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ビッグデータとは何なのか?意味や背景、活用までの流れを紹介

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最終更新日: 2022年12月06日

「ビッグデータという言葉をよく聞くけれど、はっきりした意味がわからない」といった人もいるでしょう。そんな疑問の解消に向け、ビッグデータとは何なのか、活用するにはどうすればいいのか、さらにはメリット・デメリットも含めて解説します。

ビッグデータとは?

ビッグデータ

ビッグデータは直訳すると「大容量のデータ」ですが、意味するところはそれだけではありません。今後ますます無視できない存在になる、ビッグデータの意味や具体的な種類、ビッグデータが普及した背景を確認しましょう。

ビッグデータの意味

ビッグデータとはインターネットやSNSの普及によって生じた、膨大なデータ群です。

さまざまな種類と形式の情報がリアルタイムで収集、蓄積されていくため、適切に活用するためには、分析や対応にもスピードが求められます。得られた情報をビジネス的価値や社会問題の解決にどうつなげていくのかという点も課題です。

「Volume(容量)」「Variety(種類)」「Velocity(頻度、スピード)」「Value(価値)」という特徴は、ビッグデータの四つの「V」と呼ばれています。

ビッグデータの種類

ビッグデータはさまざまな場所から収集されるため、種類も形式もバラバラです。もともと企業が扱っていた顧客情報などの構造化データに加え、デジタル技術の発展で非構造化データが一気に増加しました。

非構造化データの例として、ソーシャルメディアの文字や画像、動画、ネットから収集された個人の位置情報、購買履歴が挙げられます。ほかに政府や公共団体が管理する公共情報、IoT機器から送信される生産現場の情報なども含まれます。

ビッグデータが普及した背景

ビッグデータが普及した背景には、いくつかの要素があります。まずインターネットの世界的な普及によって、大量のデジタル情報が生み出されるようになった点です。SNSやスマートフォン、IoTに代表されるセンサーネットワークなどが、わかりやすい例でしょう。

次にコンピューターの高速化と、大量のデータを低コストで保存、処理できるプラットフォームの開発が、ビッグデータの活用を可能にしました。爆発的に増えたデジタル情報と、その処理技術の発達がビッグデータの広がりを支えています。

活用までの流れ

ビッグデータ

ビッグデータを利用するには、いくつかのステップを踏まなければなりません。目的に沿ったデータの収集、役に立つ情報の抽出と加工、多角的な分析、結果に基づいた行動計画です。それぞれのステップを順番にみていきましょう。

目的に沿ったデータの収集

ビッグデータを活用するには、まず目的に沿ったデータの収集が必要です。収集方法として手軽なのは、社内の業務システムを利用する方法です。より効果的な外部サービスやツールがあるか検討するのもよいでしょう。

大事なのは事前に自社の課題に対して原因と結果の仮説を立て、収集目的をはっきりさせることです。目的が分かれば収集する期間とデータの種類、どのように集めるか、どれくらい保存するかが決まるでしょう。

無駄なデータを取り除いて整理する

次に収集したデータからムダを取り除いて可視化します。データそのままだと種類や形式がバラバラな上、情報が雑然としていて分析しにくいからです。分類するポイントはここでも、課題の解決に役立つか否かを重視します。

整理にはWeb解析ツール、BIツールなどの専用のツールが使われます。ビッグデータは膨大すぎるため、人間の力だけで分類、加工するのは時間と手間がかかりすぎるためです。

知りたい情報に従って整理しグラフや表にすれば、収集した情報が何を示しているかわかりやすくなります。

目的に合った分析をする

情報を整理できたら次に分析です。たとえば店舗の売上を伸ばしたいなら、売上が大きく変動する時期や時間帯をチェックします。

簡単な情報なら知識がなくても読み解けます。ただし同じデータでも分析の角度によって結果が変わるので、より正確に多くの情報を読むためには専門スキルが必要です。

昨今は分析の専門家として多くの「データサイエンティスト」が活躍しています。
スキルを持つ人材を雇用し社内で育成するか、外部に委託するかを検討したほうがいいでしょう。

行動計画をもとにPDCAを回す

次に分析結果に基づいて行動計画を立てます。売上を上げるにはどうすればいいか、コストを下げて効率的に運営するには何が必要か、データが判断材料になります。

計画を立てる際には顧客のニーズを最優先にし、組織の規模や構成といった特徴を織り込むのを忘れないように、注意が必要です。

計画の結果が出た後は、良かった点と悪かった点を評価、改善、再び実践という「PDCAサイクル」を短いスパンで回せば、ビッグデータを活用できるでしょう。

ビッグデータの活用例

ビジネスシーン

ビッグデータはマーケティング戦略にどう役立つのかは、多くの人が興味を持つポイントでしょう。ビッグデータを活用すれば的確なマーケティング戦略や、新しいビジネスチャンスの開拓が可能になります。気になるビッグデータの活用例を紹介します。

