売掛債権を買い取ってもらうことで、迅速な資金調達が可能なファクタリング。「燃料費や材料費が高騰して資金繰りが厳しい」「取引先の入金ががずれてしまって、支払いができない」といったお悩みを解消できます。
本記事では、建設業におすすめのファクタリング会社8選を徹底比較。建設業に特化した選び方やメリットを詳しく解説します。ぜひ、サービス選びの参考にしてください。
建設業がファクタリングサービスを利用するメリット
ファクタリングサービスを利用するメリットを解説します。
【建設業がファクタリングを利用するメリット】
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大型案件を受けやすくなる
建設業では完工までにかかる諸費用が建設事業者の持ち出しとなるケースが多く、資金力の有無によって請け負える工事の規模や件数が決まります。
ファクタリングで売掛債権を現金化できると、数千万円規模の大型案件や、公共事業を受けやすくなるのがメリットです。資金繰りの不安が解消され、新規案件の複数受注も可能でしょう。取引先の拡大や売上の増加につながり、結果的に経営基盤が安定します。
前金を調達できる
建設業界は売掛金を回収するまでの期間が、長期化しやすい傾向があります。材料費や労務費、外注費、重機のレンタル費などを自社で賄うために、ファクタリングを活用する事業者は少なくありません。
ファクタリング会社にもよりますが、申し込みから資金化までにかかる期間は数日~1週間です。最短即日で資金調達が可能なサービスもあり、ビジネスチャンスを逃さずに済むでしょう。
取引先の倒産による売掛金未回収のリスクを回避できる
建設業界は取引先の倒産による連鎖倒産が多いのが実情です。元請事業者が倒産すると下請事業者は売掛金が回収できなくなり、資金繰りが悪化してしまいます。
ファクタリングで資金を調達すれば、元請事業者の倒産による売掛金未回収のリスクが回避できます。
金融機関より審査に通りやすい
建設業でファクタリング利用が多い理由の1つに、金融機関の融資よりも審査が通りやすいことが挙げられます。
融資審査では会社や個人の信用力が重視されますが、ファクタリングは売掛金を扱う特性上、利用者の経営状況よりも売掛先(取引先)の信用力が重視されるのが特徴です。売掛先の信用が高ければ、自社が赤字でも資金調達できる可能性が高くなります。基本的に担保や保証人も不要です。
財務状況に影響を与えない
融資を受けて資金調達した場合、貸借対照表の負債科目が大きく増え、見栄えが悪くなります。一方ファクタリングは売掛金の売買であるため、負債が増減しないのが特徴です。
具体的には売掛金(資産)が減り、現金預金(資産)とファクタリング会社への支払い手数料(費用)が増えます。
資産に対する負債の割合が増えなければ、対外的な信用力にはほとんど影響が及びません。
特に金融機関の融資審査や、経営事項審査を控えている事業者にとって、ファクタリングは賢い資金調達方法といえるでしょう。
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建設業向けファクタリング会社を選ぶ際のポイント
ファクタリング会社を選ぶ際は、2社間ファクタリングの可否や建設業における審査の通過実績、手数料上限などを確認しましょう。
2社間ファクタリングができる会社を選ぶ
建設業向けファクタリング会社を利用する際は、2社間ファクタリングができる会社を選ぶのがおすすめです。
ファクタリングの種類には、ファクタリング会社と利用者の2者で契約するの「2者間ファクタリング」と、売掛先も含めた3者で契約する「3者間ファクタリング」があります。
3者間ファクタリングはファクタリング会社が売掛先から売掛債権を直接回収するのが特徴です。2者間ファクタリングよりも手数料は抑えられますが、資金繰りの悪化が取引期にバレてしまうというデメリットがあります。
その点2者間ファクタリングはファクタリング会社と利用者の2者間で完結し、売掛先にファクタリングを利用した事実が伝わりません。取引先からの信頼を失うリスクを低減できるのがメリットです。
建設業における審査の通過実績をチェックする
建設業における審査の通過実績をあらかじめ確認しておくと安心です。
受注から入金までのスパンが長く、売掛債権の入金期日も遅れがちな建設業。審査難易度が高いことは、ファクタリング会社を利用する際のネックになります。
回収サイトの長い売掛債権を買い取ってくれるファクタリング会社や、建設業における審査の通過実績があるファクタリング会社を選ぶことが審査を通過するコツです。
手数料を確認する
建設業向けファクタリングを利用する際は、手数料の上限を確認しておくことが大切です。
例えば「手数料5〜20%」と記載してあるファクタリング会社の場合、建設業は未回収リスクが高いこともあり、手数料上限の20%が適用されるパターンが多く見られます。
最低手数料ではなく、手数料上限に注目して選ぶことが建設業向けファクタリングを低コストで利用するポイントです。
取引速度のスピードで選ぶ
「最短何時間で振り込みができるのか」「オンラインでの即日現金化はできるのか」「提出書類の作成は必要か」などを確認しましょう。
