ミツモア

録画面接を導入する際の流れやメリット・デメリットを紹介

ぴったりのWeb面接(オンライン面接)ツールをさがす
最終更新日: 2024年06月28日

録画面接はスマホやパソコンを使用した面接方法です。採用担当者にとって大きなメリットがある一方で、デメリットもあります。録画面接の導入を成功させるために、従来の面接との違いや、メリット・デメリットをチェックしましょう。

録画面接の方法と流れ

液晶ディスプレイを見つめる男性

録画面接に関心があっても初めての試みとなると、なかなか手が出ないと感じる企業は多いはずです。まずは録画面接の方法や、流れを押さえていきましょう。

応募者に動画を送ってもらい選考する

録画面接は応募者から送られてきた、動画のデータを利用した選考方法です。面接官を用意して質問のやりとりをする手間がなく、手が空いたタイミングで、内容を確認できます。

応募者に「録画面接ツール」を使用してもらい、企業側があらかじめ設定したいくつかの質問に対し、回答する様子を録画する仕組みです。録画やデータの送信は、応募者自身の手で行われます。

採用担当者は応募者と直接的なやりとりをせずに、応募者が実際に動いて、話している様子をチェックできます。

録画面接の流れ

応募者がエントリーしたら、企業は選考方法を伝える「案内メール」を送信します。エントリーした人々に、自動で案内を送信できるようになっている録画面接ツールが多く、採用担当者の手間がかかりません。

案内メールには録画面接に使用するアプリのダウンロード方法や、URLなどを記載します。応募者に録画面接用のアプリやサイトへのアクセスを促し、必要事項の入力や質問への回答をしてもらいます。

機能の詳細は録画面接ツールによって異なりますが、応募に必要な履歴書や写真などのアップロードも、同時に行えるケースが少なくありません。採用担当者は届いた動画のデータをチェックし審査した後、応募者にメールで結果を知らせます。

Web面接との違い

Web面接と録画面接の違いは、「リアルタイムでやりとりをするかどうか」です。Web面接では決められた日時に、応募者と面接官の双方が、Web会議ツールなどを利用し、同じ日時に接続してやりとりします。同じ会場にいないことを除き、従来の面接とやることは変わりません。

一方録画面接は、応募者は録画して送信、面接官は録画データを閲覧することになりますので、リアルタイムなやりとりは発生しません。応募者が録画をする時期と採用担当者が録画を確認するタイミングに、ズレが発生することが特徴です。

録画面接ツールは応募者の気が済むまで、何度も撮り直せるタイプもあれば、撮り直し回数を設定できるタイプもあります。

撮影のチャンスが少ないほど、応募者の力量が試されますが、録画面接が初めてだと緊張で失敗しやすいため、初期選考ではあえて撮り直し回数を制限せず、難易度を下げる企業が一般的です。

ぴったりのWeb面接ツールを無料で診断する

録画面接の活用方法

面接官の男女

録画面接の活用方法を知ると、使い方をイメージしやすくなります。どのように活用できるのか、見ていきましょう。

初期選考の精度を上げる

録画面接は書類選考だけでは分からない「話し方」や「人柄」などが分かるので、初期選考の精度を上げる目的で使用できます

応募書類から受ける印象と、実際の印象が異なるケースは多く、実際に会ってみないと判断できない部分は大きいでしょう。

しかし動画を見れば、より多くの情報を得られるため、社風やニーズに合わない人を早い段階で選別できます。人柄を重視して採用したいと考えている企業にとって、使い勝手がよいといえます。

複数の面接官で面接の様子を評価する

録画面接は複数の面接官で、応募者を評価したいときにも利用できます。従来の面接では応募者と面接官が1対1で話をするか、多くても1人の応募者に対し2~3人程度で、接することが大半です。

多くの面接官で対応したくても、スケジュールの都合がつかない場合は、少なくありません。録画面接を利用すれば複数の人々で情報を共有し、さまざまな視点から採用の可否を判断できます

手が空いたタイミングで録画を確認できるので、それぞれの面接官のスケジュールを合わせなくて済みます。

アルバイト面接や派遣登録を半自動化

従来の対面式の面接を録画面接に置き換えて、利用する方法もあります。繁忙期や採用担当者が忙しく、時間が取れないときなどに便利です。

録画面接を利用すれば「短期間で多くのアルバイトを採用する必要がある際」に、時間をかけずに人員を確保できるでしょう。

また派遣会社で「派遣登録会」の代わりに、使用する方法もおすすめです。登録会は、あらかじめ登録の流れや質問が決まっているケースが多く、パターン化しやすいといえます。

