シャープ製エアコンが故障したとき、修理に必要な情報や依頼の流れを紹介します。
メーカー保証の期間内か、期間外かによって費用は大きく異なるので、依頼先は吟味してから選びましょう。
またメーカー以外の修理業者に依頼するときの業者の選び方も解説します。
シャープのエアコンが故障したと思ったら
エアコンが故障してしまったと思ったら、本当に故障しているのか、故障ならばどのような対策が必要かを調べましょう。
シャープの公式サイト内には「エアコン故障診断ナビ」ページがあり、故障かどうかを簡単に診断できるので是非ご覧ください。
まずはエラーコードを確認
リモコンの液晶画面にエラーコードが表示されていたり、室内機本体のランプが点滅していたりする場合は、取扱説明書などでどのようなエラーが発生しているかを確認してください。
シャープ公式サイトの「故障診断ナビ」ではエラーコードから簡単に原因や対処法を検索可能です。
いくつかエラーコードと表示される原因を紹介します。
エラーコード | 原因 |
---|---|
「1-0」を表示する 「1」と「‐0」が交互に表示される |
本体が故障している |
「21-0」を表示する 「21」と「-0」が交互に表示される |
ルーバー開閉つまみやルーバーカバーが閉じていない |
「E8」が表示される | フィルター目詰まり 室内機や室内機の吹き出し口、吸い込み口がふさがっている |
「故障診断ナビ」ではエラーコード別に対処法と修理時にかかる費用の目安を掲載しています。
必要な情報をまとめる
エアコンの故障といっても様々な症状と原因があるので、行き違いのないように必要な情報を集めてまとめておく必要があります。
シャープでは修理依頼時に以下の情報を伝えるようにアナウンスしています。
形名(保証書記載の形名。英数字)
故障の状態
購入日
名前
住所
電話番号
訪問希望日
太字にした部分はややこしい部分ですので実例を挙げます。
たとえばシャープのエアコンのうち、Eシリーズ8畳用モデルの修理を依頼するのであれば必要な情報は以下のようになります。
項目名 | 選択する内容 |
---|---|
品名 | エアコン |
形名 | AY-S25E-W |
故障の状態 | エアコンから冷風が出ない。暖房運転は可能。 |
形名と故障の状況は間違いがないように注意してください。特に形名を間違えてしまうと修理に支障が出る可能性が高いです。依頼前にもう一度確認しましょう。
シャープのエアコンの修理依頼先
シャープ製エアコンの修理依頼は以下の4つのうちいずれかに出しましょう。
どこに依頼するべきかは条件によって異なります。それぞれの特徴やお得に修理依頼を出せるタイミングなどを解説します。
シャープ(メーカー)
シャープはインターネットと電話で修理依頼の受付をしています。
インターネットであれば24時間365日受け付け可能なので、特別な事情がなければネットから修理申し込みをした方がスムーズです。
修理方法は出張修理、引き取り修理、持ち込み修理の3つです。
● Web修理申し込み|シャープ
● 電話申し込みの場合
連絡に使う道具 | 連絡先 |
---|---|
固定電話 | 0120-02-4649 |
携帯電話 | 0570-550-447 |
上記2つが利用できない場合 | 050-3852-5520 |
0570番号や050番号は通話料がかかるのでご注意ください。
エアコンを購入した店舗
エアコン購入時に購入店舗独自の延長保証に加入しているのであれば、購入店舗に修理の依頼をしましょう。
大手家電量販店の延長保証制度を紹介します。
家電量販店名 | 保証制度名 |
---|---|
エディオン | 長期修理保証 |
ジョーシン | 長期修理保証 |
ビックカメラ | ビック長期保証 |
ヤマダ電機 | ヤマダ電機無料長期保証 |
ヨドバシカメラ | 延長保証(ゴールドポイントワランティ) |
延長保証を受けるためには保証の加入証明書や番号も必要になるので正確な情報を用意しましょう。
エアコンの修理業者
メーカー保証や購入店舗独自の延長保証期間外であれば、地域で活躍するエアコン修理業者に依頼することをおすすめします。
メーカー修理と比較すると安価に修理できることが多く、柔軟な対応を期待できます。
エアコン修理業者を探すときは一括見積もりを活用しましょう。
ミツモアなら簡単な質問に答えるだけで地域で活躍するエアコン修理業者を見つけられます。
物件の管理会社
賃貸物件備え付けのエアコンが故障した場合は物件の管理会社に相談しましょう。
物件備え付けのエアコンの所有者は物件のオーナーです。無許可で修理をすると他人の所有物に手を加えたことになり、トラブルの原因になります。
また大家や管理会社は特定の修理業者と付き合いがあり、割引料金で修理を依頼できることもあります。
トラブルや金銭的に損をしないためにも、賃貸物件のエアコンが壊れたらまず管理会社に相談しましょう。