着工にあたり元請事業者や下請事業者は、人員や資材等を迅速に準備しなければなりません。いかに早く現金化ができるかは大きなポイントになります。
中でも発注時の注文書をベースとした売掛債権の買取ができるファクタリング会社は、請求書ベースのファクタリングに比べて現金化が速いためおすすめです。
会社の信頼性の高さを確認する
会社の信頼性を確認するのも、ファクタリング業者選びで重要なポイントです。法外な手数料を要求する悪質な業者を避けるためにも、事前に以下のポイントをチェックしましょう。
【信頼のある会社かを判断する軸】
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買取金額の上限を確認する
売掛債権の買取金額の上限と下限は、ファクタリング会社によって異なります。特に建設業では売掛金が高額になりやすいため、上限額をしっかりと確認しておきましょう。
売掛金が高額の場合は銀行またはそのグループ会社が提供する銀行系ファクタリングを活用するとよいでしょう。3者間ファクタリングが多くなりますが、ノンバンク系と比べて数千万円単位の大口債権に対応できる可能性が高いです。
償還請求権があるか確かめる
3者間ファクタリングを利用する場合には、償還請求権があるか確かめておきましょう。償還請求権とは金銭債権の支払いが不可能となった場合、金銭債権をさかのぼって直接償還ができる権利のことを言います。
売掛先が倒産しファクタリング会社が売掛債権を回収できない場合でも、償還請求権なし(ノンリコース)の契約であれば、利用者が責任を負う必要がなく安心です。
建設業におすすめのファクタリング会社8選
数あるファクタリング会社の中から建設業におすすめの優良ファクタリング会社を8社紹介します。
「けんせつくん」建設業専門のファクタリングサービス
- 最短2時間で振込み
- オンラインで手続き完了
- 少額・個人事業主OK
けんせつくんは建設業界専門のファクタリングサービスです。建設業界なら少額でも個人事業主でも対応しています。また請求書だけでなく、発注時の注文書でもサービスを利用可能です。
スマホだけで申し込みでき直接対面する必要がないので、最短2時間で資金を調達できます。金額の制限もないので、他のファクタリング会社から嫌煙される金額でも利用できます。
「アクセルファクター」審査通過率93%
- 売掛債権額の下限なし
- 審査通過率93%以上で、即日決済も可能
- 全ての取引が償還請求権なし
アクセルファクターでは売掛債権額の下限を設定しておらず、少額から高額まで幅広く対応できるのが強みです。
最大1億円の事業資金をスピーディーに調達できるため、大型案件や公共事業を手掛ける建設業者にとって、心強いパートナーになるでしょう。手数料は売掛債権額が高いほど安くなる仕組みです。
即日入金をモットーにしており、実際の申込みの50%以上が即日で入金されます。全ての取引がノンリコースで、債務不履行時の責任を利用者が負う心配がありません。
「エスコム」30万円~対応可能
- 30万円~1億円の売掛債権に対応
- 郵送や電子文書での契約が可能
- 2者間ファクタリングは最短即日決済
エスコムは2003年に創業したファクタリング会社で、大阪市に本社があります。郵送や電子文書による契約が可能なため、対面契約が難しい人でもスムーズな資金調達が可能です。
売掛債権額の範囲は30万円~1億円と幅広く、範囲内であれば少額利用を断られる心配はありません。
手数料は2者間ファクタリングが5~12%、3者間ファクタリングが1.5~8%で、最短即日の資金化に対応しています。
「ビートレーディング」3万7000社以上の取引実績
- 3万7,000社以上の豊富な取引実績(2022年3月時点)
- 注文書ファクタリングに対応
- 最短5時間での資金化が可能
ビートレーディングはファクタリング事業とコンサルティング事業を運営する会社で、東京に本社があります。仙台、大阪、福岡にも支店があるため、地方にオフィスがあっても対面でじっくりと話を聞きやすいです。もちろんオンライン契約にも対応しています。
2者間ファクタリングや3者間ファクタリングのほか、注文書の売却による「注文書ファクタリング」にも対応しているのが特徴です。受注契約を債権の発生と見なすので、売上がより迅速に受け取れます。
着工前に人員や資材を確保しなければならない建設業者にとって、注文書ファクタリングは大きな助けとなるでしょう。手数料の目安は2者間ファクタリングで4~12%、3者間ファクタリングで2~9%です。
「アクシアプラス」3つのプランから最適なものを選択
- 契約方法や審査スピードにあわせて3つのプランから選択可能
- 90%以上の高い審査通過率で即日決済もOK
- 無料LINE問い合わせで、不安点や疑問点を解消
アクシアプラスでは「スピードプラン」「ノーマルプラン」「リーズナブルプラン」のプランを用意しており、自社にあった契約方法や審査スピードで最適なプランを選択できます。売掛債権額の上限は2,000万円で、審査は最短即日です。
審査の通りやすい書類を過去の実績をもとに代行作成するため、審査通過率は90%以上を誇ります。銀行の融資に通らなかった建設業者でも、まとまった資金が調達できる可能性が高いでしょう。