履歴書や顔写真のアップロード機能がある録画面接ツールを使うと、登録会を半自動化でき、来社してもらわなくても登録が可能です。

ぴったりのWeb面接ツールを無料で診断する

企業が録画面接を利用するメリット

人さし指を立てる女性

企業が録画面接を利用するメリットには、さまざまなものがあります。どのようなものがあるのか、見ていきましょう。

スピード感のある採用が可能になる

録画面接を利用する、大きなメリットの一つが、スピード感のある採用をかなえられる点です

従来の面接は、書類選考後に面接の日時を決定し、会場に訪れてもらわなければなりませんが、「録画面接は書類選考と一次面接を同時にできる」ので、採用までにかかる時間を大幅に減らせます。

面接日が決定した後に応募者の都合で、予定を変更する必要が出たり、ドタキャンされたりする心配もありません。転職活動中の人は、在職中に面接の時間を捻出するのが大変なケースが多く、いくつかの転職先に同時に応募することもあります。

採用までにあまりにも時間がかかり過ぎてしまうと、優秀な人材をほかの企業に取られてしまうリスクがあります。録画面接をうまく利用すれば、自社で働いてほしいと思える人材を、スムーズに確保できるでしょう。

書類では測れない熱意を確認できる

録画面接をすると、書類だけでは分からない、応募者の熱意を感じ取れるところもメリットです。書面で志望動機や自己PRなどを読むだけでなく、表情・話し方・身ぶりなどを見て、入社への意欲を判断できます。

手間暇をかけて面接の日程を決めたのに、いざ会って話してみたら「思ったよりも、仕事への熱意が感じられない人だった」という失敗を防げるのです。

動画からは非常に多くのことを読み取ることができ、本人の様子だけでなく背景の様子からも、その人の人柄が伝わってくることもあります。

例えば静かな場所を録画場所に選び、背景がゴチャゴチャしないように気を配れる人は、仕事でも几帳面さを発揮してくれそうだと判断できるでしょう。

繰り返し録画動画を見て判断できる

従来の面接とは違い、録画動画を何度も見て判断できるところも、録画面接のメリットです。どの応募者を通過させるべきか迷った際、ほかの採用担当者と協議する目的で録画を利用できます。

募集人数に比べて多くの応募者が集まってしまったときや、実力が拮抗している人がでてきたときなどは、選考が行き詰まる場合があります。

録画面接を利用すると、「応募者Aと応募者Bを見比べてみよう」という選考の仕方が可能になり、判断に迷いづらくなるでしょう。

遠方の応募者も利用しやすい

遠方から面接に参加するとなると、交通費や宿泊費などが必要になるので、応募へのハードルが高くなるでしょう。その点録画面接は、実際に会場へ行かなくても、面接が可能になるので、遠方の応募者が利用しやすくなります

応募者にとって応募へのハードルが下がれば、より多くの人々を集められるメリットがあります。また本社と支社の距離が離れているとき、「支社の採用面接に本社も参加する」といった使い方ができる点も、メリットです。

採用の決定権を持つ役員が遠方にいたとしても、時間やコストをかけずに、採用活動ができるようになるでしょう。

ぴったりのWeb面接ツールを無料で診断する

企業が録画面接を利用するデメリット

考え事をする男性

録画面接のメリットは多いですが、デメリットも理解しておいた方が、導入後の悩みが減ります。どのようなデメリットがあるのか見ていきましょう。

ミスコミュニケーションの心配がある

録画面接は応募者と直接的なコミュニケーションを取れないので、「行き違いが起きやすい点」がデメリットです

例えば応募者が、質問の意図を誤解して回答したとき、従来の面接であれば質問の仕方を変えれば軌道修正できますが、録画面接ではそうはいきません。応募者の様子を見ながら、対応の仕方を変えるということは不可能です。

質問の内容をあらかじめ精査することで、ミスコミュニケーションを回避できます。応募者が質問の意味を間違えて受け取らないように、質問は具体的に明示するようにしましょう。

