通では出張料金や部品代を個別に開示していません。出張料金概算表で示した料金に技術料、部品代、出張料が全て含まれています。
離島への出張修理は出張にかかる実費の負担が必要です。事前にいくらかかるか必ず確認しておきましょう。
富士通のエアコンの修理にかかる時間
簡単な部品交換であれば1~2時間程度で完了するので、半日程度で修理が完了します。
しかし基板交換や点検の結果、他の不具合が見つかった場合は追加部品の手配に数日かかることもあります。再訪問が必要な場合、出張料金は不要になるケースが多いです。
地域のエアコン修理業者の利用も検討しよう
富士通のエアコンが故障したときは、修理を依頼する前に製品形名、製造番号、購入年月、エラーコードなどの必要な情報を整理しましょう。
メーカーに依頼すると修理費用が高すぎると感じるのであれば、地域で活躍するエアコン修理業者に依頼してはいかがでしょうか。
一括見積もりサイトを利用し複数業者から見積もりを取り、比較検討のうえ納得した業者に依頼しましょう。