的確なマーケティング戦略

ビッグデータはリアルタイムで広範囲なサンプル情報を得られるので、分析結果の精度が高いのが強みです。

たとえば小売業なら過去の売上や天候データなどから需要予測を立てられます。在庫管理や生産計画に生かせば無駄が抑えられ、コスト削減につながります。

ネット販売ではそれぞれの顧客に合わせたサービスの提供が可能です。本人や条件の似たほかの顧客の購入履歴から、おすすめの商品を提案したり、情報発信をしたりできます。

客観的なデータを判断基準にすればPDCAを回しやすく、職場においても広く理解されやすいでしょう。

新しいビジネスチャンスの開拓

ビッグデータは新しいビジネスチャンスの開拓にも役立てられます。顧客の性別や年代、好みといった特徴、自社製品への反応から、今まで見えなかった顧客の行動傾向が浮かび上がり、新しいアプローチを発見できるかもしれません。

SNSからはトレンドや潜在的なニーズも読み取れます。ビッグデータを使った従来より詳細な分析は、新しい種類の商品やサービス開発につながるでしょう。

ビッグデータを利用する際の注意点

ビッグデータ

とても便利なビッグデータですが、取り扱いには注意が必要です。ビッグデータにしばしば含まれる個人情報の漏えいは、会社の信用に関わります。情報の整理にあたって避けられない課題についても確認しましょう。

顧客のプライバシーの取り扱い

ビッグデータを扱う上での大きな課題は、顧客のプライバシーの取り扱いです。ビッグデータには位置情報や行動履歴などの個人情報が多く含まれます。上手に利用すれば大きなビジネス的価値につながりますが、悪用されるリスクも常に隣りあわせです。

個人情報を適切に管理しなければ、利用者の利益を損なうだけでなく、企業にとっても社会的信用を著しく落とす危険があります。ビッグデータの活用には厳重なセキュリティ対策と法律に定められた説明責任が求められます。

データの整理に手間と時間がかかる

ビッグデータのもうひとつの課題は、データの整理に手間と時間がかかる点です。ビッグデータにはさまざまな情報が混じっているため、誤字や重複といったノイズも含まれています。活用目的とは関係がなく分析の役に立たない余計なデータもあるでしょう。

量が膨大なので使えないデータを取り除き扱いやすいように形式を整えるだけでも、大変な作業です。取捨選択には専門的なスキルが必要な場合もあります。整理の手間を簡単にする一つの方法は、専用ツールの導入です。

ビッグデータの活用支援サービス

DXテクノロジー

ビッグデータをどう活用するのか理解できても、実践のためのスキルがないと考える人も多いでしょう。ビッグデータの活用支援に役立つ、CRM(顧客関係管理)ツールや、BI(ビジネスインテリジェンス)ツール、コンサルティングサービスについて解説します。

CRM(顧客関係管理)ツール

CRM(顧客関係管理)ツールは顧客ひとりずつの情報をまとめて管理し、分析するツールです。年齢や性別などの基本情報だけでなく、購入や問い合わせの履歴、商品への感想といったあらゆる情報を照らし合わせ、顧客ひとりずつのニーズに対する理解を可能にします。

現代は価値観や生活スタイルの多様化から、顧客ニーズも細分化されています。CRMツールを活用すれば、それぞれの顧客にあわせたアプローチを選択し、より良好なコミュニケーションと関係性を維持できるでしょう。

BI(ビジネスインテリジェンス)ツール

BI(ビジネスインテリジェンス)ツールは社内にあるビッグデータを集めて、可視化、分析し、ビジネスにおける判断を援助するツールです。部署ごとにバラバラに保管されていた社内情報は、まとめて比較すれば新たな法則性が見えてくるでしょう。

人の手では非現実的なビッグデータの整理や分析を自動化し、マーケティングにおける意思決定のスピードを上げ、競争力を高めるのに役立ちます。ビッグデータの活用には不可欠といえる重要なツールです。

外部の専門家に委託する方法も

ビッグデータの活用にはツールの導入以外にも、外部の専門家に委託する方法があります。

ビッグデータを利用した分析や対策は、繰り返しによって効果が上げられます。もし人材育成やシステム・ソフトウェア環境を整備する余裕がないなら、コンサルティング会社に頼むのも有効な選択肢です。

昨今はデータアナリストやデータサイエンティストといった専門家が活躍しています。あまり時間をかけることなく手軽に専門家のノウハウを借りられるのが、外部委託のメリットです。

ビッグデータ活用で競合他社に差をつけよう

ビジネスシーン

ビッグデータの活用にはさまざまなメリットがあり、導入しているかどうかで会社の成長力に大きな差を生みかねません。たとえば生産現場や消費者の詳細な行動情報は、精度の高い需要予測を立て、的確なビジネス計画を立てるのに役立ちます。

リアルタイムで蓄積される顧客情報から、トレンドを読み取ったり新しいビジネスチャンスを発見したりもできます。ビッグデータを上手に使って、自社の競争力を強化しましょう。

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