使用法の説明が必要

従来の面接とは違い、応募者に「録画面接ツールの使用法を理解してもらうための説明」が必要になる点は、デメリットです

応募者への説明が不足すると、声が小さく聞き取りづらかったり、部屋が暗くて表情が見えづらかったりなどの、問題がある動画が送られてくる可能性が高まります。

ハードの不具合やインターネット回線の問題などで、録画ツールの使用がうまくいかなかった人が問い合わせをしてきたときの対処法も、検討する必要があるでしょう。

Web面接や録画面接が一般的になりつつあるとはいえ、初めて対面面接以外を経験する人もいます。面接の質を上げるために、応募者に使用法を分かりやすく提示する手間を、惜しまないようにしましょう。

ぴったりのWeb面接ツールを無料で診断する

導入を成功させるポイント

スーツ姿でモニターに向かって話す女性

初めて録画面接を取り入れるとなると、さまざまな問題が出てきます。導入を成功させるには、どんなことに注意すればよいのか見ていきましょう。

目的を社内で共有する

これまでの採用のスタイルを変更し、録画面接を取り入れる際は、混乱を避けるために、社内で導入の目的を共有する必要があります。「初期選考をスムーズにして、採用にかかる時間を短縮するため」などの目的を明確にし、社内で共有しましょう。

録画面接に使用するツールの使用法や、評価基準なども周知し、スムーズに使えるようにします。

また個人情報保護の観点から、送られてきた動画のアクセス権なども、はっきりと決めてルールに従って運用しなければなりません。万が一動画が外部に流出すれば、企業の信頼を著しく損ねることになるので、注意しましょう。

録画面接ツールの無料版と有料版の違い

録画面接ツールを導入するに当たり、費用の面が気になる人は多いはずです。録画面接ツールの中には、無料で使えるものもあれば、有料のものもあります

無料版は録画の保存先や容量などに制限があったり、使用できる機能が少なかったりするケースが、珍しくありません。無料で使えるツールの中には、セキュリティーが充実していないものもあるので、注意しましょう。

応募者のITリテラシーに関係なく、安全に利用できる工夫がされているツールを選ぶと安心です。応募者と企業の双方にとって、使いやすい作りになっているものを選ぶとよいでしょう。

ぴったりのWeb面接ツールを無料で診断する

録画面接でコストを削減しスピーディーな採用を

スーツ姿の女性とリモートでミーティングする人

録画面接は初期選考がスムーズになるので、採用までにかかる時間を短縮できコストを削減できるところが大きな魅力です

採用担当者が忙しく、選考に大幅な時間をかけられないときや、少しでも早く人員を補充したいときに、心強い味方になってくれます。

応募書類だけでは分からない、応募者の情報を入手できるので、人柄を重視して採用したい企業にとってメリットが大きいでしょう。

導入前に社内で目的を共有することが、成功のポイントです。無料から有料までさまざまな録画面接ツールがあるので、使いやすさを重視して、選ぶことをおすすめします。

ミツモアで最適なWeb面接ツールを探してみよう!

ミツモアロゴ

ミツモアのソフトウェア診断なら、最適なWeb面接ツールがすぐに見つかります。

業種など各種要件を質問ベースで回答していくだけで、希望条件に基づいたWeb面接ツールを自動で分析。あなたにぴったりの製品と料金プランを提案します。

Web面接ツールの比較が最短2分で完了

ミツモアなら簡単な質問に答えるだけで製品比較が最短2分で完了。

業種や欲しい仕様などの簡単な質問に答えるだけで、あなたの会社に最適な製品が必ず見つかります。質問はパソコンやスマートフォンでお手軽に答えることが可能です。

あなたにぴったりの料金プランが届く

見積もりを依頼すると、会社規模や指針に合った最大5つの製品で概算金額、おすすめプランの見積もりが届きます。

その見積もりの中から、条件にあったプランを探してみましょう。もちろん見積もり費用は無料です。

ぴったりのWeb面接ツールを無料で診断する

サービス提供事業者さま向け
ミツモアにサービスを
掲載しませんか?
ミツモアにサービスを掲載しませんか?

ミツモアは依頼者さまと事業者さまをつなぐマッチングサイトです。貴社サービスを登録することで、リードの獲得及びサービスの認知度向上が見込めます。 さらに他社の掲載サイトとは違い、弊社独自の見積システムにより厳選されたリード顧客へのアプローチが可能です。 もちろん登録は無料。 ぜひミツモアにサービスをご登録ください。