2,000万円までの買取に対応しているため、案件規模がそれほど大きくない中小企業や、1人親方におすすめです。またLINEから無料で問い合わせができ、導入前に疑問点を解決できます。
「ウィット」小口専門のファクタリングサービス
- スマホ1台で契約できるネット完結型
- 最短2時間での資金調達が可能
- 利用者のニーズに合った資金調達方法を提案
ウィットのサービスはファクタリングを利用したいが、売掛債権額が低くて他社に断られた会社におすすめです。
500万円までの小口専門で、下限は設定されていません。完全非対面のネット完結型のため、全国どこからでも申し込みができ、最短2時間で資金調達が可能です。
また経営改善や資金対策にも力を入れており、利用者の状況に合わせて最適な資金調達方法を提案してくれます。
「アンカーガーディアン」西日本特化のファクタリングサービス
- 西日本エリアに特化したファクタリングサービスを展開
- 柔軟かつスピーディーな独自の審査を実施
- オンラインで調達可能金額の目安が分かる
アンカーガーディアンは福岡市に本社を構えるファクタリング会社で、九州、関西を中心にサービスを提供しています。独自の審査を実施しており、債務超過や税金滞納などで銀行融資を断られた人でも申し込みが可能です。
メールやFAX、郵送による手続きにも柔軟に対応しているため、まずは気軽に相談してみましょう。手数料は2者間ファクタリングが5%~、3者間ファクタリングが3%~です。建設業者の利用者も多く、800万円の即日入金に成功した事例もあります。
公式ホームページの「調達可能金額診断フォーム」では調達可能金額を簡単に算出。おおよその目安が分かるため、導入を検討しやすいでしょう。
「アクティブサポート」手数料1%~で取引可能
- 請求書1枚ですぐに手続きが可能
- オンライン完結型で、審査時間は最短30分
- ファクタリング以外のコンサルティングサービスも充実
アクティブサポートが提供する「QuQuMo」は、事務手数料や債権譲渡登記を必要としない売掛金前払いサービスです。請求書さえあれば、オンライン上ですぐに手続きができるため、書類の準備が面倒で、非対面で資金調達がしたいといった会社に最適です。
審査時間は30分で、審査後は最短1時間で入金が行われます。手数料は1%~、事務手数料は0円なので、他社よりもコストが抑えられる可能性が高いでしょう。
ファクタリング以外に経営・財務コンサルティングやビジネスマッチングなどのサービスも提供しています。ビジネスの可能性を広げたい経営層の方はあわせて利用してみるのもよいかもしれません。
建設業のファクタリングサービス事例
ファクタリングサービスを利用して資金調達に成功した事例を3つ紹介します。
建設業許可要件をクリアして大型案件の受注に成功
S社では過去最大規模の請負工事を契約できそうでしたが、受注には建設業許可を取得する必要がありました。しかしB/S上の現金預金が300万円しかなく、建設業許可の取得要件である「500万円以上の現金預金」には届かない状況でした。
そこでファクタリングサービスを利用し200万円の資金調達に成功しまいた。その日のうちに振込みしてもらい翌日には残高証明書を取得。無事に建設業許可要件をクリアできたそうです。
入金遅れによる資金繰りの悪化を解消
足場の組立・解体を請け負う一人親方のOさんは、元請会社からの入金遅れによってキャッシュフローが安定しないことに不安を抱えていました。
そんな時に同業の仲間からファクタリングサービスを教えてもらい、相談に行きました。すると30分程度で買取額と振込時期が分かり、当日中に振込みしていただいたことでキャッシュフローの不安が改善されたそうです。
売掛金の早期現金化で受注枠を安全に拡大
土木系の仕事をメインで受けているA社は、高速道路建設の下請け工事を受注していましたが複数下請けのうちの一社が倒産してしまいました。穴埋めとして急遽増員と車両の確保が必要になりましたが、支払いサイクルが遅いため資金ショートは確実でした。
事業拡大のチャンスでしたが元請け会社には受注可否を即答しなければならず、銀行融資審査を待っていられないためファクタリングを利用しました。500万円の売掛金を買い取ってもらうことで、10人増員でき無事受注できました。
建設業の資金繰り改善はファクタリングサービスがおすすめ
着工前にまとまった資金が必要になる建設業にとって、売掛債権を短期間で現金化できるファクタリングは便利なサービスです。
債権の譲渡なので負債には当たらず、償還請求権なしの契約であれば売掛金未回収リスクも回避できます。
メリットばかりに思えますが、利用方法を一歩間違えると資金繰りが悪化したり、取引先との信頼関係が維持できなくなったりする恐れがあります。
メリットとデメリットをしっかりと押さえたうえで、計画的に利用し資金繰りを改善しましょう。
ぴったりのファクタリングサービス選びはミツモアで
ファクタリングサービスは会社によって特徴もさまざま。「どのサービスを選べばいいかわからない・・・」といった方も多いのではないでしょうか。
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