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築20年の一戸建ての売却相場は?

最終更新日: 2024年04月11日

築古物件の中でも比較的築浅に分類される築20年の一戸建ては、確かな需要が期待される不動産です。これから誰も住む予定がなければ、築年数がそれほど長くない今、売り出すのが正解といえるでしょう。築20年の一戸建てを売却するときの相場を解説します。

築20年の一戸建ての売却相場

築20年の一戸建ての売却相場において重要なのは、建物の価値はほとんどゼロになるという点です。『古家付きの土地』として土地のみの価値で評価されます。東京都に建つ築20年の一戸建てを売った場合の相場は、約4,906万円です。

住宅の価値は、築年数を重ねるだけ減少するのが一般的です。築10年で建物の価値は新築の50%、築20年でほぼゼロにまで低下します。

また、木造一戸建ての法定耐用年数は22年です。これを超えると法律的には価値ゼロと判定されるため、法定耐用年数ギリギリの築20年の一戸建ても、価値はほぼゼロと評価されます。

建物はほぼ価値ゼロと判定されるものの、築20年の一戸建てには確かな需要が存在します。中古戸建て市場で活発に売買されている上に、リフォームやリノベーションを想定した需要も一定数あるため、『売り手が見つからない』という事態は起こりにくいでしょう。

築20年の一戸建てを売却する方法

築20年の一戸建てを売るには3種類の方法があります。それぞれのメリットとデメリットを比較しながら物件に合った売却方法を選べば、理想に限りなく近い売却が実現するでしょう。築20年の一戸建てを売る方法を紹介します。

不動産会社の仲介で売却する

築20年の一戸建ての売却方法として最も一般的なのが『仲介』です。仲介とは、不動産会社に販売活動を依頼し、買い主を探してもらう売却方法を指します。

仲介で一戸建てを売るメリットは、高値で売却できる可能性が広がることです。仲介を不動産会社に依頼すると、広範囲に宣伝活動をしてくれるため、高値をつけてくれる買い手が見つかる確率が高まります。

仲介で不動産を売却するデメリットは、仲介手数料がかかることです。成功報酬としてかかる仲介手数料は、物件の売却価格が低いほど割合が高くなります。そのため築20年を超える築古物件の場合、仲介手数料の負担が重くなる可能性があります。

不動産会社に買い取りしてもらう

仲介で買い手が見つからなかったときに検討したいのが『買い取り』です。買い取りとは、不動産会社に直接物件を買い取ってもらう売却方法です。

買い取りで一戸建てを売却するメリットは、現金化までの早さにあります。買い取りでは買い手を探す必要がないので、最短1週間で現金化できます。

不動産会社に買い取りを依頼するデメリットは、売却価格が仲介よりも3割程度低くなる点です。不動産会社は、買い取りで購入した物件にリフォームやリノベーションを施して売り出します。そこには当然費用がかかるため、その費用を事前に差し引いた金額でしか買い取れないのです。

空き家バンクに登録する

なかなか買い手がつかない築古一戸建てを抱えているなら、『空き家バンク』の利用も検討してみましょう。空き家バンクとは、地方自治体が運営している空き家の売買を支援するサービスです。

空き家バンクに一戸建てを登録するメリットは、買い手がつきにくい物件でも購入者を見つけやすい点にあります。買い主に対して助成金制度が用意されている空き家バンクには、空き家を求めている人が集まっているため、買い手が見つかる確率が高まるといえます。

空き家バンクを利用するデメリットは、起こったトラブルを当事者間で解決しなくてはならない点です。自治体はトラブルの仲裁に動いてくれないので、発生したトラブルは売り手と買い手の間で解決するしかないのです。

築20年の一戸建てをなるべく高く売るコツ

法定耐用年数を超えている築20年の一戸建ては、建物に値段がつきません。しかし売り出し前に正しい工夫を施すと、売却価格を押し上げられる可能性があります。築20年の一戸建てをできるだけ高く売るためのポイントを解説します。

リフォーム・リノベーションはしない

築20年の一戸建てを売りに出すなら、まずはリフォームやリノベーションを施さずに販売活動を始めましょう。リフォームやリノベーションが買い主にとってプラスになるとは限らないため、売り出し当初は素の状態で買い主を募るのが正解です。

築古物件を求める人の中には、「築古物件を格安で手に入れて自分好みにアレンジしたい」と考える人が一定数います。このような願望を持つ人にとって、売り主が良かれと思って行うリフォームやリノベーションは、ただの『余計なお世話』にすぎません。

売り主目線のリフォームやリノベーションは、一部の買い主候補を遠ざける可能性があります。まずは手を加えずに売り出して、様子を見るのが妥当です。

水回りの劣化は修繕する

築20年の一戸建てを高く売りたい場合、傷んだ箇所の修繕は積極的に行いましょう。値引き交渉の芽を未然に摘むことが可能です。

築古物件の売却価格が下がる要因の1つに『内覧時のイメージダウン』があります。広告では分からなかった物件の傷みが露呈し、値引き交渉のきっかけをつくってしまうのです。

特に注意したいのがキッチン・トイレ・バスルームなどの水回りです。水回りは劣化が見た目に出やすいので、積極的に修繕しておくと、売却価格を引き上げられる可能性が高まります。

ホームインスペクションを実施する

築古物件を高値で売るには、『ホームインスペクション』の実施が欠かせません。ホームインスペクションとは、住宅診断士が行う『住宅診断』のことです。物件の状態や改善点を洗い出す調査を指します。

ホームインスペクションを実施するメリットは、買い手に安心感を与えられることです。欠陥のない住宅であると証明できるため、高値での販売活動も胸を張って行えます。

ホームインスペクションを実施するデメリットは、費用がかかることです。一戸建ての場合、目視による調査なら約5万~7万円、見えないところまで調査するなら約6万~12万円の費用がかかります。

内覧前にハウスクリーニングをする

築20年の一戸建てを少しでも高く売りたいなら、購入希望者の内覧前にハウスクリーニングを実施しましょう。売却価格が大きく跳ね上がることはありませんが、値引き交渉の要因を取り除ける可能性があります。『やらないよりはやった方がまし』といえるでしょう。

ハウスクリーニングを事前に施しておくと、物件の購入後に買い主がクリーニングをする必要がなくなります。売却価格からクリーニングにかかる費用分を値引きする必要がなくなるため、住宅の汚れを要因とした値引き交渉に、待ったをかけられます。

しっかり準備して高値売却を目指そう

住宅は築年数がかさむほど、売却価格が低下していく傾向がある商品です。誰も住まない空き家を所有しているなら、できるだけ早く売却活動を始めて、高い価格で売り払えるようにしましょう

建物の価値が評価されない築20年の一戸建てでも、適切な修繕やホームインスペクションを実施することで、売却価格を伸ばせる可能性が高まります。事前準備をしっかり整えて、高値での売却を実現させましょう。

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