シャープのエアコン修理の流れ
シャープ製エアコンが故障したとき修理に出す流れを解説します。
メーカー修理を受ける想定で紹介しますが、修理の流れ自体はメーカー以外に修理依頼を出す場合も同様です。
修理に必要な情報を集める
シャープ製エアコンの修理依頼を出す前に製品の形名や故障状態、購入日など必要な情報をまとめて整理しましょう。
エラーコードが表示されている場合は、表示されたコードを伝えることで問題の特定がスムーズに進みます。
製品の形名を伝える理由は修理用部品や使用する工具にあります。不適切な部品を使って修理するとかえって故障を誘発しかねず、修理の意味がなくなってしまうためです。
修理の申し込みをする
シャープ製エアコンの修理依頼はインターネットからの申し込みが手軽でおすすめです。
「Web修理サポート」にアクセスし、画面の指示に従って必要情報を入力します。
すべての情報を入力し終えたら、入力内容に誤りがないか確認して申し込みましょう。
申し込み後、修理担当者から訪問日当日の朝10時までに訪問時間の連絡があります。
修理技術者が訪問し修理作業を行う
事前連絡された訪問日時に、修理担当の作業員が訪問します。
現地で修理内容の診断と見積もりを行い、問題がなければそのまま修理作業を行います。
診断の結果、部品の手配が必要であることが分かったときは部品を調達してから修理作業をするので、訪問日に修理が完了するとは限りません。
修理の内容や状況によっては、複数回の訪問が必要になることがあるので注意が必要です。
修理費用を支払う
修理費用は請求書を受け取ってから支払う「後日支払い」、クレジットカード払い、JCBギフトカード払いのいずれかで支払います。
一部のクレジットカードは取り扱いができないケースもあるので、自分の所有しているカードで支払いができるかどうかは修理担当者に確認をしてください。
シャープのエアコンの修理費用の目安
シャープ製エアコンの修理にかかる費用を紹介します。
メーカー保証の期間内に修理した場合と期間外に修理した場合で修理費用は大きく異なるので注意してください。
メーカー保証期間内の場合
取扱説明書に記載されている通りの使用をしていたにも関わらず故障してしまった場合、メーカー保証期間内であれば無償で修理してもらえます。
ただし故意に物を吸い込ませる、設置に向いていない場所に取り付けたなど明らかな過失が認められる場合は、保証期間内であっても有償修理になるケースが多いです。
また純正品以外の別売オプション品・消耗品を使用して発生した不具合については、製品の保証期間内であっても有償修理になります。
メーカー保証期間外の場合
1年のメーカー保証が過ぎてからシャープに直接エアコンの修理を依頼すると以下の料金がかかります。
症状 | 対応 | 料金の目安(税込) |
---|---|---|
冷えない/暖まらない | 電気回路部品や基板の交換 | 16,500~33,000円 |
冷えない/暖まらない | 冷媒回路の交換 | 55,000~82,500円 |
水漏れが起きる | 部品交換 | 16,500~33,000円 |
水漏れが起きる | 冷媒回路の交換 | 55,000~82,500円 |
エアコンの電源が入らない | 部品交換 | 16,500~36,300円 |
上の表の料金目安には技術料、部品代、出張料が含まれています。
また、シャープでは圧縮機と熱交換器、本体配管の3つを冷媒回路と定めています。冷媒回路は5年間のメーカー保証の対象です。そのため購入から5年未満であればメーカー保証で無償修理の対象になる可能性があります。
出張料金・部品代など追加費用の目安
シャープでは出張料金を以下のように定めています。
出張距離 | 料金(税込) |
---|---|
20km以内 | 8,140円 |
20km以上10kmごと | 550円 |
加算上限 | 10,450円 |
見積もり診断後、修理を行わなくても出張料金が発生します。
部品代は交換するものによって大きく変わります。メーカー保証期間外の修理費用には部品代も含まれているので、修理依頼前に一通り目を通すことをおすすめします。
シャープのエアコンの修理にかかる時間
簡単な部品交換であれば1~2時間程度で完了するので、半日程度で修理が完了します。
しかし基板交換や点検の結果、他の不具合が見つかった場合は追加部品の手配に数日かかることもあります。再訪問が必要な場合、出張料金は不要になるケースが多いです。
地域のエアコン修理業者の利用も検討しよう
シャープ製エアコンが故障したときは、修理を依頼する前に形名、購入日、故障状態、エラーコードなどの必要な情報を整理しましょう。
メーカーに依頼すると修理費用が高すぎると感じるのであれば、地域で活躍するエアコン修理業者に依頼してはいかがでしょうか。
一括見積もりサイトを利用し複数業者から見積もりを取り、比較検討のうえ納得した業者に依頼しましょう。